加茂に生まれました。禪院よりマシかと思ってたら全然そんな訳なかった   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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こっちはハイになってきました。対戦よろしくお願いします。


血は『緋』い鮮血から『黒』い閃血に成る。

ダメだ、ハイになってる。恐らく今の状態の五条悟は止まらない……!

 

もはや抉るとかそういうレベルの破壊ではない“蒼”を私に向かって放ちながら五条悟が攻撃を放ってくる。対する私は正の呪力を孕んだ血の攻撃以外有効打が無い。マジでさっきのやつで仕留めれなかったの悔やまれるなぁ…!

 

「おい!もっかいだよもっかい!早くしろよ!」

 

「何なのあんたMなの!!?というかもっかいってあんた絶対回避するでしょ!!?」

 

本当にこのバトルジャンキーは!!……いや、あるにはあるよ?確かに、もう一回くらいなら無下限バリアを突破できる初見殺しの技(今考えた)が。けどそれには……

 

「(めちゃくちゃ下準備したい……!)」

 

これに尽きる。具体的にはあと3分安定した時間が欲しい。が、このクソガキが許すと思えないーーーーーーッ!!

 

「あんたここ自分の屋敷じゃないの!!?壊れていいわけ!!?」

 

「壊れたんなら直せば良いじゃねぇか!どうでもいいんだよ!」

 

「何よそのパンがなければケーキを食べれば良いじゃないみたいな理論は!」

 

本当にイカれてる!いや、おかしいでしょ!?

何で当たり前のようにさっきから屋敷を破壊しまくってんのよ!!こちとら女よ!?普通の御三家の人間なら適当に扱うでしょ、それをこんなになるまで執拗に狙う!!??!?

 

「これでも…喰らえぇぇえ!!」

 

接近するタイミングを見計らって甚爾君仕込みの体術を叩き込む。まだ無下限をオート発動にしてないのが幸いかもしれない。流石にワープした瞬間なら血を放つ余裕がなくとも体術を叩き込む隙間くらいはできーーーーーーーは?

 

「こんな感じ、かぁ!!?」

 

…………いや嘘じゃん、さっき一瞬使っただけの投げを真似された?この投げ、汎用性と難易度が桁違いで覚えるのに3ヶ月くらいかかったよ?何でコイツできるの!!?

 

というか。やばい。畳に叩きつけられた。空気が肺から強制的に排出される、一瞬目の前が揺れる。命の危険が目の前に迫ってくる。避けろ、避けろ!避けなきゃ蒼で全身がミンチになる!!

 

「…………本当、なんでこんなことやらなきゃいけないのよ……」

 

あーーー、着物ボロボロだなぁ。嫌だなぁ、それに大人しくしろって言われてるしなぁ。正当防衛で何とかならないだろうか。ならないだろうなぁ、やだなぁ。

 

目の前に居るのはこの十数年後、最強に成る存在。何で喧嘩売られてるんだろう、何で喧嘩買わされてるんだろう。何で私はーーーー……

 

こんなに、体が熱く。ギラギラと笑っているんだろうか。

 

「まだやる気じゃねぇか、ちゃんと」

 

「おかげさまで、色々吹っ切れたのよ」

 

あぁ、うん。もうどうでもいい。女だから見逃してもらえるだろう、とか。色々考えたけどもうどうでも良い。今はただただ、コイツに吠え面をかかせたい!

 

準備もクソもない、ぶっつけ本番でやる!

 

呪力を練り上げる、今私が出せる最大出力を!血を噴かす、薄く……正の呪力を纏った血を更に私の拳にコーティングする……!全身の血の巡りを加速、多分この後色々と異常が出るだろうけど今は関係ない、出せる限りの出力を持って身体機能を上げる。

 

「近接戦か?近づけんのかよ」

 

五月蝿いなぁ黙っててよ。いや、寧ろ今はそう考えてくれてる方が楽かな?

 

今からやるのはついさっき戦闘中にふと考えたぶっつけ本番どころか思いつきみたいな些細なもの。転延は確か領域を纏うことでバリアを中和していた、だけどそれは領域の押し合いを簡易的に行うことで中和?するものだったはず。けどそれは決して領域だけでは無い。さっきのように正の呪力でも可能なんだ、だからこそこれ見よがしに纏って見せたこの血は確実に警戒される……!

 

「勝負!」

 

突っ込む!当然回避に走る、その前にあんたは……!

 

「貰ったぁ!!!」

 

蒼を出すよねぇ!!?強化した血の巡り、取り込んだ呪霊の血もフルに使って全身の身体能力と感覚を強化する……!

 

ギリギリを見極めろ、吸い込まれても削り殺されないギリギリを!見ろ、観ろ、視ろ!瞬間移動じゃない、高速移動だ!強化した今なら……!

 

「そこだぁぁぁぁっ!!!」

 

「!!!!?!」

 

あんたの移動先の予測くらいつく!!

 

あぁ、あんたの驚いてる顔も鮮明に見える。

そりゃそうだよね、自分が移動した先にピンポイントで穿血の構えを向けてる私を見てしまったら。

 

けどこれはブラフ。あんたなら……気づくでしょ?

 

「……ッ、こっちか!!!」

 

そう、背後に伸ばした細い細い糸みたいな血。そこにはあんたがさっき喰らった正の呪力を込めた圧縮済みの血液を運んである。あんたなら、六眼を持つあんたなら確実にそれを迎撃しにかかる。けどそれは…悪手だよ!!

 

「う、おおおおおおおおおっ!!!」

 

コーティングした拳を前に突き出すそして纏った血液の硬化を解除。正の呪力が込められた血液によって……

 

五条悟のバリアが剥がれる。

 

◇◇◇◇

 

時に、呪術界では戦闘中極々稀にとある現象が発生する。

 

条件は打撃との誤差0.000001以内の呪力の衝突。この瞬間、空間は歪み呪力は黒く光る。

 

 “黒閃”

 

加茂緋禰は五条悟のバリアを剥がし、修復される前に無理矢理呪力強化、及び血液循環を強化したことによって威力を向上させた拳を叩き込もうとしていた。それ故の極限を超えた集中。それはーーーーーーーーーー。

 

緋色の呪力(鮮血)を黒く染め上げるには十分だった。

 

◇◇◇◇

 

私は黒閃を決めた。決まると思って無かったけど、確かに決まった。

 

が、最後の最後までこいつは諦めなかった。

 

「お、おおおおおおおおおっ!!!!」

 

蒼が炸裂する。全身の血液が沸騰、その結果私は一瞬呪力操作及び全感覚が消えた。

吹き飛ばされたけど、やっぱり向こうも限界なのか蒼の威力は大したことなかった。

 

なんとか立ち上がれるけど流石にもう戦闘は続行できない。黒閃決めたらハイになるとは聞いてたけどそんな余裕がない。ただ立つ事に全神経を集中させてるんだ。

 

「あ"ーーーーー…………」

 

「ッ、まだやるってわけ……!?」

 

嘘じゃん、黒閃を腹に叩き込んだのにまだ動けるわけ?あの一瞬で呪力を腹に全部回してガードしたの?

 

「…………楽しかった」

 

「…………あ…………」

 

そういって五条悟は仰向けに倒れた。その事を認識した瞬間、私は全てがどうでも良くなり…………

 

「わたしも、これちょっ、と。むり、かなぁ」

 

意識を失った。

 




加茂緋禰 ステータス
呪力量 10+【認識不能】
呪力操作 9
体術 5+8(8は甚爾に鍛えられた為)
結界術 【測定不能】(血はどこに押し込められているんでしょうか)

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