八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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「元気になるのもほどほどに」

 

 

 

 

 その日、波動ねじれの家に天喰環が来ていた。

 チームアップでファットガム事務所からリューキュウ事務所に来ていた環。宿泊先はビジネスホテルで、ご飯は外食かコンビニ弁当だという環に、じゃあ家に食べに来なよとねじれが誘ったのである。

 仲の良い異性の友達という間柄な二人であるが、この後、まさかあんな事になるとは、互いに思ってもいなかった。

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「ご、ご馳走さま、ねじれさん」

「お粗末様、環君」

 

 ファットガムが"うちの環をよろしゅう頼むで"と、リューキュウ事務所に送ってくれた蛸を使って、蛸飯·蛸の唐揚げ·蛸の酢の物といった蛸づくしな、ねじれさんの手料理を食べ終えた俺。

 学生時代は、ミリオや甲矢さん、三年になったらメリッサさんも加わったけど、常に誰かと一緒で、ねじれさんと二人っきりというのは殆どなかった。卒業して、ミリオとメリッサさんが結婚して、プロヒーローとしてデビューして、俺も皆もバラバラの時間を過ごす様になって、ねじれさんに誘われるばっかりだけど、遊びに行ったりご飯食べに行ったりする様になった。

 ファットガムや事務所の人達とかから、ねじれさんと交際している訳ではないと言うと、あれで?という顔をされる。端から見れば、そう見えるかもしれないけど、初めて声を掛けた時からねじれさんは、グイグイくる人だったし、なにより、こんな素敵な人に、俺なんかじゃ釣り合わない。

 

「あ、洗い物は、俺がしとくよ」

「そう?じゃあお願いするね。あ、そうだ!冷蔵庫にアンプルがあるでしょ?メリッサさんが作った栄養ドリンクなの。味とかの感想が聞きたいみたいだから、環君も飲んでみて。私、お風呂先に入ってくるからね」

「え?ああ、うん···えっ?!先に??」

 

 なにやら、おかしな言葉が聞こえた気がしたけど、ねじれさんは鼻歌混じりにお風呂場へ消えていった。

 

「···アンプルって、これかな?」

 

 食器を全て乾燥機に掛け終え、冷蔵庫を開けて、棚に並ぶ2本のアンプルを見つける。1本を手に取り、メリッサさんが作ったのなら心配はないと、アンプルを開けてグイッと飲み干した。

 

 

 

 

「ふんふふ~ん♪」

 

 一番お気に入りの入浴剤を入れたお風呂に浸かる。

 私は、環君が好き。いつからって聞かれたら、環君が初めて私に声を掛けてくれた時···だと思う。はっきりしないのは、自覚したのが雄英を卒業してからだから。殆ど毎日、顔を会わせていたのに、声すら聞かなくなって、なんとなく、私の隣がぽっかり空いてるというか、寂しいって思って、有弓にポロッと溢したら、

 

『天喰の事、好きだからでしょ?』

 

 そう返されて、ストンと腑に落ちる感覚を味わった。メリッサさんや、リューキュウ達にも相談したら、同じ様な事を返されて、より自分の思いを自覚出来た。

 自覚してからは、アドバイスに従って、ご飯食べに行ったり遊びに誘ったりして、自分なりにアピールしてきた。けど、最後の一歩を踏み出せなかった。環君に声を掛けられる前、皆から拒絶されて孤立していた時の事がフラッシュバックして、もし環君に拒絶されたらと思うと、友達以上恋人未満な関係から抜け出す勇気が出なかった。

 だから、環君からアクションを起こしてくれる事ばかりを狙ってる。この後、タオルを巻いただけで環君の前に現れて、あわよくば襲ってくれないかなぁ、そしたら責任取って付き合ってって言えるのに、何て考えてるもん。

 まぁ本当に実行したら、環君だし、顔真っ赤にして家から出ていっちゃうだろうけど。

 

  ガチャ

「へっ?!?」

 

 唐突に、脱衣場の扉が空く音がした。

 ビックリして、磨りガラス越しに脱衣場の方を注視する。一瞬、強盗?と思ったけど、環君が何事もなく倒されるなんて事は考えられない。もしかして、本当に環君が···。

 ゆっくりと扉に近付いてくる影。人のシルエットの後ろで、何かが蠢いている?

 

「た、環君、なの?」

「フシュー···フシュー···」ガチャリ

「たま···ヒイッ!!!」

 

 開かれた扉の先には、環君が居た。荒い呼吸で、その身に、何も身につけないで、背中から蠢く蛸の足を無数に生やして、さらけ出された男性の部分を天高く屹立させて、欲望に満ちた眼で私を見下ろして。

 

「ね、じれ、さん」

「た、環君?」

「ねじ、れ、さん、に、げて」

「に、逃げる?」

「も、もう、おれは、おれを、抑えきれウガァーーー」

「キャーーうぶっ!!」

 

 蠢いていた蛸脚が、一斉に私目掛けて襲いかかってきた。余りの状況に、混乱で何も出来なくて、声をあげる事しか体は反応してくれなかった。瞬く間に、蛸脚に手足の動きを封じられ、口内に捩じ込まれ、胸とかお尻とかを中心に、撫で回す様に体を這い回ってくる。

 

「ごめん、ねじれさん」

 

 首筋にチクッとした痛みを感じ、何かが注ぎこまれた。すると、私の女の部分が急激に熱を孕んだ。

 この日、私は花を散らした。蛸脚の触手プレイという、まさかの初体験によって。あ、私の初めて貫いたのは、ちゃんと環君の竿だよ。

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「ごめんなさい、ねじれ。まさか、そこまで効くなんて思ってもみなくて」

「個性の影響で、効きすぎたんだろうって言ってた。メリッサさんの、疲労回復·滋養強壮の効能バッチリだから」

「もし、また天喰君も飲むってなったら、薄めた物を渡さなくちゃね。で、天喰君とはどうなったの?」

「フフン、ちゃんと責任取って、私を貰ってくれる約束してくれました、ぶいっ!!」

「責任って、まさか···」

「大丈夫、安全日だったから妊娠はしてないよ。でも、あんな強烈な初体験だったんだもん。もう、環君以外の人とするなんて考えられないよ」

「そ、そう···そんなに凄かったの?」

「そりゃもう。あ、でも、駄目だよ。環君は私だけの何だから」

「私には、ミルが居れば十分よ」

「そっか。それでね、メリッサさん。あの栄養剤、また何本か貰える?」

「···精力増強と性的興奮を抑えた、改善版なら良いわよ」

「ええ~、何で~~」

「天喰君が持たないわよ。取り敢えず、素面でする事を覚えてからにしなさい」

「むー」

「むくれてもダーメ」

「···は~い」

「まぁ、おめでとう、ねじれさん。結婚式にはちゃんと呼んでね」

「うん!!」

 

 

「環」

「ミリオ」

「馬肉食べたら、アレも馬並みに出来るのか?」

「ミリオ!!?!」

 

 

 

 




ヒロアカ今週号の感想。
·飯田君に隠れるかっちゃんと轟君可愛い
·エッジショット···えっ?生えるの?
·遂に次週、出茶に進展が?!?!


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