がっこうぐらし! 難易度ナイトメアで真・全員生存RTA   作:ランディー55

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くげんめ! DESTINY - RAVEN

 鳳条が校舎から銃を使って“かれら”をおびき寄せている隙に車に乗り込む。

 神山先生がエンジンをかけ、佐倉先生が運転する赤い車を追いかける形で俺達が乗るバンは学校から出た。

 特に何事もなくショッピングモールに着くと、事前の作戦通りに車を地下駐車場の隅っこの方に止め“かれら”がいない事を確認して降りた。

 

「胡桃、そっちは?」

 

「特になし。ただ入り口に…」

 

「俺が仕留める、胡桃は後ろの警戒をしてくれ」

 

 予想が正しければだが、“かれら”は“人の時”だった記憶に従って動くはずだ。

 朝の校庭に“かれら”が多いのは登校してるから、昼に食堂に集まるのは昼食を食べる為、夜中殆どいないのは家に帰ってるからと言えば説明がつく。

 ならショッピングモールの隅っこの方の地下出入口は使う人が少ないから、必然的に“かれら”も少なくなる訳だが…どうもドンピシャらしい。

 

 懸念すべき点としては“かれら”が車の音によってくる事だが、どうも車のように一瞬で過ぎ去るような場合だと対象を追いきれずに見失い、結果として興味を失うらしい。

 足の早い犬や猫も流石に車の速度には勝てないのか、一瞬追いかけるもすぐに足を止めた。

 

 鳳条も言ってたがこの状況では逃げるが勝ちだ。

 もし見つかった場合は無理に戦おうとせず、基本的には逃げよう。

 

「………全部倒した。皆、行くぞ」

 

 一発の小さい発射音と共に“かれら”が倒れ、金色の薬莢が地面に金属音を立てて転がった。

 それを繰り返して廊下にいた“かれら”を全て倒す。

 そして鳳条に言われた通り、念の為に倒した“かれら”にもう一度、確実に頭に弾を撃ち込みながら道を進んだ。

 

「…先輩?」

 

「……いや…なんでもない」

 

 これはシャベルで直接突き刺して殺すのに比べたらはるかに楽だが、シャベル以上に慣れたいとは思わない。

 上手く理由が説明できないが、何か変わってはいけない物が変わってる気がして…

 

 …でも止めようとも思わない。

 いくらこれが楽だからと言っても、皆にやらせる訳にはいかないだろう。

 

 ……特に、胡桃には絶対だ。

 

「うげっ、思った以上だな…」

 

 階段を上がって一階の大通りを覗いてみたが想像以上に“かれら”が多い。

 柚村がそう漏らすのも納得できる、これではとても店に入れるような状況ではない。

 仮に大通りを通り抜けても店の中にも結構な数の“かれら”がいる、これでは店を探索するのは不可能だ。

 職員用の通路を探しそこから店裏に入ってまだ出してない商品を漁る案も出たが、職員用の通路が一般的に使われる階段と繋がっている訳はなく、外に出て探す必要がありそれでは本末転倒。

 

 ………いや、待てよ? こう言う建物の階段って一番上が塞がれてる所があるよな?

 そこからもしかしたら行けるんじゃないか?

 

 物は試し、ここで昼まで待って“かれら”がフードコートに行くのをずっと待ってる訳にも行かないので取り敢えず階段を一番上まで上ってみる事に。

 上ってみた結果、鍵がかかっている扉が存在した。

 鍵と言ってもドアノブのつまみを捻るだけの鍵だったので、それを回して扉を開けそのまま道を進んだ。

 先はいかにも職員用通路と言った感じで、照明と大きい扉以外以外なにもない無機質な空間だった。

 部屋にはまだ出してない商品らしき物や非常食等が大量にある。

 

 どうもここは倉庫のようだ、搬入に使うであろう巨大なエレベーターもあった。

 “かれら”もいないし、さっさと持ってきたリュックに物を詰めて学校に帰ろう。

 

 

 …………よし。

 物のチェックは済ませた、後は下まで降りて駐車場に戻って車に乗って帰るだけだ。

 

 しかし…佐倉先生が妙にもそもそしている、トイレにでも行きたいのだろうか?

 

「どうしたんです? 佐倉先生」

 

「いやその…こんな事言うのもアレなんだけど…、お酒はなかったなっ…て…」

 

「……佐倉先生」

 

「いやっ…違うけど違わないのよ神山先生!」

 

「それ要は合ってるんじゃ…。…私も飲みたいけど…」

 

「んー…でも実際バカにできる問題じゃないよな、ずっと乾パン食ってても気が滅入るし。

 ――あ、今昼だからもしかしたらスーパーに行けるんじゃね?

