八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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第四十八話「八木雪花と赤裸々女子会Ⅱ」

 

 

 

 

「B組は取り敢えずこれで終わり、A組の他の人はどうなの?」

「じゃあ、百とお茶子飛ばして梅雨ちゃんから行ってみよう!!」

 

 塩崎さんで、ちと食書気味になった感はあるので、ここはA組の母こと梅雨ちゃんで穏やかにしよう。

 

「そうね、気になる人なら、常闇ちゃんかしら」

「職場体験で一緒に事件解決したり、期末テストでペアだったりしたもんね」

「もしかして、何か甘酸っぱいエピソードとかあったりしたの?」

「いえ、そんな劇的な事は無かったわ。でも、」

「でも?」

「常闇ちゃん、未だに私の事を梅雨ちゃんと呼んでくれないの」

「あ~、梅雨ちゃんの事、ずっと"蛙吹"だもんね、常闇君」

「そうなの、お茶子ちゃん。梅雨ちゃんと呼んでほしくて、むきになっているのかもしれないわね」

「恋人としてはどうなの?」

「余り意識した事はないわ。でも、頼りになるし、とても紳士的だもの、彼とそういう関係になれたら嬉しいわね」

 

 そう言って、大人~な顔で次の人どうぞと促した梅雨ちゃん。くっ、これ以上の追及は無理か。

 

「次は私だね」

「透さんは、尾白さんと良くお話されてますよね?」

「だね、最初の戦闘訓練でペアになってからかな。USJでも一緒だったし、こんな見た目の私でも、最初から普通に接してくれたのが新鮮だったから」

「尾白って、A組の中じゃ普通だよね」

「こう言っては失礼ですが、余り印象に残ってはいませんね」

「ん」

「同じ格闘家としては、負けられないな~とは思うけどね」

「その普通がいいんだよ!視線合わせて話そうとして、さりげなく目の位置を探してる姿なんて、凄い可愛いんだよ!」

「いや、その感覚は透にしか分からない。じゃあ、次三奈!まぁ、三奈は切島君か」

「あ~、だねー」

 

 苦笑い気味に頬を掻く三奈。

 

「中学一緒なんだっけ?」

「といっても、殆ど話した事なかったけどね。中学時代の切島って、黒髪の地味ぃ~な陰キャみたいな見た目だったし」

「え?!あの髪型と髪色って高校からだったの?!高校デビュー!?」

「うん、そう」

「じゃあじゃあ、何であんな見た目に?」

「確か、紅頼雄斗に憧れてるんだっけ?一念発起してって感じ?」

「んー、ん~、ヒミツ!」

「え~、何それ気になるー!!」

「ヒミツったらヒミツ!!はい、次響香!!」

 

 ちょっと顔を赤くしながら、絡み付いてくる透を押し退けて、響香を指差す三奈。そのヒミツ、いつかは根掘り葉掘り聞き出してやる。

 

「ウチ!ウチは別に···」

「「「「「上鳴(さん·君·ちゃん)ですよね·だよね·よね」」」」

「うえっ?!!?」

 

 イヤホンジャックをいじいじしながら、日寄った事を言いよる響香に、真顔で上鳴君の名前を出す。あんだけ仲良くしといてそれは無いって。

 

「いや、別に上鳴はその···話の合う男友達ってだけで···アイツチャラいし、すぐウェイってなるし、お調子者だし、峰田と一緒バカやるし···」

「そんな彼が、ナンパから助けてくれた時に見せた、男らしい姿にキュンとしちゃったと」

「してないから!!!」

「ちゃんと、女の子扱いしてくれる姿にキュンとしちゃったんだね!」

「だから、してない!!!」

「魔獣の森を抜ける際、上鳴さんに肩を貸して貰った時、満更でもないという顔をされていましたわ」

「確かに、嬉しそうだったわね」

「そういえば、後ろの方を警戒しとる時の方が多かったよね」

「一佳達に説明しとくと、上鳴君は後衛で魔獣の追撃を防ぐ役割を担っておりました」

「成る程。しかし、耳朗さんの様な方が居られるのに、体育祭で私に、あのような軽薄な言葉を掛けられるとは···」

「塩崎、ナンパされてたね、そういえば」

「上鳴君も、内心俺なんかがって思ってるのかもね。響香にも、友達程度にしか思われてない、恋愛的な意味で好かれる訳がないってさ」

「ああ、分かるかも」

「いや、だから、ウチは、別に···」

「じゃあ、響香的に上鳴君は無し?彼氏にすんのはノーセンキュー?」

「うっ······なくは···ない」

 

