加茂に生まれました。禪院よりマシかと思ってたら全然そんな訳なかった   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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投稿がないと思いましたか?私は実力テストの勉強時間を捨てて執筆速度を上げる縛りを設けました。対戦よろしくお願いいたします。

縛りを設けたら次が何も思いつかなくなるとかいう自業自得に陥りました。死ぬほど難産になります。(遠い目)


内輪の呪い、同じ穴の狢。

五条と喧嘩をしてから8年、時間が経つのは早いものだよね。この8年で色々なことがあったもんだなぁ……。

 

まず甚爾君が伏黒性になった。素直におめでとうだよ本当!奥さんもいい人だし恵君も可愛い、病気の件に関してはもうめっちゃ頑張った。土下座もかくやの勢いで検査をお願いして、なんとか早期発見に繋がった。今じゃ完治しているらしい。つまりは甚爾君が闇堕ち……と呼べるかは怪しいけど、まぁ少なくとも恵君や津美紀ちゃんを置いてどこかに行ってしまうことは無くなったのである。

 

その他にもうちの爺が私のことを闇討ちしようとしたり五条家のクズどもが私を闇討ちしようとしたり呪詛師が闇討ちしてきたりした。

 

……うん、信じて欲しい。切実に。他にも色々あるんだよ?それなのに闇討ちがあまりにも多すぎてちょっと霞んでしまうんだよね……悲しいなぁ。

 

そしてもう一つ、私の立ち位置に変化があった。現在14歳、次期当主でありながら特別一級術師である。ぶい。

 

◇◇◇◇

 

「では、今回の任務の概要を説明させていただきますね。加茂特別一級術師」

 

「……はい、よろしくお願いします」

 

「確認されている呪霊は準一級呪霊が3体、一級呪霊が1体です。更に一級呪霊の方は術式を所持しているものとみられております」

 

「……なるほど、今回もそれ相応の呪霊という訳ですか。一般人の方はどうなのでしょうか?」

 

「一般人は全員避難が完了しております」

 

「わかりました。……こんな幼く、更に女である私にも大層な肩書きが二つも付く時点で呪術界(この界隈)も末期ですね……」

 

今回の任務は準一級以上の呪霊4体を祓うこと。この神社、どうやら地元じゃ自殺の名所だとか何とかでかなり呪いが溜まっている。

さてそれじゃあ、入りーーーーーーッ!!??

 

空気が澱む。さっきまでの空気とは比べ物にならないほど重い。というか、マズい。これはーーーーーーーーー

 

《が、gaかっ、たぁ"ぁあ"あああな"あああ》

 

一級じゃない。これは、特級呪霊だ。

 

◇◇◇◇

 

獲物がかかったと。そう呪霊は感じ、醜悪な顔を更に歪めて喜悦の感情を発露させる。自らの腹を満たす餌が現れた、と。呪力以外の、質量を持つ久々の餌だ、と。

 

自殺の名所という、恐怖の掃き捨て場。廃神社という神性が濁り、呪いの温床となったこの地に生まれた呪いはどれもこれも比較的そこらの木端呪霊より強い。等級換算にして準二級、二級がホイホイ生まれる。

 

そして呪いは更に他の呪いを呪い始める、最早蠱毒に近い状態となった。

 

そしてその結果後天的に術式を得るに至った呪霊が存在する。それを祓うことこそが今回緋禰に命じられた本来の指示である。

 

何故内容が異なるのか、何故予定外(本来であれば予定内であった)の呪霊がいるのか。そこには醜い、そして男尊女卑が根強く残る御三家特有の呪いのようなものによる嫌がらせ(死ねば良いのに)ということを緋禰は敏感に察知した。

 

瞬間的に緋禰はこの8年間の間で習得したもどきではない、本来の威力の穿血を発射。しかしそれは、緋禰に(呪霊に)とっては、あまりにも悪手(最善手)だった。

 

呪霊の脚を狙い、確かに直撃したはずの穿血はーーーーー

 

ドチュッ。

 

「…………は?」

 

術者本人、つまり緋禰の脚を正確に撃ち抜いていた。

 

「(……呪力の起こりとかは感じなかった、間違いなく私は脚に向かって穿血を叩き込んだ。それが私の脚に……なるほど、そういうことね?)」

 

緋禰は冷静に状況を把握。脚を撃ち抜いた、しかし撃ち抜かれた脚という僅かな情報を元に呪霊の術式が「相手の攻撃をカウンターする術式」と仮定。足を撃ち抜かれたことに一切の動揺はない、14(本来は前世を含め20数年)とは到底思えない姿は特別一級術師に相応しいものだった。

 

そして緋禰はこの時点で攻撃手段のほぼ全てを喪失したと判断。奥の手を発動することを決意した。

 

「…………私の術式はさ、まぁ、簡単に言っちゃえば血を操る。それだけのシンプルで、それでいて汎用性の高い術式なんだよね」

 

術式の開示。

 

「そして加茂家(御三家)には、『落花の情』っていうカウンターが出来る対領域の技術があってね?」

 

続いて『落花の情』についての開示。しかしこちらについてはほぼ開示せず、開示判定が取られるギリギリの開示のみに留める。

 

「それでまぁ、なんというか?色々考えたんだけど、私の術式と簡易領域の二つを組み合わせるとどうなると思う?安心してよ……今から嫌というほど味わうから」

 

 

“簡易領域 《術式転用》 緋月(アカツキ)

 

「私の簡易領域の外縁を『私自身の血』と定義することで、内縁に入った全ての敵をフルオートで迎撃する……もちろん簡易領域としての本質である、術式効果は中和してあるよ?」

 

ドチュッ。ドチュ……ドチュチュチュチュチュチュチュ!!!!

 

呪霊が気づいた瞬間から血が体を穿つ。体を穿つ。穿つ。穿つ穿つ穿つ穿つ穿つ穿つ……。

 

一撃一撃に正の呪力が込められた穿血は確実に呪霊の呪力を削っていく。

 

勝ちを確信した緋禰はここで祓う以外の可能性を切り捨ててしまった。

 

故に気づけなかった。『特級呪霊にしては少ない呪力量で何故領域に近い空間が形成されているのか、何故ほぼ動かないのか』を考えなかった。

 

それは呪霊が未だ未成熟の特級呪霊、呪胎であったから。未だ羽化を果たせなかったのは、あまりにも人と呼べるようなものと遭遇しなかったから。肉塊と化した人間以外を見たことがなく、命の危機を感じたことすらなかった。羽化を阻害していた最後の楔。

 

それが今、外れる。




多機能フォームの使い方がよくわかりません。有識者の方、教えてくださると幸いです。

特に『ドチュ』の部分とか…震えたらかっこよくないですか??

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