八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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一万UA越え、ありがとうございます。
こんな拙作を読んで頂き、この場を借りてお礼申し上げます。今後とも、どうかよろしくお願いします。


第二十一話「八木雪花と昼食とチアガール」

 

 

 

 

『さぁ、二回戦の結果を確認しようか!って言っても、後半は全員で氷塊対処してたから何も変わってねぇんだわ!一位八木チーム!二位爆豪チーム!三位緑谷チーム!四位轟チーム!総勢16人で最終種目が行われるぞ!!』

『誰も中断なんて言ってねぇしな。まぁ、良い動きしてたからな、慰めにもならんが、十分評価に値するもんだったとだけは言っておこう』

『つーわけで、一時間程昼休憩挟んでから午後の部たぜ!じゃあな!!!』

 

 

「ん~、美味しい!!疲れた体に染み渡る~」

「お昼からは私達も会場で応援するから、雪花も焦凍君も頑張りな!」

「ククッ、決勝でどんなやらかしをするか楽しみにしてるぜ」

「もう、相変わらず燈矢は素直じゃないわね」

「ここからは、一対一の直接戦闘となるだろう。お互い、全力を尽くして戦う事だ」

「評価という点では、二人とも十分実力は示しただろう。後は、君達が納得する戦いが出来るかだ」

「勝つために無茶をしてしまう事もあるでしょう。ですが、無理だけはしない様に。貴方達の本番はまだ先なのだから」

「ああ」「うん!」

 

 お父さん専用控え室に、冷さんとお母さん作のお弁当を広げて団欒している八木·轟一家。流石に、木陰にシート広げてってのは出来ないから、校長先生が広めの部屋を用意してくれたんだって。もう、頭が上がりませんよ。

 

 

「ふぅ···美味しかった~」

「お粗末様」

 

 昼食を食べ終え、轟一家は出店でも回ってくると言って出ていったので、室内に残ってるのはお父さんとお母さんと私だけ。

 

「そういえば、雪花はレクリエーションに参加はするのかい?」

「しないしない。楽しそうだけど、本番までゆっくりしてるよ。予選で、結構体力使っちゃったし。改めて、騎馬戦の時はありがとうございました、お父さん」

「僕が行かなくても、エンデヴァーだけで良かったけどね」

「私は、来てくれて嬉しかったよ。あ、でも、あの時お父さんて言っちゃったけど、公共の電波にのったりしてないよね?」

「ええ、少なくとも今の所は。まぁ、義兄さんの事をそう呼んでしまったと言えば、誤魔化しきれると思うわよ」

「そっか」

「雪花、本当に優勝したら発表するのかい?」

 

 お父さんが、何とも言えない表情で私を見つめる。

 

「うん、言うよ。お父さんが心配してくれてるのも分かってる。私がお父さんの娘だって言ったら、世間の大半は、私の事をオールマイトの娘としか見なくなるし、オールマイトの娘として期待される。私はそれを背負うよ。背負った上で、私は私としてヒーローになる。だから、見ててよ。平和の象徴、No.1ヒーロー、オールマイト」

「···分かった。その時は、私も腹を括ろう。だが、そう簡単に優勝は出来ないぞ!轟少年、緑谷少年、爆豪少年だけじゃない、決勝に昇った全員が強敵だからね」

「勿論、だからこそ優勝に価値があるんじゃないの」

「勝ってきなさい、雪花。そして、お父さんに金メダルを首にかけて貰いなさいな」

「うん!」

 

 

 

「あ、やっと見つけましたわ、雪花さん」

「おろ?どったの百?そんな慌てて。まだお昼休憩終わってないよね?」

「それがですね···」

 

 お父さん達を残して、人足先に皆の所に戻ろうと歩いていると、私を見つけた百が慌てた様子で近づいてきた。後ろから、他のA組女子もやってくる。んで、事情を聞いた訳なんだけども、

 

「···応援合戦でチアね~。うん、確実に峰田君と上鳴君の嘘だね、百」

「え?!?そうなんですの???!」

「何で嘘だって分かるの?」

「だって、衣装も小道具も何も準備されてなくて、この後決勝戦が控えてる百に、個性を使わして無駄に脂質消費させてまで用意させるなんて事、相澤先生が言うと思う?」

「···確かに」

「気、気付きませんでしたわ···」

「あんの二人ぃぃ!!後で会ったら最大音量食らわしてやる」

「えーー!ちょっと楽しみだったのになぁ」

「乗り気だったのね、葉隠ちゃん」

 

 私の説明にショックを受ける百。こんな単純な事に百が気付かないなんてある?いや、ない。

 

