「で、アレは何だ、緑谷」
「······分かりません。心操君の洗脳に掛かったと思ったら、体の中から溢れ出てきて···」
「取り敢えず、原因と制御が完璧に出来る様になるまで、学外活動等は禁止だ、いいな」
「···はい」
何やかんやあった合同訓練。A組の四勝一分で勝利と相成った。私としても、ニヤニヤさせられる事も沢山あって満足じゃ。
心操君も、三学期からヒーロー科に編入する事がほぼ決まりみたいだし、是非B組に入ってレイ子とイチャコラして貰いたい。
緑谷君の件は、まぁお父さん達が何とかするでしょう。OFAに関わる事だから、分からないって答えてるだけで、緑谷君の中では心当たりありそうな感じだし。
「全員のより一層のPlus Ultraを期待する、以上だ」
「「「ありがとうございました!!」」」
「ああ、これ五代目の個性ですね」
「え?五代目?」
「ええ、OFA歴代継承者の一人、五代目継承者"万縄大悟郎"の元々持っていた個性"黒鞭"だと思いますよ」
「緑谷君、これが発現する前に、意識の中で誰かに会わなかったかしら?」
「えと···スキンヘッドの男性と黄色いマントをした女性とに、話し掛けられました」
「黄色いマント···お師匠様!!?」
「もしかしたら、他の継承者の個性も使える様になるかもしれませんね。昔、私が歴代継承者について調べた資料があるので、明日持ってきます。今日みたいに暴走させないよう、しっかりコントロール出来る様になりましょうね、緑谷君」
「はい!」
▼▼▼
「お母さんで一発とは。全部発現すれば、合計八つの複数個性持ちって事か~。夢が広がるねぇ~」
「···うん」
「暗いぞ~、緑谷君。もしかして、OFAが怖くなった?それとも、また暴走すれば、お茶子にキスして貰えるかもとか邪な事考えてる?」
「そ、そんな事考えてないよ!!ただ···」
「ただ?」
「OFAの事を、お茶子さんに話すべきなのか迷ってて、凄い心配かけたし···」
「んん~、そこはお父さんと相談しながら、ゆっくり考えていけばいいんじゃない?世間に公表しない理由はあるけど、お茶子は無闇矢鱈に暴露する子じゃないし」
「···うん、そうしてみるよ」
「よし、じゃあ早く行こう。皆、心操君のヒーロー科編入おめでとう会の準備してるだろうし」
都合が良い事に明日が休みなので、合同訓練の打ち上げと心操君の歓迎会を、急遽開催する事になったのだ。
会場は、入学祝で百のお父さんが、学校近くに百名義で購入した一軒家。最近では、専ら焦凍との逢瀬に使われているらしい。百の寝室には、絶対に入らない様にと厳命された。
「うひひひ、レイ子達を弄るのが今から楽しみだよ。鉄は熱い内に打たないとねぇ」
「あはは···程々にね」
「それじゃあ、合同訓練お疲れ様&心操人使君ヒーロー科編入決定をお祝いして、カンパ~イ!!」
「「「「かんぱ~い!!!」」」」
発案者である八木さんの音頭で始まった打ち上げ。
料理は、砂藤や女子陣で準備して、俺達は飾り付けとか担当した。八木さんの作ってる奴が、総じて赤黒かったのには戦慄した。柳さんのエプロン姿も、中々可愛かった。
「ほい、心操君。これ全部、レイ子が担当した奴ね」
「ちょっ!雪花!!」
「ん、ありがと、八木さん。うん、美味しいよ」
「···お世辞はいいよ。唯とか一佳、それこそ雪花とかに比べたら、見た目とか味付けとか全然だし」
「俺としては、柳さんの手料理って事が一番大事だから」
「んぎっ!!」
「(心操君、心操君、偉い攻め攻めじゃないですか)」
「(···反応が可愛いから)」
「(ほうほう、それだけ?)」
「(······緑谷、羨ましいなぁとは思ってるよ)」
「ちょっと!二人して、何こそこそ悪巧みしてるのよ!?」
「べっつに~。あ、今日のレイ子は心操君担当だから。主賓を、しっかりおもてなししてね~」
「なっ!聞いてない!!」
「今言った。では、私はかっくんとイチャついてきますので、さらばだ!」
そう言い残して、見るからに辛そうな麻婆豆腐をがっついてる爆豪の所に向かって行った。
「···あーんとか、してくれる?」
「しないから!!」
▼▼▼
「はぁ···」
「大分お疲れですね、先輩。はい、カフェオレですがどうぞ」
「ん、ああスマナイ、13号」
「今日の訓練、色々あったらしいですね」
「まぁな、大事には至らなかったが、気が抜けていたと言われれば否定出来ん。どこかしらに、油断があった」
「子供達の成長は、我々教師の想定を遥かに越える事がありますからね」
「教師としては、嬉しい事だがな。···なぁ、たまには飯でもどうだ?」
「えっ?!?しょ、食事ですか?!」
「何か、予定があったか?」
「いえ、ありません!何もありません!!あったとしても全部キャンセルします!!!」
「おーい、イレイザー。飯食いっフバッ!!!」
「邪魔しちゃダメよ、山田君。アンタはこっちに付き合いなさい」
▼▼▼
「1、2、3、何々~、迷子の子供を助けるHP(ヒーローポイント)+1か。カードの方は···次の手番まで手を握るだって。へい、かっくん」
「けっ、もっとマシなの引けや」
「どっちの意味で?」
今、私達は○生ゲーム(ボード版)をやっています。まぁ、ただやるのではつまらないし人数も多いから、ペアかつ二組に分かれて、手番ごとに、男女ペアならカップルカード、同性ペアならフレンドカードを引いて、書いてある内容を実行するという物を追加した奴である。え?一人余るって?大丈夫、峰田君はルドヴィゴってるので不参加だから。
あ、因みにどんな指令が書いてあるかというと、
「うっ!」
「今度は、"足の間に座る。後ろから抱きしめる"か。はい、柳さん」
「何で、こんなのばっかり···」
「さぁ拳藤!トップを行く僕らは何をすればいいんだい?!」
「···つ、次の番まで、う、腕枕で横になる」
「"10秒間、頬っぺたでスリスリし合う"だってよ、耳朗」
「はぁっ!!···くっ!変な事したらぶっ刺すからね」
「"次の手番まで、男子をベッドにする"、一回休みでこれか~」
「ん」
「え、えと、小森さん」
「"次の手番までお姫様抱っこ"ノコ。黒色君、さぁやるノコ」
「う、うん」
うははは、透と三奈で準備した甲斐があったと言うものだ。しかも、レイ子が抱き締め系をバンバン引いてくれるもんだから、皆ニヤニヤが止まりませんぜ。
「しょ、焦凍さん!指令は、頬っぺにキスですわ!」
「···そこ以外に、しちゃいけねぇ訳じゃないだろ」
「パ、パフパフって何なん?!?」
「えっと、僕も分からないよ、お茶子さん」
「ええっとね、こうしてこんな感じに」
「ちょっ!何させてんの、透!!」
「あ、あしど、スマン!」
ちっ!とっておきをアンタらが引きやがって、三奈と切島君で実演させてるのはともかく、盛るのは後にしな、焦凍。
「雪花!一人だけ安全圏でいるんじゃないよ!!」
「ふっ!貴様ら未通娘とじゃ経験値が違うんじゃい!」
あっはっはっはっ、伊達にかっくんの性欲に付き合って、胸のサイズアップしとらんわ。
「なぁ瀬呂、俺らも出会い欲しいな」
「今度、八木に頼んで、合コンでも開いて貰うか、円場」
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