ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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ロケット団とのバトルです。 
オリジナル要素多く含んでいます。


ポケモンセンターの攻防

“トキワのもり“で2匹のピカチュウを連れ、野生のポケモンに襲われていたイエローを助けたレッドとサトシ。イエローと共にピカチュウたちをポケモンセンターに連れて一命を取り留める。しかし、ピカチュウはニビシティで泥棒をしており、住民に煙たがられていた。泥棒の理由はメスのピカチュウを助けるために行なっていたのだ。そのピカチュウが実験体として利用されており、その仲間であるもう1匹も人間たちに警戒していた。そんなピカチュウたちと友達になることを諦めない3人だが、ポケモンセンターの周りでは不穏な人物達が蠢いていた。

 

 

ーーー  ポケモンセンター ーーー

 

「そっか、イエローは友達のコラッタを探しに、トキワのもりに来ていたのか。」

「うん、皆に秘密で私、野生のコラッタといつも遊んでたけど、数週間前から来なくなって心配でトキワのもりに来たの。」

「それで見つけたのがあのピカチュウたちか。」

 

食事をしながらレッドたちはイエローがなぜ、トキワのもりにいたのか

聞いていた。イエローは友達の野生のコラッタが数週間前から来なくなっており、心配でトキワのもりに来てピカチュウを見つけたとのこと、結局目的のコラッタには会えなかったらしい。

 

「コラッタに会えるといいな。」

「うん。」

 

会話をしているうちに食べ終わり、

 

「「「ごちそうさまでした。」」」

 

食事を済ましたレッド、サトシ、イエローの3人は食後の感謝の言葉を言う。

 

「3人とも、味はどうだったかな?」

 

食事を作ったこのポケモンセンターのドクターは3人に味の感想を聞く。

 

「「「「美味しかったです。」」」

 

3人はそれぞれ美味しかったと告げ、ドクターは満足そうに頷く。

 

「そうか、良かった。あの馬鹿(・・・・)のせいで、ホテルも泊まれないだろう。布団なども用意したから、今日はこのポケモンセンターでゆっくりしてね。」

 

ドクターはポケモンセンターに泊まっても良いと告げるがレッドたちは、ドクターが言った“馬鹿”が誰を示してるのか疑問に思う。

 

「ありがとうございます。ところで、馬鹿っていったい誰のことですか?」

「…あのひどい奴だよ。 …カイトって言うんだ。」

 

レッドたちは“馬鹿“と言った人物に驚く、ドクターの言った『カイト』はこのニビシティでは大きな権限を持っている奴で、ピカチュウたちを助けた自分たちに嫌味を言っただけでなく、ニビシティでは村八分の様な扱いをされ、買い物などができなかった。グリーンの協力がなければ、ピカチュウたちの食事を買うことは出来なかっただろう。

 

「あの人と親しい仲なんですか?」

 

イエローがドクターにその『カイト』との関係を聞くと彼は頷く。

 

「僕はね、カイトのおかげでポケモンドクターになったんだよ。」

 

レッドたちはその言葉に驚き、ドクターは話を続ける。

 

「昔、僕は貧乏で勉強道具すら買うのが難しくてね。色々苦労したんだが、カイトの“ポッポ“を助けてから親しくなってね。そのお礼ということで勉強道具とか貰ったんだよ。」

「今のあいつからは全然、想像がつかないな。」

「ああ。」

 

サトシたちがそういうとドクターはさらに話をする。カイトがあの性格になってしまった原因を。

 

「あいつがあんな性格になったのは両親が“不慮の事故“で亡くなったからなんだ。」

「え……。」

 

カイトの両親が事故で亡くなったことを知り、驚くレッドたちはその過去を聞いた。

 

彼の両親は元々この町で愛されていた人らしく、当時のカイトも困っているポケモンや人を積極的に助ける心優しい人物だったそうだ。

しかし事故で両親を亡くしたことで、土地の利権で問題が発生、他地方の大企業がカントーへの進出を狙って様々な手段で、その土地を買おうとしたらしい。当時、カイトは土地が奪われる事を止めたいと町の人々に協力をお願いしたが、なんと町の人たちはこれを拒否したのだ。理由は、

 