「えいっ!」

「んあ!はひふるのへっは!!」「せっはひゃん!!」

「雪花さん!突然何を?!」

 

 私は、お茶子と三奈の頬っぺたを軽く摘まんで痛くない程度に引っ張る。お茶子の餅肌たまんない、ってそうじゃない。

 

「百、もし人数分用意するとして、決勝戦にどれ位影響しそう?」

「え?そ、そうですわね···ちょっと摘まむ程度で回復するでしょうから、余り影響はございませんわ」

「はなへーー!」「はなひてーー!!」

「あ、ごめんごめん」

「いきなり、何すんのさ!!」「そうだよ!!」

「いやー、二人が凄い固い表情してたからさ、ほぐそうと思って。ねぇ、ここは二人の策に乗っちゃおうよ」

 

 私の提案に、皆がへっ?といった表情を浮かべる。

 

「百だって、普段通りならすぐおかしい事に気付いた筈だよ。でも気付かなかった。って事は、三人共決勝戦が不安なんでしょ?その所為で、ベストを尽くせなかったなんてなったら、私嫌だよ。だから、皆ではっちゃけてリフレッシュ!!ね?」

「···そういう事なら、私は付き合うわ」

「そうだね、クラスメートの為に一肌脱ぎますか」

「おっしゃー、やったろーー!!」

「うん!!決勝でしっかりアピールしたいもん!!」

「···ウチも、不甲斐ない結果で終わりたくない!!」

「百、ごめんね」

「いえ、構いませんわ。クラスの仲間がベストを尽くせるように、副委員長としての仕事ですわ」

 

 そして、私達はお互いのスリーサイズを急いで計るのであった。とある部分の数値を見る度、響香の顔が般若になってた何て事は無かったと記しておく。強く生きなさい、響香。

 

 

 

「八百万?」

「あ、焦凍さん。あの、色々とありまして···」

「どうよ、かっくん。素直に感想言うてみ言うてみ」

「けっ、遊んでんじゃねぇよ」

「はわわわ、麗日さん」

「デ、デク君、あ、あんま見んといて」

「「うひょーーーーー!!!」」

 

『そんじゃあ、最終種目発表の前に予選落ちの皆へ朗報だ!あくまで体育祭!ちゃんと、全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!本場アメリカからチアリーダーも···呼んで······ってどーしたA組女子!!』

『何やってんだ、アイツら』

 

 昼休憩が終わって、皆がゾロソロと会場に戻って来るのを、チアコス着てポンポン持って出迎えるウチら。一肌脱ぐなんて調子の良いこと言ったけど、やっぱハズい。この状況で、よく旦那とイチャイチャできるよ、本当に。

 ヤオモモ、三奈、雪花に鼻の下伸ばして、透と梅雨ちゃんにびっくりして、お茶子を微笑ましく見て、私をスルーすんな男共!!いや、別にそういった方面で注目されたい訳じゃないけど、同じ女として何か悔しい。

 

「レクリエーションの前に、第三回戦の組み合わせを決めるわよ。順々にクジを引いていって頂戴!!」

 

 ミッドナイト先生が、小脇に箱を抱えてやってきた。モニターには、トーナメント表が映し出されてる。雪花爆豪轟緑谷の四人がどこに入ってどこで当たるのか、観客の関心が向いてるのはそこだけ。予選の結果を見れば仕方ないと思うけど、他の皆も頑張って欲しい。

 そんな思いで、名前が書き込まれていくトーナメント表見つめる。

 

「決まったわね。第三回戦は、情け無用のガチンコバトルよ!!このトーナメントを勝ち抜いたただ一人が、優勝という栄光を手にする事が出きるわ!!」

 

 正直言おう。これが、本当にクジ引きのランダムだってんなら、どんな運命のイタズラなんだよ。

 

 

  Aグループ

  1      2     3     4

緑谷VS心操 塩崎VS上鳴 切島VS鉄哲 爆豪VS麗日

 

  Bグループ

 1      2      3      4

轟VS瀬呂 常闇VS八百万 飯田VS発目 八木VS芦戸

 

 

「相手が誰でも、全力で。僕が来たって皆に知らしめるんだ!」

「···準決勝で雪花、決勝で爆豪か緑谷か」

「なんとまぁ、盛り上げ上手な神様ですことで」

「へっ、最後に勝つのは俺だ!!」

 

 取り敢えず、「うひょー、B組の美人な子とかよ!テンション上がるぜ!!」何て言ってる馬鹿には、峰田の倍食らわせてやる。

 

 




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