 昼は大丈夫なんだろ? だったらさっさとスーパー漁って車までトンズラすれば行ける。

 ついでにお菓子とかも狙ってさ。

 …とあたしは思うんだけど、パイセンと胡桃、巴旗はどう思う?」

 

「え゛? 私? まあいいと思うけど」

 

「私は特に…、先輩は?」

 

「俺も別にいいと思うが…、取り敢えず一回これ車まで持っていかねぇか?」

 

「え、いいの!?」

 

「いや佐倉先生、あなたが言い出したんですよ…」

 

「いやまさかいいって言われるなんて…、へへ…」

 

 と言う事で、お酒&お菓子を求めてスーパーを探し回る旅が始まった。

 ほとんど佐倉先生の私利私欲みたいな物だが、柚村の言う通りずっと乾パン等の非常食を食べていても気が滅入るのは事実、たまにはガス抜きも必要だ。

 若狭姉妹や南と丈槍、そして鳳条の分も含めてありったけ持って帰ってやろう。

 

 しかし、スーパーの中が肉や魚が置いてあるコーナーが見るも無惨な事になっているのを覗けばそれ以外は少し散らかった程度なのは驚いた。

 肉や魚のパックは破られた、破ろうとした形跡があるのに対し、他の物には一切見向きもしていないらしく少々埃を被っている程度だ。

 明らかにヤバい見た目に変容した惣菜や弁当等も同様で全く触られたような痕跡がない。

 

 “かれら”は肉にしか興味がないのか?

 あの“塊”も鳳条曰く“かれら”がほとんど残さず食べたらしいし…

 

 そんな事を考えながらスーパーの入り口まで戻り、偵察結果を皆に伝えた。

 幸いにも今のスーパーに“かれら”は一人もいないので、個別で好き勝手に行動してよさそうだ。

 

 俺も色々と物色したい所ではあるが、俺はいざと言う時は戦わなくちゃいけない都合上色々詰め込まれた重いリュックは持てない。

 なので若狭に頼まれていた調味料等を小さいリュックに放り込むと、たまたま目についた雑誌を特に意味もなく読み漁りながら皆を待つ事にした。

 

「……ん?」

 

「なにかありました?」

 

 俺の横にやってきた胡桃にページを見せる。

 

「えぇと…? [闘争を求め続ける黒い鳥]について…?」

 

 約10年前に初めて目撃されてからから今現在に至るまで、世界中のありとあらゆる戦争地帯で薄緑色の粒子と一緒に目撃されている存在らしい。

 各地を転々としており、さながら戦争を求めているようだと言われてこの名前がついたそうだ。

 その正体は謎で、一般的には現場の兵士がストレスから見た幻覚だとされているが、それにしては目撃例が多すぎて不自然。

 なにかの新兵器なんじゃないかと噂されている…らしい。

 

「なんでいきなりこんな…?」

 

「いや大学の友達がこんなの話してたなって思い出しただけだ、他意はない。

 てかなんだ? なにかあったのか?」

 

「いや、皆できたから先輩を呼んできてってめぐねえが」

 

「ん、分かった」

 

 胡桃の後をついて行きスーパーの出入口に行く。

 出入口には皆と地面に置かれたお菓子やジュースをパンパンに詰め込んだビニール袋があった。

 少し多すぎる様な気もするが…バンもあるしどうにかなるか。

 

 特に佐倉先生は嬉しそうと言うか、ルンルンとした表情をしている。

 本当、こう言う所子供っぽいなこの人。

 

「ちゃんと全員いるわね、それじゃ――」

 

「ちょっと待って。あれ…誰?」

 

 蓮見の言葉に反応した皆が、一斉に蓮見の視線の先に顔を動かした。

 

「…は?」

 

 先にいたのは文字通り言葉が出ない程の異様な存在だった。

 

 背丈は明らかに鳳条よりデカイ、まさしく巨漢。

 そして全身を黒いコートで身を包でいて、何故か顔にはドクロの仮面を着けている。

 しかも手にはアサルトライフル? を持っていて、さらに腰にもどデカいリボルバーがぶら下っている。

 鳳条がもってたファイブアンドレットだっけ? それよりデカイ。

 

 その巨漢は俺達の存在に気づいたのか、歩くのを止めて此方に振り返り暫くじっと見つめた。

 これはヤバいとこの場の皆は本能で察知したが、巨漢は特になにもせずに俺達を暫く見つめた後、正面出入口から外へと歩き去っていった。

 