「あの大企業、デボンコーポレーション(・・・・・・・・・・・・・)は当時、黒い噂が多くあってね、手段は選ばないとか、人を殺したんじゃないかとか、それを恐れてぼく以外は協力しようとしなかったんだ。」

「っ!(デボンコーポレーションって、まさか)」

「…世話になったのに協力しなかったのか。」

 

サトシはその企業名に心当たりが、レッドは当時協力しなかった人たちに怒りを露わにする

 

「でも、ある日あいつは協力してくれる人を見つけたっと言ってね、結局誰かは教えてくれなかったんだが、その人のおかげで土地を売られずに済んだんだ。でも町の人々からしたら、あいつに協力しなかったという“罪悪感“があるからどんなに横暴な態度でも逆らわないんだよ。」

 

ドクターは自身と親友のカイトの話を終えた。

 

「さて、あのメスのピカチュウの容体だが、あとはこの薬を飲ませて一日、問題無ければもう安心なんだが、」

「その薬はなんの薬なの?」

 

ドクターが見せた薬にイエローはどんな薬か聞く。

 

「あのメスのピカチュウの副作用を治す薬さ、実験の副作用である発作が起こる前に飲ませるとより安全なんだがあの様子ではな。」

 

 

ドクターはピカチュウたちの人に対しての警戒心の強さに悩んでいた。

その時レッドがある案を思い付く。

 

「なら、オレのフッシーの“ねむりごな“を使えば安全に飲ませられるんじゃ。」

 

レッドはフシギダネごと“フッシー“の“ねむりごな“で眠らせその隙に飲ませる方法を提案する。

 

「…最悪それしか無いかもな。レッドくんその際は頼めるかい?」

「もちろん。」

 

そんな話をしていたその時、ポケモンセンターの電気が完全に消えた。

 

「バ、バカな。サブ電源まで落ちているだと!!」

「「「?」」」

 

ドクターはポケモンセンターのサブ電源が落ちていることに驚いて、その様子に3人は疑問に思った。

 

「どうしたんですか?」

「サブ電源は少し離れているが、ポケモンセンター専用に作成された発電所から電気を得ているし、仮に壊れていても地下の充電施設で電気を溜めていて、一週間は保つ、サブ電源が落ちるということはそれはポケモンもしくは何者かによって、電気施設を破壊されたこと(・・・・・・・・・)を意味するんだ!!」

「「「な!」」」

 

3人はドクターの言葉に驚き、イエローはピカチュウたちを心配する。

 

「ピカチュウたちは!?」

「あとはこの薬だけで、傷の治療は済んでるからは大丈夫なはずだが、他のポケモンも来るかも知れない。すぐに修理できるか確認しに向かわないと。」

「俺も行きます。 危険なポケモンとかなら俺が守ります。」

「ありがとうサトシくん。」

 

 

 

ドクターはピカチュウたちは大丈夫だが、実験体にされていたあのピカチュウに予期せぬ事態があったらまずいと思い修理に向かおうとし、サトシはそれに付いていくことを伝える。

 

「じゃ、オレも、「レッドはここでイエローと一緒にピカチュウたちを見ていてくれ。」え。」

 

レッドも付いていこうとするが、サトシがピカチュウたちを見ていてほしいと頼んだ。

 

「どうして?オレもいっしょに…」

「あのメスのピカチュウに何かあったら、すぐにその薬を飲ませる必要かある。それにはフッシーの力が必要だよ。」

 

レッドはピカチュウたちに薬を飲ませる際にはフッシーの力が必要と言われ納得する。

 

「分かった。サトシ、気をつけろよ。」

「先生、サトシさん、気をつけてください。」

 

レッドとイエローはサトシとドクターがサブ発電施設に向かうのを見送った。

 

 

 

 

ーーー  ポケモンセンター周辺  ーーー

 

「カイト隊長、命令通りにポケモンセンターの電源とサブ発電施設の破壊完了しました。」

「よくやった。」

 

現在カイトはロケット団の小隊長としてポケモンセンターの電源を完全に断つ。こうすれば、友人はポケモンセンターから離れると踏んだからだったからだが、予想以上の成果が上がった。

 

「あれは、ピカチュウを連れたガキか!?」

 

