ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。


少し短いですが、今回で対戦カードが分かります。


ではどうぞ。


VSポケモン協会①

ポケモン協会の会長、シモンの暴走を止める為にジムリーダー試験会場に来たレッド達。 自身の悪行を全て白日の下に晒された彼は部下にレックウザを操作させ、サトシ達諸共排除しようと実行する。

 

レックウザはサトシ、ダイゴ、ゲンジ、フヨウ、プリム、カゲツ、そしてヒガナの7人が対処し、巨石で操られているポケモン協会の職員達はセンリ、カイト、そしてジムリーダー試験の審査員として来ていたホウエン地方のジムリーダー、テッセンが食い止める。

 

 

レッド達図鑑所有者は施設内に逃げたシモンの確保とレックウザを操っている巨石、翆色の宝球、ジムバッチの何れを無力化する為、研究施設に突入する。

 

 

 

 

─── ポケモン協会 研究施設 ───

 

「ぷりり、“うたう”!」

 

 

ブルーの指示で襲って来る職員達を眠らせた後、ブルーとシルバーは中心に向かう。

 

 

「姉さん、『サトシの世界のロケット団』達の情報では、この先に管理室があるそうだ。」

 

「ええ。 丁度、さっき倒した人から社員証と指紋を拝借して入りましょう。 何処に巨石や宝球があるか分かると思うわ。 それにパスワードがは既に聞いているからね。」

 

 

レックウザが現れるのを見て、ブルーとシルバーはすぐに施設に突入した。 目的はロケット団から聞いた管理室で何処に巨石と宝球があるのかを調べる為だ。

 

必要な社員証と指紋を使って部屋へと入り、このコンピュータにアクセス。 施設の場所や監視カメラの映像などが見れるようになった。

 

 

「! 姉さん。 あのモニター!」

 

 

シルバーが指を指したモニターを見ると、ある女性と研究者達がある人物に拘束されているのが見えた。

 

 

「!? あの人はレッドがヒワダタウンで捕まえた奴じゃない!!」

 

 

その人物はヒワダタウンのリングマの山でレッドとゴールドによって捕らわれたブレインだった。

 

 

 

「…! このモニターにはレッドとイエローがいる。」

 

 

別のモニターには同じく操られた職員達を相手にしつつ、ピーすけとフッシーの“ねむりごな”と“かぜおこし”で周囲のトレーナーとポケモンを眠らせている2人がいた。

 

 

「あそこからあの場所までは──。 よし!」

 

 

ブルーは施設の地図とレッドとイエローの現在地からどのように向かえば良いのかを以前に貰った通信機で伝えることにする。

 

 

「レッド! 聞こえる?」

 

『! ブルーか!? どうしたんだ?』

 

「レックウザを操っている奴を見つけたわ! この位置ならレッドとイエローが近い! 行き方を言うわ。」

 

 

ブルーはレックウザを操っているブレインまでの道を説明する。

 

 

『分かった! ありがとう。 すぐに向かうさ。』

 

「操っているのはヒワダタウンでレッドとゴールドが捕まえた奴よ。 気をつけて。」

 

『…やつか、分かった。 そっちも気をつけてな!』

 

 

 

そう言い、レッドは通信を切る。

 

 

「よし、私達もすぐに──」

 

 

その瞬間、冷たい激しい風が2人を襲う。

 

 

「! ニューラ、“まもる”!」

 

 

突然襲って来た“ふぶき”にシルバーはニューラの“まもる”で自身とブルーをまもる。

 

 

「フハハ! コリャ付いてるぜ、あん時のガキとやれるとはな!」

 

 

現れたのはヒワダタウンを襲った男性だったのだ。

 

 

「……お前はあの時の男か!」

 

「あん時は世話になったぜ。 あの時の借り、返させて貰おうか!!」

 

 

シルバーとあの男、『ナイヤ』のやり取りを見て、事前に聞いていたオニゴーリのトレーナーだと知り、ブルーはバレないようにすぐに通信機をグリーンに繋ぎながら話す。

 

