これからも投稿したりしなかったりする気まぐれな投稿者ですが、よろしくお願いします
今作品は前に書いていた物のほぼリメイクです。あとオリ主の名前と設定が少し変わっております
「おい静かにしろ、お前ら。早速だが転校生を紹介する。ほれ、挨拶しな」
朝のホームルーム、担任の中馬さんがメガネを掛けた男子転校生に紹介を促していた。
見た感じでは個性の塊が多い開盟学園に珍しい平凡なタイプのようだ。
「杉原哲平です!よろしくお願いします!」
「はい、お前ら仲良くするようにな。席はそこの列の一番後ろだ。困ったら隣の雨森に聞け。良いな、雨森」
「はいは~い」
「よろしくお願いします。えぇっと……」
「よろしくな、杉原。オレは雨森 零士だ。まぁ何かあれば言ってくれ。なんならスケット団に頼っても良いし」
「スケット団?」
「スケット団ってのは簡単に言えばこの学園の何でも屋だ。まぁその辺はまた説明する」
「あ、うん。ありがとう」
昼休み、杉原は今のところ困ったことは無さそうだ。早いとこ慣れると良いが……おっと速く購買に行かんと売り切れる。
「おぉゼロ、こんな所に居たのかよ。転校生の勧誘しようと思ったのに居なくなんの速えぇよ」
購買で買ったサンドイッチを持って、部室に向かおうとした時、後ろから話し掛けられた。
振り向くとそこにはスケット団の3人と杉原がいた。
「昼飯の争奪戦は速さが物を言うんだ」
「そうだな、早くしないと売り切れちまう」
そう言ったスケット団のボス、ボッスンは購買の前の群衆の中に突っ込んでいった。
[因みに上級者はすでに購入している]
「流石スイッチ、要領が良いな。んで、杉原も購買か?」
「ボクはまぁ……成り行きで」
杉原は苦笑いでそう言っている間に無事ボッスンが購入を終えて部室に向かった。
向かう途中でさっき杉原にやっていた茶番のことを聞いた。発案者はボッスンだろうけど、よくそんな勧誘で杉原がスケット団に入ると思ったな。
「まぁ適当に腰掛けりゃ良いよ」
「うん、ありがとう」
他愛ない話をしている間に部室に着いて各々適当に席に座った。
「そうだ。スケット団のこと詳しく聞いて良いですか?」
「そういや自己紹介がまだやったな。アタシは……」
「こいつは副部長のアマゾン。メチャクチャ怖えぇからあんま近づくな。血液が酸で出来てるから溶かさ……ぶへっ!」
「嘘を教えんな!エイリアンか、アタシは!まぁ昔はヤンチャしとったけど、今はそんなこと無いで?安心しぃや?」
「凶暴さで言えばエイリアンと変わりねぇだろ、バーカバーカ!!」
「よし!そこから動いたらあかんで、転校生!2人もろとも貫いたろやないか!」
ボッスン……復活速いな。でも杉原を盾にするのは止めてやれ。
[紹介なら俺がしてやろう。鬼塚一愛 ニックネームはヒメコ。かつては伝説のヤンキー"鬼姫"として名を馳せていた]
「お……おい、いらんことまで言わんでええやん」
スイッチはそれだけでなく、生年月日、好物、終いにスリーサイズまで言おうとしてヒメコにどやされていた。
「あの……彼はパソコンで?」
「こいつはスイッチこと笛吹 和義。何でかは知らないけど喋りたくはないらしい。それで使ってるのが……何だっけ?」
[合成音声ソフトだ]
「個人情報とかすぐに調べられっから気を付けとけよ」
これに関しては誇張ではなく事実で、オレも知らない間に調べられていたことがあった。
スイッチの情報網はどうなってんだろうな。
「ゼロのことは隣の席だし聞いてるよな?」
「ゼロって言うのは……」
「オレのことだ。改めて雨森 零士、大抵はゼロって呼ばれてるけど、まぁ好きなように呼んで良い。心霊のことで困ったことがあれば言ってくれ」
「心霊ですか?」
「あぁ霊感があるから主に心霊関係の相談はオレが担当してる。霊が原因ならオレしか対応出来んしな」
「そうなんですか」
「まぁそんな感じでメンバー4人でやってるんだ。困ったことがあったらいつでも来てくれ」
「は、はい。ありがとうございます」
「……って言うか……スケット団に入らね?」
「ほれ、Jリーグのチケットやるわ」
良い感じに締まったと思った矢先これか……ここだけ見ると、まるで悪徳商法みたいになってんな。
[む?ボッスン、ヒメコ、ゼロ。例の『葉鶏頭事件』の目撃者から犯人の情報のメールが届いた。やはりボッスンの推理通りだったぞ]
「ホンマか!」
「よっしゃ!これで犯人は特定出来たぜ!」
「後は報告だけだな」
やっぱりボッスンの推理力はスゴいな。
「そ、その葉鶏頭事件というのは一体……!?」
「簡単に説明するけど、つまりは落書き事件だ」
「……へ?落書き?」
「この学校に伊藤先生って人が居るんだけど、その先生のヅラがそれのせいでバレたんだ。んで、それの調査をする上でオレ達は『葉鶏頭事件』って呼んでたんだ」
「そ……そうですか」
そうして昼休みが終わり、放課後となった。ここ最近は葉鶏頭事件の聞き込みとかやってたけど、解決したからか暇になっていた。まぁ依頼が無いってのは平和ってことか。
「あ"ぁ"~ヒマだなぁ~……ヒマだなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「やかましい!何もやること無いんやったら帰ったらええやろ!」
「何かこう……血塗れの依頼者がドアを突然開けて、助けてくださいって感じの依頼来ねぇかなぁ」
「ホンマにそんなん来たらどう対処すんねん」
そんな依頼者来たら恐いわ。どんなホラーサスペンスな展開だよ。救急車と警察に電話する羽目になるじゃないか。
そんな馬鹿なことを言っていると、静かな部屋に扉が開く大きな音が響いた。
「た……助けてください……」
そこに立っていたのは赤い液体を全身に纏わせた杉原の姿だった。
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