そう友人は本作戦の要注意要素である2人のポケモントレーナーの内1人を連れて発電所を直そうとしているのが分かったからだ。

 

「こいつはいい、戦力が半分になった。」

「隊長如何ですか?」

 

部下はサトシがいることで計画に支障があるのではと隊長に聞くが、

 

「いや、発電所に入り次第、予定通りあのガキごと発電所に閉じ込めろ。ガキどもを分断する。ただし、あの医者にはなるべく怪我をさせるな」

「了解です。」

 

 

 

 

 

ーーー  発電所  ーーー

 

「サトシくん、ここからは急な階段だから注意して。」

「はい」 

「ピカピカ」

 

ドクターはサトシに急な階段に注意する様に伝えながら、階段を降り、発電施設の部屋に入る。

 

「な、なんだこれは!!」

「ッ! 破壊されてる。」

 

そう、発電施設が明らかに何者かに破壊されていたのだ。

 

「どうですか? 直りますか?」

「ピカ?」

「いや、直すには持ってきた部品だけでは無理そうだ、明らかに狙って壊されている。間違いない。これは人為的に起こった事件だ(・・・・・・・・・・・)!?」

「ッ! なんだって!?」

「ピカチュウ!?」

 

サトシは人為的な破壊と聞き、驚く、

 

「いったい誰がこんなことを。」

「! まさか、ピカチュウを実験に利用した者の仕業かもしれない。」

 

サトシはドクターのそんな言葉を聞き、ポケモンセンターのレッドたちが心配になる。

 

「ッ! 大変だ!! 急いで戻らないと。」

「ああ、すぐに戻ろう。」

 

サトシたちが発電所からそこに出た瞬間、

 

「! 下がってください!?」

「うお!?」

 

 

サトシはこちらを攻撃する技に気付き、ドクターと共に下がる。

 

「これって“どくばり“か!? 誰だ!」

 

サトシはこちらに攻撃した攻撃が“どくばり“であることがわかり、誰が攻撃したか問いかける。すると複数の黒い服装を着た人たちが『アーボ』、『コイル』、『ズバット』などを引き連れて姿を見せる。

サトシはその姿を見て驚く、なぜならば彼らの組織を知っているからだ(・・・・・・・・)

 

「おまえら、ロケット団か!?」

 

サトシはその集団の名前を叫ぶ。

 

「ん? 知っているのか、何者だ?」

 

ロケット団の男はサトシが自分の組織名を知っていることに驚く。

 

「答える義理はないぜ。」

「ピカチュウ!!」

 

サトシはそれを拒む、するとロケット団の人たちは、

 

「そうか、ならくたばれ!」

 

とポケモンたちをサトシとピカチュウに攻撃を指示する。

 

「来るぞ! ピカチュウ!」

「ピカ!」

 

その後、サトシが指示し、それを受けたピカチュウがロケット団のポケモンたちに立ち向かって行く。

 

 

ーーー   ポケモンセンター   ーーー

 

「なあ、ピカチュウこの薬を飲んでくれよ。 大丈夫だからさ」

「ピッ。」

 

レッドはサトシたちが行ったあとピカチュウたちを見に行くと突然の停電に慌てていたが、レッドたちが来るのを見るとメスのピカチュウを守る様に前に立つ。ドクターから薬を貰ったので、メスのピカチュウに薬を与えようとしたのだが、警戒していて無理だと悟る。

そんなやり取りをしていると“パリーン“と窓が割れる音が聞こえた。

 

「ピカ?」

「な、なに?」

「うわっ! なんだ?」

「ピ?」

 

レッド、イエローそしてピカチュウたちは突然の破壊音に驚く。

 

「イエローここで待ってくれ、オレが様子を見に行く。」

「レッドさん、気をつけて。」

「おう。」

 

レッドはイエローとピカチュウたちを病室に待たせて、音の方へ行く。

すると、

 

「マキー」

「うわ!?、マンキーか!」

 

『マンキー』がレッド目掛けて攻撃を繰り出してきたのだ。

レッドはそれをかわし、手持ちのボールに手を伸ばす。

 

「くそっ、いきなりか! “ニョロ“!! “みずでっぽう“!」

 

