「これで大盛況間違いなしだねぇ!!!」
「アホかーー!!!!」スパーン!!
三年生最後の雄英文化祭を、来月に控えた私達B組。今年は、色んな所から要望というか、圧力(?)みたいなのがあったみたいで、ヒーロー科は喫茶店とかの、来場者と交流出来る系をする事に。
で、A組と話し合って、A組は割烹着喫茶、B組はメイド喫茶に決まり、装飾班·服飾班·調理班に別れて話し合いをしてるんだけど···。
「ぐっ!痛いじゃないか、拳藤!!」
「アンタが変な事言うからでしょうが!!」
「これも、A組よりも売り上げを上げる為には致し方ない事なんだ!!」
「搾ってもまだ出ないわよ!!!」
「だ、誰も、そんな事は思ってないさ!!!」
私は、唯をリーダーとした調理班。他のメンバーは、希乃子·黒色·庄田·廻原に、セクハラで訴える事が出来る様な事をほざいた物間の七人。
「ま、まぁまぁ、二人とも。少し落ち着いて」
「まだ、飲み物しか決まってないんだから、そういうのは後にしようぜ」
「そうノコ。物間の意見は採用ノコけど、後にするノコ」
「さ、採用するんだ、希乃子さん」
「当然ノコ。メイド喫茶なら、それくらいあからさまな客釣りでも、ちっとも可笑しくないノコ」
「ん」
「ちょっ!希乃子!!唯まで!!?」
「だーはっはっ!!どうやら僕の勝ちの様だねぇ!!」
「っ~~~!!!他のメニュー決めるわよ!!」
「っ~~~!!ねぇ!いつまでこの格好してればいいのよ!?」
「まだまだデス!!メイド喫茶、メイド服とてもタイセツ!!一切妥協ナッシング!!!」
「レイ子、カチューシャに狐耳着けてみた」
「着けないから!!!」
「···あの、徹鐵さん。どうでしょうか」テレテレ
「···に、似合ってるし、い、良いと思うぜ」テレテレ
「そこ!イチャイチャしない!!」
「レイ子、スカートに尻尾着けよう」
「人使は黙ってて!!!」
どこから用意してきたのか、多種多様なメイド服を着させられてる私。
個性的には、装飾班の方が向いてるんだけど、人使が一緒に服飾班やろうと言い出してきて、裏があるかもと警戒したけど、最後の文化祭だしと了承してしまった、あの時の自分がうらめしぃ。
ミニスカートのメイド服を着せられた私を真剣な表情で観察し、ミニスカの丈をミリ単位で修正してくるポニーと、自分の趣味を押し付けてくる人使。ロングスカートのクラシカルなメイド服に身を包んで、照れながら鉄哲に見せている茨と、これまた照れながら褒める鉄哲。
私もロングスカート履かせなさいよ!!
「駄目だ、レイ子。レイ子は膝と膝裏が見えるべきだ」
「心を読むな!!というか、恋人が不特定多数の人間に、アレな目で見られてもいいの?」
「そんな魅力的な女の子は、俺の彼女だと自慢するさ。不埒な奴からは、俺がちゃんと守るよ」
「···人使のばか」
「それに、そのミニスカメイドが嫌なら、あのヒーロースーツを許してないし。という訳で、やっぱり王道の猫耳いっとく?」
「ぜぇぇぇったい!いや······」
「ふっ、洗脳完了。レイ子、猫耳を着けろ」
その後、用意されたメイド服を全部着させられ、色んなパターンのケモ耳を着けさせられた私。ああ、私、何でこんな男を好きになっちゃったんだろう。
まぁでも、別れたいとは思わないのよね。これが、惚れた弱みって奴?
「今日は、メイド服で、かな」
(···やっぱ、もうちょっと考えるべき?)
「痛っ!!」
「ちょ、大丈夫?柔造」
「うん、ちょっとミスっただけ」
テーブルに敷くテーブルクロスを縫っているのは、俺こと円場硬成と服飾班唯一の女子である取陰に、その彼氏である骨抜。他の奴は、店のレイアウトとか、小物の飾りを作っている。
んで、今骨抜が誤って、自分の指に針を刺してしまった様だ。
「血が出てる」
「このくらい、舐めとけばすぐ止まるよ」
「もう、テーブルクロスに血が付いちゃうでしょ。絆創膏あるから、手を貸して」
「ありがとう、切奈」
「気にしないで」チュパッ
なぁ、目の前でさ、男子の指を舐める女子ってどう思う?いや、別に舐め方がエロいって訳じゃないし、すぐ離して絆創膏貼ってるけど、それでも、ドキッとする訳よ。
「これで良し。ちゃんと気を付けてね」
「うん、気を付ける」
当人達は、平然と作業に戻りやがった。
今、俺も針で指刺したら、取陰は俺の指も舐めてくれんのかなぁ···んな訳ねぇか。あ~あ、俺も彼女が居る学生生活送りたかったなぁ。
「(ブスッ)いってぇ!!!」
「もう、円場まで何やってんの、集中してやりなさいよ。はい、絆創膏」
「···はい、すみません」
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A組割烹着喫茶、三大目玉商品
"クリエティの生搾りクリームあんみつ"
"ルミナイネンのももまん"
"ウラビティのもちもち大福"
「出る···のか?百」
「出るわけありませんわ!!」
「誰だこんなふざけたメニュー名にしやがったのは!!!」
「かっくん落ち着いて!ただの桃饅頭だから!!」
「···これじゃ駄目だよ。お茶子さんのもちもちさが、20%も再現出来てないよ」
「デク君!!そこ、こだわるとこちゃう!!!」
余談ではあるが、文化祭を訪れたとある畜産関係の人が、牛乳売り上げ上昇を狙って、有名女性ヒーロー等を使った"生搾りミルク"シリーズ(本当に、そのヒーローが牛から乳を絞っている)を誕生させて、牛乳の売り上げを3倍にしたとかかんとか。
因みに、バトルフィストこと拳藤一佳は、その依頼が来たら、どんなにファンが望んでいたとしても、頑なに拒否してるんだとか。
そんな商品出したら、ツイフェミ共とかが大騒ぎするんやろなぁ。
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