【完結】"無敵のデク"   作:大海

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エンジン音、駆動音、排気音……
どれも別物でいいんだよな?(←ペーパードライバー)



第5話【 Struggle of Kamino 】

 

 静寂が、その空間を包んでいた。

 東京都――それも、地方ののどかな場所などではない、ビルと光に囲まれた街のど真ん中。

 そんな空間を包む音……静寂という名の非日常。

 

 その静寂が包む場所は、大きく、開かれ、壊され、吹き飛んでいた。

 吹き飛んだ先には、派手な衣装を着た派手な人物たち――プロヒーローの面々。

 彼ら、その場所の中心に、黒いスーツと黒マスク。

 そして……

 

 

「ゼェ……ハァ……爆豪少年!?」

 

 

No1ヒーロー

 “オールマイト”

 

 

 オールマイトが叫んだ先には、雄英高校ヒーロー科生徒、爆豪勝己がいる。

 焦る彼を逃がすまいと、複数人の敵たち――敵連合が取り囲み、攻撃を仕掛けている。

 

「彼にばかり気をとられていて良いのかい?」

 

 奮闘している少年を気にして、助けようとするオールマイトだが、それをさせじと黒スーツ黒マスクの男は攻撃、妨害を続けている。

 

AFO(オールフォーワン)……!!?」

 

 憎々しげに、苛立たしげに、男の名前を叫ぶNo1ヒーロー。

 

「大変だな。やることが多くて……」

 

 楽しげに。ひたすら楽しげに。オールマイトをいたぶるAFOと呼ばれた男。

 

 

「捕まえた……!!」

 

 そんな二人の戦闘の前で、敵連合がとうとう、爆豪を追い詰め、仮面の男――”コンプレス”が仕掛けた。

 

 

敵連合

 (さこ) 圧紘(あつひろ)(ヴィラン)名:”Mr.コンプレス”)

個性:『圧縮』

 人や物をビー玉サイズに圧縮できる。

 持ち運びに便利な個性だ!

 

 

「やべぇ……!?」

 

 今まで個性と自前の身体能力を駆使して、この男からだけは逃げていた。

 この男の個性こそ、自分をビー玉サイズに圧縮することで、捕らえることを許した個性だったから。

 そんな男に捕まらぬよう、個性を発動させぬよう、ここまで耐えてきた。

 

 その男の手が、目の前――

 別の敵への対応で、反応が遅れたタイミングで――

 

(やられ――)

 

 

 バブゥゥウウウウウッッ

 

 

 やられる……

 そう確信した瞬間、聞こえたバイクのエンジン音。

 コンプレスの手が離れた。と同時に、コンプレスの身は横へ吹き飛び――

 

「なぁ――」

 

 同時に爆豪の身も、横へ引っ張られる。

 

「なに!?」

「バイクぅ!?」

「どっから出てきた!?」

 

 

 彼らが驚く間に、コンプレスを轢き飛ばし、爆豪をさらったバイクの少年は、爆豪をしっかり後ろに座らせつつ、彼らとは逆方向へ走り抜ける。

 

「お前、デクか……?」

「しっかりつかまってな!」

 

 彼らの不意を突き、大切なものは奪い返した。後はここから、全力で逃げるだけ――

 

 

 カラン カラン……

「……乱気流」

 

 だがそれを、全力で阻止することが敵連合の仕事。

 

「……うお!?」

 

 敵連合の一人――”黒川イザナ”が手を向けた瞬間、バイクのタイヤは地面を離れ、浮き上がる。

 

「マグネ……」

「オーケーよ!?」

 

 続けて、サングラスを掛けたガタイの良い男――マグネが、巨大なI字磁石の形をしたサポートアイテムを向ける。

 直後、浮き上がったバイクは後ろへ下がり――

 

「かっちゃん、飛び降りろ!!」

「俺に命令すんじゃねえ!?」

 

 二人同時に、バイクから手を離し、跳び降りる。

 すると、バイクはアイテムを向けた男の方へ飛んでいき――

 避けた男たちを素通りして、吹っ飛び故障した。

 

「今のは磁力、場地と似た個性か。それに、風――いいや、気流を操る個性……!」

 

 

敵連合

 黒川 イザナ

個性:『気流』

 気流を生み出し、操ることができる。

 ちなみに、左右に動く空気を風、上下に動く空気を気流と呼ぶ。

 もちろん、風としての運用も可能だ!

 

敵連合

 引石(ひきいし) 健磁(けんじ)(敵名:”マグネ”)

個性:『磁力』

 周囲にいる人物、男にS極、女にN極を付与できる!