 

「へえ、つまりあの人がヒワダタウンを襲ったオニゴーリのトレーナーね。 1()()()()()()厄介な相手ね。」

 

『……そういうことか。 奴は1人でそっちにいるんだな。 ならオレはゴールドとクリスと共にシモンを追跡する。』

 

 

ブルーからの通信を聞いたグリーンはその会話の内容から状況を理解し、ゴールドとクリスの所へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ちやがれ! この野郎!!」

 

 

道中邪魔して来る職員を倒しながらシモンを追い掛けるゴールド、クリス、グリーンの3人は徐々にではあるが彼との距離を狭めていく。

 

 

「ええい、しつこいガキ共だ!」

 

 

シモンが追いかけて来るゴールド達を忌々しく睨みつつ、逃げていく。

そして試験用のバトルフィールドのがある部屋に入る寸前。

 

 

「エーたろう、“こうそくいどう”!」

 

 

ゴールドの指示でエーたろうが素早い動きで近づき、シモンの足を引っ掛ける。

 

 

「うお!?」

 

 

エーたろうによってシモンはその場で転び、倒れるのだった。

 

 

「よくやった、ゴールド。」

 

 

その隙にグリーンとクリスが追い付き、シモンを拘束しようとしたその時。

 

 

「! 離れろ!!」

 

「「!?」」

 

 

グリーンの咄嗟の叫びに反応して回避する。

 

 

「遅くなりました、シモン様。」

 

「! ヒルデか!」

 

 

現れたのは1人の女性だった。

 

 

「申し訳ありません。 通信前の()()()で遅れました。」

 

「ヒルデ、奴らを倒せ。 わしはブレインの所へ向かう。」

 

「了解致しました。」

 

 

そのままシモンは部屋へと入って行く。

 

 

「! 逃すかよ!!」

 

 

ゴールドがそのまま追いかけようと走る。

 

 

「プテラ、“アイアンヘッド”!」

 

 

そんなゴールドに向かってプテラが攻撃を仕掛ける。

 

 

「ハッサム、“てっぺき”!」

 

 

そのプテラの攻撃をグリーンのハッサムが受け止める。

 

 

「! グリーン先輩。」

 

「いけ、ゴールド。 此処はオレとクリスで抑える。 お前はシモンを。」

 

 

シモンを早いうちに捕える事が出来れば良い。 奴が中に逃げた理由は分からないが、何かを企んでいた場合それを阻止する必要がある。

 

 

「── ああ!! 行くぞ、エーたろう。」

 

 

ゴールドの言葉に頷き、エーたろうはゴールドの肩に乗ってゴールドと共にシモンが入った部屋に入る。

 

 

「…クリス、行けるか?」

 

「は、はい!」

 

 

グリーンとクリスはハッサムとエビぴょん、ヒルデはプテラのバトルが幕を開ける。

 

 

 

 

 

「ようやく追いついたぜ、この野郎!!」

 

 

グリーンとクリスがヒルデを抑えた事で、部屋の中にいるシモンに向かってそう言い放つゴールド。

 

 

「…しつこいガキだ!」

 

「テメェがやった事が許せねえからな!!」

 

 

ゴールドはそう怒りを表しながら言葉を言う。

 

 

「……だが、よくやったヒルデ。 このガキ一人ならばこれで終わりじゃ!」

 

 

そうシモンが叫ぶと同時に別の扉が開く。

 

 

「! こいつらは!?」

 

 

その扉から現れたのは多くのポケモン達だった。

 

 

「そいつらはジムリーダー試験用のポケモン! 故に実力も高いポケモン達。 それが30体以上!! 貴様一人ならば簡単に始末できる!! そのガキを消せ!!」

 

 

 

シモンがそう指示すると同時にポケモン達はゴールドに襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、

 

 

「会長、こっちじゃ!」

 

 

