ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
今回はテッセンの過去を想像で書いております。
ご理解の程よろしくお願いします。
ポケモン協会の会長、シモンの暴走を止める為にジムリーダー試験会場に来たレッド達。 自身の悪行を全て白日の下に晒された彼は部下にレックウザを操作させ、サトシ達諸共排除しようと実行する。
レックウザはサトシ、ダイゴ、ゲンジ、フヨウ、プリム、カゲツ、そしてヒガナの7人が対処し、巨石で操られているポケモン協会の職員達はセンリ、カイト、そしてジムリーダー試験の審査員として来ていたホウエン地方のジムリーダー、テッセンが食い止める。
レッド達図鑑所有者は施設内に逃げたシモンの確保とレックウザを操っている巨石、翆色の宝球、ジムバッジの何れかを無力化する為、研究施設に突入。
ブルーとシルバーはヒワダタウンを襲った敵、『ナイア』。
グリーンとクリスは プテラを操る『ヒルデ』。
レッドとイエローは リングマの山で一度捕らえた 『ブレイン』。
そしてシモンを追いかけたゴールドはジムリーダー試験用のポケモン達に襲われ、バトルとそれぞれ戦いを繰り広げていた。
ゴールドから逃れたシモンは施設にいるポケモン達をレッド達に差し向けようとしていると、ホウエン地方キンセツシティのジムリーダー、テッセンが現れるのだった。
─── 過去 ───
『相変わらず仲が良いな、お前達は。』
彼は目の前のポケモン、『イーブイ』と戯れ合っている男性『シモン』を見てそう言う。
『まあな。 こいつとは幼い頃からの付き合いさ。 そう言うお前だって『ラクライ』とは長い付き合いじゃないか。 どうしてこのシーキンセツの社員になったのか分からないぐらいだ。』
そうシモンはテッセンにそう言う。
このシーキンセツでは社則に『職場にポケモン持ち込むべからず。』という者がある。
他にも、
・遅刻厳禁残業上等
・上司の命令には絶対服従
・休みたがりません定年までは
・考えるな働け
など、上記の様な決まりが十程ある。正にブラック企業だ。
そしてこの2人は社員に隠れてポケモンを連れて来ていたのだ。
『まあな。 ヘッドハンティングされて来たが、ポケモンを持ち込む事すら出来ないとは。 この会社に入ったのは間違いだったな。』
テッセンはそう、自身がこの会社に入った事を後悔していた。
『おいおい、それをオレの前で言うのか?』
『こんな事を言えるのはお前さんだけだろうが。』
そう2人は当時、愚痴を言いながら話していた。
─── ポケモン協会 施設内 ───
シモンは現れたテッセンを見て警戒しながら質問する。
「貴様、なぜここに来れた? あの小僧がいた部屋を通らなければ此処には来れないはず。」
「…実はのう、どうやら此処にはサボり癖のある不真面目な職員が1人居てな。 その子のポケモン、『ダクトリオ』に頼んで此処まで穴を掘ってもらったんじゃ。」
その人物はこの施設にサポートエンジニアとして働いていた人物で、周囲の人にはよくサボり癖があるという噂があった。
その噂は真実で今回も必ず身につける物も忘れる程不真面目な人物だった。
しかし、今回はその不真面目さが功を奏した。 必ず身につける物に巨石で操る装置が組み込まれていたのだ。
その人物の力を借りて此処まで来たのだ。
「全く、必須の物を身につけるのを忘れる程のだらしなさのおかげでお前さんを止める機会を得られるとは、世の中何か起こるか分からんな。 のう、シモン?」
「……また貴様がわしの邪魔をするというのか、テッセン。」
「ああ、あの頃のお前さんに戻って欲しいからな。」
テッセンはそうシモンに言う。 それを聞きシモンは怒りを露わにする。
「あの頃には戻れんさ、
「…裏切ったか、そうじゃろうな。 あの時会社を止め、ポケモンたちを救うにはこれしか無いと考えてやった。 じゃが、お前さんともキチンと話すべきだったかも知れん。 それに、」
