八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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「それは、泡沫の如く」

 

 

 

 オイラは今、バスローブに身を包み、超キングサイズのベッドに身を沈めている。

 ギッと、ベッドが軋む音がした。そっちの方に視線をやると、超際どい水着で超重要な所だけを隠した八木が、女豹の様に四つん這いで艶かしく近付いて来ていた。反対を見ると、同じ様な際どい水着の八百万が、溢れ落ちそうなモノをブルンブルンさせながら、ベッドを滑る様に近寄って来ている。

 二人の後ろからも、続々と、おっぱいプルンプルンな美女達が姿を現してくる。

 

『峰田君、さぁ、好きにしていいよ』

『私も、どうぞ、峰田さんの望むままに命じて下さい』

『『『峰田君/ちゃん/グレープジュース』』』

『ハァ、そう言われちゃ、オイラとしても応えない訳にはいかねぇよなぁ。···ウッヒョ~~~!!!おっぱーーーい!!!』

 

 そして、オイラはバスローブを脱ぎ捨て、両腕を広げてハイドーゾと待ち構えている八木の胸に向かってダイ、

 

 

 

「ブッ!!」

「おい、糞ブドウ。テメェ、何ふざけた事妄想しとんだ、殺すぞ」

 

 オイラの頭を包んだのは、柔らかくて弾力があってフワフワモチモチしている魅惑のおっぱいではなく、汗まみれな爆豪の両手だった。

 

「待て、爆豪」

「あぁっ!!止めんな半分野郎!!!」

「ここじゃ、他の機材に被害が出る。外に出てからだ。それと、俺の分も残しておけ」

「···チッ!!おい、さっさとコイツに着けてる機材外しやがれ!!」

「はいはい、ただいま~。私の可愛いベイビーを壊されたくないですからね~」

「うおおお!!!せめて死ぬ前に続きをーーー!!!!」

「峰田君、最期は潔く、ね」

「妄想位許せよーーーーーー!!!!!!」

 

 

 ああ胸よ

   一度だけでも

     揉みたかった(字余り) by.峰田実

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「え?夢?」

「はい、とある企業からの依頼で、夢を映像として保存する機械を作って欲しいとオーダーがありまして、その試作ベイビーが完成したので、皆さんにテストして頂きたいのです」

「へ~、何か面白そう」

 

 ある日、もう珍しくなくなった、作業着をちゃんと着てる発目さんに声を掛けられ、話を聞いてみるとそういう事だった。

 寝ている時に見ている夢を、映像として残せるなんて、いったいどうやったら出来るのか興味があるし、自分がどんな夢を見てるのかも興味がある。

 サンプルは多い方が良いと、クラスの皆にも声掛けてみたら、皆も参加する事に。まぁ、かっくんは"テメェが、変な夢見せびらかさねぇ様に監視するだけだ"なんて言ってたけど。

 

「明君、これが夢を映像として保存する機械なのか」

「はい!これを頭に装着した状態で眠って頂くと、装置が脳波を読み取って、こちらのスクリーンに投影される仕組みになってます」

「···こう言ってはなんだが、他人が見るのを憚られる内容だったら、その、明君との営みを夢で見てしまったら···」

「一応、12·15·18禁フィルターを組み込んではいます。まぁ、それがちゃんと動作するかも、このテストで確かめたいのです」

「ふむ、なるほど」

「では、装置は二つありますので、二人ずつ誰からいきますか?」

「じゃあ、先ずは私から行こうかな。皆に呼び掛けたの私だし。それ見てから、他の人が、やっぱ止めとこうかなってなっても構わないよね?発目さん」

「ええ、無理強いはしません」

「では、もう一人は僕が行こう。よろしく頼むよ、明君」

「はい、ではお二人は寝台に横になってください」

 

 私と飯田君は、発目さんの指示に従って、SFチックな機械に囲まれたベッドに横になり、カチャカチャと機械を装着されていく。

 

「では、良い夢を」

 

 ウィ~ンという音と共に、機械が起動し、さっきまで眠気の無かった体が、ものの数秒で瞼が落ち、眠りへと落ちていった。

 