 

 

 地面に着地しながら、それらを理解したその時――

 

「無敵のデク――!!」

 

 飛び降りたとは言え、バイクの速度でそれなりの距離を離れたはずだった。

 だが、そんなバイクでできた距離を、赤色の特攻服を着た、灰髪、褐色の男は瞬時に詰めて――

 

「……!」

「デクッ!?」

 

 無敵のデクの顔面目掛け、イザナの蹴りが放たれる。

 地面に足を着いたまま、後ろへ下がったデクだが。

 

「まあ、このくらいは防ぐよなぁ?」

 

 デクは顔の前で腕をクロスさせ、ガードしていた。

 

「かっちゃん、さっさと逃げろ! かっちゃんの個性なら逃げられんだろ?」

「ざっけんなクソデク!? 俺に命令すんじゃあ――」

「分っかんねーのか!? 敵の目的はかっちゃんを仲間に引き入れること! お前さえ逃げりゃあヒーローたちと俺の勝ちなんだよ!?」

 

 反論しようとしたものの、正論を返され、言い返せなくなる。

 

「逃がすと思ってんのかぁ……?」

 

 もちろん、目の前で聞いているイザナが、それを黙認するわけもなく。

 

「ラァ――!」

 

 手をかざそうとしたイザナを、デクの蹴りが制した。

 

「うぁお♡」

「……!」

「すげぇ蹴りだね? デク!?」

 

 褒めつつ、迫り、声を上げる。

 デクはすぐさま、反撃する。

 

「崩した体勢からでもこの威力……やべぇな!」

 

 そこから、イザナも蹴りを放ち、デクの跳び蹴りとぶつかり――

 

「天性のバネとバランス感覚。”無敵”と謳われるだけはあるな!?」

 

 二人の距離が、離れた。

 

「いーね――久しぶりに気圧(テンション)が上がる……けど見切っちまった」

 

 デクがまた走り、蹴りだしたものの――

 逆に、蹴りを頬に喰らい、ふっ飛ばされた。

 

「デクッ!?」

 

 信じられない……それが、爆豪の心境だった。

 走っているバイクを無理やり止めて、浮き上がらせる。そんなイザナの個性が強力なのは確かだろう。この距離を数秒で走ってきたのも、個性の応用と考えれば説明はつく。

 だが、目の前で繰り広げられる喧嘩は違う。

 イザナは、個性を全く使っていない。

 デクと同じ――否、デク以上の、素の身体能力。溢れる戦闘センス。

 それが目の前に立つ、敵連合、黒川イザナの力……

 

「……逃げろっつったろーがよ、かっちゃん。ほら、来ちまった」

 

 言われて爆豪も、二人ではなく、その後ろを見る。

 バイクのおかげで距離はできた。が、ここでまごついている間に、敵連合たちがここまで走ってきているのが見えた。

 

 

「おやおや、残念だったねぇ……爆豪勝己君、彼があの無個性の子を置き去りにして逃げていれば、僕たちの敗北だったんだが」

「無個性の少年……まさか!」

 

 オールマイトと戦闘を続ける、AFO。

 あるヒーローから奪った個性により、他人の個性を覗き見ることができる。

 そんな男が、ハッキリと口にした。『無個性』と。

 『無個性』でありながら、これだけ大胆な行動ができる少年など、オールマイトには一人しか心当たりがない。

 

「無敵のデク……予定とは少々違ったが、彼の存在もまた、連合と(とむら)を大きくするために役立ってくれた。彼の役目も、もう終わりだ。彼を殺したいという者の犠牲になってもらおう」

「させるか!?」

「行かせないさ、もちろん」

 

 

 一度は逃げられた、爆豪と、突然バイクに乗って現れた少年のピンチ。

 連合のボスと思しき存在を突破できずにいるオールマイト。

 そんな光景を、隠れて見ている者たち……

 

 

雄英高校 ヒーロー科1-A

 夜嵐 イナサ

 轟 焦凍

 切島 鋭児郎

 飯田 天哉

 八百万 百

 

 

 A組の彼らは、爆豪がさらわれたことを知って、救け出したいと動いた生徒たちだった。

 そんな彼らを、危険にさらさぬようにと、ついてきたのが委員長と副委員長の二人。

 実際、夜嵐、轟、切島は、この状況をどうにかせねばと、動き出そうとした。

 だがそれを、飯田と八百万が、制していた。

 彼らの安全はもちろん、彼らが動くことは法律が許さないから。

 

 目の前にいるのに、割って入れない。

 オールマイトも助けにいけない。

 誰でもいい。

 彼らを救けてほしい。

 

 

「殺してやる――無敵のデク」

 

「逃がさねーぞ、爆破小僧」

 

 イザナがデクに迫っていき。

 敵連合が爆豪へ走ってきて。

 

 もはや、逃げられる状況じゃない。

 

 デクは思った。何とかしないと。

 爆豪は思った。戦わないと。

 

 そんな、表層の思いの奥底では――

 

 

 救けてほしい。

 

 誰か……

 誰か……

 

 

「……あ?」

 

 イザナが、デクに向かって突き出した拳を止めた。

 

「……え?」

「んな……!」

 

