水鏡律季と爆乳魔女 ~ハングリー・フォー・バスト~ 作:黄緑信号
「え? いや――おさまったんじゃないですか?」
「だめぇ♡ こんなんじゃ全然足りないっ♡」
チラリとレイン先生に視線を送る。杖を振って
――やはり、俺の能力の後遺症は治っているようだ。では、今の天道先輩は正気? このいやらしいお誘いは、彼女自身の素だとでもいうのか――?
「で、でもこれ以上は……」
「何言ってんの♡ 君だってもっとしたいくせにっ♡ 遠慮しないで、もっとめちゃくちゃにしてよー♡」
「……と、いうことらしいぞ♡ どうするんじゃ律季?」
「……えっと、本当にいいんですね? めちゃくちゃにしちゃっても……」
「して♡」
その一言で一切の良心がはじけとんだ。
――治療という建前すらなくしたのはこの人のほうだ。だったら俺も好き勝手してやる。今まで先輩にやりたかったことを――!!
「――きゃっ!?」
「……すぅ~~~~~~~~~~~っ」
「!!! う、うそぉっ!?」
俺は先輩を押し倒し――気温と戦闘と絶頂で汗だくになった彼女の腋に顔を突っ込んだ。
肺の息を絞り出してから、先輩の腋の匂いをかわりに吸い込む。先輩が慌てるより先に舌を出して――ベロベロと、輝く体液を舐り尽くした。
「やあああああああ~~~~っ!!♡♡」
「ほー♡ そうきたか♡ さすがは律季、すきものじゃのう……♡
――うんまっ♡ うんめ~♡ 炎夏の汗うんめぇ~っ♡ ずっと舐めたかったんだあ~♡♡」
「はぁ……はぁ……さ、最高っ……!! 先輩汗っかきだから、近くに寄るだけでもプンプン良い匂いして……部活中、ずっとたまらなかったんです……!」
――ペロペロペロペロ♥ フガフガフガ……♥
じたばた暴れる先輩を無理やり押さえつけて、俺は彼女の腋を自分のよだれにまみれさせた。その動揺でさらなる汗が染み出てくる。
天道先輩は今、本気で恥ずかしがっているのだ。身震いするほどの征服感だった。
「や、やめてぇ……♡ そんなの、気持ち悪いよぉ……♡」
「わかってます! わかってますけど、やめられないんです……!! ごめんなさい!」
「いやっ……私がじゃなくて、水鏡くんがよっ♡ そんなとこイヤでしょ……?」
「イヤだったら舐めるわけないでしょ! バカじゃないですか!?
――部活終わりで汗だくになった天道先輩をペロペロするのが、俺たちずっと夢だったんです! 先輩の使ってる汗拭きタオル、一万円で売ってくんねぇかな~って……うちの部員、みんな口々に言ってんですよ!!」
「誰がバカよ! というか、それは本当にキモいわね! 君だけじゃなくてうちの部が!! 今までで一番聞きたくなかった情報なんだけど!!」
「いや……え? おぬしらの部って、本当にそんな上級者ぞろいなんか?
悪い冗談というか……マジで言ってるのは律季だけ、というわけではなく?」
……やばい、口が滑ってしまった。これだけは絶対先輩本人には言うまいと思っていたのに。
ちなみに冗談ではない。みんな『天道先輩の使用済みタオルにいくら出せるか』と問われると、真顔で財布の中身と相談した金額を提示してくるからだ。一度マジで先輩に売ってもらえないかと直談判しかけた奴がいて、全員で止めたこともある。
――それを今は、出て来るそばからペロペロし放題。優越感もひとしおだ。
「……ねぇ、女の子の汗って、男の子にとってはそんなにいい匂いなの? 自分だと全然わからないんだけど」
「ちゃんと嗅いだのは先輩だけですけど、臭いとかは全く思わないですよ。俺にはめちゃくちゃいい匂いです。無限に嗅げます。一生ここで暮らしてもいいです」
「だからキモいって!? ――でも……ふーん、そうなんだ? 水鏡くんは部活で私を見るたびに、おっぱい揉みた~いとか、脇汗ペロペロ舐めた~いとか思ってたんだ……?