テッセンはシモンに語る。
「お前さんが人間不信になったのは
シモンは会社の体制を変えようと偉くなる事を決めたのだが、その過程で『∞エナジー』の魅力に取り憑かれてしまった。 そんな彼を言葉では止めることは出来ないとテッセンはシモンの自身に向けた信頼を利用して無理矢理止めたのだ。
当時のシモンの顔を見て思ったのだ。 もう言葉では止められないと。
シモンが家族などの親しい人達との関係が悪くなったのもその裏切りが理由で誰も信じられなくなり、すべてを無くしたのはテッセンのポケモンを思う気持ちがきっかけなので、ポケモンせいで全てを失ったのだと認識しているのだ。
「……この事態はわしがお前さんとキチンと話をしなかった事から始まった事。 ならばお前さんを止めるのはわしでなければならない。」
テッセンは会長と共にいたセンリやカイトに事情を説明し、自身が必ず止めるので手を出さないで欲しいと頼み、此処に来た。
センリとカイトにとってシモンによって家族が危機が及んだが、それでも2人はテッセンの頼みを了承した。
「行くぞ、シモン。 お前さんの企みはわしが必ず止める。」
「そうはいかん。 此処で止まる訳にはいかないのだ。」
2人はそう言い、バトルが始まる。
別の場所でセンリがカイトに聞く。
「……シモンの相手をしなくて良かったのか? アイツは家族の仇だろう?」
「……確かに相手をしたかったさ。 だが、」
そう言いながらカイトは自身の手のひらを見る。
「オレは一度、ロケット団としてポケモンの実験に協力しただけじゃない、邪魔になる奴を権力で追い込んで人生を壊した───アイツと同類だ。」
カイトはそう言い、自分とシモンは同類と言い切る。
「そんなオレを止めたのはレッドと友人のゴトーだった。 こんなオレをまだ友人だって言ってくれたんだよ。 そしてシモンにもあの爺さんっていう友人がいた。 『友としてわしが止めなければならない』って事を聞いてさ。」
カイトはそうテッセンの言葉を思い出しながら自身の思いを言う。
「なら、あの野郎を止めるのはオレじゃねえ。 あの野郎の友人の爺さんじゃなきゃいけねえって思ったんだ。」
「……そうか。」
2人は言葉を交わした後、再びやって来たポケモン達を相手に戦闘する。
突然やってきたポケモン達の群れにレッドとイエローは咄嗟に対処する。
「ニョロ、“ばくれつパンチ”!」
「ピーすけ、“かぜおこし”!」
現れたポケモン達の中で手強そうなポケモンはニョロが、周辺のポケモン達はピーすけの“かぜおこし”で攻撃する。
「ちっ、四天王のワタルに勝っただけの事は───、参りましたね。 少し苛ついただけでレックウザの怒りに呑まれそうだ。」
ブレインはそう自身の状況を把握する。
レッドとイエローは強い。 レックウザのコントロールをしながら相手をするのはほぼ不可能だ。
故にブレインは切り札を使う事にする。
「……仕方ありません。 フーディン、貴方が私の代わりにポケモン達へ指示をしなさい。 私はレックウザのコントロールに集中します。」
そう言いながらブレインはある機械を取り出し、巨石を組み込む。
「貴方のサイコパワーを高めます。 それであのガキ共を始末してください! フーディン、
ブレインの言葉と共にフーディンの姿が変わる。
「! あれが、フーディンのメガシンカ!!」
「…… 『額に ある 赤い 器官から サイコパワーを 放出して 相手の すべてを 見通す。』! こっちの考えも見通しているって事か!?」
レッドとイエローはポケモン図鑑を確認してメガフーディンの生態を確認して驚愕する。
元々フーディンは高い頭脳を持っているポケモンだ。 それにすべてを見通す程のサイコパワーがあれば、周りのポケモンへ的確な指示も出来るだろうし、何よりフーディン自体が強い。
こちらの動きも簡単に把握されてしまうだろう。