 敵連合が、走っていた足を止めた。

 否……

 止めたのではなく、止められた。

 拳の、体の、進行方向にある何かにぶつかり、止められて、前に進まなくなり……

 押し返され、後ろへ下がった。

 

「この『個性』は――」

 

 

 

「今宵始まる怪傑浪漫……目眩(めくる)めからず見届けよ!」

 

 

 

 その良い声は、彼らの頭上から聞こえてきた。

 彼は、自身の個性で作ったと思しき、透明な板に乗り現れた。

 

 

「私は救世たる義賊の紳士――ジェントル・クリミナ――」

 

 

飛田(とびた)!? なんでお前がここにいる!?」

 

 東卍の特攻服に身を包む、ひげを生やした紳士の口上を遮りながら、デクは叫んでいた。

 

「フフ……”ラブラバ”の技術はご存じのはず。アナタの居場所を特定することなど、彼女には造作もない」

「……」

「それに、お忘れか、総長? “一人一人が、みんなのために命を張れる”。それが我々、東京卍會のはず」

「我々?」

 

「そう! それこそが、東京卍會に属せし――ジェントル・クリ――」

 

 

「おい飛田ぁああああああああ!!」

 

 

 飛田が何かを言う前に、怒号が響いた。と同時に、夜の薄暗い空間を、強い光が照らし出した。

 それは、バイクのライトの灯り。一つ一つは小さいものの、百台以上集まったなら、それは巨大な光と変わる。

 

「かっこつけてねーで、総長守りやがれ、飛田!!」

「そのためにお前を先行させたんだからな、飛田!!」

 

「飛田!?」

「飛田!!」

 

「……」

 

 この光景を、どこからか見ていた少女は、「ジェントルの名乗りを邪魔しないでー!!」と、叫んでいたらしい……

 

「……」

 

 そして飛田も、これ以上は諦めたらしい。

 代わりに、手に持っていたものをデクへ投げ渡した。

 

「忘れものですよ?」

「……」

 

 

「デクゥゥウウウウ!!」

 

 

 渡されたものを広げている総長の耳に、届いたのは、白のタスキを特服に結んだ、副総長の声。

 

「なに一人で動いてんだ!?」

「こんな楽しそうなこと、独り占めはよくねーな?」

「俺たちも混ぜやがれ!!」

「思いきり暴れてやっからよぉ!?」

「俺たちの命は、お前に預けてる……その意味を忘れるな、デク――!!」

 

 

「……」

 

 同じく、重要な決戦時に幹部らが特服に結ぶ、白のタスキを結んだ隊長たちからの激励を受けて……

 

 デクは、着ていた服を脱ぎ捨てた。

 上だけは、バレないようにと普段着だった。

 そのくせ、ズボンと靴は、動きやすさから特服とそれ用のブーツ。

 上を脱いだその下は、腹にサラシを巻いている。

 そんな上半身に、飛田から受け取った、ロング丈の特服を羽織って――

 

 

「東京卍會――!!」

 

 

 その場に響く号令を、叫んだ。

 

「かっちゃんと!! オールマイトと!! ヒーローたちと――」

 

「俺を!! 救けてくれええええええええええええええ――!!」

 

 

「救けてくれ、じゃなくて――救けろって、命令すりゃいいんだコラぁあああああ!?」

 

 

 走り出すドラケンに続いて、後ろにいた隊員たちも一斉に走りだした。

 

「東卍……!」

「ちょっと! いくら何でも多すぎよ!?」

「面倒くせぇ……面倒くせぇ、面倒くせぇ……!!」

 

 

敵連合 首魁

 “死柄木(しがらき) (とむら)

 

 

「うぅむ……雑兵とは言え、あの数はさすがに厄介だな――」

 

 呟きながら、AFOが個性を発動。

 敵連合を転送(ワープ)させた、黒いヘドロ状の物質が発生。

 そこから、保須に現れたのと同じ、脳無――だが、体の所々が崩れ、動作の全てがぎこちない、見るからに貧弱な個体が何十体と現れた。

 

「ヒーロー相手には使い物にならないが、いざという時の足止めくらいにはなると思って取っておいた出来損ない……ヴィジランテ相手にはちょうどいいだろう――」

 

 

「オォォオオオラアアアアアアア!!」

 

 

東京卍會 副総長

 龍宮寺 堅(通称:”ドラケン”)

 

 

 湧いて出てくる出来損ない脳無を蹴散らしつつ、先頭を走るは、副総長ドラケン。デクの元へは、信頼できる他の仲間が向かっている。

 なら自分の役目は、敵連合にこれ以上の手出しを許さないこと――

 

「ぐぅ……!!」

 

 そのために走っていたドラケンを、緑色の影が殴り返した。

 左手の甲に”罪”、右手の甲に”罰”の文字を入れ墨したその男は、彼と共に走っていた隊員たちを簡単に蹴散らすと、長い舌を見せつけ、緑の肌の顔を向ける。

 

