加茂に生まれました。禪院よりマシかと思ってたら全然そんな訳なかった   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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訳わからないタイトルですが日常回です。


謹慎=夜襲(緋禰の日常の定理を使って解きなさい)

「緋禰、お前は何をやったかわかっているのか!!」

 

うっわ、耳がキーンってなる爆音とかそのぶくぶく太った腹じゃないと出せないじゃんどんだけ太ってるんだよクソ親父()

 

現在加茂家別宅。本邸?いやー、全然そんな自覚なかったんだけどどうも家が焼けたらしくてさ。本当、なんでなんだろうね??心当たりなんてないなぁ()焼け死ねとかそんなとんでもないこと考える訳ないじゃん私が!みんな生きててよかったよ!!

 

「お前はいつもいつも……!何故女としておとなしくできんのだ!当主の座が確定しているからと言って何でも許されると思うな!!」

 

割と言ってる事ど正論ですけどクソ親父(ハゲ親父)さんお前当主の座確定って何?聞いてないんですけど。

 

…………あ"ーーー……ギャーギャー煩くて敵わない、老害は早く死んでくれないかなぁ。何で緋解の時の火事で焼け死ななかったんだよ、まともに動かないし術師としてもポンコツだから任務にも出ずにぶくぶく太って総監部の方に行ったこの豚。

 

「女として少しは弁えんか……!それに、あの式神だ。早く始末を……」

 

早くおわんないかなーーー…………は??

 

「は?」

 

あっやばい思わず心の声が漏れてクソ親父威圧しちゃった。いやでも流石にそれは許せないわ、カイ(長いからこう呼ぶ事にした)を?処分?はっは、先に火葬してやろうかハゲ。

 

「何を……始末すると仰りましたか?お父様」

 

呪力の抑えをほんの少し解く。私の呪力は膨大だ、何せ呪血に含まれる呪力も私の呪力となるから。多すぎる呪力はそれだけで威圧感を与えるので普段は抑えている訳なんだけど……こと、こういう時には最高の武器(脅迫)になる。つまり、「私はいつでもあなたを呪い殺せる」という意味で。

 

「い、いや私は……お前の為を思って……」

 

「真に私のことを思うというのであれば、あの子(カイ)の事は私に一任していただきたく思います、もし何かあった場合……今度は別邸どころか数人の亡骸が転がる事になります。勿論その中にはお父様、貴方も含まれる可能性がある事を理解して下さい」

 

「ち、父を……父親を脅すというのか?お前は……!」

 

いや、お前なんか血が繋がってるだけでしょ。父親らしいことなんて何一つしなかったくせに何言ってるんだお前。

 

「お父様、悲しい事に私はお父様に情を抱くことができません。私のみに処罰を下すのであれば謹んでお受けしますがあの子に対して危害を加えることがあれば先ほど述べさせていただいた事が現実になる可能性がある事を念頭に置いてください」

 

そう言い捨てて私は部屋を出た……後ろでなんかぶつぶつ言ってるそこのハゲ(クソ親父)、お前本当に何かしたら真っ先にぶち殺してやるからね?

 

まぁいいや、言いたいこと言えたし。スッキリしたぁっ!!

 

◇◇◇◇

「んで、二ヶ月謹慎か。まだ軽い方じゃねぇか?」

 

「本当だよ、啖呵切って父親脅した私がいうのもなんだけどもっと折檻だとか座敷牢だとかだと思ったのにこれだよ?私何だと思われてるのかな」

 

「どう考えても長年続いた本邸焼き払ったヤバい女としか思われてねぇだろそれは……」

 

私に下されたのはアホほど軽い謹慎だった。しかも面会可……何だと思われてるんだ私は、閉じ込めたら暴れて別宅を破壊すると思われてるのかな?いやまぁ破壊こそしないけど閉じ込められた周辺一体を更地にしようかなとは思ってたよ?更地は整地だから破壊ではないよね!

 

面会()に来た甚爾君と談笑しながら伏黒ママさんから持たされたであろう林檎をシャリっと齧る。うん美味しい。

 

「クーーーーンッ!クンックンッ!」

 

「お?カイも欲しいの?はいどーぞ」

 

「クーーーーンッ!」

 

事前に切り分けておいた小さめの林檎をカイに向かって放るとウッキウキになって飛びついていった。尻尾ブンブン回ってますがな……いやウチのカイ可愛すぎか……?

