加茂に生まれました。禪院よりマシかと思ってたら全然そんな訳なかった   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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勉強はクソということです。対戦よろしくお願いします。


血は私の血でなくとも、解釈って便利。

甚爾君をうち(加茂家)で雇い始めてからもう2年ほど経った。なんだかんだ甚爾君は真面目に体術を叩き込んでくれたし、私が少し考えてた事のために色々動いてくれた。

 

現在8歳、独学である程度呪力の扱いや術式の解釈を広げた私はこの家では異端児として見られてるらしい。それに比例して女でありながら術式(相伝)に見合う存在という認識も広がり始めた、嬉しいようなそうでもないような。

 

そして今。

 

「あの、お父様?ここは五条家では?何故私のような者を連れて来たのでしょうか?」

 

「良いからついてこい」

 

何故か五条家に居ます。というよりこの2年の間も私はこのクソ親父に連れられて様々な名家の敷居を跨いでいる。ほんとなんでなんだろうか。しかも大抵はその家の跡継ぎと顔合わせる事になる。ということは、だ。

 

「(下手したら五条悟に会わなきゃいけないのかぁ…)」

 

原作では私はそこまで五条悟が好きではなかった。何せ甚爾君(推し)を殺したのが五条悟だからだ。確かにかっこいい。現代最強に間違いなかった。それに最後の回想で甚爾君が描かれていたことについては「お前…!甚爾君をその中に含んでくれるのか…!」と思ったりもした。

 

まぁそれ以上にどうせこの頃だと性格が終わり散らかしてるだろうから会いたく無いってのもあるんだけどね。

 

「(…暇が過ぎないかな、まぁいつも通りか)」

 

そんな訳で他の家に連れてこられたらのお決まり、あてがわれた部屋に暫くの放置だ。まぁこれも慣れれば何も問題がない。気配がするまで手遊びだ。

 

“ブニョン、ブニョン”

 

そんな訳で術式で血を柔らかく硬化させてスライムボールみたいにしてお手玉開始。案外これが呪力の操作の練習になるんだよね、呪力込める量とか操作ミスったら一気にガッチガチになるし。

 

五つ作ったあたりで飽きた。だって仕方ないでしょ、体感時間もう1時間半なんだけど?

 

「もう無理だね、よし。気配ないしちょっと徘徊しようかな」

 

そんな訳で襖を開けると……

 

「誰だお前」

 

何でいるの?気配は?呪力は?流石に独学でも呪力感知くらい出来る。それが反応しなかった?いや、まさか…『もう蒼による瞬間移動を使いこなせている』?

 

「おい、誰だって聞いてんだよ」

 

…………はっ!やばい。完全に何で急に現れたかの考察に意識が持ってかれてた!取り敢えずご機嫌取りだ、私は女。下手に出れば引いてくれるでしょ…!

 

「…はじめまして、五条悟様。私は加茂緋禰と申します。私のような端女に名前を聞くなど、大変嬉しく思います」

 

どうだ!私が転生してから築き上げたこの謙り術は!大体これでみんな興味を失うんだから…!

 

「……あぁ、なんか今日来るって言ってたな。お前か」

 

……ん?あれ?なんか思ってた反応と違くない?というか近づいて来てない?

 

「ふーん、相伝(赤血操術)か。というか…()()()()なんだ?」

 

あっ。六眼って凄いねぇ…そんなとこまでわかっちゃうか…

 

「……呪力?何のことでしょうか…?」

 

「ふーん、俺にしらばっくれるつもり?まぁ、何でも良いや。……ちょっと、遊ぼうぜ?」

 

呪力が噴き上がる。いやちょっと待っ…

 

〈術式順転 “蒼”〉

 

……………どこまで吹っ飛ばされたんだろ、取り敢えず襖の感覚は10枚以上あった。結構吹っ飛ばされたなぁ…。

 

「……おい、大方呪力で防御はしてんだろ?早く立てよ」

 

無茶言わないでよ…確かにやったけど痛いものは痛いんだよ…?けど…それ以上に……!

