加茂に生まれました。禪院よりマシかと思ってたら全然そんな訳なかった 作:トレセン暮らしのデュエリスト
深夜を待ってくださっていた皆様、いるかどうかはわかりませんが安心してください。深夜にもう一回投稿すればいいと思ったので投稿です。
意地でも調伏しないといけない、わかってる。わかってるんだよ?それでも尚……!
「こいつ……!ママの顔なんてわかんなーいってわけ……!!?」
搦手なんて当たり前のように使ってくるしさっきから速度が徐々に徐々に上がり続けてる、これどう考えても赤麟躍動だよね?さっきも思ったけどなんで赤血操術使えてるわけ?私が創った式神だからで済まされる問題じゃないよ??
「(いやこれ速度云々もあんまり関係ないな!?)」
《GUGYAGYA……GYAGYAGYAGYA!!!》
ぼこり、と緋解の一部が膨れ上がる。と思ったら次の瞬間には超極太の
「あっぶな!!?ちょ、そんだけ大質量の血を圧縮したら普通弾け飛ぶでしょ!?」
式神特権か!?特権なのか!?羨ましいったらありゃしない……!
周囲の木製品やらが恐らくあまりの温度上昇に耐えられなかったのだろう、自然発火を起こし始める。家の人間はどうなんだろう、まだ戦闘を始めてから十分と経っていないからもしかしたら気づいてすらいないかもしれない、まぁどいつもこいつもクソだったから死ねばいいと思うんだけどね?むしろさっさと焼け死ぬなり蒸し焼きになるなりしてください。
「こんの……っ!【穿血】!!」
《GUGYAGYA??》
いや待って待って身体が液状化した?えっ、赤血操術特攻じゃん!!?
せめて呪具くらい甚爾君から分捕ってくればよかったかな、と今更ながらの後悔。いやちょっと遅すぎるしここまでの式神になることを想定してなかったんだよ?というか自分で1から構築した式神は調伏の儀をしなきゃいけないとかも聞いてないし……。
「(いや、今はそんなことグダグダ考える必要はない、私が今やるべき目標をしっかり立てろ!)」
目標は何?簡単だ、このわんころ擬きを調伏する。どうやって?………………どうやるんだろうねこれマジで。
さっきから試してみけど基本的に攻撃が通らない、厳密には通ってはいるけどダメージになってない。正の呪力を込めた攻撃を仕掛けた時ちょっと怯んだくらいかな……。それですら碌なダメージになっていないのだから笑えてきちゃうよ、何が有効打になるのかさっぱりわからない。
「というか先に私が死ぬ…………っ!!」
緋解が更に加速し、周囲の温度が恐らく人が生存できる温度圏を越した。私は体温を調節できるから何とかなってるけど恐らくそこらの人間なら火がついて焼け死ぬと思う。クズ共が焼けるのか……、火葬場じゃん焼香の代わりに泥でも叩きつけてやろっかな。
いや今そんなこと考えてる場合じゃかった、下手すれば一帯が消し飛ぶし今の時点でも焼け野原はほぼ確定。………………責任って私に来るのかな?
「うおおおおおおおおいやだぁぁあ!!!責任なんてとりたくなぁぁぁぁい!!!」
緋麟暴走……は流石に病み上がりの今やったら確実に死ぬ。というか発動した瞬間死にかねない、よって通常の躍動程度の範疇でしか身体能力の強化ができない。
けどそれは……これでどうにかする!
「呪術は引き算……!威力を上げたいなら……足し算!!」
掌印を結ぶ、祝詞を唱える。
「“久遠、赤熱、赤の方舟”……!【赤麟躍動:躰】……!」
血の巡りを速める、強化するのは純粋な身体能力のみ。緋解の動きがこれ以上速くなるならもう私には追いつけないからだ、接近したところをどうにかしてカウンターする……!
「ほら、ママが抱っこしてあげますよ……!」
来る!!