テッセンがそう会長を試験会場内に連れて来る。

 

 

「シモンがこの施設に入った以上、如何にあの強力なポケモンもおいそれと施設に攻撃出来んじゃろう。」

 

「……だからこそ逆に敵が多い此処にあえて入ったという事か。」

 

 

操られているポケモン協会の職員達と戦闘するか、レックウザと戦闘するか。 どちらが安全なのかと考え、テッセンはレックウザとの戦闘が一番危険だと考え施設に入ったのだ。

 

 

今はゴールド達が蹴散らしながら向かった事と、ある部屋に入った事で一時的ではあるが安全が確保できた状態だ。

 

 

「───すまない、センリ君。そしてカイトさん。」

 

 

そんな中、会長は2人に謝罪をする。

 

 

「………」

 

「まさか、シモンがこれ程の事をしているとは。 いや、君だけでは無い。 サトシ君達の様な子供達にまで危害が及んでいながら何もしなかったのだ。」

 

 

 

会長は自身の無知による過ちをセンリに謝罪する。

 

 

「……それは全てが終わってからにしてください。」

 

 

そうセンリが会長へ言う。

 

 

「…そうです。 まずはこの状況をどうにかしなければ。 会長さん。 シモンは何故中に逃げたのですか? その理由に心当たりがありますかな?」

 

 

テッセンの言葉に会長は考える。

 

 

「(──“翆色の宝球”? それとも巨石か? だがどちらもレックウザが操られている以上、既にシモンの手の者が手に入れている。 逃げるためか?   いや、違う。)」

 

 

そこでシモンが研究しているある一つ、『メガシンカ』について思い出す。

 

 

「! もしや、シモンの目的は“メガシンカ”! ()()()()()()()()()()()()!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

現在起こっている戦闘で最も激しいのは何処だろうと質問されると間違いなく満場一致で答えるだろう。

 

 

「カイリュー、“ドラゴンクロー”!」

 

 

外でレックウザと戦闘しているサトシ達だと。

 

ダイゴ達の攻撃で生まれた隙にサトシはカイリューで攻撃を与える。

同じドラゴンタイプであるレックウザには効果は抜群なのだが。

 

 

「うわっ!?」

 

「ピカ!?」

 

 

すぐにレックウザが反撃で攻撃。 身体を捻って尻尾をサトシとカイリューへ振り回す。 カイリューは間一髪回避に成功する。  

 

だが、これは別にレックウザが何か技を使ったという訳ではないのだが、ただそれだけで激しい風が襲いかかり、カイリューは距離を離れざる得ない状況となった。

 

 

「“ラスターカノン”!」

 

「“ムーンフォース”!」

 

 

ダイゴのメタグロスとヒガナのチルタリスの攻撃がレックウザに放たれる。 更にホウエン四天王(サトシから見て)の4人も攻撃をしようと指示をするその寸前。

 

レックウザは大きく響く声を出す。

 

その大声はサトシ達全員にうるさく響き、大きな振動を全員に与える。

 

 

「ッ! これは、“ハイパーボイス”!」

 

 

攻撃を受けたヒガナは龍神様が放った攻撃の名前を口にする。

 

その“ハイパーボイス”で全員がダメージを負う。 それを確認したレックウザはエネルギーを集中させ、上空に放つ!!

 

 

「まずい!!“りゅうせいぐん”だ!! この周辺のポケモン達が危ない!!」

 

 

そう、レックウザが放ったのはドラゴンタイプ最強で究極技。 “りゅうせいぐん”だったのだ。

 

 

「! ダーテング、“あくのはどう”!」

 

「ボーマンダ、 “はかいこうせん”!」

 

「トドゼルガ、“ふぶき”!」

 

「ジュペッタ、“シャドーボール”」

 

 

ホウエン四天王の四人はレックウザへの攻撃を一度止め、“りゅうせいぐん”の隕石を攻撃する。

 

その甲斐あって、ほとんどの隕石を破壊出来たが、やはり一部は周辺に落ちる。

 