……ほんっと、ド変態すぎでしょ♡ それで体目当てじゃないとか、よく言えたもんね……♡」
「す、すみません……」
「――ううん、いいの♡ そんなに美味しいなら、好きなだけ舐めて……♡ 何がいいのかよく分からないけど、君が嬉しいなら私も嬉しいから……♡」
優しい言葉に目を見張る。
こんなアブノーマルな趣向まで受け入れてくれるのか――と、感動を禁じ得ない。
「いや、炎夏は炎夏で上級者じゃな!? ある意味相性ピッタリじゃけど!
――つーかおぬし、こんな事まで許すぐらいなのに、なんで彼女になるのだけ拒否るんじゃ……? 付き合ってもないくせにここまでする方が、逆に不健全だと思うんじゃが」
「めちゃくちゃごもっともな意見!」
「レイン先生に真顔でツッコまれるのって、ハンパじゃなく危機感あるわね……」
「いや、本当マジで先生の言う通りですよ。これがオッケーで彼氏にするのがダメな意味がわかんないですよ! もういいじゃないですか、付き合ってください!」
「んぅぅ♡ や、やだやだやだ……♡ いくら言われても、それだけは譲らないもんっ♡」
「なんでですか!?」
もしかして押せばいけるかも――と思っておっぱいを責めるが、頑固に首を横に振る天道先輩。他はチョロすぎるほどチョロいのに、なぜかそこだけは絶対に許してくれない。
彼女は「……だってぇ……♡」とこぼして、無意識に横目でレイン先生を見た。
「……あー、なるほどな♡ 『契約』が発動して、わしに律季をとられてしまいうのが怖いのか……♡ 付き合ってもない男に凄いヤキモチじゃな……さすがは炎の魔女といったところか♡」
「ち、違っ!? ……水鏡くんみたいな人と付き合ったら、なんにも手につかなくなっちゃいそうだから……♡」
「律季が魅力的過ぎて腑抜けになってしまうと? スケベめ♡」
「水鏡くんがヘンタイだからですっ! こんな子を彼氏にしたら、毎日エッチな事ばっかりリクエストされるに決まってるじゃないですか……♡」
「えっおぬし、言われたそばから全部リクエストに応えるつもりなんか……? なんじゃそのサービス精神? どんな恋愛観をしとんじゃ」
「う、うぅぅぅぅ~~~~~~……♡」
……なんというか先輩、しゃべればしゃべるほどボロが出て来るな。
付き合ったら俺の方が尻に敷かれそうな気がしてならない。実はめっちゃ性欲強いのではないかと思ってしまう。
「――大丈夫じゃよ♡ 律季のお相手なら、わしも一緒に務めてやる……♡ 律季の恋心はおぬしが独占し、律季の性欲をわしら二人で山分けすればよいのじゃ♡ それで丸くおさまるではないか……♡」
「……そ、そんなこと……っ♡」
距離が近すぎてこそこそ話になっていない。俺も全部聞こえた。
しかも、なんということだ。「俺の性欲を二人で山分け」などという、レイン先生の頭のゆだった発想に――天道先輩が、まんざらでもなさそうな顔をしているではないか。
「……ま、すぐに恋人になるのは無理としても――名前呼びぐらいなら、そろそろ許してよい時期ではないか?
二人はこれから協力していかねばならん身じゃ。苗字で呼び合うなんて他人行儀なマネは、もうやめたほうがいい」
「……な、名前呼び……!?」
まっとうな提案に見せかけて、俺を有利にするために働きかけてくれている。
その証拠にレイン先生が「にまぁ~っ♡」と笑いかけて来た。
「おぬしには魅力的じゃろ? だって、学年が二つ違う先輩後輩同士が名前で呼びあうなんて、周りからしたら交際しとるとしか思えん……♡ 炎夏を狙う男どもに、一聴でわからせてやれるぞ♡ 炎夏は、おぬしの先約ずみだとな……♡」
「そ、そんなの無理ですよ! 二人きりの時だけにしてください!」
「えっ!? じゃあ――二人の時ならいいって事ですか!?」
「――あっ! いや、それはそのっ……!」
「ぜひお願いします!」
「お願いをしながらおっぱいを掴むな! 先輩を脅迫する気!?」
「ええぃ、しぶといの。律季、ゴーじゃ♡」
「はい!」
「――ひゃぁぁぁっ!!♡♡ あぁぁもう、わかったわよっ♡ 名前で呼んであげるから、もうベロベロするのやめてぇっ♡ まだ恥ずかしいのっ♡」
「は~い言質ゲット♡ 律季の勝ち~♡ 炎夏との交際に、また一歩近づいたのじゃ~♡」
レイン先生が、こちらにVサインをして喜んでくれる。
腋汗をしゃぶられる感触に耐えられず押し切られてしまった先輩――いや
「うぐぐぐ……さっきから、
「うわっ!? な、ナメるってどっちの意味で!?」
「そんなダジャレじゃないわよ! ――いいから黙って仕返しされなさいっ♡ ぺろっ……♡」
「あ、じゃあわしも~♡ ちゅっ♡」
「ッッッ~~~~~!!♥♥」
