八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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第九十三話「さらば、平和の象徴」

 

 

 

 

「この···タコ共···。雪花······悪い、助けに行けねぇわ」

 

「緑谷、止めろ。必ず」

 

 

 個性誘発爆弾爆発まで、後3分21秒。

 

 

 

  ▼▼▼

 

 

 

「行くんだ!!ヒーロー!!!」

「行かせない!ここから先は行かせない!!」

 

 爆弾解除はロディに任せて、僕はフレクト·ターンを倒す。ロディなら、必ず解除してくれる。

 

「うおおおお!!!」

「ぬうううう!!」

 

 このパンチで駄目でも、次のパンチで。それでも駄目ならその次のキックで。

 

「でああああ!!!」

「ふん、悪足掻きを。アレを見てみろ、親子揃って無駄死にとは」

「っ!ロディ!!」

 

 映し出された映像には、制御装置のある部屋で、血を流し倒れるロディの姿。

 

「屑は救いようがないな」

「違う!僕の友達は屑じゃない!!」

「まだ諦めないのか?」

「当たり前だ!僕はロディを、皆を、ヒーローを信じる!!覚えておけフレクト·ターン、ヒーローは諦めない、諦めたりなんかしない!!絶対に!!」

 

 皆が、必死に戦っている映像を背に、フレクトに向かって駆ける。1センチ、1ミリ、さっきより少しでも近くに、更に、更に!!

 

「SMAAASH!!」

「ぐっ!!パワーが上がっている?···いや、私の個性が······」

「いえややあああ!!!」

「···まさか」

「ふんっ!!!」

「個性の!」

「でやっ!!!」

「限界!!?」

 

 やっぱり、無限の個性なんて存在しない。どこかに、必ず限界点か存在する。もっとだ、歯を食いしばれ、限界を越えろ!アイツの限界を越えろ!!

 

「でやあああ!!!!」

「···そんな、馬鹿な」

 

 初めて、フレクトが後退った。

 

「アンタは、諦めたんだ。諦めなければ、触れ合う事だって出来た筈なのに」

「黙れ」

「僕達は諦めない言葉を知ってる。いつも自分達に言い聞かせてる!」

「黙れぇええ!!」

「Plus Ultra!!!!」

 

 僕の拳と、フレクトの拳がぶつかり合う。もう、フレクトは完全な反射は出来ない。このまま、押し込め。四肢が引きちぎれても、SMASHし続けろ。

 

「ぬおあっ!!」

「でいやっ!!」

「ごああ!!」

「せいっ!!」

「バハァッ!!!」

「DETROIT SMAAASH!!!」

 

 互いに吹き飛ぶ。後一押し、もう一押し!!

 

「OFAフルカウル100%!!DETROIT SMAASH!!!」

「もう手遅れ、ならば、最早私も···ごああああ!!!!!!」

「っ!!!!」

 

 フレクトの個性が復活した?!何が?!!

 

「この身が朽ちようと、この世界に救済を!!!」

「まさか、トリガーを!!?」

「病魔よ!私の前から消え去れ!!!」

「ぐっ!!あああああ!!!!」

 

 返ってくる。弾かれるな。出しきれ。ここで負けたら、もう後がない。

 

「······オール···マイト。僕に力を貸してください。皆を、世界を助ける力を」

「ヒーローとは大変だなぁ!守る物が多くて!!本当に度し難い存在だ!!!」

「ああ、そうさ」

「「っ!!!」」

 

 幻聴、幻覚?···いや、そうじゃない。

 

「ヒーローってのは、守る物が多いんだよ、フレクト·ターン。だから、負けないんだ。そうだろ、緑谷少年!」

「オールマイト!!」

「くっ!しかし、貴様とて、私の個性は!」

「ヒーローは、ピンチを乗り越えていく者!!ですよね、オールマイト!!」

「ああ、その通りだ。さぁ、世界を救おう、緑谷少年!」

「はい!!」

「この病魔共がああああ!!!!!」

 

 結局、最後までオールマイトに助けられちゃった。でも、これが最後のSMASH。さよなら、オールマイト。ありがとうございました。

 

「DOUBLE!!」

「UNITED!!」

「STATES OF」

 

「SMAAAAAASH!!!!!!」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「···トリガーボムが、止まった···」

「爆発、しないわね」

「です。ということは、出久君達がやったんです?」

「うん、絶対そうだよヒミコちゃん!!梅雨ちゃん!!」

「ええ、緑谷ちゃんや雪花ちゃん達が、作戦を成功させたのよ!!」

「「「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!!」」」

 

「ふぃ~、今回ばかりは、寿命が縮んだねぇ~」

「ええ、本当に」

「リューキュウ、後で癒しを下さいな」

「ふふ、存分に」

 

 

 

「よっし!解決だな!!」

「アホか、まだ後処理があんだろうが。それに、ヒューマライズの残党を捕まえねぇと」

「ちっ、骨のある奴は私に寄越せよ」

「知らん、アンタの前に現れる事を祈っとけ」

「クソガキめ、帰ったら覚えとけ」

 

 お疲れさん、緑谷出久。

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

『あ!オールマイトです!!オールマイトが、テロ組織ヒューマライズのリーダー、フレクト·ターンの身柄を連れて、クレイド国際空港に降り立ちました!!本事件解決のの立役者である、四人のセミプロヒーローと民間人協力者一名は、重傷の為、病院に緊急搬送された様ですが、命に別状は無いとの事です』

『オールマイト!!何か一言!!』

 

「次は、君だ」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「デク君!!」

「お茶子さん!!」

「どうして···」

「リューキュウが手配してくれて、迎えに行ってあげなさいって。お疲れ様、デク君。一緒に、引子さんとこ帰ろ」

「うん、お茶子さん」

「デク!」

「あ、ロディ!!退院は明後日じゃ?」

「もう大丈夫だってよ」

「···良かった」

「で、ソイツがウララカオチャコか?」

「へっ?あ、うん。お茶子さん、この人がロディ。僕達に協力して、トリガーボムを止めてくれた人だよ」

「麗日お茶子です、デク君がお世話になりました」

「ロディだ。へ~、やっぱり、俺の妹の方が上だな」

「なっ!そんな事ない!!ほら、よく見て!!絶対お茶子さんの方が上だから」

「ちょっ!?!?デク君!!?」

「いや!俺の妹だ!!」

「いやいや!お茶子さん!!」

「妹!!」

「お茶子さん!!」

「もう、やめてーーーー!!!!!!」

 

 

 

 




はい、WHM編完!
今後は、壊理ちゃんというか、治崎×筒美のフラグ立て閑話やって、バレンタイン·卒業式·ホワイトデー·最終回(暫定)ですかね。

評価と感想をよろしくお願いします。
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