ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
間に合わないと思っていましたが急いで書き、どうにか間に合いました。
(もしかしたら後日修正するかも?)
本編をお楽しみください。
ポケモン協会の副会長『シモン』の暴走を止める為、会長達が参加するジムリーダー試験に向かうレッド達。
その試験の受験者である『センリ』の力を借りる為、試験会場の周辺でそれぞれ行動する。
ダイゴとホウエン四天王の5人はロケット団3人組(?)の協力もあり、無事にセンリ達との会う。
一方、『運命のスプーン』に導かれてレッド、サトシ、イエローそしてゴールドの4人はある場所へ向かうと、ボーマンダから女の子『サファイア』を守ってバトルしている少年『ルビー』と出会う。
ボーマンダから2人を助ける4人だったが、そのボーマンダは囚われたレックウザを救う為に来た流星の民の『ヒガナ』達だった。
ピカチュウにルビーとサファイアを任せ、流星の民と戦う事になった4人はバトルに勝利するのだった。
─── 試験会場周辺 ───
ヒガナ達『流星の民』に勝利したレッド達は彼らと話をする──前にピカチュウと2人の少年少女の所へ向かう。
「ピカチュウ! 大丈夫か!」
「ピッ? ピカピ!!」
サトシの声に反応してピカチュウはこちらに走ってくる。
「2人を守ってくれてありがとうな、ピカチュウ。 あの子達は無事か?」
サトシの質問を聞き、ピカチュウは複雑な表情を浮かべる。
「……何かあったのか?」
ピカチュウの反応を見てサトシは2人に何かがあったのだと理解する。
とはいえ一見するとルビーの頭の怪我以外特に無く問題ない様に見えるが?
「…イエロー。 ピカチュウは2人の間で何かがあった伝えてくれるけど、流石に詳細までは分からない。 見てくれないか?」
サトシはおそらく外的要因では無く、2人の間に何かがあった事は理解したが、その内容までは分からないのでイエローに頼む。
あの2人──特に放心状態で俯いている少年に何が起こったのかを知らないといけないといけないと考えたからだ。
……仮にあの子達のどちらか、又は二人がセンリさんの子供だった場合、その説明はしなければいけないからだ。
「は、はい。」
イエローはサトシの頼みを聞き、ピカチュウの記憶を見る。
「………! そういう事ですか。」
イエローはピカチュウの記憶からあの女の子が少年に対して恐怖をしてしまい、咄嗟に差し出した手を拒絶。 そして恐怖している事を言われて現在に至る事が分かった。
ピカチュウは二人に移動しようと言っても少年はショックで方針状態だし、女の子は散々泣いた後少年に恐怖を抱いて近付こうともしないが思い詰めた表情──まるで自己嫌悪の様な様子だった。
先程サトシがピカチュウを呼んだ時でも反応を一切しなかったのはそのせいで聞こえなかったのだろう。
イエローは今の二人の状況をレッド、サトシ、ゴールドの3人に話す。
「……あの子と俺達のバトルを見て怖かったのか。」
「……確かにあの子の実力が凄いから考えもしなかったけど、あのバトルを見て怖がらない訳が無かったもんな。」
サトシとレッドはあの少年、ルビーの実力が高かった事やあの女の子と仲良くしていたので特に気にしなかったが、幼い子が今の自分達のバトルを見て恐怖を抱かないとは限らなかったと反省する。
バトルの前にあの子達を離すべきだったのだ。
「…でもどうするんっスか? あの様子じゃ、オレ達に対しても怖がっちまう。 これじゃあ、話しかけることもできないぜ?」
ゴールドの言葉に3人は“確かに”と頭を悩ませる。
この辺りは今は危険なので二人を連れて来て共にヒガナ達の所で話そうとしたのだが、これでは話すこともままならない状況だ。
そう考えていると、遠くから声が聞こえる。
「ルビー! サファイア! 大丈夫か!?」
走りながらやって来る2人の男性が現れる。
1人はダイゴだったが、もう1人のその人物を見てサトシは思わずその名を言う。
「!