ニョロはみずでっぽうを放ち、マンキーは倒れる。

 

「ちっ、マンキーが倒れたか。意外とやるな。」

「気をつけろ、結構厄介そうだぞ。」

 

すると奥からゾロゾロと黒い服装を着た2人がこっちに向かってくる。

 

「ん?その格好、何処かで見たような?」

 

レッドはその人たちの格好を見て既視感を覚えたが、次のセリフでそれどころじゃなくなる。

 

「まあ、いい。さっさとこのガキ倒して、あの実験体を確保するぞ(・・・・・・・・・・)。」

「ッ! 実験体ってことはお前らがピカチュウに酷いことした奴らか!!」

 

レッドは襲って来た集団がピカチュウを実験体にした連中だと悟り、怒りを露わにする。

 

「へぇー、気付いたのか。 それで、だとしたらどうするんだ?ガキ。」

「決まってる。 ピカチュウは絶対に渡さないぜ!!」

 

黒服たちはそれぞれポケモンを繰り出し、レッドも負けじと“フッシー“も繰り出す。そしてバトルが幕を開ける。

 

 

 

 

 

 

 

「きゃあ! 何この音?何かが戦ってる?」

 

イエローはレッドが行ったあとしばらく待っていたら、何かが戦っている音が聞こえ、驚く。

 

「もしかして、レッドさんが!」

 

そこでレッドが何かと戦っている可能性に気付いたと同時に、誰かが部屋に入って来るのが聞こえた。

 

「レッドさ…ん、じゃない! あなたは!?」

 

イエローは入ってきた人物に驚き、ピカチュウは警戒心を強める。

 

「ちっ、顔を見られたか、仕方ない。おい小娘、ピカチュウといっしょに俺と共に来るか、ここで死ぬか選ばせようじゃないか。」

 

ポケモンドクターの友人、カイトと黒服の人物が姿を見せたのだ。

 

「その言い方、もしかしてピカチュウにひどいことをしたのはあなたなの?」

「ああ、そうだ。どうする?おまえはポケモントレーナーじゃない以上俺の言う通りに…、」

 

そうカイトが話していると、

 

「ピカー!!」

 

オスのピカチュウが電撃を彼に向けて放った。

 

「う、やったなこのネズミ野郎!!」

「ピッカ!」

「うん、そうだよね、ピカチュウ。カイトさん。あなたにピカチュウは渡さない。」

 

ピカチュウが近づくなと言わんばかりの態度にイエローは同意し、渡さないと意思を示す。

 

「そうか、なら仕方ない。そのピカチュウ共々くたばるか。」

 

そう言いながらカイトは“ゴース“と“ピジョン“を繰り出す。

 

「ピカチュウ、お願い。 私も守りたいの。協力させて。」

「……ピカ。」

 

ピカチュウはイエローが敵でないことがわかったのか、頷く。

それを見たイエローはメスのピカチュウを抱き抱え、渡さない様にする。なぜならば、

 

(ピカチュウ苦しそう、多分先生が言ってた副作用だ。)

 

そう、メスのピカチュウは現在苦しそうにしており、逃げられそうにないからだ。

 

「ゴース、目障りなピカチュウに“ナイトヘッド“。 ピジョン、あの小娘からメスのピカチュウを奪え。」

 

戦いが始まった。ピカチュウは倒すため、イエローは実験で傷ついたピカチュウを守るために逃げ回る戦いが。

 

 

 

ーーー  ポケモンセンター周辺  ーーー

 

レッド、サトシ、イエローがそれぞれ戦いを初めている中、あるトレーナーがその現場を見ていた。

 

「………」

 

トレーナーはポケモンセンターで戦いが行われているのを確認し、その戦いに参加するため、気付かれないようポケモンセンターに向かう。

 

 

 

ーーー 発電所 ーーー

 

ただのガキだと思っていた。少し実力があるだろうが、それでも多勢に無勢。問題ないと考えていた。しかし、現実は、

 

「ピカチュウ! “アイアンテール“!!」

「ピカ! チュウ。ピカ!」

「シャー!?」

 

