八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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「もしも、雄英が全寮制だったら」

 

 

 

 

「阿鼻叫喚の地獄ね」

「ええ~、皆で共同生活とか楽しそうじゃん」

「ん」

「そうです。何故、地獄などと」

「そうノコ。キノコ天国にしてあげるノコ」

「ミンナで、アニメ鑑賞会とかシタイです」

「楽しいだろうけど、レイ子の言いたい事も、ちょっとは分かるかなぁ」

 

 夏季合宿、就寝前のお喋りに興じている私達B組女子。

 その中で、切奈が出してきた話題が、雄英高校が全寮制だったらというもの。それを、レイ子がバッサリと切り捨てたんだけど、他の皆は概ね全寮制に賛同的。

 

「別に、レイ子が皆の前で心操君にいじめられるなんて、いつもの事じゃん」

「違うから!!!!」

「じゃあ、地獄の意味を教えるノコ」

「そ、それは···」

「ん?」

「······それは···」

「「「それは?」」」

「···多分、朝起きたらどっちかの部屋から一緒に出てくるカップルが、日替わりで出てきそうだから」

「「「·········」」」

「レイ子、一ついい?」

「何?一佳」

「寮って、普通男女別々よね?普通、一つの棟に男女共同で住まないよね?」

「っ!!!!」

「なるほどなるほど、レイ子は心操君に夜這いされたいんだね、そうかそうか」

「はぁっ!!!だ、誰もそんな事言ってない!!」

「ん」ポンポン

「唯!!そんな、分かってるからって顔で肩叩かないで!!」

「レイ子は、ムッツリさんデス」

「なんだかんだ、心操君にいじめられるのを悦んでるノコ」

「嗜好は人それぞれですが···その、出来るだけ他者の部屋に響かぬように」

「うがーーー!!!!」

 

 弄りすぎてレイ子が壊れた。

 

「いや、でもクラス別に寮生活とか想像してみても、それはそれで面白いかも」

「呼ばれてないけど、面白そうな話題の気配を感じて私が来た!!!」

「···雪花、爆豪に用事があったんじゃないの?」

「あ~それはいいのいいの、ブッ飛ばしてきたから。これ、つまらないものですがどうぞ。それでそれで、何のお話してたの?教えて教えて」

 

 持ってきたのであろうポテチの袋を輪の真ん中に置く、目をキラッキラさせた雪花。まだ、芦戸や葉隠を伴ってじゃないだけマシなのかな?

 

「ほうほう、クラス別で寮生活。食事の時、男子が気になる女子の隣の席を争ったり、一緒に料理してキャッキャウフフしたり、お風呂でばったり裸見せあってキャー○○君のえっちーってなったり、洗濯で偶然気になるあの子の下着を見つけて」

「ラッキースケベに寄るな!!」

「え~、ラッキースケベ起こんなきゃ、男女共同の意味がないじゃん、一佳」

「そこは、こう、朝起きて扉開けたら、向かいの男子が同時に出てきたりとか、夜眠れなくて共同キッチン行ったら、仲の良い男子が何か飲んでて、男子が作ってくれた飲み物飲みつつ、悩み語り合うとか、休みの日に油断して誰もいないと思ったら、共同スペースでだらしない姿してる所見られたり、そういう甘酸っぱいものにしなさいよ!」

「···イチカ、オトメ?」

「ん」

「言動とかやってる事は姉御肌ノコけど、中身は割りと乙女チックノコよ」

「ドロドロ少なめでHシーン無い系の少コミ、結構食い付きいいからねぇ~」

「つまり、いつもA組憎しで暴走してる物間君と、朝寝起きの普通なテンションで、なんなら、いつもよりキリッとした感じでばったり出会してキュンとしたり、夜自分を気遣って、ポロっと溢した事が一度ある好きな飲み物を渡されて、親身に話を聞いてくれたのにキュンとしたり、休日共同スペースのソファでうたた寝してしまって、捲り上がった裾からお臍やら下着を見られてキャーとなりたいという事か」

「な、な、な、な、な、何で物間限定なのよ!!」

「一佳、そろそろ素直になったら?」

「ん」

「ノコ」

「はい」

「うんうん」

「ネングノオサメ···トキ?」

「んぐあっ!!」

「あ、フリーズした」

 

 

 

「さて、フリーズした一佳は放っておいて、A組だとどうなると思う?雪花」

「···峰田君が何日生き残れるか、かな」

「「「あ~~」」」

「女子のスカート覗い死刑になるか、女子の下着に手を出して死刑になるか、お風呂覗いて死刑になるか、お風呂に間違って(故意)入って死刑になるか、事故を装って女子の胸とかお尻に触ったりダイブして死刑になるか」

「死刑は確定ノコね」

「逆に、被害者の私達が減刑をお願いしなきゃならないと思う。対価は体で。少なくとも、私と百は」

「アンタと八百万、めっちゃ爛れた生活送りそう」

「学生の間に妊娠?」

「オクサマハ高校生?」

「···かっくんは、流石に節度は守ってくれると···思う、多分、きっと、メイビー」

「···そこは、彼氏信じてあげなさいよ」

「そして、轟は節度を守らない、と」

「爛れた生活かはともかく、アイツ、普通に百の部屋行ってベッドに潜り込んでても不思議じゃない。小学校低学年まで、何かにつけて、冷さんとか冬姉とか私の布団に潜り込んできてたし。なんなら、時折泊まってた母さんとか萌さん、バーニンさんね、の布団にまで潜り込んでた前科がある、生粋の甘えん坊だし」

「八百万も、拒否しなさそうだもんね」

「"仕方ありませんわね"、と言うのが容易に想像できます」

「ん」

「まぁ、アレだね。私らに全寮制は危険すぎる」

「青春通り越して18禁」

「唯、アンタも割りとそっち側だからね。絶対、A組の寮に入り浸るでしょ」

「···ん」

 

 

 

 




原作と同タイミングでハイツアライアンスしてたら、少年誌から、Hシーンある少コミになってそうとしか思えない本作。

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