◇◇◇◇
―――殺してやる。殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺したくない、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して……殺し尽くす。
かの緋色の獣の根幹は、とてもシンプルであった。『殺意』、これのみを行動原理として動いている。緋禰が厳選し練り上げた呪血に残っていた二つのある《概念》、その片割れであり負の感情、殺意。名を付けられ、創造主たる自らの主人を見た瞬間から本来であれば傅く筈がその殺意は式神という存在から多少の例外(十種影法師術など)あれど遥かに逸脱した行動を取らせた。
これは調伏の儀などでは断じて違う。『殺す』というたった一言の悪意が全身に血と共に巡る獣が飼い主に噛みつきにかかっているだけなのだ。……まぁその噛みつき方が少々危険すぎるだけなのだが。
そして緋禰は緋解には何故か術式があり、それは赤血操術だと考えていた。厳密にはそれすらも間違いである、まず前提として緋禰は緋解を生み出す際己の血と大量の呪霊から入手し取り込んだ呪血を用いている。
術式は脳に刻まれている……それが通説。が、血であれば、体の全身を常に駆け巡り脳にも……術式にも触れているのであれば?その血には術式の欠片のような何か、本来であれば消えてなくなる筈だったものがあるのではないかという「仮定」。
そんな「仮定」を緋解は「術式」という形で現実へと引き摺り落とした。
『血に残った術式のカケラを抽出、一部を行使する』――――これが緋解の持つ術式の効果。
そして今、緋解の体には一体どれ程の
緋解は現在“赤血操術”以外の術式は一つしか行使していない。
『相手に幻影を見せる』、それだけのシンプルで……緋解が扱えば悪辣極まりない術式。
そしてそれは、今まさに牙を剥く。
◇◇◇◇
「………………え?」
来たと思った緋解を、私は確かに迎撃した。当たった感触も、手応えも確かにそこにはあった。だけどそれはまやかしで……気づいたら私は地面に這いつくばっていた。
「い"ったぁ"……」
腹部をチラッと見れば、脇腹のお肉がない。爪か何かで抉られたんだろうなぁ。ああ、多分これ駄目なとこ抉られたな血がありえないくらい出てるや。…………あ、やばい血が抜けるのと一緒に何も考えられなく……いや、おかしいじゃん?一年ぐらい前にも死にかけたよ?流石に頻度おかしくない?色々考えてみたらおかしいよ本当。
「(取り敢えず…甚爾君は後で全力で殴る……にしても)」
本気の恨みを込めて顔面に呪力強化したグーパン叩き込んでやる……。そんな割と本気の制裁を決意しながら私はゆっくりと緋解の方に顔を向ける、はははこの子ったら親()の死に目だってのになーんにもせずに眺めてるだけなんだけど?不孝行ものだねぇ、いやそれ私にも下手したら当てはまるなぁ。遺伝?
「(ニヤニヤしてるみたいに口角上げちゃって……こんな悪趣味な式神にするつもりなんてなかったんだけどなぁ?)」
あ、なんかイライラしてきた。
「…………なんで親に歯向かうのかなぁこの子……」
気合いで呪力を回す。呪血と私の呪力をぶつけて正の呪力で立ち上がれるんだ、取り敢えずこの反抗期真っ只中の式神に一撃くれてやる。あ、駄目だ立ち上がろうにもどうにも抉れた肉の再生が遅い。……血ってガッチガチに固めたらギプスとかそんな感じにならないかな?こんな極限状態でなんか新しい活用法見出すのやだなぁ……。
《GUGYAGYA、GU?》
驚いたかな?君のお母様は実は割と頭だったり何だったりを潰さない限りしぶとく立ち上がれるタイプの人間だよ?
「はっはっはっはっ……、一撃でも反抗期の式神に叩き込まないと気が済まないんだよ私……!ボコボコにしてやる!!」
《GUGYAGYAGYAGYAAAAA!!!!!!》
馬鹿みたいに突っ込んできちゃって……!さっきから見てたけどさぁ……!
「赤麟躍動だって完璧じゃない、あんまりにも血液の流れを加速したりするととんでもない負荷がかかる……術式を完璧に扱えるならそんなことしたくないよね」
式神だからそんなの関係ない?それでも常に自らの崩壊のリスクを抱えるのはごめんでしょ、意思がないなら話は別だけど。
それも気にせず常にフルスロットル……というかさぁ……!
「オンオフの切り替えくらいしかできないんじゃない?それ……!」
現に移動が直線的すぎる、術式に身体が追いついてないんでしょ!
「…………そこだァァァッ!!!」
音と距離から到達時間、攻撃位置を逆算し全力の裏拳を叩き込む。メシャッて鈍い音と共に緋解が怯む……ん?鈍い音?怯んだ?あっはっはっ、なるほどねぇ……!
「液状化は任意かな!!?物理完全無効じゃなくて安心したよぶっ殺してやる!!!」
《GU……GAAA……!!!!》
頭もちゃんとハイになってきた、今ならどんな事だってできる気がするよ!例えば……こんな事だって!
【刈祓】で短刀を生成、緋解に突き刺して……!
《GUGYAGYAGAGAGAAAAAAa!!!》
「うわっ!?暴れないでよ!!……まぁもう刺しちゃったけどさ、パーーンッ!!」
突き刺した短刀……血で生成したそれに意識を集中させて呪力を流して炸裂させる!!
《GU,OOOOOOOOOOOA!!!!?》
「体内に意識を向けた経験は無かったり?赤血操術使いたいなら練習しときなよ!まぁ、今回は大人しく喰らってね!!!」
ぶっつけ本番最高ってね!!
緋解の持ってる術式こっからどうしよう、仮面ライダー方式で術式を使い捨てるのも何だかなぁ…アイデアお待ちしております。
感想と高評価がこの作品のモチベとなります。
投稿時間いつが良い?
-
昼の12時
-
夕方の6時
-
深夜の0時
-
うるせぇ毎秒投稿だ