「死柄木には、指一本触れさせねーぞぉ?」

「退きやがれ、コラァァアアアアア!!」

 

 ドラケンが拳を繰り出し、緑色は両手で受ける。

 その衝撃に、緑色の身は後ろへ引きずり、下げられる。

 

「ダリィ……!」

「……なに?」

 

 直後、緑色の姿が消えた。

 辺りを見回すと……

 

「ぐあ……!」

 

 顔を殴られ、フラついた。

 

「姿を消す……見たまんま『カメレオン』かよ」

 

 ――正解……まあ、見れば分かるよな? ちなみに俺は、敵連合の半間(はんま) 修二(しゅうじ)! 敵名は募集中だー!!

 

 

敵連合

 半間 修二

個性:『カメレオン』

 カメレオンぽいことができるぞ。

 具体的には姿を消したり、長い舌も武器だ!

 

 

 そのまま、見えない打撃が繰り返された……

 

 

  龍宮寺 堅

   VS

  半間 修二

 

 

 

「うおおおおおおお!!」

「ぎゃああああああ!!」

 

 別の場所では、大勢の隊員たちが、マグネによって引き寄せられていた。

 

「まったく、ダメじゃない! 子供のくせに、本物の敵とヒーローの戦いに割り込んで。そんなことするから、こんなふうに――」

 

「こんなふうに、どうなるんだ?」

 

 マグネの言葉を遮る声。と同時に、引き寄せられていた隊員たちは、突然磁力から解放され、地面に倒れ込む。

 そんな隊員たちと一緒に引き寄せられていた、一人の少年が前に出た。

 

 

東京卍會 壱番隊隊長

 場地 圭介

 

 

「磁力の付与……俺と似て非なる個性か? 面白れぇ! テメェの相手は俺だ!」

 

 

  場地 圭介

   VS

  マグネ

 

 

 

「多すぎだろ! 少ねぇな! コッチも味方を増やす!!」

 

 真逆な言葉を続けて話す、敵連合の一人が個性を発動。すると、敵連合の仲間と全く同じ姿をした者が現れた。

 

 

敵連合

 分倍河原(ぶばいがわら) (じん)(敵名:”トゥワイス”)

個性:『2倍』

 一つのものを二つに増やす。

 増やすには、情報とイメージが必要だ!

 

 

「敵を増やす?」

「いくらでも増やしてみなよ!!」

 

 トゥワイスによって増やされた敵が、走ってきていた二人へ向かったが……

 二人の連携によって、増やされ出てきた敵は倒され、溶けて消えた。

 

「おいおい、弱すぎんだろコンプレス!?」

 

 ハッキリ言って、増やした対象が悪いとしか言えないものの――

 迫ってきた二人組に、トゥワイスもまた、メジャー状の刃物を構え、応戦した。

 

「もっと強えーの増やしてみやがれ! なぁ、アングリー?」

 

 

東京卍會 肆番隊副隊長

 河田 ナホヤ(通称:”スマイリー”)

 

 

「俺たち二人なら、いくらでも倒せるよね、スマイリー!」

 

 

東京卍會 肆番隊副隊長

 河田 ソウヤ(通称:”アングリー”)

 

 

「双子かよ、他人だな! 増やしてもねーのに同じ顔向けてきやがって……ちっとも似てねぇな!」

 

 

 河田 ナホヤ

 河田 ソウヤ

   VS

 トゥワイス

 

 

 

東京卍會 弐番隊隊長

 三ツ谷 隆

 

東京卍會 弐番隊副隊長

 (しば) 八戒(はっかい)

 

 

「八戒! そっちだ!」

 

「オッケー、タカちゃん! ふんッ――」

 

 一体の脳無が、顔面を殴られ、地面に頭を叩きつけられる。

 三ツ谷の指示のもと、それをした、口に傷があり、青い坊主頭に剃り込みを入れた少年――八戒も、出来損ない脳無たちを蹴散らしつつ、走り出す。

 

「猪突猛進! 猪突猛進!」

 

「……八戒! 来るぞ!」

「うお……!?」

 

 三ツ谷を守りつつ、猪突猛進していた八戒に、脳無ではない、拳が飛んでくる。それを、紙一重で避けることができた。

 

「ド~~~はド~~~突く~~~の~~ド~♪」

 

 陽気に、楽しげに歌う声。

 その声と、現れた巨漢に、三ツ谷と八戒は顔をしかめる。

 

「ハッカ~~~~~イ♪」

「大寿……!」

「兄貴……テメェ、犯罪犯して、俺や柚葉(ユズハ)に散々迷惑かけたあげく、敵連合に……!」

「――ハッ!」

 

 

敵連合

 (しば) 大寿(たいじゅ)

 

 