 

 

『···んん』

『おや、目が覚めたかい?雪花』

『···おとうさん?』

『ああ、お父さんだよ』

『ふふ、まだ寝惚けているのかしらね』

 

 微睡みから覚め、最初に目に入ったのは、V字にピンっと立った金色の髪。左下に、バスケットを持ったお母さん。

 ああそうか、お父さんとお母さんと三人で、ピクニックに来てるんだった。私は、お父さんに肩車してもらってる間に、寝てしまったみたい。

 

『ほら、見てごらん雪花。綺麗なお花がいっぱいだよ』

『うわぁあ!!すっごいすっごい!!』

 

 地平線まで覆い尽くす位に咲き誇るヒマワリ。

 

『さぁ、そろそろお昼にしましょう』

『そうだね、そこの木陰なんて良いんじゃないか?』

『ごはん♪ごはん♪』

 

 お母さんが木陰にシートを敷いて、その上にちょこんと下ろされる。そして、広げたバスケットの中には、お手伝いして作った、お母さんに比べて一回り小さいおにぎり。

 それを両手に掴んで、お父さんに差し出す。

 

『はい、お父さん!私が作ったの!!』

『おお、そうか。ああ、とても美味しそうだ』

『美味しそうじょなくて、美味しいの!!』

『HA~HAHAHA!!そうだね、その通りだ』

『ふふふ』

『あはは』

 

 

 

「やっば!!我が夢ながらくっそ恥ずい!!」

「雪花ちゃん、甘えたがりなんやね」

「ん~、甘えたがり···なのは否定しないけど、どちらかと言うと、アレは願望かな」

「願望?」

「厳密に言うと、したかった事。ほら、父親がオールマイトってのは隠してたじゃん?だから、あの体育祭以前に、お父さんとお母さんの三人でお出掛けした事が無いの。お母さんと二人だけか、轟家にくっついてだけ。羨ましかったんだよね、家族揃ってピクニックしたりするの」

「「「···」」」

「ん?どしたの?皆」

「その、重い訳では無いですが、いつもの雪花さんとのギャップがあると言いますか、正直、爆豪さんとのアレがと身構えていた所にコレでしたので、少々面喰らっておりますわ」

「···かっくんとするのは好きだけど、夢の中でまで抱き潰されるのは勘弁願いたいよ」

「そう、ですわよね···」

 

 そうして、No.1に君臨するかっくんだったり、オールマイト100%だったのが、徐々にお茶子に塗り変わっていく緑谷君の部屋だったり、夢の中でまで百の胸に顔を埋めて眠る焦凍だったりと、皆の夢を鑑賞した私達。

 冒頭の峰田君?死に物狂いで逃げたらしいよ。閉鎖空間なら、ホークスが自分より速いって言っただけはあるね。まぁ、"ボコb"位にはなってたけど。

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「い、いや、ゆ、夢だから、自分でチョイスした訳じゃないから!!」

「まぁ、レイ子が魅力的なのは分かる」

「男なら、荊を良くない目で見ちまうのも仕方ねぇとは思うぜ」

「切奈が、イヤらしく見えるのは必然と言えば必然かもね」

「唯は、可愛いよなぁ、円場」

「···俺だって、まだ真綿先輩とそういう事してないのに」

「円場君」

「も、物間!!助けてくれ!!!」

「すまない、円場君。僕も少々気に食わなくてね。辞世の句は、聞いてあげるよ」

「いやだーーーー!!!!!」

 

 後日、B組の皆もテスターになったらしいのだけど、その翌日に、円場君がボロボロになって登校してきたらしい。因みに、円場君の見た夢は、峰田君のB組バージョンだったと、砂藤君が教えくれた。

 

 

 

 




劇場版第四段に出てくる催眠お姉さんの個性にかかると、雪花はどんな夢見るかなぁと思って。
後、峰田君、円場君、いつもギャグ要因やってくれてありがとうございます。いつか、良い感じの女子キャラが原作から供給されたら、もしかしたら、お相手を見繕ってあげれる、かもしれない。

評価と感想をよろしくお願いします。
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