あれ(緋解)これ(カイ)だとは信じられない、正直全く新しい形で再構築されたとしか思えないレベルで可愛い。

 

「…………」

 

「ん、どしたのさ甚爾君。カイをじっと見てるけど」

 

「……いや、恵がこの前似たような犬だか狼だかを出してな。母親(あいつ)が見えてねぇって事はまぁ恐らく術式なんだろうなとは思うが」

 

えっ、十種じゃん。早くない?今確か4歳かそこらだよね?…………いや、原作でも恵君はかなり早咲きだった筈。であれば原作通りなのかな、出来れば自由に動ける時に発現して欲しかった感はあるけど暴れ散らかした私が言える立場じゃないか。

 

「はーーー……、恵君もとうとう術式が出ちゃったか。将来はどうさせる訳なの?」

 

「…………そりゃあいつ()自身が決めるべき事だろ」

 

そう言った後「また来る」と言って甚爾君は帰って行った。

 

ちょっと驚いたのは甚爾君が恵君の気持ちを尊重する素振りを見せたことだろう、原作とは比べ物にならないくらい丸くなってる……まぁそこは私がとやかく言うことでは無いだろう。それに甚爾君が丸くなる事は良いことだと思うし。それよりも考えるべきは禪院とかいうゴミカスだ。もし恵君が十種を持っていると知れば間違いなく老害(燃えるゴミ)が何かしてくる。最悪の場合でなくとも実力行使に出てくる恐れすらあるんだ、取り敢えず禪院がちょっかいを私の謹慎が解けるまでかけてこない事をお祈りするしか無いだろうなぁ……。

 

 

 

◇◇◇◇

「何だこいつら」

 

最近のマイブームにカイの体に顔を埋めて寝る、というのがある。まぁ当然、今夜もそのマイブームを堪能していたわけなんだけど。私の謹慎中の部屋の外に集まる大量の気配に目を覚ましたのだ。

 

謹慎が始まって一月と少しが経った頃から妙に気配を感じるとは思っていた。なーんにも無い、そんなわけは無いとも思っていた。だけどここまでとは思わなかったなぁ……。

部屋の外、気配がする。それも一つや二つではなく数十近くだ。はーーーー……あれだけ言っておいたのに、寝込みを襲うとかそう言う考え方だったのかな?甘くない?

 

正直最近なかったから忘れてたけど私ってそこそこ周りから恨みを買ってるから日常的に夜襲をかけられたりしてたんだった。けど安心してね夜襲かけにきたおバカども諸君。今回はこの子(カイ)があるからあんまり派手に暴れられないんだ、謹慎もあるし。

 

「(どうしよっかな……一番手っ取り早いのは半殺しだけど物音でカイが起きちゃうのもあれだし……)」

 

チラッとカイの方を見るとお腹を丸出しにして寝ていた。かわいっ。

 

けどまぁ、どう対処するかの判断は迫られてくるわけで。あんまりにも遅すぎると迎撃せざるを得ないしなぁ……そだ、実験台にでもなってもらおうか。

 

「緋月」

 

やることは簡単だ、今までフルオートで穿血を叩き込み続ける技だった緋月に付与する効果を変えるだけ。具体的には「私の(緋月)に触れた瞬間血液が凝固する」という効果に変える。穿血の速度でやってくる私の血を避けることなんてそうそうできない、つまり。

 

チラッと外を見ると案の定数人が引っかかってくれた、よしよし。実験は成功らしいね!このまま緋月を出しっぱにしてればゴキブリホイホイよろしくバカどもが動きを止めて放置され続けるだろう。もう安心だ、寝よう!

 

再びカイのもふもふした体に顔を埋めながら私は眠りにつくのだった。

 

因みに朝起きてチラッと外を見てみるとなんか涙目の男どもが大量にいた。キッショ。なんでいるんだよ()。

その後来てくれた甚爾君から「解放してやれよ」って言われて解放したけどまた来ないかな、ゴキブリホイホイまたやりたいなぁ……。




何度でも言います。日常回です。

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