「まさか、お前まで東卍だったとはなぁ……だがちょうどいい。おい、八戒! お前もウチに来い。ガキのころ、『個性』のせいでイジメられてたお前のこと、散々助けてやったよなぁ? その恩返しを連合でしてくれや?」

「断る! そうやって必要以上に相手を痛めつけて、母さんに何度も頭ぁ下げさせてやがったクソ兄貴に、恩もクソもねぇ!!」

 

 二人とも、個性を発動させる。

 

 八戒は大きく、太い身体と四肢、大きな耳と鼻……二足歩行の、醜悪な豚の姿に――

 

 大寿は、全身に白い毛を生やし、頭に角、顔からは鼻腔が突き出た、白牛の姿に――

 

 

柴 八戒

個性:『猪八戒』

 西遊記の登場キャラ、猪八戒に変身できる。

 怪力が主な武器だぞ!

 

柴 大寿

個性:『牛魔王』

 西遊記の登場キャラ、牛魔王に変身できる。

 怪力が主な武器だぞ!

 

 

「東京卍會弐番隊副隊長、柴八戒! 東卍(家族)のために、柴大寿、テメェをぶっ飛ばす!!」

 

「八戒!! テメェはずっと柴家を守ってきた長男に逆らうのか!!?」

 

 

「大寿はヤベェ……俺も――ハッ!」

 

 二人の戦いに、三ツ谷も参戦しようとした。が、横から見えたものを避け、距離を取る。

 

「マジかよ……気配を殺して、飛び出したんだが?」

「悪ぃな、俺の目は、隠れてようが見えるんだよ――」

 

 

三ツ谷 隆

個性:『透視眼』

 人や建物、あらゆる障害物の向こう側を見ることができる。

 お風呂の中から、服の下まで覗き放題だ!

 ちなみに、見える範囲は、三ツ谷自身の視力に左右されるが……

 

 

「三ツ谷の三つ目は視力も3.0(みっつ)だコラァアア!!」

 

「こりゃ敵わんわ……逃げるが得策!」

「逃がさねぇぞ!! テメェ!!」

 

 普段なら、逃げ出した敵を追い回すことはしない。

 だが、三ツ谷の勘は、この男を放置するのは危険と判断。見張りと追跡、そして打倒を決めた。

 

 

  柴 八戒

   VS

  柴 大寿

 

  三ツ谷 隆

   VS

 Mr.コンプレス

 

 

 

「パーちんの腕力はゴリラ以上、脳ミソゴリラ以下じゃい!!」

「そう褒めるなー!!」

 

 

東京卍會 参番隊隊長

 林田 春樹(通称:”パーちん”)

 

東京卍會 参番隊副隊長

 林 良平(通称:”ペーやん”)

 

 

 個性と自前の怪力を駆使し、前進していく参番隊のツートップ。

 

「うおお!!」

 

 そんな二人の足もとに、飛んできたものがあった。

 

「おい! 誰にやられた!」

 

 特服を着た仲間を抱き上げ、声を聞こうと顔を見ると――

 

「かぁッ――」

 

 抱き上げられた隊員を、横から蹴り飛ばす人物がいた。

 

 

東京卍會 伍番隊副隊長

 明司(あかし) 春千夜(はるちよ)(通称:”三途(さんず) 春千夜”)

 

 

「三途テメェ……なにしてやがる!?」

「喚くな。俺が蹴り飛ばさなきゃ、殺されてたのはお前だぞ? 参番隊隊長」

 

 怒鳴るパーちんをたしなめる、長く伸ばした長髪に、口元を黒マスクで隠す男。

 三途の言葉と視線に、パーちんとペーやんも、その隊員を見る。

 

「……あーあ。相変わらず、ハル兄には通じないんだなー」

 

 立ち上がった隊員からは、隊員の容姿とは全く不釣り合いな、可憐な少女の声が響く。

 そして、そんな声を上げつつ――

 若くもゴツイその隊員の顔が、体が、骨の鳴る音と共に、形、大きさともに変化して……

 被っていたカツラを取り去り、現れたのは、声が示す通りの、可憐な少女。

 

「せっかく、ちょうどいいズラ持ってたから、似た髪型のヤツ倒して、汚いのもガマンして、いただいた特服着たっていうのに」

 

 

敵連合

 明司(あかし) 千壽(せんじゅ)(敵名:”瓦城 千咒”)

個性:『骨格変形』

 骨格の形、大きさを自在に変形させ、自由な容姿に変身できる。

 骨格じゃあどうしよもない部分――服装、髪型は自分で用意しなきゃダメだぞ!