無常であった。最後のポケモン(・・・・・・・)アーボが戦闘不能となり、ロケット団の敗北が決定した。

一瞬だった。ピカチュウがこちらに来ると思った瞬間、既にズバットに“でんこうせっか“を叩きつけていた。その後、“10万ボルト“でコイルが倒され、そこでアーボのトレーナーは一瞬で2匹のポケモンが倒されたことに動揺し、その隙をついて今、訳の分からない攻撃でアーボが戦闘不能になった。

 

 

 

「な、なんだこのガキは化け物か!?」

「に、逃げろ!?」

「まて、ロケット団!! ピカチュウ! エレキネット!!」

「ピカピカ、チュピ!」

 

サトシは逃げるロケット団をエレキネットで拘束する。

 

「な、なんだこれは!」

「う、動けない。ッ! その服装、そしてピカチュウ、まさかコイツ(・・・)!」

「よし、お前たち、目的は何だ!」

 

 

ロケット団を捕らえたサトシは目的を聞く。

 

「誰が貴様なんぞ「ピカ?」 …… ポケモンセンターにいる実験体を捕らえることです。 はい。」

 

ロケット団はピカチュウのかわいい(?)鳴き声に説得され、正直に話す。

 

「! お前たちがあいつにひどいことをしたのか!?」

「なんてことを。」

 

サトシとドクターはロケット団がピカチュウで実験していた奴らだとわかり怒りを露わす。

 

「おまえたち、他に誰がいるんだ? 答えろ。」

「ふん、誰が「チュウ?」…… ここは3人、ポケモンセンターにはカイト隊長(・・・・・)も含め、4人です。 すみません。」

 

ロケット団の団員の数を聞いたが、聞き捨てならない名前があった。

 

「待て、カイトってまさかあの地主のか!?」

 

ドクターは否定の言葉が欲しく、問いかけるが、

 

「ああ、その通りだ。」

 

ロケット団がそれを肯定し、愕然とした。

 

「先生、カイトに会いに行きましょう。」

「サトシくん… ああ、いこう。 」

 

そうドクターは告げ、サトシは手持ちからカイリューを取り出す。

 

 

 

ーーー ポケモンセンター ーーー

 

「ニョロ、れいとうビーム!、フッシー、はっぱカッター!」

「ズバット、かぜおこし!」

「コイル、でんきショック!」

 

レッドの攻撃にれいとうビームはでんきショックとぶつかり合い、力が強かったれいとうビームがコイルの攻撃を完全に押し出しコイルに当たるが、はっぱカッターはズバットのかぜおこしで届かず、フッシーにダメージが入る。

 

「フッシー、大丈夫か!?」

「ダネ。」

「よし、フッシー、“つるのムチ“でコイルを掴め!!ニョロはズバットに“はたく“!」

 

続けて、つるのムチで体勢を立て直しているコイルを捕らえ、ニョロはズバットにはたくを繰り出すが避けられてしまう。

 

「ズバット!! ちょうおん…、」

「フッシー、そのままコイルをズバットにぶつけろ!」

 

ズバットのトレーナーが技を繰り出す前にコイルを掴んだフッシーが掴んだままはたくで誘導された(・・・・・・・・・)ズバットにコイルを当てる。すると2匹とも戦闘不能となった。

 

「コイル! 戻れ。」

「くそ、戻れ。」

 

2人のトレーナーは自身のポケモンを戻し、そのまま逃げ出す。

 

「逃げたか、他にもいるかも、早くイエローのところに戻ろう。」

 

バトルに勝ったレッドはそのままイエローの元に戻る。

 

 

 

 

「ピジョ!」

「うっ!?」

 

ピジョンの攻撃で避けたがよろけてしまったイエロー。

 

「今だ! あの小娘を攻撃しろ、ピジョン!! ゴース、邪魔なピカチュウを抑えろ、ナイトヘッド!!」

 

ピジョンはそのまま、イエローに攻撃するが、ピカチュウがゴースの攻撃を回避してそれを受け止める。

 

「ピカ!」

「あ、ピカチュウ!」

「…ピッ。」

「くそ、あのネズミめ、また邪魔を」

「カイトさん、どうしてですか? あなたはやさしい人だったと聞いたよ。どうしてこんなこと!」

 

イエローはドクターから聞いた話をぶつける。

 