「……なんだ? あいつ……」

 

「ま、まさか後を追うだなんて言わないよな、パイセン…?」

 

「いや…そんな…。やるにしても今のこれを置きに行かないと…」

 

 ここで突っ立てても仕方ないので、俺達は一旦車まで戻って荷物を放り込む事に。

 一頻り終えると、当然と言うかあの巨漢の話題が出て来た。

 

 確かにあの重装備の割に敵意は感じなかったが、かと言ってなにか保証がある訳でもない。

 それに後を追うにしても昼を過ぎた今は山ほど“かれら”がいるだろうから巨漢の後はつけられないし、そもそもとして話をしてくれるのかどうかもわからない。

 深追いする意味も理由もないので、今日は一旦帰って皆に全部報告しよう。

 

 ――そう纏まった時だった。

 

 ドオオオオオォォォン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自衛隊の特殊部隊の偉い人と因縁があるTDN高校生(大嘘)が行くRTA、はぁじまぁるよー!

 

 前回は駐屯地まで行って核ミサイル阻止フラグを立てました。

 今は先輩達と合流するべくショッピングモールまで来て、駐輪場にいる所さんですね。

 

「…てんくん」

 

「なんや?」

 

「あの人は誰なの…?」

 

「……今は言え――!?」

 

 では先輩達を探しにショッピングモールの中に――

 

 ドオオオオオォォォン!!!!!

 

「て…てんくん!?」

 

 謎の爆発からゆきちゃんをTENGA君の大っきい(意味深)体で守りながら、原因を確かめていると、先にTENGA兄ちゃんがQTEで原因らしき物に向かって0721君とM500で銃弾をドバーっと吐き出して来た。

 それと同時に相手も謎の爆発を出したんや。

 もうTENGA君の体中、傷まみれや。

 ああ~~たまらねえぜ(体力レッドゾーン)

 

 ――いや本当にたまらないんですが!?!?

 アカンこのままじゃTENGA君が死ぬゥ!!! RTAが完走できひんねんこれじゃぁ!!!

 

「――あれは…!? なんでここにおんねん!?」

 

 アイエエエエエ!? 狂戦士君!? 狂戦士君ナンデ!?

 

 一瞬しか見えませんでしたが、あれは確実に狂戦士君でしたね…

 攻略wiki曰く、ナイトメアでは低確率で敵として出現するらしいです。

 なんでこんな所で低確率を引くんですか…? 後なんでTENGA君は知ってるんですか…?(電話猫)

 

 幸いにも今は引いてくれましたが、グレネードランチャー(推定)のリロードを済ませたらすぐに戻ってくるでしょう。

 

 体力の回復がしたい所さんですが、この難易度だと食べ物で体力回復とかできないんですよね。

 今みたいに深い傷を直す為にはそれこそ手術をする必要があります。

 駐屯地に運び込む等ちゃーんと救済措置はありますが、今は戦闘中かつ相手が相手なので不可能ですねクォレワ…(絶望)

 

「それよりてんくん! 傷が!」

 

 安いもんだ、体力ゲージの9割ぐらい…!(海賊並感)

 

 てか瀕死なのもヤバいですけど、それ以上にグレネードランチャー(推定)を連射されてTENGA君はなんで生きてるんですか…? あれ一発でもまともに食らえば即死するはずなんですけど…(震え声)

 

「俺は問題ない。今はそれよりアイツや…!

 一旦引いたらしいがリロード済ませたらまた戻ってくるぞアイツ…!」

 

 問題大有りだと思うんですけど――ってなんでなにもしてないのに体力ゲージが回復してるんですか!?

 

「ありゃ多分XM25やな…、またけったいなモンを…どっから引っ張り出してきたんや…

 ゲームチェンジャー…いや、この場合やとパニッシャーかぁ…!? えぇ!?」

 

 いや相手の分析も重要ですけど、それ以上にTENGA君の自己再生の方が圧倒的に気になるんですが!?

 

「しかも音で“アイツラ”呼び寄せて丁寧に退路まで断ちやがった…

 野郎ォ…最初からこれが狙――またかよォ!!!」

 

 またピネだ! またピネだ! おいピネってやつお前ふざけんなよ!(全ギレ)

 

 今はなんとか謎の自己再生能力を発揮したTENGA君が盾になってゆきちゃんを守っていますが、このままだとジリ貧は確定ですね…

 しかも、さらに音に寄ってきた“かれら”に周りを囲まれています(デデドン!)