 

 

「パーちん、ペーやん、こいつは俺に任せて、二人は他を頼む」

「……訳アリか。良いぜ」

「こいつは頼んだ!」

 

 二人の間の空気を察した二人とも、二人を置いて走り出す。

 去っていく二人を、千咒は、黙って見届けた。

 

千壽(せんじゅ)……テメェも兄貴も、親父もおふくろも、まだAFOになんか心酔してんのか?」

「ハル兄こそ……彼が困った時は助ける。それが、彼との先祖代々の約束でしょ?」

「先祖代々って……たかが曾爺さんが助けられたって話だろーがよ――」

 

 千咒は言いながら、構える。

 三途もまた答えながら、黒のマスクを取り去り……その下に隠れていた、耳まで裂けた巨大な口と、巨大な牙を露わにした。

 

 

明司 春千代(通称:”三途 春千代”)

個性:『牙』

 顎部が変容するほど大きく鋭い牙が武器。

 噛む力も強いぞ!

 

 

 三途 春千夜

   VS

  瓦城 千咒

 

 

「まだ終わってねーぞ、デク!?」

 

 各所で乱戦が起こっているさ中、最初に戦っていた二人――デク目掛け、再びイザナが迫る。

 

「ジェントリー・リバウンド!!」

 

 だが再び、透明な何かに防がれた。

 

「鬱陶しい……!」

「総長はやらせませんよ……」

 

 

東京卍會 弐番隊隊員

 飛田(とびた) 弾柔郎(だんじゅうろう)

個性:『弾性(エラスティシティ)

 あらゆる物質に弾性を与える。

 物体はもちろん、空気にも弾性を付与することが可能だ!

 

 

「イザナ……!!」

 

 そこへ、走ってきた黒い影が、イザナにぶつかり、押し出した。

 

 

東京卍會 伍番隊隊長

 武藤 泰弘(通称:”ムーチョ”)

個性:『ゴリラ』

 

 

「ムーチョ、テメェ……なにボスに逆らってんだ、コラ?」

「悪いな、イザナ。俺の今のボスは、デクだ」

「イザナ……お前、渡我イザナか!?」

「上等だよ……」

 

 デクの問いかけにも無視し、手に、顔に、血管を浮かべて、イザナは手をかざす。

 それを合図に周囲の気圧が変化――上昇気流が発生し、イザナを、周囲のものを押し上げる。

 

「――ん?」

 

 そんなイザナの個性に、別の個性がぶつけられた。

 

「テメェ、千冬……!?」

「ムーチョ! こいつは俺が押さえる!」

 

 自ら生み出した吹雪に乗って、空から千冬が叫んだ。

 

 

東京卍會 壱番隊副隊長

 松野 千冬

個性:『吹雪』

 

 

「俺と同系統……大気系の個性か? だが寒ぃ。『吹雪』ってところか」

 

「千冬! お前じゃイザナには勝てねーぞ!」

「そりゃ喧嘩の話だろ!? どの道、こいつの個性を押さえとけるのは俺だけだ! お前は、デクとソイツ連れて逃げろ!」

「――分かった!」

 

 言われてムーチョは、その長く巨大な腕に、デクと爆豪を捕まえ、抱える。

 そのまま、ゴリラの身軽な動きで走り出した。

 

「待て!! デク!!」

「行かせねーぞコラァアア!?」

 

 

  松野 千冬

   VS

 黒川 イザナ

 

 

「ぐぅ……ごぉ……!」

 

 両手で顔を覆い、ひたすら耐える、ドラケン。

 彼の周りには、姿を消した半間の拳に、凶器に、沈んだ隊員たちが倒れていた。

 そんな見えない攻撃に、ひたすら耐え続け――

 

「――ラァ!!」

 

 とうとう、腕をナイフで切りつけられ、伏せていた顔が上がる。

 

「トドメだ副総長!?」

 

 見上げ、がら空きとなったドラケンのアゴが……

 半間の拳に、打ち上げられた。

 

 ドラケンの身もまた、その拳によって持ち上げられ……

 

「ひゃは♡ おしま~い……さぁて、お仕事に戻るか」

 

 

「やりやがったな、コラ……」

 

 綺麗な仰向けに倒れたドラケンから、そんな声が聞こえる。

 

「なーんだ、まだ堕ちて、なかった、の、か……?」

 

 ドラケンの方を見ると……

 立ち上がったドラケンの様相は、明らかに変わっていた。

 血走った目はカっと見開かれ、顔から、手から、太い血管が浮かび上がり、体が、手足が、直前よりも大きくなっている――

 

「テメェはドラゴンの逆鱗に触れたんだよ……!」

「ダリィ――」

 

 あれはヤバイ……姿を消したまま、そう確信した――

 

「がぁッ!!」

 

 が、直前よりはるかに強く疾い、ドラケンの放った拳が、透明なはずの半間の顔面を捕らえ、ぶっ飛ばし……

 

(コイツ、俺、が、見え――)

 

 気絶させた。

 

「思い知ったか? カメレオン野郎……?」

 

 

龍宮寺 堅(通称:”ドラケン”)

個性:逆鱗

 顎の下を殴られるか蹴られるかすることで、パワー、スピード、感覚、諸々が強化される。

 威力が強ければ強いほど、強く強化される。

 ただし、自分で殴っても発動せず、数発殴られても強化は重複されない。

 また、威力に耐えられないと、個性が発動するヒマもなく気絶だぞ!

