《称号》壁破壊(便利)って何?神様 作:チート欲しい
それから数日が経った。僕は占い師もしているジョラさんに占いを学んでいた。それから料理が出来るとモテるらしいので、ついでに学んだ。まあ、モテはしなくても良いけど好意的に見られた方が良いと思ったから。
「上達早いねぇクロ」
だから時折、ジョラさんに買い物を頼まれた時にはフードを深く被り外に出る様になった。街ではこんな僕にも優しくしてくれる。商店街のおじさん達はいつも優しいし、少し多めに渡してくれる。
家に戻れば、占いの練習をする。占いのやり方はまず、水晶玉に自分の魔力を通す。こうする事で自分の持ち物だと水晶玉は理解するらしく、紫色に染まる。ちょっと僕にはよく分からなかった。でも、取り敢えず頷いた。
『さぁお客さん、そこの椅子にお掛けください』
その声に従って席に座る、すると再び声が掛けられる。
『目の前の水晶玉にそっとお触れください』
その声に従い触れる。すると色が消えて透明になり、僕の顔が映った。
『成程……』
ジョラさんは水晶玉を通して、その人の過去が見えるらしい。それが本当かは分からないけど、僕の過去を殆ど当てたので信じてる。しかもあまり的中率は高くはないみたいだけど、未来が見えるらしい。
「まあ、これは私の経験で導き出したカンみたいなモンだけどねぇ」
とジョラさんは笑う。
『見えた。クロ、アンタ……』
ジョラさんは大きく溜めた後、僕の目をじっと見つめる。なんかドキドキする。ゾクっとして体を震わせる。
『まずは今日の過去から。アンタまたサービスして貰ったのかい。通りで野菜も何かも多いと思ったよ。全く……』
だってくれる物は、何でも貰った方が良いと思う。悪いものじゃない限り。とは思う物のジョラさんはそうじゃないらしく、何度も怒られてる。申し訳なくて断れないんだよね、純粋に嬉しいし。
『全く、今度言っておくよ。そんな沢山貰っても喰えないってね。それから未来も見えたよ』
そんなに持つものじゃないしねと続けながら、僕は自分の未来が気になった。いくら低い確率とは言え、気になる。
ワクワクしながら僕は尋ねた。
『アンタは近い内に称号を手に入れる。まぁ、あんまり期待はしない方が良いけどねぇ。私の占いだから』
称号。それは神様が授ける選ばれし人達が授かる特別な物。そんなモノが僕にも授かれるのかな。心配そうな顔をしているとそっと頭を撫でられた。
『心配しなくても大丈夫さ。私も称号を持っているんだが、それが何だと思う?《時を見据えし者》さ。だからきっと神様はアンタの力になってくれる』
何だかそう言われるとホッとした。それよりも時を見据えし者ってカッコよくない?僕の中のナニカがくすぐられた様な気がした。