「ピカチュウ!」
サトシが口にした名前に3人は理解する。
「もしかしてあの人が。」
「探していた人か。」
3人は今回探す『センリ』という人物の事をロケット団3人組(?)から受け取った写真と別世界とはいえ、その人物の子供達と冒険した事をサトシから聞いていた。
その見た目とサトシの反応で走って来たこの人物こそ、探していた人物だと理解する。
「ルビー? サファイア? あの子達の名前か?」
ゴールドはセンリが言った言葉があの2人の名前だと悟る。
そして、
「(やっぱりあの子達は……。)」
センリの様子から、あの必死な反応を見るに家族の可能性が高い。
同時に平行世界での自身の仲間に会えた事に複雑な感情を抱く。
「(…
サトシは2人を完全に救う事が出来なかった事を悔やむのだった。
センリはルビーとサファイアの2人を呼びかけるが、2人は全く反応しない。
「! ルビー!! その頭の怪我! 大丈夫なのか!?」
センリはルビーの頭から血が流れている事に驚き心配するが──
「…? どうした、ルビー。」
ルビーは全く放心状態でこちらの言葉が聞こえていない事が分かる。
何故かと考えていると、
「…俺が説明します。」
近くにいた4人の子供の内、ピカチュウを肩に乗せた少年がこちらに近づいてくる。
「……君は?」
センリの問いに少年は答える。
「…俺の名前はサトシ。 こっちは相棒のピカチュウ。 センリさん。 2人を守り切れなくてすみません。」
サトシは自己紹介後、センリに謝罪しながら頭を下げる。
そしてこの事態になった理由をセンリ達に話すのだった。
「………そうか。」
サトシの話を聞けば、既に辿り着いた時点でルビーは怪我をしており、今のルビーの状況はバトルを見て恐怖したサファイアの言葉が原因だ。
それでもサトシは謝罪をしていた。
「俺がもう少し早く駆け付けていたら、あの子達をもっと早く避難させていればこんな事には、」
「…サトシ、違うぜ。 『俺』じゃない。 『俺達』だよ。」
そんな中、レッドはそう言葉を訂正する。
「そうです。 僕たちはロケット団や四天王たちと戦って来た事で強くなったと思います。でも今の僕たちの戦いを見て多くの人がどんな風に感じるのか全く考えていませんでした。」
特にイエローはニビシティでバトルの怖さを体験した筈なのにその事を全く考えていなかった事に後悔していた。
あの時、目の前でレッドが傷付くのを見て怖さも分かっていた筈なのだから。
そしてその出来事があった事でイエローは助けてくれたレッドの隣に立ちたくて強くなる事を決めたのだから。
「…リングマの時、あの子も怖がって泣いていたからな。 この子達も怖がるってのは気付くべきだったぜ。」
ゴールドはかつてヒメグマを捕まえた時、その親のリングマに怖くなって泣いたガンテツの孫娘の事を思い出す。
あの時は自分が大丈夫と安心させたが、今回はそんな事はしなかった。 故にゴールドもそういう気遣いが無かった事に反省する。
「「「「すみませんでした。」」」」
「ピカチュウ。」
そして4人と1匹はセンリに対して頭を下げた。
「…いや、君たちが謝る事じゃないさ。 話を聞く限り君たちは何も悪くないし、むしろ助けてくれたじゃないか。 ──責任があるとするならばこの子達を自由に遊ばせている間、拘束に等しい事をされていた私の落ち度だ。」
そうセンリは自身の情けなさに怒りを示すが、
「…違いますよ。 これは『流星の民』とトラブルから起こった事です。つまり、父の会社『デボンコーポレーション』が原因であり、僕たちが原因です。」
ダイゴはサトシ達がここで『流星の民』とバトルした事でこの事態となったのだ。
ならばこの責任は自分の父が運営している『デボンコーポレーション』。そして、その御曹司である自分だとダイゴはいう。
「それは…どういう意味ですか?」
センリは当然その事に疑問を持ち、質問する。
「…ここでも良いですが、実際に
これから『流星の民』に会うにしてもあの子達にはまた大きな傷になりかねない。 どうすれば良いか考えていると、
「ニャら、ニャー達が家族の所へ連れて行くニャ。」
ロケット団3人組(?)が現れてルビーとサファイアをオダマキ博士とルビーの母親の所へ連れて行くと提案する。
「! ロケット団!? 無事だったのか!!」
「ピピッカチュウ!」
サトシとピカチュウはロケット団に連絡が繋がらなかったので少し心配していたが無事だった事に安心する。
一方で
「ポ、ポケモンが喋った!?」
初めて喋るニャースを見たゴールドは驚愕する。 誰が人間の言葉を喋ることが出来るポケモンが実在すると考えられるのだろうか?
