八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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どなたか、オールマイトOFA継承~原作開始前までの詳しい年表をご存知ありませんか?




「これから生まれてくる君達へ」

 

 

 

 

「え?何だって?」

「だから、託児所よ託児所。所長が新築に引っ越して三階が丸々空いたじゃない。そこに、託児所を開設しましょうって言ってるの」

 

 大分お腹が目立つ様になった妻を、轟家に送り届けて出社したら、マグネから開口一番そう言われた。

 

「···何でだ?」

「だって、ミルコとピクシーボブは年度末辺りに、その半年後位には、マンダレイとリューキュウも出産予定だもの。皆、育児が落ち着いたらヒーローに復帰するみたいだし、下手な所に預けるよりも、いっそのこと、うちで預かれば良いじゃないって思ったのよ。いつまでも、エンデヴァーの奥さんに頼りきりじゃダメでしょ?

 丁度知り合いに、独立して新規に託児所を開設したいって子が居るの。勿論、素性も腕も保証するわ。ここなら、防犯としては最高の立地。子供達に何かあっても、事務所には誰かしら居るし、何ならマスターも居るわ。

 運営方針としては、一般人向けじゃなくてヒーロー向けの託児所よ。それなら、よっぽどじゃない限り、預かる子供の審査も楽になるわ。何なら、治崎ちゃんの所も奥さんがこの前妊娠したって聞いたから、そこの子も預かって、公安巻き込んじゃえば尚安心ね。

 どう?所長。責任者は私がやるから、ね、お願い!!」

 

 怒涛の如くプレゼンされ、パンッと手を合わせて頭を下げるグラサンのオカマ。その勢いと絵面に圧されて、数秒間言葉を発する事が出来なかったが、ゆっくりと頭の中でメリットデメリットを考えてみると、悪くない案だと思った。

 それに、やりたいって言うならやらせてみればいい。どうせ、俺は判を押すだけだ。小難しい申請やら何やらは、秀一が何とかするだろう。

 

「分かった。一応、皆に話してからになるけど、反対はしないだろ。ちゃんと、最後まで面倒みろよ」

「ええ、当然じゃない」

「因みに、その知り合いってのは、オカマなのか?」

「勿論よ!!」

「···そうか」

 

 

 

「えと、触っても良いですか?」

「え、壊理も···」

「おう、いいぜ」

 

 轟家に集まった妊婦さん達。

 義娘発案で、私を講師として、いつの間にか妊娠·出産·育児教室の様になった我が家。最初は、ルミさんだけだったのだけど、流子さんが加わり、信乃さんが加わり、竜子が加わり、この度、妹の紹介で筒美火伊那さんが新たなメンバーに。

 今は、洸汰君と壊理ちゃんが、ルミさんの大きくなったお腹に、恐る恐る手を添えている。ルミさんも流子さんも、すっかり妊婦さんらしい体型になったわ。

 

「あ、今蹴った!!」

「うん、蹴った!!」

「分かったか?良い蹴りしてんだろ?今から鍛え甲斐がありそうで、流石私の子供だ」

「···ママも、こうなるの?」

「ええそう、貴女の弟か妹が、ここでゆっくりと大きくなっていってるのよ、壊理」

「信乃叔母さんも?」

「そうよ。洸汰も、信乃とかがアンタの面倒見てくれた様に、面倒見て仲良くしてあげるのよ」

「よろしくね、洸汰」

「うん!」

 

 焦凍がお腹に居た頃の、燈矢や冬美達を思い出すわ。冬花も、お腹に雪花さんを抱えていたし、どんな子かなぁって皆話してたわね。

 

「お昼、出来たわよ」

「たぁい!」

「妊婦はしっかり食えよ~」

 

 昼食を作っていた萌と竜子さんが呼びに来た。子供を背負いながら家事の練習で、緋衣は竜子さんに背負われている。緋衣が、人見知りしないタイプだったから、お母さんじゃなくても泣かないのだけど、萌がそれを見て、ちょっと不満気だったのはクスッとしたわ。