 

 

「てええええええええい!!」

 

 半間の攻撃に、息を切らしているドラケンの後ろから、そんな低い声が聞こえた。

 振り返ると、ドラケンの後ろで出来損ない脳無が、ドラケンにぶっ飛ばされていた。

 

「ケンくん、大丈夫?」

「お前……ヒミコか?」

「はい! 来ちゃった♪」

 

 

女子高生

 “渡我 被身子”

個性:『変身』

 血を摂取することで、対象者の姿に変身できる。

 変身時間は、コップ一杯で一日くらいだ!

 

 

「ここには来るなって言っておいたのに……」

「けど、おかげで助かりましたよね?」

「……まあな」

「私も手伝います♪ 一緒にデクくんを助けましょー♪」

「分かったから、俺の見た目と声ではしゃぐのやめてくれ……」

 

 

 

「うおおおおおお!!」

 

 

東京卍會 伍番隊隊員

 伊口 秀一

個性:『ヤモリ』

 壁に貼り付ける他、実はヤモリは足が速く、体長100mmほどで秒速1mの移動を助走や予備動作無しに行うことができる。

 人間サイズなら秒速大よそ15m、時速にして54kmだ!

 

 

「かかってこいよ化け物どもぉおおおおお!! 俺が全部ぶっとばぁあああああす!!」

 

「伊口には負けてられねぇえええ!!」

「おう、やってやらぁあああああ!!」

「東卍の底力見せたんぞおおおお!!」

 

 

 

「なんだよ、これ……」

 

 乱戦……

 混乱……

 爆豪勝己を捕まえて、強制発動された”黒霧”の個性で逃げるはずだった。

 そこに、無敵のデクが現れて、爆豪を奪った。

 それを、マグネとイザナが阻止したと思ったら、突然現れた東京卍會。

 それを押さえるために、出来損ない脳無というちょっとした保険まで使って。

 

 そこまでして、爆豪は、無敵のデクともども仲間に奪還された。

 ついでに、倒されたプロヒーローも、東卍の連中が回収していった。

 

 出来損ないとは言え、脳無は次々やられていく。

 

 加えて、半間がやられ……

 

 

「あふん……ッ!?」

「どうだ、コラァアア!?」

 

 マグネがやられ……

 

 

「強ぇ……ザコだな……」

「どっちかハッキリしろよ?」

「もう気絶しちゃったよ、スマイリー」

 

 トゥワイスがやられ……

 

 

「オゥラァ!!」

「ぐぅへぇぇええええ!?」

 

 コンプレスがやられ……

 

 

「なんなんだよ、これは……」

 

 大寿、千咒、イザナの三人はまだ戦っているものの、あの二人を取り逃した後では、何の意味も無い。

 

 

 リン……

「よぉ……お前がリーダーか?」

 

 目の前の光景に、呆然と立ち尽くす死柄木弔の前に、出来損ない脳無らを突破して、一番乗りした少年。

 

 

東京卍會 肆番隊隊長

 羽宮 一虎

 

 

「アイツを倒せばいいんだな?」

「オラッ、逃がさねーぞ手だらけ野郎!?」

 

 そこに、参番隊ツートップも並んだ。

 

「フー……フー……」

 ガリ ガリ ボリ ガリ……

 

 興奮し、ガマンならないと言った調子で……

 ボロボロの手で、ボロボロの首を掻きむしり……

 

「……ありゃ、ヤバそうだな」

 

 そんな『手だらけ』の様子を見て、一虎は、相手が危険な男だと察知する。

 パーちん、ペーやんも同じ。

 ヴィジランテとして、今まで何人もの敵を相手取ってきた三人だからこそ、感じ取ることができた。

 

 

 

「失敗だね、弔……」

 

 そんな死柄木弔に、掛けられた声。

 

 ――『個性』強制発動……

 

 直後、三人の前に立つ、死柄木弔の身が、黒いヘドロに沈んだ。

 加えて、各所で戦っていた敵連合、倒され気絶していた連合メンバーも、同じように回収される。

 回収された連合メンバーは、ずっと開いていた”黒霧”の『ワープゲート』へ吸い込まれた。

 

「待て、ダメだ、先生……! その身体じゃアンタ、ダメだ……!」

 

「君は戦いを続けろ、死柄木弔」

 

「……! 君たち! 逃げるんだ!!」

 

「お前ら!! 今すぐ逃げろ!!」

 

 オールマイトが叫び、ドラケンも、叫ぶ。

 号令を受けた東卍総員、まだ残っていた出来損ない脳無の存在も無視して、バイクへ走り――

 

 

「『空気を押し出す』+『筋骨発条化』、『――」

 

 

 

 




