「大丈夫か?小大」
「···ん」
「気にすんな、とは言いたいが、今度からちゃんと確認する事だな。気ぃ抜いてたとしても、酒の表記を見逃すのはどうかと思うぜ」
「······ん」
「まぁ、反省はしてるみたいだし、現在進行形で天罰も食らってるしな、ゆっくり休め」
「ん······スゥスゥ」
「···ハァ、小大が酒飲んでからの事をあんま覚えてないのは、幸いだったのかそうでないのか、複雑なトコだな」
「本当に良かったのかい、拳藤?小大と砂藤君を二人っきりにして。もし砂藤君が不埒な真似をしたら」
「大丈夫でしょ、砂藤君だし。二日酔いで苦しんでる相手にそんな事しないって。それに、唯の希望でもあるしね」
「うぬぬぬ、何故僕達B組ではなく、にっくきA組の砂藤君なんだ!!」
「別に憎くないから。ほら、折角なんだから、そんな事気にしてないで皆と遊ぼ、物間」
「···仕方がない、今日の所は小大に免じて見逃してあげよう。ああ、それと拳藤」
「ん、何?」
「水着、とても似合っているよ」
「んぬっ!あ、ありがと」
「さて、不様に溺れているA組は居ないかなぁ!!」
「···これさえ無ければなぁ~」
「何か言ったかい?」
「い~や、何にもっ!!」
「ぬああああ!!拳藤ーーー!!!」ザッパーーン!!!
ナ,ナンダー モノマガフッテキター
「女子は皆川遊び行ってんだろ?茨は行かんで良かったのか?」
「はい。私はこうして、木々の間を散策している方が良いですから。徹鐵さんこそ、泳がれないのですか?」
「俺はカナヅチなんだよ。個性の関係か知らねぇが、泳ぐ前に沈んじまう」
「そう···なのですか。申し訳ありません、不躾な事を言ってしまって」
「気にすんなって。お陰で、お前とこうしてられるんだからよ」
「徹鐵さん」
「···ホントに、俺で良かったんかよ。俺みたいな性格で、俺より凄い奴なんて一杯いる。茨なら、もっと良い男捕まえられんだろ」
「徹鐵さんで良いのではありません、私は、徹鐵さんが良いのです。貴方は、もう私の茨から抜け出る事は叶いませんよ」
「···そうかよ。じゃあ、その茨に絞め殺されないようにしねぇとな」
「ええ、そうして下さい」
「キャッホーーー!!」ザバーン
「ぷあっ!!危ないから、人の近くに飛び込むのはやめなさいって、取蔭」
「骨抜なら大丈夫でしょ。楽しいからアンタもやってみなよ」
「俺はいいよ。こうやってゆったりしてるほ···お······が···」
「どしたの?骨ぬっきゃあ!!ちょっ!いきなり!こ、こういうのはもっとムードとか」
「水着、捲れてる」
「···へっ?」
「見えそう···というか見えてる」
「は、早く言いなさいよ!!!」
「そんな水着で飛び込むからでしょうが」
「···他に言う事無いの?」
「···綺麗なお色でした、御馳走様」
「っ!!ばかーーー!!!!」バチコーン
「何やってんの、取陰」
「アレ、狙ってたんじゃ無いノコ?」
「取蔭、大胆デス」
「いや、骨抜の近くに飛び込んだのは故意でも、ズレたのは事故でしょ」
「当事者と、私達以外気付いてなかったのは不幸中の幸いだったノコ」
「骨抜、らっきーすけべ?」
「誰よ、そんな単語教えたの!」
「雪花から教わりマシタ。とても勉強になりマス」
「一回、体の中までキノコまみれにしてやるノコ」
「その時は、手伝うよ」
「んん···しょうとさん······スゥスゥ」
「···腕、痺れてきたな」
「あいしておりますわ···」
「······もう少し待つか」
「うおおおおお!!!!」
「ねぇ、切島ー!いつまでやんのーー!!」
「今筋さんの全力も、乱波さんの全力も、オールマイトの全力も耐えきる硬さに俺はなるんだーーー!!!」
「いや、その規模の滝に打たれる位じゃ硬くならんでしょ」