 そうそう、最近緋衣がはいはいする様になったの。それで、何故かよく夫の所に近付いていくのだけど、夫が抱き上げた瞬間大泣きするの。理由?勿論、変に表情を柔らかくしようとして、顔が不気味になっているからよ。義弟に弟子入りして、笑顔の作り方を教わっているらしいけど、余り成果は上がってないみたい。

 

 

 

 

 

  小話『ちょっと未来のお話』

 

 

「「ぐぬぬぬ!!!!」」

「···またなの?貴方達」

「「だって、コイツが!!」」

「分かったから、大声でハモんな」

「二人が、いつもすみません」

「竜美ちゃんが謝る事じゃないよ」

 

 とある昼下がりのとあるファミレスに、中学生位の少年少女六人がいた。内二人が、険悪な雰囲気で火花を散らしている。

 メンバーは、轟緋衣·志村ルナ·白雲大地·伊口伝(ツタエ)·筒美巡(メグル)·迫竜美(タツミ)。火花を散らしているのは、伝と巡である。

 

「今度は、何が原因なの?」

「そりゃ、愛しのお兄ちゃんと憧れのお姉さんが、お泊まりデートに行ってるからだよ、二人っきりで」

「着いて行こうとしたり、中止させようと色々足掻いてたら、おばさん達にこっぴどく叱られたみたいでね」

「二人とも、いい加減諦めれば良いのに」

「「うるさい、竜美!!」」

「オメェらの方がうるせぇよ」

「いや、でも何でそれで火花散らすのよ」

「「コイツが、洸汰お兄ちゃん/壊理姉ちゃんより、自分の方が上だとか言うから!!」」

「だから、ハモんな」

「「っ!!真似するな/すんななのです!!(ボカッ)ギャン!!!」」

「二人とも、静かに」

「うぅ、痛いのです、大地」

「うごぉ、頭割れるぅ」

 

 頭を押さえて悶える伝と巡。その二人に、鉄拳制裁を食らわした大地は、何もなかったようにポテトを頬張る。彼らのいつもの光景である。

 

「洸汰さんと壊理さん、正式に付き合い始めてもう一年半位?」

「二年の時の雄英体育祭で優勝した洸汰さんが、盛大に告白してからだから···多分、その位だと思います」

「良いよなぁ。私も、あんな風に根性ある人に告白とかして貰いたい」

「ルナって、転孤おじさんみたいな人が好みじゃなかった?転弧おじさん、そういうタイプだっけ?」

「いつの話してんだよ、緋衣。父さんと結婚する何て、子供じみた事もう言ってねぇよ」

「でも、ケータイの待受は転弧おじさんなんでしょ?」

「ッ!!わ、わりぃかよ」

「別に~」

「~~~!!!そのニヤケ面蹴っ飛ばせろ!!」

「ルナ、大地は蹴らせない」

「へっ!じゃあ先にテメェから蹴っ飛ばしてやるよ、ちびドラゴン。表出ろや、また泣きべそかかせてやる」

「望むところ、駄兎」

「···ねぇ、二人とも、晩御飯のおかずになりたい?今すぐ、兎と竜の丸焼きにしてあげるけど」

「「ひっ!!」」

 

 

 今日も今日とて、騒がしくも楽しい毎日を過ごす、彼らであった。

 

 

 

 




取り敢えず、名前とかだけ考えたので御披露目。

 轟緋衣 個性:火衣(ぶっちゃけメラメラの実)
*燈矢·萌の娘。六人組のリーダー的存在にして最強。
 志村ルナ 個性:兎
*トムラとミルコの娘。母親そっくり。お父さん大好き。
 白雲大地 個性:土雲(土と雲両方操れる)
*朧とピクシーボブの息子。皆が騒いだ時の鎮圧役。
   ↓ここから、学年一個下
 伊口伝 個性:テレパス
*秀一とマンダレイの娘。洸汰LOVE、巡は敵兼協力者。
 筒美巡 個性:銃変換(物質を銃器に変える)
*治崎とナガンの息子。産まれた時から、壊理に一目惚れ。伝は敵兼協力者。
 迫竜美 個性:竜化
*コンプレスとリューキュウの娘。振り回されて尻拭いする役。最近、大地に矢印が···?


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