八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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累計100話記念に。
いつの間にか、三桁。文字数少ないとはいえ、もうそんなになってたのに驚きです。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。

あくまで、ifの物語としてお楽しみください


番外編「あり得るかもしれない未来のお話~奥様ヒーロー編~」

 

 

 

 

「お待たせして、ごめんなさいね」

「一番下のチビが、中々離れなくてな」

「謝罪はいいから、座った座った」

「お母さん大好きっ子だものね、仕方ないわ」

「すみませ~ん、生五つ!!」

 

 とあるヒーロー御用達の居酒屋に集ったのは、私こと轟萌·志村ルミ·迫龍子·白雲流子·伊口信乃の五人。

 プッシーキャッツの二人とは、チームアップとかで顔見知りではあったけど、ルミや龍子が旦那繋がりで仲良くなって、私とも交流を持つようになった。まぁ、出産や子育てに関しての相談を受けるのが主だったけど。

 今日は、日々子育てやら何やらで大変な私達を、旦那達が気遣って、たまにはリフレッシュしてこいと送り出されたので、こうして久々に飲む事に。ここで、お洒落なレストランとかじゃない所が、私達らしい。

 

「「「「「かんぱ~い」」」」」

「んぐっんぐっぷはー!!おーい、おかわり~」

「飲み過ぎないようにしなさいよ、ルミ」

「そうだぞ、酔ったお前の相手は、ガキンチョより面倒なんだからな」

「はいはい、分かってるって」

「そう言って、旦那の店で大暴れしたのは誰だったっけ~?」

「まだ身内のお店だったから良かったけど、ここで、あの時みたいに大立ち回りはいやよ」

「ぬぐぐぐ、ちっ」

 

 私ら全員から非難の目を向けられて、分が悪いと悟ったのか、舌打ち混じりに不貞腐れるルミ。妊娠に気付かず、平然とヒーロー活動してたアンタと違って、こっちは全うにヒーロー活動自粛して順当に訛ってんだからね。

 

「そう言えば、緋衣(アカエ)ちゃん、もうすぐ小学生よね」

「ん、ああ、家の男衆が張り切って準備してるよ。特に、お義父さんが」

「エンデヴァー、まだ孫の写真待ち受けにしてるの?」

「写真見てニヤニヤしてる所を週刊誌に載せられて、スキャンダルになるのはエンデヴァー位よね」

「燈矢曰く、休憩中はずっと眺めてるらしい。冬美の子の分も増えて、毎日ご満悦だとさ」

「そう言えば、ホークスもことある度に、子供の写真を見せて自慢してくるらしいわよ。この前、フロッピーがツクヨミから愚痴られてたわ」

「あのホークスがねぇ」

「まだ、ホークスなら絵になるからいいんだけど」

「少なくとも、家のチビ共には近付けさせたくねぇ顔だな、あのNo.1は。さっさと、引退して私に譲れってんだ」

 

 

 お酒もいい感じに回ってきて、話は各々の子供についてになってくる。

 

「ルミのとこの三姉妹、長女と次女はお父さん子なのに、三女ちゃんだけルミにべったりよね」

「そうそう。花見の時も面白かったわよね」

「子供らだけで遊ばせてたら、いつの間にか、ルミの背中にしがみついて離れなかったし」

「そのまま寝てしまって、あれは可愛かったわ」

「あれな~、料理とかアイロン掛けしてる時に、よじ登ってくるのだけは止めて欲しいんだが、全然言う事聞かねぇんだよなぁ」

「確かに、それは危ない」

 

 

「龍子の子供、まだ竜化した時の姿見て泣くのか?」

「···ええ、残念ながらね」

「"ママがママじゃない!!"だったかしら」

「その割に、テレビとかに映ると大はしゃぎするのよね」

「しかも、お気に入りの人形は、竜化したお前なんだろ?ずっと手放さないらしいじゃん」

「ええ、そうなの。何故か実物になると、ね。旦那と首を傾げる毎日よ」

 

 

「おお、霞君、遂に歩ける様になったんだ!」

「そうなのよ、お陰で益々目が離せなくなったわ」

「ハイハイの時でさえ、あっちへこっちへズンズンだったものね。落ち着きが無いのは流子似かしら」

「うっさい、信乃」

「店長の店で、足元来て見上げてた時にはビックリしたもんだ」

「子供達の間でも、霞君が動き始めたら誰かが一緒にって、決めているらしいわ」

「いつも、お世話になっております」

 

 

「そういえば、信乃んとこ、個性発現したんだってね」

「ええ、私と同じテレパスだったわ」

「アレよね?"私が、洸太お兄ちゃんと結婚するのです。壊理お姉ちゃんは敵なのです"が、初めてのテレパスだったって聞いたわ」

「へ、マセたガキだな」

「そうそう、洸太の運動会の応援に行ってた時、その場に居た全員に無差別で。赤ん坊の頃から、洸太君に懐いていたからね。でも、まさかそんな事を思っていたとは」

「壊理ちゃんの保護者が丁度隣に居て、色々と大変だったのよね。治崎さんも筒美さんも、"うちの娘に相応しいか、見定めてやる"って威圧感増し増しで、洸太に詰め寄るし」

「ヤクザの若頭にレディナガンとは、洸太君も前途多難ね」

 

 

 

「あら、懐かしい顔ぶれね」

「お久しぶりです、皆さん」

「ミッドナイトに13号、珍しいですね。もうお酒を飲んでも?」

「ええ、漸く乳離れして離乳食になったから」

「僕の所もです。本当なら、夫も一緒にだったんですけど、白雲先輩の所に自慢してくるって山田先輩と一緒に」

「だから、久しぶりに二人で飲もうかと思って来たのよ。相席、良いかしら?」

「どうぞどうぞ」

 

 ミッドナイトと13号。共に、プレゼントマイク·イレイザーヘッドと職場結婚し、産休育休で仕事から離れていたから、こうして顔を合わせるのは久しぶりだ。

 

「さぁ、久しぶりにじゃんじゃん飲むわよ~!!」

「酔って、また個性振り撒かないで下さいよ」

 

 こうして、女七人、子供の事や旦那に対する愚痴とか愚痴とか愚痴とかを存分に吐き出して、愛する家族の下へと帰るのであった。

 

 

「なぁ、燈矢。そろそろ、緋衣に弟か妹でも、どう?」

 

 

 

 




因みに、一番書きたかったのは、洸太君の下り。原作であんなの見せられたら、どうにかフラグ立てたくなるじゃない。

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