八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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「当店、お触り厳禁となっております」

 

 

 

 

「さぁ、B組諸君!!A組よりも売り上げてやろうじゃないか!!!メイド喫茶、開店だーー!!!」

 

「「「お帰りなさいませ、御主人様」」」

 

 

 

  ▼▼▼

 

 

 

「お、おい、誰か入れよ」

「無茶言うなよ、そういうお前が入れよ」

「んな勇気ねぇよ!!」

 

 あのクリエティやルミナイネンの割烹着姿を間近で見れて、更に給仕して貰えると、喜び勇んでやってきたヒーロー科三年A組割烹着喫茶は、誰も立ち入れぬ異様な空気に包まれていた。

 それは、何故なのかというと···、

 

 

「···うむ、悪くない」

「そこは、素直に美味しいって言おうぜ、親父」

「これが、この人の持ち味だもの、仕方ないわ」

「でも、お義父さんがあんみつ食ってる姿はウケる。なぁ、緋衣もそう思うだろ?」

「あい!」

「食ってる写真、広報で使えばどんな反応されるんだろうなぁ~、お父さ~ん」

「いや、気色悪いだけだろ、燈矢兄」

「しょ、焦凍さん!そんな事を言ってはダメですわ」

 

 

「学生にしては、中々美味いじゃねぇか」

「ああ、命名センスはアレだが、味は悪くない」

「タイヤキはねぇのか?」

「私が頑張って作ったんですから、桃饅頭で我慢してください、グラントリノ」

「チッ、さっさと食ってガキ遊ばせてこいや」

「もう、かっくん!ルナちゃんにそんな乱暴な言葉聞かせないの!」

「そうだぞ、ダイナマ~。ウチの娘が、テメェみてぇにグレたらどう責任取るつもりだぁ?」

「あんたも大概だろうが!つかダイナマって略すな!!」

「この状況で爆睡出来てるとか、俺の娘は大物になるな」

「そりゃ、転孤さんとミルコの娘なんですから、大物以外の何者でもないでしょ」

 

 

「おお~!!確かに、お茶子ちゃんのもち肌に近い感触なのです!!凄いのです、出久君!!」

「梅雨ちゃんにも助けてもらって、色々試行錯誤したから。味も、ちゃんと美味しいから、食べてみてよ」

「では、早速いただくのです。···ん~♥♥♥優しい甘さで美味しいのです!!お茶子ちゃんのもち肌をカプッとしてるみたいなのです!!」

「ひ、被身子ちゃん、は、恥ずかしいんやけど···」

「···そうだぞ、トガ。正直、その食レポの後だと食いづらい」

「ええ~、勿体ないのです、仁君。トガがあーんしてあげるです」

「じゃあ、お二人とも、ごゆっくり」

「ええ~、もう行っちゃうですか~!?」

「私ら、仕事中だから。文化祭、楽しんでね」

「はいです!!」

 

 

「ホークス、奥方殿、お待たせいたしました」

「待ってたよ~、ツクヨミ君。様になってるじゃないの。フロッピーちゃんも、割烹着姿似合ってるよ」

「ありがとう、ツクヨミ君。貴女がフロッピーちゃんね。初めまして、鷹見冬美です。ツクヨミ君から、芯が強くて優しい、自分には勿体ない位素敵な恋人だって、しょっちゅう聞かされてるわ」

「なっ!奥方殿!!しょっちゅうは言っておりません!!」

「ええ~、そうだっかな~?」

「ホークス!!」

「ケロケロ。今後とも、うちの踏陰ちゃんをよろしくお願いします」

 

 

 

「エンデヴァーにミルコにホークス」

「アレってリューキュウだよな。プッシーキャッツのマンダレイとピクシーボブも」

「しかも、旦那や奥さん、子供を連れて。空いてるのは中央の1テーブルのみ」

「誰が、あの中突っ切って席に座れんだよ!!」

「「「はぁ···」」」

「あの、入っても良いですか?」

「「「!!!」」」

「あ、いらっしゃい。来てくれてありがとう、可視子さん。席、あそこしか空いてないけど、良い?」

「···錚々たる人達ばかりですね。尻込みしそうですけど、はい、構いません、範太さん」

「一名入りま~す!!」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「おっと、当店では、そういう行為は禁止しております。速やかに、退店していただきます」

「な!俺は何もしてねぇよ!!」

「うちのメイドに、触れようとなさっていましたよねぇ」

「しょ、証拠はあんのか証拠は!!」

「ああ、証拠ですか。監視カメラに映っていましたよ、バッチリと。見せろと言うのなら、今すぐにでも上映いたしますが、どうされますかぁ?」

「ひっ!!」

「ロボット、お一人様ご案内」

「オウオウ、テマカケサセンジャネェヨ」

「うわあああ~~~」

「あ、ありがとう、物間」

「無事でなによりだよ、拳藤。ああいう輩が一定数現れると思って、色々準備してきて良かった」

 

 拳藤の下半身に手を伸ばしていた不埒な輩が、警備ロボに運ばれて行くのを見ながら、僕は肩を竦める。

 ミッドナイト先生や八木先生に指摘されて、ああやって痴漢行為や盗撮行為に及ぼうとする人間への対策は、色んな人にアドバイスを貰って完璧だ。根津校長の頭脳まで借りたからね。

 

「さて、在庫状況的にもう一踏ん張りらしい。最後まで、気を抜かずにいこう」

「うん、頑張ろうね、物間」

「···頑張りすぎて、また変な輩を呼び寄せないように。ただでさえ拳藤は、普段でもとても魅力的なのに、メイド服姿はより魅力を引き立てているのだから」

「っ!!くだらない事言ってないで、さっさと仕事に戻れ!!」

「やれやれ、本当の事を言っているだけなのに」

 

 

(((コイツら、何でアレで付き合ってないんだよ)))by.B組一同+来店中の雄英生

(((リア充氏ね!!!)))by.独身彼女無し一般男性s

 

 

 

「美味しい!!!壊理ちゃん!美味しいね!!」

「うん、このアップルパイも美味しい。洸汰君、一切れ食べてみる?」

「えっ!い、いいの?」

「その代わり、洸汰君のパフェ、一口頂戴」

「う、うん、い、いいよ」

 

「···ゆっくり味わって食うんだぞ、洸汰君」

「何ボーッと見てるの?人使」

「ん?子供っていいなぁって」

「はい?」

「レイ子、子供は何人欲しい?」

「はっ??···っ!!!気が早すぎるわよ馬鹿!!!!!」

「···若人の青春を邪魔するのも忍びないが、注文してもいいかね?」

「あ、すんません。何に致しましょうか」

「特高級紅茶を二つ。妻に、チョコケーキをお願いするよ」

「かしこまりました、少々お待ちください」

「···まるで、昔の私達を見てるみたいね、ジェントル。とてもラブラブだわ」

「おや、私の君に対する愛は、一欠片も減ってはいないのだかね、マイラブよ」

「ああ!ごめんなさい、ジェントル!!ええ、私も、貴方への愛は変わってはいないわ」

「マイラブ···」

「ジェントル···」

「あ~···お待たせしました。紅茶とチョコケーキです」

「おっと、ありがとう。ん?·········こ、これは!!ゴールドティップスインペリアル!!!店長を呼べ!!!」

 

 

 

 




はい、ただただジェントルに、最後の言葉を言わせたかっただけです。
用意したのは宍田君です。

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