八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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「俺の女を舐めんなよ」

 

 

 

 

「おや、君達だけかい?」

「お嬢様!!!」

「アンナさんを返して貰うぞ!!ダークマイト!!!」

「FUFUFU。良いだろう、次代の象徴を担う力、君に見せてあげようじゃないか」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「ブリザードフィスト」

「A.P.ブラスト!!」

「ジェットバーン!!」

 

 花咲き誇る古びた古城の様相だった場所を、白銀の雪城へと変貌させ、天を埋め尽くす程の雪拳が、さながら吹雪の様に飛来する。それを、爆破と炎が迎え撃つ。

 

「くっ!!これじゃあキリがないぞ、爆豪」

「ウダウダ言ってねぇで、テメェは炎出しとけや半分野郎!!」

「やってるだろうが!ヘルスパイダー!!」

 

 熱線によって切り裂かれた雪拳が、力無く地面に落ちて解ける。

 四方八方から圧倒的物量による面制圧。かつて、彼女の母親が夫の宿敵に対して行い、滅ぼしうる一手になった攻撃方法。習った訳では無いが、その猛威にあの二人は、悠然と浮遊する彼女に近づけないでいた。

 

 

「なんでよりによって、お前は適合してんだよ、馬鹿雪花」

「ああ!!雪花なら適合出来て当たり前だろうが!!舐めんな!!」

「んな事言ってる場合か!!このジリ貧な状況を打破しねぇと」

「お前に言われんでも分かっとるわ!!もう少しで、風穴開けてやるってんだよ!!良いから、テメェはこれ以上ここの温度を下げさせんじゃねぇ!!!」

「俺は暖房器具か!!!」

「それ以外にあるかボケがぁあ!!」

 

 先程から、コイツらはああやって互いを罵りあっている。旦那様から、コイツらは痛め付けるだけで殺すなと言われているが、こんなのが本当に旦那様の力になるのだろうか?いや、私は旦那様のフィアンセ。旦那様の為に、旦那様の言う通りに。それが、私のやるべき事。

 

「いい加減、潰れろ」

「ワンパターンなんだよ!!ボケ雪花ぁああ!!!!」

 

 これが、一番効率が良いのだから、当然だろう。何度迎撃しようが、すぐに同じ数を生み出せる。お前達が動けなくなるまで、何度でも行う。

 そう、何度でBOM!!!

 

「っ!!!何故···」

 

 突然、待機させていた雪拳が爆発した。爆発頭の攻撃が届く位置じゃない。いったい何が。

 

「今だ!!轟!!!」

「分かった!!プロミネンスバーン!!!」

「食らえや!!ストレイフパンツァー!!!」

「なっ!!!!!」

 

 二人の攻撃に、私の雪拳が連鎖する様に爆ぜていく。おかしい。なんなんだこれは。

 

「ハッ!!洗脳されて頭の回転まで悪くなったかよ!!冷やされりゃ完封されるってのに、俺が何の為に、無駄に迎撃しかしなかったか分かんねぇようだな!!テメェ、雪拳補充すんのに、解けた雪拳の水分使ってたろうが!!それに俺の汗を混ぜといたんだボケが!!!飛ばせ!!轟!!!」

「膨冷熱波!!」

 

 くっ、何て器用な事を/かっくんなら当然だ、ば~か/ん?、今思考にノイズが。

 

「いい加減、目ぇ冷ませや!!」

 

 私の鼻先で籠手を構える爆発頭。マズイ、ノイズのせいで反応が遅れた。奴がピンを抜いた。大きな爆音と爆風が、私を襲った/コラ!体は私なんだぞ!!/。

 

「ぐはっ!!」

 

 雪城の壁に叩きつけられ、地面に倒れ伏してしまった。くっ、このままでは旦那様に/さっさと体返せ私!!/うるさいうるさい!!誰だお前は!!私は旦那様のフィアンセ!!象徴となる旦那様の為に。

 

旦那様のおおおおおおおおお!!!!!!」

「チッ、まだ洗脳が解けねぇのかよ」

「というか、暴走してないか?」

「あ?だったら、完全に意識失わすだけだ!!」

「雪像千手!!大観音!!!」

 

 生み出すは手。この空間を埋め尽くす程の手。それで、このみ押し潰す!!身動きとれなくして、デボラ様の洗脳を!!

 

「だから、雑だって言ってんだろうが!!!俺の雪花が、んな腑抜けた攻撃するわけねぇだろうが!!!」

「個性の力は強くなっても、それを扱う人間の頭が追い付いてないんだな。いや、洗脳されているからかもな」

 

 何で、何で、何で、何で届かない!!/届くわけないでしょうが、アンタが相手してんのは、新たな象徴になる男じゃなくて、象徴を越える、私の将来の旦那様なんだから!!!

