同日22:35に投稿したものと内容的には同じで、Cパートのみ削除しました。
元々暗めの独自設定で、書くかどうかで迷っていた部分だったのですが……蛇足で誰得になりそうなので、完結まで書いた後に裏話的に設定資料集のような形で投稿しようかと。
お騒がせしました……。
『──もし、門番さん。一つ訊ねたいことがあるんだけど、いま大丈夫かな?』
『生き別れた姉を探しているんだ。ボクと同じ顔のエルフを見なかったかい?』
『……! そうそう。瞳だけはボクと違って、蒼味のある翠──
「『北に向かった』か……入れ違ったみたいだね。
…………しっかし、かの『賢老』クヴァールを封印した『現在最も勢いのある勇者一行』ね──どこもかしこも彼らの話題で持ちきりだから、情報が集めやすいのは助かるけどさ。
ボク達にとって『名を挙げる』ってのはどういう意味を持つ行為か……忘れたワケじゃあないだろうね? 姉弟子」
*
「……さて、どうしたものかな」
私は『勇者ヒンメル一行の魔法使い』として名を挙げた。
……しかし正直に言うと、このパーティーでは戦力的に不安がある。
いや、ヒンメル達に不満があるワケじゃないのだ。三人共類い稀な強さを持っていることは確かだし、気の良い奴らだ。何も『不満』はない。
それに、南の勇者が見たという未来が正しいのであれば、『世界を救うのは
──が、私は知っている。
その『達』が示していた相手の名は『ゼーリエ』
大凡
師匠曰く、彼女が魔王を倒せない理由は『力不足』ではなく『平和になった世界を想像できないから』だと言うけれど……。
確かに存在するのだ。この世には、
──ならば魔王が
七崩賢には少なくとも一匹、私より強い奴がいるのに?
しかもつい最近、七崩賢ですらない相手と引き分けたのに?
あぁ、『不満』はない。
だけど『不足』がある。
私達は『人類最高峰』の戦力を集めたパーティーだ。『これ以上ない』精鋭が揃っている。
だが
──故に、追加戦力がいる。
具体的に言うと、どんなに遅くとも魔王戦の前にはキュゥべえと合流する必要があるだろう。
……しかし困ったことに、このパーティーにはハイターがいる。
パーティー単位で初めて魔族と戦った時、軽く探りを入れてみたけれど……彼は『インキュベーター』について知っていた。
フランメですら『
……彼がそれだけ、敬虔な僧侶だということだ。
その敬虔な信徒が、たとえ後世に残る情報が少なく、知る者も極僅かな程度の、重要性が低い存在とは言え…………『
「どうしたもんかなぁぁ……」
私は説得とか苦手だし、キュゥべえ自身は『この手の話』になると自罰的になるからなぁ……どう紹介したらいいものか……。最悪なシチュエーションは、ふらっと再会した時アイツが変化してなかった場合だけど……。
「…………でも、今はそれどころじゃないか」
次の相手は、首無し騎士の軍勢。つまり『断頭台』のアウラだ。
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