 

 これ無理だゾ(白目)

 救いはないんですか!?(レ♂)

 

 ――ってん? 建物から別の発砲音が聞こえますね?

 

「この音…あいつのリンクスか!」

 

 なんかよく分からないけど隙ができたのでとにかくヨシ!(猫)

 今の内にゆきちゃんを近場の車の中に隠れさせて銃をリロードしましょう。

 

 0721君はこのダブルドラムマガジンで最後ですね。

 ちんぽにゃ!(直球)

 

 さてこれからですが、こうなった以上逃げられないのでなにがなんでも狂戦士君を倒してこ↑こ↓から逃げなくてはなりません。

 

 あ、おい待てぃ(江戸っ子)

 全身防弾&防刃コートを着てる狂戦士君にTKB-072-1と村雨はどう足掻いても通用しないゾ。

 

 とお思いの兄貴達もいるでしょうが、実は一ヶ所だけ通用する場所があるんですね。

 その弱点とは顔のドクロマスクの目の部分で、こ↑こ↓はほっぺたみたいに仕切りがなく空いてます。

 そこに銃弾をしこたまぶちこんでやればいくら狂戦士君とて耐えられません。

 ただし、自己再生能力があるので一瞬で何発も叩き込まないといけませんが(白目)

 

 それこそ銃口をねじ込めば可能でしょうが、狂戦士君がそれを許してくれるとは思えませんし…「リンクス」の銃声が止んだ今、そもそも狂戦士君が何処にいるのかも分かりません。

 最悪の場合、下手に動けば再生能力持ちのTENGA君でも一方的にやられる可能性があります。

 でも狂戦士君を完全に倒す必要がある今、接近して目に0721君を捩じ込んで乱射以外に手段はないです。

 

 …………TENGA君、なんとかなりませんかね(丸投げ)

 

「……どないするよ?」

 

「XM25はやったが…位置的に背中しか狙えんかった、スマン」

 

「いや、それだけでも助かる。

 それより他、なんか持ってたか?」

 

「腰にパイファーツェリスカぶら下げててただけやし、アレに気ぃつけりゃええだけや。

 位置はアッコの物陰、後はブーストで突撃すればヤツとて対応しきれんやろ。

 援護…はいらんな。

 こっちはツレを地下に連れてく、さっき確認したらそっちの仲間がおった。

 はよアレ片付けて来い、後は“たま”にでも報告すればえぇ」

 

「ん、分かった」

 

 ホいつのまに!?

 

 ショートヘアーにしてスーツを着たTENGA君みたいな人が唐突に物陰からヌルッと出てきました。

 手には何故か等倍サイトが乗っている「GM6 リンクス」を持っていますね。

 さっき助けてくれたのは恐らく、と言うか確実にこの人で間違いないでしょう。

 TENGA君と似てますし、TENGA君のお兄さんなんですかね?

 んー…後で解説されるでしょうし今はスキップして問題ないでしょう。

 

 それよりどうす――ん? スキルの枠が増えてますね?

 使い方はええと…こうですかね?

 

 ドヒャァ!!!

 

 …………え?(思考停止)

 

「…なに遊んどんねん?」

 

「久しぶりやからな、ちょっと準備運動よ。ほな」

 

 あ…ありのまま“今”起こった事を話すぜ!

 TENGA君の周りに薄い緑色の粒子が出現したと思ったら、次の瞬間にはTENGA君が約3mぐらいを超高速移動していた…

 な、なにを言ってるのか分からねーと思うが、私もなにがどうなったのか分からなかった…

 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしい物の片鱗を現在進行形で味わってるぜ…

 

 い、色々と突っ込み所がありますが…ま、まあ詳しい事は後でTENGA君が解説してくれるでしょう多分!(震え声)

 今は狂戦士君を倒す事がなによりの先決ですからね!(自己暗示)

 

 では、突撃ィーー!!!!(にほんへ)

 

「オラ死ねェ!」

 

 物陰まで突撃して、狂戦士君の目に0721君で5.45×39mmを全弾ドバーッと吐き出したんや(事後報告)

 

 はい、簡単に倒せちゃいませいたね。

 RTA的には嬉しいんですが、これゲームバランス大丈夫なんですかね――って!?

 

「チッ…! 操り人形ごときガァ!!!」

 

 え、えぇ…(困惑)

 狂戦士君最後の足掻きでパイファー・ツェリスカのファミングショットをお腹に喰らいましたが、何事もなかったかのように立て直してQTEで村雨で真っ二つに狂戦士君を切り裂いて止めを刺しましたね…

 無理やり切り裂いたせいか、村雨がボロボロになって使い物にならなくなりましたが…それ以上にTENGA君の腕力どうなってるんですか…?