「なら、こっちの考えが分かっても対処出来ない程攻撃をすれば──」
その突如、周りのポケモン達が連携してレッドとニョロに攻撃してくる。
「! レッドさん!!」
イエローはゴロすけを繰り出し、咄嗟にレッドをまもる。
「! サンキューイエロー。 ギャラ、“たつまき”!」
レッドはイエローに感謝を伝えつつ、ギャラの“たつまき”で相手をまとめて倒そうとする。
が、
「! 効いてない!?」
“たつまき”の攻撃はポケモン達には一切通用しなかったのだ。
「…! レッドさん、あのゴローン。 “ワイドガード”を使っています!」
「! あのゴローンの技か!」
“ワイドガード”とは、必ず先制でき、自分と味方は相手や味方が使った複数のポケモンが対象の技を受けないという技だ。
レッドのギャラの“たつまき”をゴローンの“ワイドガード”で防いだのだ。
「急にこの連携、あのフーディンが指示したのか?」
「ピーすけ、“かぜおこし”!」
次にイエローが“かぜおこし”を指示し、ピーすけは技を繰り出そうとするが、
「! 技が出せない!?」
ピーすけは“かぜおこし”を繰り出す事が出来なかった。 その理由をレッドはすぐに理解する。
「! あのスリーパー、アイツの“かなしばり”か!」
そう、同じくエスパータイプのスリーパーの“かなしばり”によってピーすけの“かぜおこし”が繰り出せなくなったのだ。
そして、スリーパーは今度はギャラの“たつまき”を封じる。
「あのスリーパーをどうにかしないと技は全部使えなくなる。 ニョロ、“かげぶんしん”で撹乱しつつスリーパーに!」
「ピーすけ、“ちょうのまい”と“サイコキネシスでニョロを援護して!」
これ以上スリーパーによって技が封じられるのは不味いと考え、レッドはスリーパーから先に倒す事を決め、その動きに合わせる様にイエローとピーすけはレッドのニョロのサポートをする。
ニョロは“かげぶんしん”で、ピーすけの上がった素早さをで翻弄しつつ、周りのポケモン達を翻弄しつつ、スリーパーに接近する。
それに対してメガシンカしたフーディンはサイコパワーで自身の意思をポケモン達へ伝え、攻撃のタイミング、攻撃する場所等を指示する。
メガフーディンのサイコパワーでニョロの考えを読み取り、その場所へ攻撃しようとしているのだ。
「“じごくづき”!」
「“かふんだんご”!」
レッドがニョロに、イエローがピーすけに指示しスリーパーに攻撃を繰り出すその瞬間、フーディンのサイコパワーでポケモン達は指示された通りの場所へ攻撃を放つ。
メガシンカしたフーディンのサイコパワーによってどこにニョロが現れるのか、そのすべてが分かっていたのでその攻撃がすべてニョロに命中。 ダメージが大きく倒れ、ピーすけが放った攻撃の射線上に行ってしまう。
ピーすけのその攻撃はスリーパーへ狙って放たれようとしていたが、倒れようと体が傾いた事でニョロが目の前に来てしまう。
「ピーすけ、そのまま撃って!」
だが、イエローはそのままニョロを撃ってと指示し、ピーすけの“かふんだんご”がニョロへ命中する。
すると、ピーすけの攻撃を受けたニョロはなんと、倒れる寸前に踏み止まり、
「行け! ニョロ!!」
“じごくづき”をスリーパーに命中させる。
この状況にフーディンも驚く。 ニョロの動きとピーすけの動きを読んでいたフーディンはニョロを倒しつつ、ピーすけの攻撃がニョロで阻まれる様に動いていたのだったのだが、ニョロが耐えるとは思ってもいなかったのだ。
いや、正確にはポケモン達の攻撃で既にひんし寸前まで行っていたのだが、
ピーすけが放った“かふんだんご”とはむしタイプの技で、敵には 爆発する だんごを 使って 攻撃。 味方には 回復する だんごを 与える。という技だ。
フーディンがサイコパワーで未来を見た時、“かふんだんご”がスリーパーに命中する未来が見えた。 そのため、ニョロの体が被る様に指示した。