「…そうか、ゴトーの奴か、勝手に話しやがって。」

 

カイトはこのポケモンセンターのドクターの“ゴトー“が話したと悟りながらも言葉を話す。

 

「そんなの簡単さ、人に絶望したからさ。」

「な!」

 

彼はこんなことをした理由を絶望と話す。

 

「俺や両親がどんなにこの町に貢献しようが、親切にしようが所詮人は自分本意なのさ。俺はそんな人間に絶望した、だから決めたのさ、せめて俺の親が残した土地だけはどんな手を尽くしても守り通すとな!?」

「それでポケモンに酷いことするの?」

「ああ、そうさ!! ピジョン、かぜおこし!!」

 

話は終わりと言わんばかりにかぜおこしを指示するカイト。

 

「きゃあ!」

「ピ!」

 

それを喰らったピカチュウを抱えていたイエローは体勢を崩してしまう。

 

「ピカ!」

 

オスのピカチュウはイエローと抱えているピカチュウを守ろうとするが、

 

「ゴース、ナイトヘッド。ピジョン、でんこうせっかでピカチュウをやれ!!」

 

そのピカチュウに向かって攻撃が入る。

 

「ピ、ピカチュウが、」

 

ピカチュウはついに倒れてしまう。

 

「はは、ついに倒れたか。 最初は強力な電撃で苦戦したが、小娘を狙ったら守りを優先しやがって、おかげで勝てたぜ。」

 

そう、オスのピカチュウの電撃は強力であったのだが、イエローを優先的に狙ったら体で守ったので、優先的に狙ったのだ。(尤もイエローが居なければ、現在副作用で動けないメスのピカチュウは連れ去られていただろう。)

イエローは倒れたピカチュウを抱える。

 

「ごめん、ピカチュウありがとう。」

「さあ、止めだ。 ピジョン、でんこうせっか!!」

 

イエローは攻撃を避けられないと悟り、ピカチュウたちへの衝撃を軽くしようと庇う。その時、

 

「ニョロ!! れいとうビーム! フッシー!! はっぱカッター!」

 

ニョロの攻撃がピジョン、フッシーの攻撃がゴースにあたる。

 

「な!」

 

ピジョンは体が凍り、その場で倒れ、ゴースはその場でストンっと落ちイエローの近くに転がり、止まる。

 

「レ、レッドさん!!」

「間に合ったか、イエロー。」

 

そう、レッドが間に合ったのだ。

 

 

 

レッドはイエローを助け、ほっとしたのも束の間、オスのピカチュウがボロボロになっており、メスのピカチュウは苦しそうにしているのを見る。

 

「ピカチュウたちが、とりあえず薬を飲ませないと。」

「あ、はい。」

 

レッドとイエローは副作用で苦しんでいる、メスのピカチュウに薬を飲ませると、薬が効いたのか、苦しさはなくなったようだ。ぐっすり寝ている。

 

「よかった、こっちのピカチュウはボロボロだ。早く治療しないと。」

「待てこのクソガキども、よくも邪魔してくれたな。」

 

レッドはボロボロになっているピカチュウを見ていると後ろから話しかけられる。

 

「! おまえはあの時のやな奴! 確か、カイトか、おまえもあの黒服連中の仲間か!?」

「ああ、そうだ。 それより、おまえらこれで勝ったと思ってるのか?」

 

レッドは先程倒した黒服の仲間に、カイトがいることに驚いたが、すぐに言い返す。

 

「勝ったもなにも、もうおまえにはポケモンはいない。諦めろ。」

 

そうカイトにはポケモンはいないのだ。

 

「フフフ、いないか。 それはどうかな!!」

 

その瞬間倒れていたゴース(・・・・・・・・)がイエローとピカチュウたちを人質にする。

 

「きゃあ!?」

「イエロー!! ピカチュウ! ど、どうして!?」

 

レッドは倒したはずのゴースがまた立ち上がっているのに驚いていると、

 

「はははは、残念だったな。 ゴースは霧状のポケモンでな、核を潰さない限り、戦闘不能にならないのさ!!」

「なんだって!?」

 

そうゴースは霧状のポケモンであり、それを統括する核を貫かない限り何度でも復活するのだ。

 

