八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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「恋人を追え」

 

 

 

 

「良いか!ぜってぇ、そのクソブドウを外に出すんじゃねぇぞ!!」

「かっちゃん!!」

「急げ、爆豪!!」

「わぁっとるわ!!!」

 

 これは、雄英を揺るがした珍事件を、パートナー達の目線から見た物語である。

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

『『『下着ドロボーーー!!!』』』

「「「なにぃ!!!ってブッ!!!!」」」

 

 着替えを済ませ、さぁ出ようかという所、女子皆の慌てた様な叫び声が聞こえてきた。その叫び声の内容に、こちらも大慌てで外に飛び出たら、目に飛び込んで来たのは、アイテムを外した状態のヒーローコスチューム姿な八百万さんと、ヒーローコスチュームを着る時に着ける下着のみなお茶子さん達の後ろ姿。

 数瞬、お茶子さんのお尻に見惚れてしまったけど、直ぐ様頭を振って正気に戻し、取り敢えず、充血した目を皿のようにして食い入る様に見ている峰田君を更衣室の中に押し戻す。

 そして、見るからに彼女達の制服やら下着が残っている更衣室を閉め、廊下を曲がって姿の見えなくなったお茶子さん達を追い掛け始める。

 

 

 

「テメェら道開けろや!!」

「教室で大人しくしてろ!!」

「ゴメン、でも見ないで!!」

 

 ガヤガヤザワザワと、「ブラジャー」とか「下着」とか「バルンバルン」とか、お茶子さん達の背中を見る、まぁアレな単語が聞こえる人垣を、かっちゃんがその凶悪顔で押し退け、轟君が廊下側の扉や窓を凍らせて開かなくし、最後に僕が煙幕を出して視界を遮る。お茶子さんの体を見て良いのは僕だけなのに!!

 授業終わりで、大体の生徒が教室外に居るタイミングだったせいで、野次馬が多すぎる。お茶子さん達に追いつけない。

 

「八百万先輩の下着ーー!!!」

「八百万先輩が着けてたブラジャー!!!」

「八百万先輩のバルンバルンなおっぱいを直に包んでたブラジャー!!!」

 

 や、

 

「八木先輩のプリプリーー!!」

「蛙吹先輩のしっとりーー!!」

「麗日先輩のモチモチーー!!」

 

 や、

 

「芦戸先輩のエキゾチック腰ーー!!」

「葉隠先輩のスケルトンおっぱいーー!!」

「耳郎先輩の貧にゅっ(グサッ)!!」

 

 と、狂乱の目でふざけた雄叫びをあげながら追い掛けるクソガキ共の成敗で更に離される。いや、一部の人は御本人から直接成敗されてるけど。

 

「緑谷、爆豪、轟、常闇、ここは俺達に任せて先に行け!!」

「尾白君!!」

「こっから先は一歩も通さねぇ!!」

「それ以上近付いてたら、感電するぜぇ!!」

「ごめん、お願い!!」

 

 渡り廊下の所で三人が、お茶子さん達の素晴らしい体に狂わされたヴィラごほん、クソガキ共を食い止める為に立ち止まった。

 僕らは、涙を飲んで前を向いた。ありがとう、三人共。ついでに、お茶子さんの体を見やがった野郎共の目を全て潰して記憶無くす位ボコっといて。

 

 

 

  ▼▼▼

 

 

 

「ここを通すなーー!!!」

「足止めすれば、八百万先輩のブラをクンカクンカスーハースーハーする権利を貰えるんだーー!!!」

「うおおおお、おっぱーい!!!」

「行け!!ダークシャドウ!!!」

「「「ぐわーーーー!!!」」」

「ここは、俺一人で十分だ、行け」

「スマナイ、頼んだ!!」

「ふん、任された。行くぞ、ダークシャドウ!!」

『オウヨ!!』

 

 

「んだテメェら!!」

「ここで会ったが百年目!!」

「我らが女神、八木雪花に好かれる悪鬼を!!」

「怨みを籠めに籠めた鉄槌で叩き潰す!!」

「そして、我らが女神を解放し!!」

「皆の女神として崇め愛でるのだ!!」

「「「我ら!!八木雪花様のお尻に敷かれたい団!!その下っぱだーーー!!!!」」」

「下らねぇ事で俺の邪魔すんじゃねぇーー!!!」

 

 

「「待ちなさーい!!」」

「八百万先輩のブラを取り戻すつもりよ!!」

「そんなの許さないわ!!」

「走って轟君!!」

「緑谷!!」

「八百万さんの下着、ちゃんと取り返しなよ。ついでに、お茶子さんにこれを着せてあげて欲しいんだ」

「···分かった」

「あら、素敵。緑谷先輩がお相手なんて」

「見せてあげましょう、私達の素晴らしいパ・ド・ドゥを」

 

 

 

 皆の思いを背に、俺は走る。

 数多の妨害を退け、漸く百達に追い付いた。まぁ、その百の下に辿り着くには、邪魔な有象無象共が立ちはだかっていやがるんだかな。

 

「おい、お前ら」

「あっ?何だよ、下着姿の先輩達を見るのに忙しいんだよ···ヒィッ!!」

「と、と、と、轟先輩」

「記憶を消すか凍るか選べ」

「「「うわああああ!!!」」」

 

 脱兎の如く逃げていく有象無象。百の魅力に狂わされるのは理解してやるがな。道が開け、百達が飛び込んでいった教室に入る。

 

「百!!犯人は!!」

「焦凍さん!!駄目ですわ!!!!」

「うぶっ!!」

 

 俺の視界が肌色に包まれた。

 

「百?」

「見ては駄目ですわ!!皆さん、これを彼女達に!!」

 

 俺を目隠しするのに自分の胸を使うとは、いつもの慌て状態百と比べて三倍位慌ててんな。

 

「お茶子さん!!」「雪花!!」「梅雨!!」「響香!!」「透!!」「三奈!!」

「「「来ちゃ駄目ーーーー!!!」」」

「「「んぶっ!!!」」」

 

 皆も来たようだ。

 

「百、取り敢えず、下着はどうなったんだ?」

「ご心配をお掛けしました、取り返せましたわ」

「そうか」

「はい」

「百」

「何でしょうか、焦凍さん」

「今晩は寝かさないからな」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「うにゅぅ···え、鋭児郎?」

 

 コリコリと、三奈の角両方を手で弄くる。相変わらず、ここを触られるのが弱い三奈。

 

「三奈、俺は大抵の事は許せる人間だと思ってる」

「にゅああ」

「でもよ、流石に好きな女の素肌を、他の野郎共が視姦するのを我慢する事は出来ねぇ」

「うにぃぃ、ご、ゴメンてぇぇ」

「だから、三奈が服着ないで人前に出れなくすっから、覚悟しとけよ」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「うわぁ···正に死屍累々」

「あ、心操君、おはよう」

「怒る気持ちは分かるけどよ、お前ら、少しは手加減してやれよ」

「···駄目だよ、心操君。鉄は熱い内に打てって言うから。それに、これは罰じゃなくて躾だから。後、ちゃんと誰のモノか皆に主張出来る様にしておかないといけないって気付いたんだ」

「···そうか」

「心操君も、見習っていいよ」

「···ああ、気が向いたらな」

 

 

 

 




相澤先生に、他生徒への落とし前つけるの禁止させられたので、そのフラストレーションを全て恋人にぶつけた男子諸君である。

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