「うおおおおお!!!!!!」
「···少し位こっち見ろっての、馬鹿島」
「だーれだ!」
「いや、声で丸分かりだから、葉隠さん」
「そっか、ざ~んねん」
「ん?···ねぇ、一つ質問なんだけどさ」
「うん、何?」
「背中に当たってる感触に、布を感じないんだけど」
「うん、で?」
「人の肌の温もりしか感じないんだけど」
「うん、だから?」
「···脱いでる?」
「せいか~い」
「何で!!?!!?!」
「尾白君、驚かせようと思って」
「はぁ···10秒で着てこないと、水の中に放り投げるよ。水中なら、体の輪郭丸分かりになるんでしょ?」
「ええ~、どうしよっかな~。尾白君、着せてくれる?」
「それ以上からかうんなら、今すぐ放り込むよ」
「はーい」
「ふぅ···葉隠さんが戻ってくるまでに静まってくれよ」
「ほい、委員長から差し入れ」
「ありがと、上鳴」
「何かあっという間だったな~、合宿」
「アンタは、合宿終わっても補習は続くでしょ」
「思い出させないでー!!今だけでも忘れさせてーー!!!」
「···あのさ、アンタこのバンド好きだったよね」
「え?おう、昔っから大好きバンドの一つだぜ。ライブ行きたかったんだけど、チケット取れなかったんだよなぁ」
「そのライブ何だけど、お父さん達招待されてたんだけど、急な仕事の予定が入って行けなくなっちゃってさ。良ければ、一緒に行く?」
「行く行く行く!!絶対何が何でも行く!!サンキュー耳朗!!!」ダキッ
「ちょっ!嬉しいのは分かったから、離れろぉぉ!」
「ケロ♪ケロ♪ケロケロ♪♪」
「楽しそうだな、蛙す···梅雨」
「ええ、私、泳ぐのが好きなの」
「水場は、お前の領域という事か」
「そうね、私が一番輝ける場所ね。···ふと思ったのだけど、常闇ちゃんのダークシャドウは、水の中でも動けるのかしら?」
「可能だが、それがどうかしたのか?」
「いえ、空を飛ぶ要領で、水の中も移動出来るのかしらと思ったの。もし出来れば、陸海空全てを網羅出来るでしょ?」
「···考えた事も無かったな。今度、学園のプールで試してみるか」
「その時は、お付き合いするわ。水中の事なら、アドバイス出来ると思うから」
「ああ、その時は頼む、蛙す···梅雨」
「ケロケロ♪そっちも練習しましょうか」
「···ハァ、おいおいな」
「八木さん、かっちゃん見つけられたかなぁ」
「雪花ちゃんだし、もう見つけてタックルでもかましとるんじゃないかな。こう、乙女の勘で」
「うん、何か凄い分かる気がする」
「雄英に入学してから、まだ四ヶ月も経っとらんのに、色んな事があったよね」
「うん、本当に」
「デク君、初めて会った時と大分変わったよね。入試の時は、ガッチガチやったもんね」
「あはは、お恥ずかしい。でも、あそこでお茶子さんに出会ってなければ、僕はここに居なかったかもしれない。ありがとう、お茶子さん、あの時僕を助けてくれて」
「私だって、デク君居らんかったら、きっと合格出来とらんかったもん。ありがとう、デク君」
「···プッ」「···アハッ」
「ねぇ、デク君。私、ヒーロー仮免許を一つの区切りだと思ってるんよ。もし、仮免に受かったら、そん時は、今にも溢れそうになっとるもん、全部ぶちまけるから、受け止めてね」
「う、うん」
「まぁ、これで落ちたら次までお預けだけどね」
「う゛···頑張って下さい、お茶子さん」
「うん、頑張る」
「ほどけーーー!!目隠し外せーー!!水着が!女子の水着が!!オイラを待ってるんだよーーー!!!!」
「女子の着替えを覗こうと計画した罰なんだろ?甘んじて受けとけよ、命粗末にすんな」
「外せーーー!!!」
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