「動くなよ、今までのことを倍にして返してやる。」

「くそ。」

 

 

そこからはただの蹂躙が始まる。

ニョロやフッシーもあと一撃でひんしになる寸前に追い込まれ、レッドも傷だらけになっていた。

 

「はあ、はあ…」

「レッドさん! もうやめて!」

「誰が止めるか、どうする小僧? はははは。」

 

カイトが楽しそうにレッドを痛ぶる様を見て、イエローは泣きそうになる。

 

(どうにかしないと、レッドさんが死んじゃうかもしれない、どうすれば。)

 

ただ悔しくて、ピカチュウたちを強く抱きしめていた、その時、ピカチュウたちを抱きしめていた手が“ポウ“と光る。

 

(え!? なに?)

 

イエローは手が何故か光り出し、気づくと先ほどボロボロになっていたピカチュウの傷が少し治っていること(・・・・・・・・)に気付く。

 

「ピ…カ、」

 

どうやら傷が治ったことで意識を取り戻した様だ。

それに気付いたイエローはカイトに聞こえない様にピカチュウに協力をお願いする。

 

「お願い、ピカチュウ。レッドさんを助けるのに協力して。」

「………ピカ。」

 

ピカチュウは今の状況を見て自分たちが人質になっており、それによりレッドがボロボロになっていることに気づき、了承する。

 

「さあ、止めだ、クソガキ…「ピカチュウ今だ!」な、なに!」

 

今まさにレッドに止めを刺そうとしたが、その瞬間イエローがピカチュウに攻撃をお願いし、ピカチュウは電撃でゴース攻撃する。その結果イエローは脱出に成功する。

 

「バカな、あのピカチュウは死にかけていたはず、あんな元気はな…。」

 

そしてその隙をレッドは見逃さない。

 

「フッシー、“ねむりごな“でゴースとあいつを眠らせろ!!」

「ダネ!」

 

ねむりごながカイトとゴースに降り注ぐ。

 

「しまった、俺が…、 ZZZ。」

「ゴー、 ZZZ。」

 

この勝負はレッドとイエローの勝利に終わった。

 

 

「はあー、体中痛いぜ。」

 

レッドがそういうと、イエローがこっちに駆け出してきた。

 

「レッドさん!! 大丈夫!? 傷がこんなに!」

「大丈夫、イエローのおかげだよ。ありがとう。」

 

イエローの問いかけにレッドは大丈夫と答える。

 

「よ、よかった。 レッドさんに何かあったら私、」

 

とイエローが泣きそうになっていると後ろから誰かが入ってくる。

 

「えっ、」

「うそだろ。」

 

入ってきたのは、何と黒服の男性だった。

 

「まさか、カイト隊長が敗れるとは、お前たちか。 よし、この場で殺すか。」

 

そういい、レッドとイエローに止めを刺そうとする。

 

「はは、まずいなこれ。」

「レッドさん。」

 

先ほどの戦いでレッドのポケモンはまったく動けない、ピカチュウもさっきの攻撃でヘロヘロだし、メスのピカチュウは薬の副作用でぐっすり寝ている。まったくの打つ手なし。

黒服の男性はポケモンで2人に攻撃し、レッドはイエローとピカチュウたちを庇い、イエローはピカチュウを抱きしめ、目を閉じる。

 

 

 

 

 

ふと、気付く。

まったく衝撃等がないことに気付いた2人はゆっくり目を開けるとそこには、

 

「リザー」

 

黒服のポケモンの攻撃を“リフレクター“で止めていたポケモン“リザード“と

 

「危なかったな、レッド。」

 

そのトレーナーであるグリーン(・・・・)がそこにいた。

 

「グ、グリーン!!」

「リザード、“きりさく“!!」

「リザー!」

 

リザードのきりさくが相手のポケモンを戦闘不能にする。

ポケモンセンターでの長い戦いは終わった。

 

 





オリジナル満載の話し、いかがでしたでしょうか?
ちなみにイエローが探していたコラッタはラっちゃんですがこんなに早く出会ったのには理由があります。
とはいえこれはネタバレになるので言いませんが。
ではまたの機会に
ちなみに自分はレッドとイエローの組み合わせ好きです。
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