 

「やって…くれましたね…?わかりました…遊びましょうか……!」

 

このクソガキが死ぬほどムカつく!!

 

◇◇◇◇

 

取り敢えず軽く血を圧縮させて放つ。けどまぁ、当然弾かれる訳で。

 

「やっぱり厄介だなぁ…無下限呪術……!」

 

そう。バリアがあまりにも厄介すぎる。設定はよく覚えていない(あまりにもややこしかった)けど、これを何とかしたいなら天の逆鉾、黒縄、領域展開と転延くらいしかやり口がない!それに……!

 

「おい、この程度かよ」

 

畳が派手に抉れる。しかもつい2秒ほど前に私が立っていたところが。瞬きする間もなく五条悟が私の目の前で拳を振りかぶる。ギリギリを見切って今度はこっちが甚爾君仕込みの体術を叩き込もうとするとふっと目の前から消え失せる!

 

「ほんっと、反則が過ぎないかなぁ…!」

 

「それが素か?そっちの方がいいんじゃねぇの?」

 

なんか言ってら!私はあんたに褒められても嬉しくないって!

 

ただ、五条悟は私がある隠し球を持ってる事を知らない。そしてそれは…!

 

「今!」

 

放つのは今私の体が耐えうる限界ギリギリまで圧縮した穿血もどき、当然五条悟は避けようなんて考えない。そこにワンチャンはある!

 

もどきが五条悟のバリアに直撃する。

 

ほんの一瞬抵抗したそれは…

 

「……………は?」

 

五条悟の肩を貫通した。

 

「………くっそ……!」

 

外れた、外した!体が反動に耐えきれずに少し狙いがブレた!本来ならど真ん中をぶち抜いてたのに!

 

私がやったことは簡単だ。というかこのやったことが甚爾君に手伝ってもらったことなのだから。

 

原理は簡単、呪霊の血を使ったのだ。原作で加茂憲紀が輸血パックを使っていたのを思い出して「あれ?これって自分の血じゃなくても良いってことだよね?」という結論に至った。そこで採用したのが呪霊の血というわけだ。

 

…………いやだってさ、流石に赤の他人の血を使うのもなんか気が引けるじゃん?その点呪霊の血ならそこまで気にすることでもないかなぁって思ったんだよね…。

 

そして試してみたところ驚愕の事実が判明。この呪霊の血を使った攻撃に私の呪力を込めるとなんと正の呪力を纏うことが分かったのだ。多分元々の呪力に私が更に呪力を込めたことでぶつかりあって正の呪力になったんだろうけど…この攻撃であればこうやって、五条悟の無下限バリアも貫通できるって訳!

 

ただ、さっきから五条悟が微動だにしてないのが怖い。なんか、なんか…!

 

「……初めてだ。俺がこんなふうに血を出すなんて」

 

次にこっちを見てきた時。心底楽しそうにその端正な顔は笑っていた。

 

「最っ高だよお前!……だから俺も……本気でやる!」

 

……ヤバっ!?元から凄まじかった呪力が更に増大する!?

 

「ちょっ!!こっちもう限界なんですけど!!?」

 

「知るかよ!ほら!もっかいやろうぜ!なぁ!!」

 

ハイになってる〜〜〜!




五条が言ってた呪力っていうのは取り込んだ呪霊の血の外付け呪力のことです。

甚爾が半殺しにした呪霊を緋禰のところに持っていって、血を絞った後に殺す、というやり方で血は手に入れました。
え?呪霊が祓われたら血も消えるだろ?


………加茂緋禰は解釈によって呪霊の血を自らのものとして認識、術式によって存在を物質化させています。こうすることによって呪霊の血が呪力を含んだ物質となり呪霊が消えてもなお残り続けるのです。ただしこれは加茂緋禰の【閲覧制限】による結果であり、術式単体でなせるものではありません。

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