不殺前提の不良の喧嘩と命懸けのヒーローバトルって、実は相性悪いんだなと、書いてて思いました。

あと、『ヤモリ』の考察は割と適当です。
こんなことできるならAFOに頼るまでもなく無双できるやろ……



『飛田 弾柔郎』
 東京卍會 弐番隊隊員
 東卍の特服を着ていること以外、見た目、性格ともに原作通り。
 元々はしがない迷惑系動画投稿者だったが、いつものネタのために東卍に挑んだ結果、場地の個性で撮影機材が故障したあげく返り討ちに遭い、その際デクに気に入られたことで東卍に入隊することに。
 以降、彼らと共に戦っていくうち、形はどうあれ自分のなりたかった姿になれたことに歓喜し、チームと出久のために戦うことを決めた。
 

『"ラブラバ"』
 飛田の相棒である少女。見た目、性格ともに原作そのままだが、この小説では女子中学生(というか原作で何歳か大海が知らない)。
 本人としては東卍の一員であるという認識は無く、愛するジェントルが東卍にいることで結果的に自分もチームとジェントルのために働いている。
 場地の『個性』だけでは防げなかった映像をハッキングで削除したり、インターネット上の都合の悪い動画や画像の削除等が主な仕事。
 まだ少女であることから、あまり自分たちと表立って関わるべきでないという出久の判断から、彼女には後方支援に徹してもらい、集会等には決して参加させないようにしている。


『柴 八戒』
 東京卍會 弐番隊副隊長
 見た目、性格ともに元ネタそのまま。
 口癖は、「猪突猛進!」。
 気の強い姉と、犯罪を犯して敵になり逃亡中の兄がいる。
個性:『猪八戒』
 西遊記のキャラクター、猪八戒に変身できる。普段は人間の姿で、ムーチョと違って異形型ではない。
 怪力が主な武器だが、その気になれば、筋斗雲を呼んで空を飛んだり、火炎旋風を巻き起こせるかも……


『河田 ナホヤ』(通称:"スマイリー")
 東京卍會 肆番隊副隊長
 見た目、性格ともに元ネタそのまま。個性有り。
 笑顔の下の心は鬼。
個性:本気で個性が思いつかんキャラその1


『河田 ソウヤ』(通称:"アングリー")
 東京卍會 肆番隊副隊長
 見た目、性格ともに元ネタそのまま。個性有り。
 ブチギレ顔の天使の心。
個性:本気で個性が思いつかんキャラその2
 いっそ、兄ともども『無個性』でも良い気さえする……


『明司 春千夜』(通称:"三途 春千代")
 東京卍會 伍番隊副隊長
 見た目、性格ともに元ネタと同じだが、マスクと髪の下は耳まで裂けた巨大な顎と牙を持つ異形型。
 彼の曾おじいさんはかつて、一人の巨悪に助けてもらい、その巨悪が困った時は助けることを約束した。
 曾おじいさんはその約束をかたくなに守り、その子供、孫もそうあり続けた。
 しかし、ひ孫の代の春千代は、そうして盲目的に巨悪を信仰し続ける家族の姿に嫌気が差し、荒れていたところを、幼なじみでもある出久と場地、そして東卍に拾われる。
 どの隊でも手が付けられない暴れ馬だったものの、最終的にムーチョに出会い、忠誠を誓うことになった。
 荼毘の本名と正体を知る一人。
個性:『牙』
 鋭く巨大な牙が何度も生え変わる個性。
 この個性によって顎部が変容し、耳まで裂けるほど巨大な口になった。
 牙の鋭さもさることながら、噛む力もかなり強い。



『半間 秀二』
 敵連合
 性格は元ネタ通りだが、見た目は全身ウロコのある緑肌の異形型。
 異形型差別の激しい村で生まれ育ち、ある日、自身を散々いたぶってくれた村人全員、女、子供、両親問わず痛めつけ逃亡。結果、過失致死罪により敵となる。
 逃亡中、歌舞伎町を中心に気に入らない人間を痛めつけるという凶行を繰り返していたが、それをたまたま見つけた死柄木にスカウトされ、そんな死柄木をなぜか気に入って連合入りを決める。
 『個性』も協力だが、素手の喧嘩の腕も相当に強い。
 原作のスピナー枠。
個性:『カメレオン』
 カメレオンにできることが大体できる。
 具体的には、長い舌を伸ばす、壁に貼りつく、保護色で姿を消す等。
 泳ぎは特に向上しないので、ぶっちゃけ、『カエル』の下位互換。


『柴 大寿』
 敵連合
 見た目、性格ともに元ネタ通り。
 犯罪を犯し逃亡中の敵。
 原作のマスキュラー枠。
個性:『牛魔王』
 西遊記のキャラクター、牛魔王に変身できる。普段は人間の姿で、ムーチョと違って異形型ではない。
 怪力が主な武器だが、その気になれば、体長1000丈(3,330m)のサイズになれるかも……


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