《称号》壁破壊(便利)って何?神様 作:チート欲しい
この世界に生まれた時、少し違和感があった。その違和感は消えず、今もずっと残っている。何が証拠がある訳じゃない。ただ、この世界は僕が
それだけは確かだと思う。思うって言うのは、元の世界の事は良く覚えてないからだ。
確か、神様が『知識チートで無双してドヤ顔されるのは良い加減胸焼けしてきたんで、たまには刺激的な物をお願いします』とか言って昔の記憶を封印したって言ってた。
記憶にはもう無いけどそうだった様な気もする様な……しない様な?まあ良いや。分からないからこそ気になるけど今はどうにもならなそうだ。
それより今どうにかしないといけないのは……
《グ〜〜》
腹が鳴る。耐え切れない程の空腹感に襲われて、身体がふらつく。この世界に産まれてからまだ五年。身体も大きく無い。それでも食事を提供してくれる人も助けてくれる人もいない身寄りも無い僕は、一人で生きなきゃいけない。
産まれた時には、お婆ちゃんに拾われて育て貰えたんだけど亡くなってしまった。もう少し長生きして欲しかったけど仕方が無い。
必死にその日を生きる為に僕は何でもやった。ゴミを漁ったり、物乞いをしたり、時には街に出て、物を拾って売ったり。割と落とし物が多いから金になる。
それで体を綺麗にしたり、ご飯を食べたりして何とか生き繋いでいた。んだけど、最近街の偉い人が変わったらしくてルンボッバさんと言う人になったって聞いた。
その人は街の掃除屋と呼ばれる程、綺麗好きらしく自分の街の外観を損ねる物を全て排除した。人も物もゴミも。だからもう三日かな?何も食べてないんだ。水は川の水とかで何とかなるけど……
食料はどうにもならなかった。お金も無い。そんな中、街では映像を撮って色々な人に見せて稼ぐ"配信"と言う仕事が流行っている。何でも誰でも楽に安い道具さえ買えば、すぐに元が取れる最高の職業らしい。
そんなに楽に稼げるのなら、僕だってお金があれば買いたいけど街で売ってる中で一番安い硬くて味がしないパンすら買えない僕には、関係のない話だ。
フラフラしながら街に来たものの、どうしようか。そう思っていたら僕の体は、自分が思っていたよりも限界だったらしく。
ぱたっと小さな音を立てて倒れた。
トントンと言う音ともに、良い匂いがする。思わず目を覚ますとバサッと何が剥がれた音がした。つられて見ると布が僕の身体に掛けられていた。身体も痛く無い。昔は普通に寝ていたベッド。だけど今はお婆ちゃんがいなくなったと共に家から追い出されて、外で寝ていた僕からしたら久しぶりでなぜか涙が出てきた。
その後、ジョラさんと言うお婆さんが僕を助けてくれた事を、作ってくれた温かいスープとパンを頬張りながら聞いた。
勿論聞くだけじゃなくて、事情も話すと此処に住んで良いと言われた。それから僕にその気があるなら占いも教えてあげると言われたので僕はお願いしますと言った。