 イヤホンジャックをツンツンさせながら、俯いてゴニョゴニョと呟く響香。その姿がスッゴく可愛くて、今すぐ写真撮って上鳴君に送ってあげたい。やっぱ、A組で一番乙女なのは響香だよね。

 

「じゃあ、最後は雪花!I·アイランドではのらりくらりと躱されたけど、今日こそは、爆豪から告白された件の詳細を話して貰うよ!!」

「ん!?」

「え!?あの爆豪が??!」

「凄い、うらめしいんだけど」

「何と、もしや天変地異の前触れ」

「いや、そんな大袈裟な事じゃないし。つか、私もよう分かってないから説明のしようがないのよ。かっくん、あれがどういう意図だったのか、全くもって話そうとしないんだから」

 

 何さ、私がかっくんに相応しいって。急すぎるし、脈絡無さすぎるしで、こちとらどうすりゃいいか分からんて。

 

「I·アイランドで、一緒の部屋に泊まったんでしょ?そん時に何かあったんじゃないの?」

「え?一緒の部屋!?一緒のホテルじゃなくて部屋!?」

「ええ。何でも、爆豪さんが予約を間違えられて、カップルや夫婦向けのお部屋を予約されたんだとか」

「もしかして、大人の階段登った···とか?」

「何と!我々はまだ未成年、そのような行為は控えるべき」

「いやいや、最後まではやってないから「「「最後まで?」」」···あ」

 

 やっべ、口が滑った。皆の目が、好奇心9羞恥心1の割合でキラキラしだす。これは、逃げられんか。

 

「詳しく、話してくれるかしら」

「梅雨ちゃん、どっちかというと流して欲しいんだけど」

「無理ね。私も、興味はあるもの」

「塩崎さんは、そういう話はあんま好きじゃないよね?」

「いえ、後学の為に、是非お聞きしておくべきと神も仰られる事でしょう」

「そんな神捨てちまえ!!」

 

 最後の防波堤が防波堤にならなかった。ちくせう。

 

「ほらほら~、潔くゲロっちまいな~、お茶子みたいに」

「そうそう、個性使いすぎたお茶子みたい、全部吐き出してみようよ」

「ウチみたいには余計や、三奈ちゃん!透ちゃん!」

「···先生とかには内緒だからね」

 

 皆が、ズアッと膝とか肩がくっつく位寄ってきて、前のめりで私の話を聞く体勢を取った。つか、何故に正座しとるんだ?

 

「なんというか、成り行きで、そういう雰囲気になったといいますか、流れで「言い訳いいから本題はよ!」うっ···えっとね······してあげました」

「何を?」

「···口で」

「口で?」

「口でかっくんのアレを、舐めたり咥えたりして出してあげました!!!!」

「「「「きゃああああああ!!!」」」」

「他には!!」

「手で擦ったり胸で挟んだりもしたよ、こんちくしょう!!!!」

「合計何回?」

「五回。私が疲れたって言ったら、私見ながら自分の手で六発目を出して終わり」

「···男の人のアレは、どんな感じだったんですか?」

「でかかった、一番太い時でこん位。顎外れるかと思った」

 

 私が、手で大きさを教えてあげると、皆絶句した表情を浮かべた。実物見たら、もっと絶句すると思うよ。

 

「これを突っ込まれると想像したら、最後までする勇気は湧かなかったよ」

「そ、それは、確かに」

「···やってみての感想は?」

「男の人が出すアレって、苦いんだよ」

 

 この後も、吹っ切れたテンションで色々と盛り上がり、三奈が補習に行って、お開きになるまで続けられたのである。因みに、最後の話題は、誰某のアレは大きそうとか小さそうとかでした。

 

 

 

 

「何か、遠い?」

 

 翌日、女子が男子に対して1、2歩離れている気がした。お茶子さんも、一瞬視線が下に行って半歩離れる。昨日の夜、女子の間でいったい何があったの?!

 

 

 




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