炎夏さんのふっかい谷間に顔面を押さえつけられ――耳に、やわらかい舌が触れた。
レイン先生も横腹におっぱいが触れるほど近くに着て、俺の耳に口をつける。二人の美女の唇が、両方の耳たぶをはむはむと噛んだ。
「れろれろれろ♡ 私だって、セクハラされっぱなしでいるほど……甘くないんだから……♡ 律季くんのこと、恥ずかしくさせてやるんだから……♡」
「ちゅっちゅっちゅ♡ ふぅ~~~~~♡ ……にひひひ♡ この子、とんでもない事言っとるなー♡ いま耳を舐めてくれているのは、セクハラに対する『仕返し』だそうじゃぞ……♡ でも、こんなのごほうびでしかないよな♡ だったら反省するどころか、懲りずにセクハラしまくった方が得ってもんじゃよな……♡」
「え~? そうなの? 律季くんって、こんなことされても喜んじゃうんだ♡
――かっこわるぅい♡ へんたいっ♡ へ~んたい……っ♡」
「ううん、かっこいいぞ♡ 女の子に耳ペロペロされてニヤけちゃう律季の顔、とってもかっこいいぞ♡ ま、おっぱいに包まれてて全然見えないけど~♡」
「「――ふぅ~~~~~~~~っ♡♡ はぁ~~~~~~っ♡♡」」
(………………♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥)
あまりの陶酔感に、俺は一瞬白目をむきかける。
このままじゃまずい――頭がおかしくなってしまう。なにか反撃しないと……!
「やぁっ……♡ ちょっと、今度は谷間舐めてるでしょ♡ 赤ちゃんみたいにちゅーちゅー吸いつきながら、蒸れるとこの汗をペロペロ舐め取ってるぅ…‥♡
――うぅっ……もう♡ 舐められてるだけなのに、なんでこんなにキモチイイのよ……っ♡♡」
「んおっ♡ これ、責めるなら炎夏を責めんかっ♡
苦し紛れに頭をこすりつけて……わしの乳は低反発まくらではないぞっ♡ ――ふぁぁっ♡ 後頭部でゴシゴシしてるだけなのに、おっぱいの奥のイイ所を的確にくすぐってきおる……っ♡」
「なにそれすごい技術ね!? その中で何が起きてるのよ!?」
結局、先輩があと五回イくまで、俺はベッドの上から解放されなかった。
――精神的には大いに保養になったが、肉体的にはぶっちゃけ戦闘よりキツかった気がする。
◆
「絶対おかしい。絶・対・おかしい。なんで
ベッドのカーテンを開けると、なんとまだ昼休みが終わっていなかった。
急いで出ればギリギリ授業に間に合ってしまう時間だ。この前はなあなあでごまかされてしまったが、やはりどう考えても異常である。この部屋だけ、時間の概念が歪んでいるとしか思えなかった。
「炎夏が感じやすすぎるからではないか? ほぼ三分ペースでイってたし」
「だとしても計算が合わないんですが……」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ……私は、私はなんてことを……」
「つーか炎夏さんは炎夏さんで何なんですか?」
さっきまであれだけエロいことを楽しんでいた彼女が、ベッドを出るなりこの後悔モードだ。ジキルとハイドもビックリの落差である。
「まただぁ、またしても雰囲気に流されてとんでもない醜態を……ッ」
「痴態の間違いじゃろ」
「醜くなんかありませんでしたよ。おっぱい丸出しでも炎夏さんは綺麗です」
「斜め上の擁護をするなー!? イメージの崩壊を気にしてんのよ!」
「別によいではないか。もともとポンコツ脳筋魔女じゃし、イメージもへったくれもなかろう」
「なんでそんな当たりがキツイんですか!?」
と、辛辣なことを言いながら、レイン先生は使用済みウェットティッシュを炎夏さんから受け取る。谷間も腋も俺のよだれでベトベトだったので、拭かないと制服を着られなかったのだ。
俺としてはレイン先生と炎夏さんのつばが汚いわけがないし、一生洗いたくないぐらいだったが――炎夏さんに強制的に耳を拭かれてしまった。あたかもさっきまでの自分の痴態をごまかすかのように。
「――しかし、今日はでかしたぞ律季♡
炎夏の生乳を揉んだ挙句、下の名前で呼ばせることにまで成功してしまうとはのー♡」
「ほめるなら戦いに勝ったことを、まずほめてくれませんかね」
「そんな事わざわざ言うまでもなかろう♡ だって、律季の方が強いに決まってるもーん♡
実際、敵の魔法使いを倒すことより、炎夏を落とすほうが難題だとわしは思っておったのじゃ。しかしその勝負も、今日でもらったも同然じゃのう……♡
――喜べ♡ 炎夏はもう八割がた、律季を好きになりかけておるぞ♡」
「は!? な、何言ってるんですか!?」
「いやおぬし、マジでいい加減にせえよ。言い訳できると思っとるのか?