「あ、そっか。 ゴールドはニャースと会うのは初めてだったな。」
「どうして喋れるのか分からないですが、あのニャースは人間の言葉を話すことが出来るんです。」
レッドとイエローはニャースについてゴールドに説明する。
「──ロケット団だと? カントーで暴れていた犯罪組織。 それがなぜ?」
センリは助けてくれた彼らがロケット団である事に驚き、疑問に思うが。
「いや、彼等はロケット団ではあるけど、
ダイゴは目の前の人物達が信用出来るとセンリに言う。
確かに助けてくれた事は事実である為、一旦は信じることにするが。
「…まるで
センリは先程のダイゴの言葉、『この世界のロケット団じゃない』という台詞に疑問を持ち言う。
「…その件も今回の事件と関わりはある事です。 子供たちは彼等に任せれば問題ありません。」
センリはダイゴの言葉とあの『ロケット団』達が助けてくれた経緯から一旦信頼する事にし、ルビーとサファイアの2人を預ける。
そんな会話の最中でも、2人は強い『自己嫌悪』と『後悔』で上の空だったので、おそらく、こちらの言葉も一切聞こえていないだろう。
「“しんそく”!」
「“かえんほうしゃ”!」
一方グリーン達はウインぴょんとリザードンの攻撃で最後のポケモンが倒され、ようやくシモンの息がある敵は全て倒す事が出来た。
「ハァ。 ただの囮のつもりだったけど、普通に倒せちゃった。」
ブルーはこの辺りの敵を倒すことができた事に一安心と同時にいつの間にかここまで強くなっていた事に驚いていた。
今までロケット団や四天王と勝てるか分からない格上との戦いばかりだったからだろう。
「すごいです先輩達! 強い事は分かっていましたが、ここまで強いなんて!」
「ああ。 3ヶ月前と比べてまるで別人だ。」
特に3ヶ月前までは一緒にいたシルバーは自身の姉がここまで実力を付けていた事にただ驚くしかなかった。
「…私も驚いたけど、よく考えてみたら当然なのかもね。」
「ああ、ロケット団、四天王と次々と戦って得た経験がオレたちを強くしたのかもしれないな。」
グリーンとブルーは今までのを自身が歩んだ冒険を思い出す。
これ程の切羽詰まった状況では強くなるのは必然だったと2人は思う。
「…姉さんとグリーン先輩が予想以上に強かった事もあるが、やはりあの男がいないのも理由の一つだろうな。」
「…オニゴーリのトレーナーか。」
ヒワダタウンでジムリーダーを追い詰めていたオニゴーリのトレーナーがこの場にいないのも、早々に決着が着いた理由だろうと考える。
「ここにいないという事は試験会場にいる可能性があるか、もしくは──。」
グリーンがそう自身の予想を話そうとしたその時、通信が入る。
「! ダイゴからか。」
グリーンは事前に通信機器を預かっており、連絡が来たので通話を繋げる。
「こちらグリーンだ。 敵は全て抑えた。 そっちの状況は?」
グリーンの言葉に通信先のダイゴは何かを話し、グリーンは頷く。
「…分かった。 今すぐそっちに向かう。」
通信を切り、グリーンはブルー、クリス、シルバーの3人に話す。
「ダイゴ達が無事にセンリと合流したそうだ。 これからオレたちもその場所へ向かう。」
ルビー、サファイアをロケット団達に任せてレッド達はグリーンや遠くで待機していたカイトと合流して、自身のポケモン達に見張りを任せた場所へ到着する。
「……君が、ヒガナだね?」
ダイゴは目の前にただ座っている女性、『ヒガナ』に問いかける。
「…まさか、デボンの御曹司自ら来るなんてね。」
ヒガナはそうダイゴに対して憎しみの表情をしながら睨みつける。
「…色々と話したい事はあるけど、その前にしなければならない事がある。」
そう言い終わるとダイゴはヒガナと流星の民の3人に対して土下座して頭を下げる。
「──何の、真似だ。」
突然の行動にヒガナは混乱する。 目の前の人間のは行動が一瞬分からなかったが、それが謝罪の為の仕草だと理解すると怒りを露わにする。
「まさか、
「──殺しただと?」
同じく話を聞いていたセンリはヒガナが言った言葉に驚く
ダイゴが流星の民を『被害者』と言っていたが、それがこの事なのだと理解したのだ。
「今更お前たちがやった事を許すとでもおも──「思っていない。」!!」
しかし、ダイゴの言葉にヒガナは言葉を詰まる。
「とう…いや、『おやじ』が起こしてしまった事は決して許される事じゃない。 一生恨んでいたとしても仕方がない事だ。 それでも『流星の民』の皆さんに話を聞いて欲しい! 今起こっている事態が続けば最悪の場合、