 

「さっさと帰ってこい!!テメェは!!俺の女だろうが!!!!!ハウザーインパクト!!!」

「くあああああああ!!!!」

 

 ああ、薔薇が。旦那様が与えてくれた、薔薇が。

 

 

 

「おい、おい、目ぇ覚ませ」

「···ん、んん······あ、かっくん、おはよう」

「何がおはようだ、ボケ。クソ敵に良い様にされやがって、手間かけさせんな」

「へへ、サーセン。でも、信じてたよ、かっくんが助けてくれるって。焦凍もごめんね、迷惑かけちゃって」

「気にするな。それより、動けるか?」

「いや~、ちょっと無理っぽい。だから、あのお父さんの偽者ぶっ飛ばすのは、皆に任せるよ」

「へっ、今度は大人しく待っとれや。轟、雪花を連れて脱出しろ」

「一応聞いとくが、爆豪はどうするんだ?」

「あのパチモンに、一発食らわせねぇと腹の虫が収まんねぇんだよって!!んだこの振動は!!」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「集光収束極大照射!!ソーラーレーザー!!!」

「くっそーー!!止めても止めてもキリがねぇぜ!!グレープラーッシュ!!!」

「Thank youデス!峰田!!スパイラルホーン!!」

「耐えるんだ、皆!!応援は必ず来る!!それまで、一匹たりともここを通させるな!!」

「と言っても、こうも無限湧きされると、中々にしんどいねぇ。飯田君、個性をまた借りるよ」

 

 倒しても倒しても無限に湧き続け、絶えず押し寄せてくる錬金兵に、全員で連携して対処しているヒーロー科。ギリギリの所で踏ん張ってはいるが、数の差はいかんともしがたく、疲労の色が濃くなっている。錬金兵が、自分達の打倒ではなく捕獲を狙って、致命傷となる様な攻撃をしてこない事が唯一の救いだろうか。

 

「それでも、やらなければなりません!!徹鐵さん!!」

「茨の言う通りだ!!俺達で守り通すんだよ!!」

「お前らなんか、魔獣の森に比べりゃ屁でもねぇ!!」

「こんな所でへばったら、プロになんてなれっこない!!」

「そうですぞ!!我々ならやれますぞ!!」

「「「Plus Ultra!!!!」」」

 

 口々に、自分を、仲間を奮起させる言葉を放ち、目の前の敵に向かって個性を振るっていく。

 

「キャア!!」「うぇ~い!!」

「不味い!!砲台防衛線組が方位されてる!!誰か救援に!!」

「僕が!!」

「駄目!!飯田が抜けたらこっちが持たない!!」

「ここを抜かれたら、一般人の所に一直線だ!!遠距離班!!」

「ドッケホッケホッ!のどが!!」

「太陽の光じゃないから、まだチャージ出来てないよ!!」

 

 八百万百の作った簡易電磁投射砲陣地が、錬金兵に押し潰され、陣地を守っていた者達が孤立してしまった。

 

「ハートビーうわああ!!」

「くっ!!耳郎さん!!」

「チクショウ!!切り刻めねぇ!!」

「うぇ~い」

「みんな!!!」

 

 最早、万事休すかと思ったその時、

 

「SMAAAASH!!!」

 

 天井をぶち抜き、星条旗が降ってきた。

 

「お久しぶり、よく頑張ったわね、ボーイ&ガール」

「あ、あ、貴方は」

「師の後継者を名乗らるなら、先ずは私を通して貰わないとね」

「「「スターアンドストライプ!!」」」

「キャプテン·アメリカと」

「ミス·マーベリックもいるよ!!」

「シャロン!!カミラ!!」

「スター!!まだ交戦許可が正式に降りてないんですから、先走らないで下さい!!」

「堅い事言わないの、アイスメイカー。お陰で、貴女の生徒達は無事よ」

「八木先生!!」

「皆さん、無事で何よりです。貴方達のお陰で、一般人の救出は完了しましたよ。さぁ、貴方達も早く」

「いえ!!まだ緑谷君達が」

「後は、私達プロに」ゴゴゴゴゴ

 

 突如、地面が振動を始めた。

 

「Bros!!外の状況は!!」

『スター!!早くそこから出ろ!!要塞が!!』

「落ち着いて!!何が起きてるっていうの?!」

『巨大要塞が巨大怪物になろうとしてやがる!!』

 

 

 

 




緑谷君も、本編で精神世界でだけど覚醒していたので、OFAと微妙に繋がってる雪花も精神世界でちょっと覚醒してるかなぁと。そのせいで、爆豪とか情報ゼロで洗脳雪花は戦っておりました。
ハッキリ言って、OFA継承したての緑谷君みたく、強すぎる個性に振り回されてるみたいな感じで、大分弱体化してます。
因みに、スターは当然、インターンの学生ひっ掴まえての無断出撃です。

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