好きでもない男にあそこまでヤらせるなら、逆にビッチになってしまうぞ?」
レイン先生が本気で困惑している。
炎夏さんの言動は、二重人格かなにかかと思うぐらい一貫性がない。
「……カラオケ好きが高じると、マイク持った時に人格まで変わる事があるらしいですけど……」
「ああ、なるほどな。優等生の仮面を無理にかぶっているだけで、ベッドの上の乱れっぷりこそが炎夏の本性というわけか? 本質というものは自分ではわからんからの」
「――律季くんの能力で、おかしくなってただけです。あんなの私じゃありません……っ♡ 無理やり正気を失わせて、エッチな女の子に仕立てあげられたんです♡」
「まだそんなことを!?」
「べ~だ。次からはああはいかないんだから……っ♡」
「……くっ……!」
自分のスケベさを俺のせいにするなんて――かわいいけどムカつく。
じゃあ言わせてもらうけど、催淫効果なんか一回イった時にはとっくに――そう言いかけた時、レイン先生が口の前で指を立てて「しーっ♪」をした。
「では、いまから試してみればよいではないか? その『次』とやらを」
「えっ……? わぁっ!?」
「うおおおっ!? せ、先生っ……!?」
俺は依然として手に『
レイン先生の杖の先から出る、見えない力が、俺と炎夏さんの二人を拘束した。
「ちょ、ちょっと? なによその手っ……!?♡ 何する気っ!?」
「ご、ごめんなさい! 体が言う事を聞かないんです!」
炎夏さんが胸を張ったポーズで、制服に包まれたおっぱいを強調する。
俺の両手は人差し指を立てた形になって、右乳と左乳の前に構えられていた。――『乳首当てゲーム』の構図だ。そう気づいた炎夏さんが顔を赤らめ、制服越しの胸の先端にポッチを浮き上がらせた。手を突き出せば乳首に当たる。
だが――レイン先生は、なんでこんなに
「――魔法使いとしてなら、いまだ炎夏は律季よりも格上。一度体験した能力なら、抵抗しようと思えば抵抗できるはずじゃ。
つまり、これで炎夏が再びエッチな女の子になってしまったなら、それは能力による催淫だけではないということ。ため込んだ性欲を解放することを、炎夏自身が望んでいることが証明される。
――それっ♡ ミサイル発射~っ♡」
「……ひゃぁっ♡ やだやだやだっ♡ こないでっ♡ 指近づけないでよっ♡」
「あわわわわ……!!」
「大丈夫じゃって♡ もし炎夏がホントに律季のことを嫌がっているなら、ちゃんと発情に抵抗できるはずじゃから……♡
――やっちゃえ律季♡ 当ててしまえ~♡ 服の上から乳首丸見えじゃから、命中率100%じゃぞ~♡ ゴーゴー♡」
一ミリずつゆっくりと、俺の両手が前へ進んでいく。
すでに炎魔力を借りる準備が整ってしまっている。自分自身の感覚でそれがわかった。この手が『目的地』に着いた瞬間、催淫効果は発揮されてしまうだろう。
――『ちょんっ♡』 ――『ちょんっ♡』
「ふあぁぁっ♡♡」
「いけいけー♡ もっとじゃ、押し込めー♡ おっぱいについた好き好きスイッチ、ポチッて押してとどめさせー♡♡」
「やめてっ♡ やめてぇっ♡ くるっ♡ きちゃうっ♡」
――『つ……ぷっ♡』 ――『つ……ぷっ♡』
「あっ♡♡♡♡ ――んぅぅぅぅ~~ッ!!♡♡ イ゛んっぐぅぅぅぅ~~~~~~!!♡♡♡♡」
俺の指先が、乳首ごと炎夏さんの乳肉の中に沈んだ。その瞬間、本当にスイッチを押されたように炎夏さんの瞳孔が拡大し、体中で絶頂に達してしまう。