「──な、に?」
ダイゴの言葉にヒガナと流星の民の3人は──否、同じく初めて聞くセンリも驚いていた。
「どういうことなんら!?」
「説明しろ!!」
利害の一致でヒガナと共に来た3人もその言葉に驚き、問い詰める。
「…話を聞いてくれてありがとう。 まずは今のレックウザの状況を説明しよう。」
ダイゴはヒガナたちに現在の状況を説明する。
「君たちからレックウザを奪った後、ポケモン協会とデボンはそのレックウザをコントロールする方法を考えた。 そしてある物質に目をつけた。」
そう言いながらダイゴはある物を取り出す。
「それがこの『巨石』と呼ばれる物だ。」
「…『巨石』。」
ヒガナはその巨石という物を見て大きなエネルギーがあるが、禍々しいものを感じ取る。
「…それで竜神様を操る事が出来るって? 本当にそう思っているのか?」
「不可能だと思う。」
その疑問に答えたのはサトシだった。
「この巨石で人を操ったり、ヤマブキシティではロケット団がファイアー、サンダー、フリーザーを操ってたけど、巨石は『負の感情』が強いとそのエネルギーを受けたポケモンはその感情の通りに暴走する事になるんだ。
「…なるほどね。」
ヒガナはサトシが言った言葉の意味を理解する。
レックウザはシガナが死んで、その怒りが当然ある。 先程の話が本当ならば、巨石で操ろうとすればその『怒り』でなりふり構わず破壊する可能性が高い。
そしてレックウザほどのポケモンが暴れることになれば、ロケット団や四天王事件以上の被害が出る事になるだろう。
「…全く、竜神様を奪っておいてその方法を実行しようとしているって事か。 想像力が足りないよ。」
ヒガナはそう言い呆れる。
「…既にこの事はポケモン協会に伝わっている筈なんだけど、『ある人物』が、その情報をもみ消してポケモン協会の会長達に伝わらないようにしていたんだ。」
ダイゴはそうポケモン協会側の状況を説明し、次にここに来た理由を話す。
「巨石での危険性を会長に伝えようとはしているんだけど、それを常に邪魔されている状況。 でも今回、会長はジムリーダー承認試験でこの施設にいる。 だから僕たちは今回その受験者であるセンリさん、あなたに協力をお願いしようとこの場所へ来たんです。 会長に会う為に。」
「だが、『奴等』はそうなる事を予想して先に試験の関係者を装って拘束していたという事だ。」
「……そういう事か。」
センリはダイゴとグリーンの言葉を聞き、なぜ彼等が自分たちを攻撃したのか理解すると同時に怒りで手を強く握る。
自身の友人や妻までも巻き込んだのだ。当然だ。
「ポケモン協会にいる敵は何が何でもこの方法で行う事に拘っている。事実、今回の件だけじゃない。」
「巨石の危険性の証人として着いて来たオレとクリスを力尽くで誘拐、または排除しようとして来たし、何なら警察の一部までもそれに協力してるって話だ。」
「───何て事だ。」
センリはゴールドのその言葉に驚愕する。 明らかに小さい子供を狙ってポケモン協会の人間が警察を使ってまで誘拐、又は排除をする程外道になっているという事実に心底失望したのだ。
「僕たちの目的はこの計画を阻止する事だ。平和的に解決すれば良いが、これまでの状況からその可能性はほぼ無いと考えている。」
“そして”とダイゴは続けて言う。
「ヒガナ、僕たちのことを許せないのは分かっている。 でもどうか
「……協力?」
ヒガナはダイゴの言葉に疑問を持つが次の言葉にその疑問も消える。
「君たちに、
「───今、な…んて?」
その言葉にヒガナの頭は雷を受けたような衝撃を受ける。
事前にデボンコーポレーションとポケモン協会が流星の民にレックウザを確保させて欲しいという申し出があった。
だが彼等のポケモンを道具としか見ていない態度を見抜き、その申し出を拒否したその後にあの事件が起こったのだ。
当然他の流星の民もその行動に怒りと憎しみを持つ者が多い。
だが、今のダイゴの言葉にヒガナを含めた4人が驚きを隠せなかった。
つまり、あの時の話し合いそのものをポケモン協会とデボンコーポレーションは
「…あの時の話し合いを、知らなかったのか?」
「…ヒガナって言ったか? 流星の民と話し合った人物は今回オレ達が戦っている奴の仲間なんだよ。」
レッドは自身が知っている情報全てをヒガナ達に話す。
「そいつは話し合った事を一切話さないで無理矢理奪う為に行動したんだ。」
「それだけじゃありません。ゴールドさんやクリスさんを襲わせたのも今回のセンリさんを襲ったのもその人のせいです。」
