八木雪花とほのぼの轟一家ヒーロー録   作:あならなあ

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第七十四話「八木雪花と文化祭までの色々」

 

 

 

 

「ねぇ峰田君。お茶子さんに何させようとしてるの?」

「調子にのってすんませんでしたーー!!!!」

 

 緑谷君を前に、綺麗なジャンピング土下座を披露する峰田君。

 気持ち悪い顔で、ハーレムタイムの動きをノートに書き連ねていた所を、緑谷君がチラッと覗き見した瞬間、静かにブワッと威圧感が教室を包んだ。

 あの温厚な緑谷君があそこまでなるなんて、私達にどんな事をさせようとしていたのやら。相変わらず、自分の欲望に素直過ぎて、痛い目みた事を忘れる峰田君だ。

 

「峰田君、書き直してね」

「はいっ!!直ぐ様書き直させて頂きます!!!」

「後、書き終わったら見せてね。僕が、芦戸さんに渡してくるから」

「イエッサー!!!!」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「えっ?ミスコン?一佳が?」

 

 何か話があるってので、お昼を一佳と一緒に食べてたら、ミスコンに出場するんだとカミングアウトしてきた一佳。

 

「そう、物間がいつの間にか応募しててさ。で、一緒にCM出た繋がりで、八百万もどうかな~って」

「ん~、一応言ってはみるけど、バンドの練習しつつミスコンの準備ってなると難しいかもよ」

「やっぱり?世間じゃ、私と八百万さんがセットみたいな扱いされてるから、ここらでちょっと白黒付けたかったんだけどなー。あ、雪花も出てみる?」

「私に死ねと?」

「何それ、何でミスコン=死になるのよ」

「···これ、何か分かる?」

 

 周りに見えないように、チラッと胸元を見せる。そこには、まだ新しいめのキスマーク。

 

「···えっと、爆豪君?」

「正解。胸周りだけで後三ヵ所あるし、背中側とかもっと凄いよ。クラスの演し物で踊るってだけで、コレだからね。因みに、容赦なく抱き潰されたから」

「うん、気軽に誘ってゴメン」

「気にしないで。応援してるし、協力出来る事があったらするから」

「うん、優勝目指して頑張ってみるよ」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「おい、お前らどういうつもりだ?」

「「「ひっ!!」」」

 

 正座させた上鳴君·切島君·尾白君に対して、ダンッと足を踏み鳴らして睨み付ける。

 

「えと、何で俺達正座させられてるんでしょうか」

「分からない、と?尾白君」

「は、はい」

「上鳴君も切島君も、思い当たる事はないと?」

「(コクコク)」

「はぁーーー、私はとても残念だよ、残念でならないよ!」

「「「イタタタタタタ!!!」」」

 

 雪拳で三人の頭を鷲掴みにして吊り上げる。

 

「アンタ達からの!プロムへの誘いを!響香が!!三奈が!!透が!!待ってんでしょうが、このスットコどっこい共!!!」

「「「ギャーーー!!!!」」」

 

「一日遅かったら、ああなっていたわね、常闇ちゃん」

「ギリギリであったか」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「やっほー、メリ姉。あ、ミリオ先輩、ちっす」

「あら、雪花。文化祭の準備はいいの?」

「やぁ、八木さん。桃がなってるよ!!」

「そこに、メロンがなっているので結構でございます」

 

 ソファーの陰に体を隠して、お尻だけ出すミリオ先輩に対して、ジト目を向けながらメリ姉のボインを指差す。

 

「自分にも同じ位のがあるじゃない、貴女。で、何か用事でもあるの?」

「ああ、うん。これ、緑谷君からフルガントレットのレポート。先生に呼ばれちゃったみたいで、代わりに届けにきた」

「別に、二三日遅れても構わないのに」

「まぁ、緑谷君らしいよね」

「緑谷君、インターン先ではどうです?」

「頑張ってるよ、俺も負けられないって思う位にはね。休憩時の、サーと緑谷君のオールマイト談義には、流石に付いていけてないけどね」

「あ~、お互い筋金入りですからね~」

「私も、そのサーさんにお会いしてみたいわ」

「じゃあ、今度の休みに紹介するんだよね。サーも、メルに会ってみたいって言ってたんだよね」

「本当!ありがとう、ミル」

「お安いご用なんだよね」

 

 うむ、此方も順調そうですな。是非ミリオ先輩には、メリ姉が帰るまでに、ガッツリしっかり落として貰わねば。

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

「「最初はグー、じゃんけん、ぽん!!」」

「やったです!勝ったのです!!」

「クソー、俺のチョキが、約束されたヴィクトリーがぁ」

「じゃあ、雄英文化祭に行くのはトガちゃんで決まりね」

「後で、有休申請出しといてくれよ、ヒミコ。いいか、絶対忘れるなよ」

「お茶子ちゃんや出久君達のステージ、楽しみです!!」

「聞いてねぇし」

 

 雄英OBであるトムラ宛に送られてきた、雄英文化祭の入場用ペアチケット。その一枠を争って行われた、仁義なきじゃんけん勝負の勝者となったのはトガヒミコ。

 

「あ~あ、今年はマスターの枠は使えねぇしな~」

「悪いね。俺も、友人より恋人が大事だから」

「まさか、マスターがピクシーボブちゃんとなんて、紹介された時には驚いちゃったわよ。コンプレスも、そろそろ好い人探したら?」

「おじさんは、独り身の方が気楽でいいよ。トゥワイスとか、秀一君のお世話してあげて」

「そういえば、流子から聞いたんだけど、最近信乃さん、マンダレイと連絡取り合ってるらしいね、秀一君」

「えっ?本当なの、秀一ちゃん」

「まさかの組み合わせ。この前の林間合宿の時に、何かあったのかい?」

「何抜け駆けしてんだ、この野郎!おめでとう!!」

「いや、そんなんじゃなくて、そう!洸汰君!!林間合宿で生徒らが訓練してる時に、俺が面倒みてたから、そのお礼というか、洸汰君の近況というか、そういう関係のだよ!!」

「「「「あやしい( ¬ ω ¬ )」」」」

「ヒミコまで···」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「親父、アイスメイカーから壊理ちゃん宛に、文化祭の入場チケットが届いてます」

「ああ、そうか。治崎、悪いが付き添い頼めるか?」

「あ~、俺はその日用事があるんでー」

「···何だ、そのわざとらしい棒読みは」

「壊理ちゃん」

「うん···あのね、お爺ちゃん。私、私、お爺ちゃんと一緒に、文化祭行きたい」

「···壊理」

「······ダメ?」

「ハァー、じいじが壊理の頼みを断れる訳ないだろ」

「お爺ちゃん!!」

「じゃあ、アイスメイカーには親父が付き添うって伝えておきますので」

「ああ、頼む治崎」

「ねぇねぇ、文化祭にりんご飴ってあるかな!?」

「あるかもしれねぇな。まぁ、無かったらじいじと一緒に作るか」

「うん!!!」

 

 

 

   ▼▼▼

 

 

 

「···今日の予定は」

「先生、もう七回目ですよ?午前中は、雄英高校経営科三年I組の講演会で講演。午後からは、オールマイトとの公開対談だって言ってるじゃないですか。大丈夫ですよ、オールマイトとの対談が夢の如く無くなりはしませんから」

「···ハァ······では、行くぞ」

「あ、ちょっと待ってくださいよ!まだ、車回ってきてませんってば!先生!!赤黒先生!!赤黒血染国会議員先生!!!」

「······オールマイト」

 

 

 

 

 

 

 

 




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