「美しくたおやか、そして、意思の強い眼だ。君が、君こそが、この僕に相応しい唯一の女性だ」
「え、えと、あの···」
「良ければ、どこか静かな所で将来について、ゆっくりと話がしたい、君と二人っきりで」
「はいっ!?」
「お、俺、ボブ·バーナ。貴女に一目惚れしました」
「···」
「HEY!ウラビティ、デク!こっち向いて!!」
「次はこっちよ」
「もっと近付いて!」
「肩寄せあって!!」
「腕に抱きついて!!」
「そのまま熱い口付けを!!!」
「「···あははは(((^^;)」」
一言言うノコ、歓迎パーティーはカオスだったノコ。
具体的に言うならば、陽キャ軍団の女の子狩りと、女子による緑谷君と麗日ちゃんの写真撮影会の場だったノコ。時差ボケでちょっと気分が優れなかったから、少し遅れて来たけど、これは、遅れてきて正解だった···ノコ?
「おい、ここは雄英の皆と交流をする場で、女子を口説く場じゃないぞ。そういうのは、プライベートの時にしなよ」
「固い事言うなよ、デイヴ」
「それに、俺達はちゃんと、親睦を深めようとしてるぜ?口説いてるだけに見えるのは心外だ」
「そうそう。あっちの、交流そっちのけで撮影会してる女子の方こそ、注意すべきじゃないのか?」
「···あっちは、ミンディの管轄だから」
「へ、相変わらず、尻に敷かれてんな」
MHA側のまとめ役であるリーブシリー君も、中々苦労している様ノコ。こちらと同様に。
「落ち着きたまえ、君達。爆豪君、汗を貯めるな!轟君、炎も氷もしまいたまえ!砂藤君、一袋一気しようとしないでくれ!上鳴君、電気も駄目だ!切島君、常闇君のダークシャドウと突撃する準備は即刻中止!心操君、尾白君と鉄哲君と何の作戦会議をしているんだ!!」
「···飯田」
「ああ、骨抜君。君も皆を止めてくれ」
「アイツら埋めるから、他の人の救助よろしく」
「骨抜君!!」
飯田君が、暴発寸前の男子達を止めようと必死ノコ。でも、そもそもどうして、自分の彼女が口説かれないよう近くに居なかったノコ?
「あ、小、小森さん。もう、体調は大丈夫?」
「取り敢えず大丈夫ノコ、黒色君。それより、何でこんな事になってるノコ?」
「ええっと、初期配置が男女で別れてた···から?雄英男子とMHA女子、雄英女子とMHA男子で。最初は、普通に交流してたんだけど、途中で心操が、柳さんに話しかけてる男子の言葉を読唇術しちゃって···気付いたらこんな感じ?あ、緑谷と麗日さんは、パーティー始まった瞬間から。今撮影しているのが、最後のグループかな」
「···何で、撮影会ノコ?」
「えっと···緑谷と麗日さんの写真が、恋愛成就のお守りみたいな扱いらしい。去年の体育祭の心操戦で、洗脳を解いた様が愛の奇跡だって。え?気になる所そっち?あっちの方が気にならない?」
「···別に、そんな目くじら立てる事じゃ無いノコ」
「え?でも、自分のこ、恋人が口説かれてたら、良い気はしないと思うけど。お、俺も、もし小森さんがあの中に居たら···」
「ゲーム感覚で声掛けられても、全然トキメかないノコ。皆、ここが交流の場だから、仕方なく話に付き合ってあげてるだけノコ」
明日から三日間は、一緒に授業受けたり訓練したりするノコ。初日から、ギクシャクするのもアレノコから。皆、優しいノコよ。
「それにそれに、あっちの男子達も、こっちへの挑発が半分混じってるノコ。明日からの訓練、多分戦闘訓練もあるだろうから、その時に本気の全力でかかってくる様にっていうからかいノコ」
「そ、そうなんだ。残り半分は?」
「ゲームノコ。多分、誰が一番沢山落とせるか勝負でもしてるノコ。三日ノコよ?海を隔ててまで、遠距離恋愛する程の情を向けあうには短すぎるノコ。珍しい料理があったから、一回食べてみよう位の感覚ノコよ」
「へ、へぇ~、よ、良く分かるね」
「これでもアイドル志望ノコ。その視線がどういう視線か、研究してるノコ」
「す、凄いね、小森さん」
「···それで、黒色君」
「な、何?」
「黒色君は、二人の写真を撮ってこなくて良いノコ?」
「えっ?!?」
「もし、黒色君が少しの自信と勇気を持って行動すれば、良い事があるかもノコ」
「小、小森さん、そ、それって!?」
「じゃあ、私もあっちに混ざってくるノコ」
「小森さん?!?!」
「茸は、よく見てるノコよ?」
▼▼▼
「君も老けたね、オールマイト」
「貴方は、まだまだお元気そうで、キャプテン·ステイツ」
「君のスマッシュを受け止めて、痺れた腕の感触は、まだ思い出せるよ」
「貴方を始め、アベンジャーの皆さんには、大変お世話になりました。お陰で、宿願を果たす事が出来ました」
「私達の下に来た時の君に、教える事は何もなかったよ」
「いえ、そんな事は···」
「出来る事なら、君に私達の跡を継いで欲しかったのだがね」
「···すみません」
「ふっ、ああそうだ。これを君に」
「これは···」
「もし、君が宿願を果たして、無事に引退して私達の前に来た時のお祝いにと、トニンが用意していた物だ。彼が天に昇ってしまったから、私が代わりにね。Billionaire Vodkaなんて、彼らしいだろ?ほら、グラスを」
「ありがとうございます」
「お疲れ様、八木俊典君」
「···ありがとうございます、スティーブン·ロジャー」
「世界の平和に、乾杯」
「乾杯」
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