レッドとイエローの言葉にヒガナは驚くが、
「…だから、自分達は悪く無いとでも言うつもりなのか?」
ヒガナはダイゴにそう質問する。
「そうじゃない。 報告がなかったとは言っても、君たちの信頼と協力を得る努力を怠った事は事実。 おやじが起こしてしまった事は許されない事なのは間違いない。 だからこそ、僕がレックウザを彼等から解放しなければならない!!」
ダイゴはヒガナ達に話す。
「僕たちの事は許さなくても構わない。 でも、それを承知で頼みたい。 この世界の人とポケモンの営みを守るために協力して欲しい!」
「………。」
ヒガナは頭を下げているダイゴをただ見つめていた。
「……見えた? 聞こえた? …シガナ。」
彼女はそう1人事を口にする。
「許さなくても良いって、だけどそれも含めて協力して欲しいって。竜神様を解放する為ってさ。」
そう言った後ヒガナは質問する。
「一つ答えて欲しい。 竜神様を解放って、どういう事?」
ヒガナの言葉にダイゴは答える。
「……ここに来る前、サトシ君達と話し合い決めた事だ。 レックウザをポケモン協会から解放して自由にさせると。」
「レックウザは親しいトレーナーが死んだだけじゃなくて、そのまま拘束されて連れて行かれた。 そんなレックウザに助けて欲しいとかそういうのは良くないと思うんだ。」
「レックウザはきっと怒っているし、辛い思いをしてると思います。 人間の事を憎んでいても仕方がないです。 でも!」
「例え人間に憎しみを持っていたとしても、そんな思いをずっと持っているなんて哀しいから、助けたいんだ!」
ダイゴに続き、サトシ、イエロー、レッドの3人が続けて言う。
「……そっか。」
ヒガナは此処にいる全員の姿を見て語る。
「ホウエン地方のチャンプ。 あなたはどうやら他と違って賢い様だね。」
ヒガナそう言葉する。 そして、
「許せない事は変わらないけど、その誠意に免じて今回は私も協力してあげるよ。」
ヒガナはそう言葉を口にする。
「…ならオレも協力しよう。」
続けてセンリが口にする。
「状況は理解した。 それ程危険であるなら協力は惜しまない。 こんな事をした奴を止めなければな。」
「…センリさん、ありがとうございます。」
サトシはそう感謝を言う。
「後はコイツらだけど、確かヒガナとは仲間じゃないんだってな?」
ゴールドはヒガナと同じく拘束されていたレンザ、ジンガ、トマトマの3人を見る。
「…ああ、3人は利害の一致で協力してもらっただけで、私の事を全く認めていないのさ。」
「当たり前だ! ワシらにとって『正統伝承者』はシガナただ1人! ヒガナでは実力不足もはなはだしい。」
「今回は竜神様を助けるという事で協力しただけだ!」
そうヒガナを否定する言葉を発する3人に
「……むかつく奴等だな。」
そうゴールドは言う。
「なんらと?」
「むかつくって言ってんだよ! その『正統伝承者』がなんだか知らねえけどな、そのシガナって奴が死んで、その役目をコイツが引き継いだんだろうが!! なんでその『覚悟』を認めようとしねんだ!!」
「「「!」」」
ゴールドの言葉に3人は言葉を詰まらせる。
「それに実力不足って言うならあなた達が相応しい人物になるまで助ければ良いんじゃないですか?」
「…そんな事もしないでただ言葉だけで否定するとは、馬鹿な奴等だ。」
クリスとシルバーも続けて言うと3人はただ黙る事しか出来なかった。
そんな3人を見てグリーンは自身の考えを言葉にする。
「……お前たちの力は必要なさそうだな。」
「ええ。こんな人達じゃ力になれそうにないわね。」
グリーンの考えにブルーも同意する。
「…皆、まずは僕たちの問題にも関わらずここまで協力してくれて感謝する。」
ダイゴはそう、協力してくれている人全員に感謝を言う。
「敵の実力者が出て来ていない以上、試験場所で待ち伏せている事は明白で、最悪レックウザとの戦闘は避ける事は出来ないだろう。 だけど、この計画は必ず阻止しなければならない。」
「此処で食い止めなければ多くのポケモンや人間が不幸になる事になる。」
「皆、後少し力を貸して欲しい!」
ダイゴの言葉に全員が頷き、ジムリーダー試験会場へと向かうのだった。
以上、如何でしょうか?
次回より遂にこのオリジナルの章も最終局面です。
それでお手数ですが、展開の整理のために来週金曜日の更新は見送らせて貰います。
お手数ですがご理解の程をよろしくお願いします。
次回は完成次第、再来週のいずれかの曜日に投稿予定です。