だが、ピーすけが“かふんだんご”で攻撃する寸前、ニョロが攻撃の射線上に来るのが見え、急遽回復するだんごを放ったのだ。
急激に変化させたので本来の回復力には劣るが、それでニョロは回復して耐えた事でスリーパーに攻撃が出来たのだ。
「“れいとうビーム”!」
攻撃の追撃でニョロは“れいとうビーム”を放つ。“じごくづき”と“れいとうビーム”を受けたスリーパーは戦闘不能となった。
「!」
それを見たフーディンはサイコパワーの一部を攻撃に利用する事を決め、ニョロに対して手を出す。
するとニョロの足に草が生えて、ニョロは転び戦闘不能となる。
「! 戻れ! ……“くさむすび”か!」
メガフーディンの“くさむすび”がニョロに放たれて命中。 ニョロは戦闘不能となったのだ。
「でもこれで“かなしばり”は使えないはず! ピーすけ、フーディンに“かふんだんご”!」
イエローはそのままフーディンに向かって攻撃する。“ちょうのまい”で素早さが上がっているので素早くフーディンに近づき放とうとするが、
「え?」
ピーすけはまた攻撃を放つ事ができなかったのだ。 そんなピーすけに対して敵のゴローンが“いわおとし”で攻撃。 ピーすけは大きなダメージを受けてその場で倒れる。
「ピーすけ! ど、どうして……。」
イエローが疑問に思っている中、レッドは再度周囲を見渡すとある事に気づく。
「! スリーパーだけじゃない。 フーディンの後ろにいるポケモン達全員が
そう、フーディンの後ろにいるロコンやプリン、コダック、パウワウ等、“かなしばり”が使えるポケモン達が10体以上いたのだ。
「…貴方達と正面からの戦いでは私に勝ち目はほとんどありません。 ならば、そちらが技が使えなくなれば良い。 さあ、次のポケモンを出しない。 すべてのポケモンが技を使えなくなった時、その時が貴方達の最後です。」
ブレインがそういうと同時に再びポケモン達が2人を襲う。
その頃、外ではサトシ、ダイゴ、ヒガナの3人を中心にレックウザと戦闘を繰り広げていた。
「ルカリオ、“はどうだん”!!」
「ボーマンダ、“ハイパーボイス”!!」
サトシのルカリオとヒガナのボーマンダはメガシンカしている事もあり、強力な攻撃を放つ。
それに対してメガレックウザは“りゅうのはどう”で相殺する。
「メタグロス、“コメットパンチ”!!」
そのレックウザの上空から落下する様に近づき、胴体へ攻撃を命中させる。
その攻撃でレックウザは上空から地面に落下するも、どうにか地面に落ちる前に踏み止まる。
だが、レックウザが地面に近い位置にいる好機を見逃す者は
「ザングース、“れいとうパンチ”!」
「サマヨール、“おにび”!」
「オニゴーリ、“ふぶき”。」
「ボーマンダ、“はかいこうせん”!」
此処にはいない。 ホウエン四天王全員でレックウザに攻撃を放つ。
だが、レックウザは“ハイパーボイス”を繰り出し、そのすべての攻撃を掻き消す!
「ちっ! なんて威力と攻撃範囲だ!!」
「これがレックウザ。」
「龍の神と呼ばれるだけはある。」
「ですが、レックウザにも攻撃は効いてます。 このままいけば──。」
そう4人が話しているとレックウザがヒガナの方向へと向く。 その瞬間。
「バウ!!」
ルカリオがはどうでレックウザがこれから行う事を察知する。
「!? ヒガナ、危ない!!」
サトシは咄嗟にヒガナに攻撃をするつもりと察し、そうヒガナに警告をするが、時は既に遅い。
レックウザは“しんそく”を使い、目にも止まらないスピードでヒガナとボーマンダを襲う。
「─あ。」
ヒガナは何が起きたか分からず攻撃を受ける──と思った。
「
しかし、レックウザの攻撃は『メガシンカしたヤミラミ』によって止められていた。
ヒガナはすぐにそのポケモンの持ち主を理解して彼らがいる方へ向く。
「…みんな。」
そこには流星の民の 『レンザ』 『ジンガ』 『トマトマ』の3人がいたのだ。
以上、如何でしょうか?
ではまたの機会に。