両手が炎魔力の熱を帯びた。炎夏さんの谷間の紋章が、制服越しに淡い光を放っている。再び炎夏さんの目が開かれた時には、やはりあのハートマークがあった。
「これでわかった。〝
「……ほ、炎夏さん? 大丈夫ですか……? 正気保ててますか?」
「……もう、何言ってるのよ? 正気に決まってるじゃない♡ (しゅるっ……♡)
――ほらっ♡ いいから早く、おっぱい気持ちよくしてよー……♡」
「案の定じゃねぇか!」
着たばかりの服をまた脱ぎ、俺の前に生乳をさらけだす炎夏さん。
淫欲にまみれた目でこちらを見つめながら、俺の手をとって引く。そのまま自らの胸に押し付け、くるくると回すようにしてこねる。
「……もう♡ 先輩にセクハラすんなぁ♡ 早く手を離しなさーい……♡」
「もはや完全な当たり屋!!」
「違うもーん♡ こうやって君の手の触り心地が恋しくなっちゃうのも、律季くんの都合いい能力に違いないもん……♡ 女の子をおかしくさせる、さいてーな魔法……♡
――あーどうしよう、早くイかないとっ♡ おっぱいでいっぱい気持ちよくなって、律季くんの悪ーい魔法を解かないと……っ♡♡」
「え!? ……あ、ありがたいですけど、今からもう一回戦するんですか? 昼休み終わっちゃいますよ……」
「……あ。そ、そっか……どうしよ? どのみちこんな状態で授業なんか出れないんだけど、サボるのはちょっと気が引けるなぁ……」
(切り替え早っ! やっぱこの人正気だろ!?)
「養護教諭のわしがいるじゃろうが。心配いらん、休養ってことにしておいてやろう」
「ストレートに職権濫用!!」
「えーい、理屈が多いぞっ♡ おぬしだって授業よりオッパイの方が大事なくせに……♡」
そんなことは言うまでもない。
レイン先生は襟から手を突っ込んで、さっきおしくらまんじゅう状態になった時に谷間にかいた汗を、ハンカチでふいた。
――ベチンッ!!
そしてそのハンカチを丸めて、俺の鼻に叩きつける。
「!? ~~~♥♥♥♥!!!!」
生々しい水気を感じた瞬間、最高濃度の大人フェロモンが脳みそを侵略した。
「ねっ♡ 私の汗、もっかいだけペロペロしない?♡ たしか男の子って、うなじの辺りも好きなんだよね♡ ……もし律季くんがよかったら、舐めさせてあげるよ♡ それとも、谷間と腋だけで満足……?
いまクーラーも切ったから、もうすぐいっぱい汗出るよ……♡ 暑くて汗だくになった私をペロペロするのイヤ……? 私は、イヤじゃないけどなぁ~……♡
――タオルがないから、君の舌をタオルにするね……♡ べたべたになった私の体を、くまなく拭いてもらうから……♡ ……大好きな先輩の体中をペロペロして、ベロが疲れるまで水分補給……しちゃおっ♡♡♡♡」
「天国じゃなあ♡ 最高じゃな―♡ ほかの者が学業にいそしんでいる間に、おぬしは一人だけ保健室にこもって、憧れの先輩をペロペロ♡ 淫乱教師とパフパフ♡ 他の部員が炎夏の汗の匂いで悶々とするしかないのに、おぬしは本人公認で、炎夏の汗拭きタオルになれるんじゃぞ……♡
でもこのぐらいは当たり前じゃよな♡ おぬしは学校のみんなを守ったんじゃから――おっぱいハーレムを手に入れるぐらい、当然の権利じゃ♡
――今からイヤってほどおっぱい押し付けてやるから、覚悟するんじゃぞー♡♡♡♡」
天使だと思っていた炎夏さんとレイン先生が、サキュバスに見えた。
――この『延長戦』がどう終わったのか、俺の記憶にはない。