 当たり前のように自然回復までしてますし…

 

「手こずらせやがって…

 つかなにが起きとんねん、こんなん聞ぃとらんぞ…」

 

 私もこんなの聞いてないんですがそれは…

 でもまあいいでしょう、学校に戻ったらどうのこうのってアルビノちゃんが確か言ってましたし、流石にそろそろTENGA君の謎は全て種明かしされるはずです(願望)

 

「悪い、待たせた。さっさとアッチと合流するぞ」

 

「う…うん…」

 

 ゆきちゃんを確保したので、先輩達と合流したらさっさと学校まで帰りましょうか。

 確かTENGA君のお兄さん(仮称)が地下にうんたらって言ってましたし、“かれら”に噛まれないようにTENGA君のドラテクを駆使しつつ地下駐車場に行ってみましょうか。

 …って、地下駐車場までの道の“かれら”が全員倒されてますね。

 TENGA君のお兄さんが先にやってくれていたようです。

 

「ちょっと遅かったんとちゃう?」

 

「600ニトロエクスプレス喰わされてな…」

 

「おやつにしちゃぁ重いな」

 

「あいつらは?」

 

「保護してたミキちゃんとケーちゃんってのも追加して全員車におるよ。

 私はバンに乗せてもらうわ」

 

「ん、詳しい事は学校で話すって…言ったよな。

 ほな帰ろか」

 

 みーくんとけーちゃんと先輩達の生存が確認できて学校に帰る所で今回はここまで。

 ご視聴、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 荒廃した街中を赤い車と白いバン、そして黒にオレンジの差し色が入った大きいバイクが走る。

 目的地は私達の母校、私立巡ヶ丘学院高等学校だ。

 

 私達が乗るバンの広々とした車内は人と荷物で一杯で、誰もなにも言わず非常に静かだ。

 私の隣に座るレイトさんもいつも明るい感じとは打って変わり、今はなにも感じさせない無表情を貫きなにも話さずただ窓の外を眺めている。

 その手にはあの小説でグレーテルが使っていたスナイパーライフルが握られていた。

 

 いつも表情が明るい美人な人が無表情を貫くのは、もはや恐怖を覚える。

 妙な気まずさに耐えられなかった私は、無駄だと思いつつもレイトさんに話を投げた。

 

「…レイトさん」

 

「なんや?」

 

「貴方は…本当に何者なんですか?」

 

「学校で話せる限りの事は全部話す、さっきも言ったやろ」

 

「…………」

 

「……後」

 

「?」

 

()の名前は麗人(れいと)やのーて彩葉(いろは)鳳条彩葉(ほうじょういろは)や」

 

「………え?」

 


 

[XM25]

 照準機で距離を計り、敵の頭上でグレネードをピンポイントに爆発させ最大限の効果を引き出すハイテクグレネードランチャー。

 実戦テストでも高く評価され、現地の兵士達からは「パニッシャー(罰する者)」や「ゲームチェンジャー」等の愛称がつけられた。

 後に試作を表すXが外れ[M25]として採用される――はずだったが、爆発事故や度重なる延期により最終的に開発中止になった。

 しかし諦めきれないのか、今でも得られたデータを元に細々ながらも開発を続けているそうな。

 

 作中の個体は標準仕様。

 

[パイファー・ツェリスカ]

 デカァァァァァいッ! 説明不要!

 全長55cm、重量6kg! “Pfeifer Zeliska”だ!

 

 世界最強の拳銃の称号を得る為に造られた、[シングル・アクション・アーミー]をベースに大型化して象やバッファローを狩る為に使われる[.600 Nitro Express]をシリンダーにぶち込んだ化物リボルバー。

 使用の際は三脚を使う事が推奨されているが、普通に撃つ事も一応可能らしい。

 

 作中の個体は狂戦士君の手に合うようにグリップがカスタムされている。

 

[GM6 リンクス]

 「ゲパード」シリーズ最新モデルのブルパップ式対物ライフル。

 対物ライフルとしては小型軽量で取り回しもよく反動も少ない優れもの。

 さらに銃身を縮めてロックできる機能があり、これによって全長を約90cmと大きいスーツケースに入るぐらいに縮める事ができる。

 

 作中の個体は50BMGを使う標準仕様。

 スコープではなく等倍サイトが乗っているようだが…?

 

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