「チョコよし!身嗜みよし!今日も完璧!!」
「裂花~、そろそろ時間よ」
「はーい、お母さん」
私の名前は、爆豪裂花(バクゴウ レツカ)。雄英高校ヒーロー科に通う花の女子高校生。
今日は、バレンタインデー!!今日こそ愛しのしーくんに、私の初めてを。
「いってきまーす!」
「あ、おはよう。今日も良い天気だね、裂花さん」
「おはよー、しーくん!」
しーくん、本名緑谷士郎(ミドリヤ シロウ)。同じ雄英高校に通う幼馴染みで、私の一番大好きな人。
普段は、ちょっと気弱でなよなよしてる所もあるけど、誰かが困ってたりピンチの時は、いの一番に駆け出して助けるの。その時の表情とか、たまんない位格好いいの!
「おはようございます、士郎、裂花」
「おはよう、千代さん」
「おはよ、ちーちゃん」
彼女は八百万千代(ヤオヨロズ チヨ)。こちらも、同じ雄英高校に通う幼馴染みで、大親友にして恋のライバル。
見た目通り、クールで物静かなお嬢様。でも、内に秘めた思いは誰よりも熱い自慢の親友。しーくんへの思いも、私に負けない位熱い。でも、絶対負けないからね!
まぁ、でも今日は、
「約束、覚えてるよね(小声)」
「ええ、共同戦線ですわ(小声)」
「「初めてをしーくん/士郎に(小声)」」
「何してるの?二人とも」
「何でもないよ」「何でもありませんわ」
ちーちゃんと、拳を軽くコツンとさせて、しーくんの右腕に抱きつく。左はちーちゃん。いつものポジションについて、私達は学校へ向かう。
「おっす、お三方。緑谷、相変わらず両手に花で羨ましいぜ」
「ちょっと、迅雷!私じゃ不満だってぇのぉおお?!」
「ぐえっ!!ご、誤解です誤解です、鋭奈様!!」
「あはは、おはよう、上鳴君、切島さん」
「おはよー、鋭奈」
「おはようございます、鋭奈さん」
「ちょ!俺無視ー?!?」
いつもの、鋭奈と上鳴君の夫婦漫才に笑いながら、自分達の席に着く。窓際後ろ、私·しーくん·ちーちゃんの縦並び。お母さんがお父さんの嫁に入ってくれた事に、本当に感謝である。逆だったら、ちーちゃんの背中越しに、しーくんを見る事になっていたから。
さて、本番は放課後。それまでは、きちんと学業に邁進しましょうか。お爺ちゃんやお婆ちゃん、お父さんお母さん、親戚一同に恥じないように。
▼▼▼
『そか、二人が決めたんやったら、私は何も言わんよ。私と出久の子やからな、押せば何とでもなるやろ。でも、避妊はちゃんとするんよ』
『はい!お茶子おばさん』
『···後な、十分覚悟しとき。息子のアレは、恐らく二人が想像しとる大きさの倍以上やろうから』
『···倍、ですの?』
『倍以上や。それと、もし出久似なら、スイッチ入った瞬間、二人がかりでも蹂躙されると思う』
『『じゅ、蹂躙···』』
『ま、頑張りや』
「ああ言ったけど、二人は大丈夫かなぁ」
「え?二人って?」
「どなたの事ですの?」
「ん?雪花ちゃんと百ちゃんは知らんの?この前、裂花ちゃんと千代ちゃんが家に来て、"士郎君の童貞を貰います"って宣言されたんやけど」
「「···ああ」」
「知らんけど、想像はついたって顔やね」
「まぁ、遅かれ早かれとは思ってたけど、私の娘にしては、我慢した方かな」
「そうですわね。今年は、やけに気合いが入っていると思っていましたが、そういう事だったのですね」
「···で、士郎君て、どうなの?」
「···緑谷さん似ですの?」
「···多分、出久似や」
「···頑張れ、裂花。私の娘ならいける」
「···一度入ってしまえば、何とかなりますわ、千代」
「···取り敢えず、三人が一歩進んだという事で、乾杯しよっか」
「···だね/ですわね」
「っ!!っ!!っ!!ィっ!!!」
「んぎっ!!!し、しー、くん!!や、休、休まっっ!!!」
「んぶっ!!···~~!!ぷはぁ!!エホッエホッ!!」
「ちょっ!!そこはっ!!んあああ!!!!」
「た、たすけっ!!れつっっ!!あひぃっ!!!!」
「しーくっん!!止まっ!て!!とまああああ!!!!!」
「「···」」チーン
「えと、ごめんなさい」
この日、私とちーちゃんは決意した。重婚を法律で許可して貰おうと。一人では、しーくんを受け止めきれないと確信したから。
▼▼▼
「よう、デク」
「面、貸して貰おうか」
「かかかかっちゃん?!とと轟君まで!!い、いきなりどうしたの?!?」
「いんやぁあ、俺の娘がてめぇのガキに、偉く世話になったらしいからな、そのお礼にと思ってよぉお」
「まだ未成年だからな、責任は親が取るもんだろ?緑谷」
「ええええと、僕には···何の事だか···」
「兎に角、ぶん殴らせろや!!!」
「安心しろ、遺骨が残るようにはしてやる」
「ひぃっ!!!!」
「「逃げんな!!!」」
「助けてーーー!!!!!」
「あらあら、爆豪君を追いかけ回した、貴方と義兄さんを思い出しますねぇ」
「そう言えば、そんな事もあったわね」
「フン、そんな昔の事はとうに忘れた」
「ボケるには、まだ早いんじゃないかい?義兄さん」
「うるさい!!」
「ちょっと、お爺ちゃん!そんな怒鳴り声あげないで!!炎羅が起きちゃうじゃない!!」
「緋衣···スマン」
「ふふ、元No.1も、孫と曾孫には頭が上がらないのね」
「HAHAHA!」
「笑うな!!元元No.1!!!」
「お爺ちゃん!!」
「貴方、静かに」
「ぐぬぬぬぬ、なぜ俺だけ」
これにて、バレンタイン編終了です。
最後、主人公の子供世代にしたのは、一応キャラ設定だけ出来たから御披露目したかっただけです。反省も後悔もしません。
評価と感想をよろしくお願いします。