 

「流石は龍神様、やっぱり強いね。」

 

 

ヒガナは改めて自分が戦ってみて、自身が龍神様に認めてもらえるか不安になりつつも龍神様を解放するために構えたその瞬間。

 

 

「! 巨石のエネルギーが上がっている?」

 

 

サトシはレックウザに供給されている巨石のエネルギーが更に上がっているのを感じ取り、すぐに理解する。

 

 

 

 

 

 

「──もしかして! 皆さん、気をつけてください! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

「な!?」

 

 

サトシの言葉に答える様に、レックウザの姿が変わっていく。

 

 

 

「そんな、 龍神様をメガシンカさせたって!? 一体どうやって──「巨石だ。」!」

 

 

ヒガナの疑問にサトシが答える。

 

 

「一度、俺の世界のダイゴさんとアランから聞いた事がある。 巨石はメガシンカの起源の可能性があって、レックウザと深い関係がある可能性があるって!」

 

「……メガシンカの起源だって?」

 

 

ヒガナはサトシの世界のメガシンカの起源が巨石の可能性があるという事実に驚きつつも、その言葉の通りならば確かにメガシンカは可能かもしれないと考える。

 

 

「でもアレは絆があってした訳じゃない! そんな状態のメガシンカならレックウザにどれだけの負担があるか。」

 

「……コレを引き起こしている人物をみんなが止めるまで食い止めるしかないか!」

 

 

サトシの言葉を聞き、ダイゴ達はレッド達が目的を達成するまで抑え続ける事を覚悟するのだった。

 

 

「…ヒガナ、行けるか!?」

 

 

サトシがキーストーンを見せながらそう質問した事でヒガナは察する。

 

 

「! メガシンカだね。」

 

 

サトシとヒガナはそれぞれ、ルカリオとボーマンダを繰り出す、

 

 

「いくぜ、ルカリオ! 俺たちの絆!」

 

「行くよ、ボーマンダ。」

 

 

 

2人はキーストーンに触れ、叫ぶ。

 

 

 

 

 

「「メガシンカ!!」」

 

 

 

 

サトシのルカリオ、ヒガナのボーマンダはメガシンカで姿が変わる。

 

 

戦いは次のステージに移行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その映像を見て、ブレインは察する。

 

 

「シモン様、『あの機械』を起動させたのですね。 レックウザを、メガシンカさせる為に。」

 

 

 

シモンは“翆色の宝球”でレックウザを操りながらそう言う。

 

 

「ふっふっふ。 これは本当に精神力を使う作業ですね。 操っているだけで疲労が溜まりますよ。」

 

 

そうブレインが言うと同時だった。

 

部屋の扉が破壊され、レッドとイエローが来たのだ。

 

 

「! 見つけた。 あの時のヤツだ!」

 

「…来たか、()()()!」

 

 

ブレインは此処に来たレッドとイエローに対してそう怒りながら言う。

 

と同時にブレインは驚く。

 

 

「──驚いた。 レックウザの怒りが自分自身にも影響する事になるとは。」

 

「それが、レックウザを操っている“翆色の宝球”だな!」

 

「! レッドさん。 研究者の人が拘束されています。」

 

 

レッドがブレインが持っている翆色の宝石の様な物でレックウザを操っていると理解し、イエローはブレインのポケモン、フーディンがある女性の研究者を捕らえているのを見て驚く。

 

 

「ああ、彼女はこの“翆色の宝球”を作った研究者でね。 この件が終わった後も同様に研究して頂こうと拘束しているんですよ。 もちろんその前に、あなた達には此処で消えてもらいます!!」

 

 

同時に複数のポケモンが左右から現れる。

 

 

「!? これって。」

 

「流石はシモン様。 増援として送って下さるとは。」

 

 

 

ブレインはシモンがこちらにポケモンを送ってくれた事に感謝しつつ、レッドとイエローの2人と戦闘を始めるのだった。

 

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