ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
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2025/04/25
ゴローニャを倒すポケモンを修正しました。
ポケモン協会の会長、シモンの暴走を止める為にジムリーダー試験会場に来たレッド達。 自身の悪行を全て白日の下に晒された彼は部下にレックウザを操作させ、サトシ達諸共排除しようと実行する。
レックウザはサトシ、ダイゴ、ゲンジ、フヨウ、プリム、カゲツ、そしてヒガナの7人が対処し、巨石で操られているポケモン協会の職員達はセンリ、カイト、そしてジムリーダー試験の審査員として来ていたホウエン地方のジムリーダー、テッセンが食い止める。
レッド達図鑑所有者は施設内に逃げたシモンの確保とレックウザを操っている巨石、翆色の宝球、ジムバッジの何れかを無力化する為、研究施設に突入。
ブルーとシルバーはヒワダタウンを襲った敵、『ナイア』。
グリーンとクリスは プテラを操る『ヒルデ』。
レッドとイエローは リングマの山で一度捕らえた 『ブレイン』。
そしてシモンを追いかけたゴールドはジムリーダー試験用のポケモン達に襲われ、バトルとそれぞれ戦いを繰り広げていた。
───ポケモン協会 バトルフィールド ───
気がついたら時には既に地面に伏していた。
「いって〜。(みんなは?)」
サイドンの“じしん”によってその場に倒れてしまったゴールドは痛む体を起こして周りを見渡す。
「! お、おまえら、大丈夫か!?」
ゴールドが見ると傷を負って倒れているバクたろうやエーたろう、キマたろう。そしてみずタイプであった為にどうにか耐える事が出来たニョたろうがいた。
それだけではない。
ゴールドを襲っていた他のポケモン達もサイドンの“じしん”によって倒れていたのだ。
「! クソ。 (あのサイドン、巨石の力で強くなっているだけはある。 強え。)」
そうゴールドが倒れたニョたろう以外をボールに戻しどうするか考えていると、
「! ニョたろう、避けろ!!」
混乱が解かれたのか、サイドンはニョたろうに向かって攻撃を放つ。
ニョたろうはどうにか回避するが、先ほどのダメージもあって動きが鈍い。
「(…この状況、トゲたろうを出すしか……。)」
そうゴールドが考えていると、上から水が迫ってくる。
「うわぁ!? な、何だ。」
ゴールドが上を見ると大きな体をした平べったいポケモンが空中にいた。
「あいつ、みずタイプだと思ったが、ひこうもあんのか?」
もし、此処にポケモン図鑑があればこう表示されていただろう。
『マンタイン』と。
「…いや、あのポケモンは多分、水の中で勢いよく泳いでスピードを付けて空を飛んでやがるのか。 それでさっきの“じしん”を避けたんだな。 ! まずっ───。」
攻撃してくるマンタインの攻撃を痛む体を動かして避けていく。
「…ニョたろう! オレの事は気にすんな! お前はそのサイドンを任せた!!」
ニョたろうがこっちを気にしていたのでゴールドはそうサイドンに集中する様に伝える。
「とは言ってもよ。トゲたろうじゃ空は飛べねえし、水の中に入る事も出来ねえ、どうすりゃ良いか──。」
マンタインはこのバトルフィールドにある湖から湖まで空を飛んでいるかのように動いて攻撃している。
空を飛べず、水に中に入れないトゲたろうではほとんど不可能に近い。
唯一水に入れるであろうニョたろうは巨石で操られ、強化されているサイドンとの戦闘でマンタインどころではない。
そう考えていると再びマンタインは上空から水を攻撃をゴールドに向かって放つ。
「! やべ、」
ゴールドは咄嗟に近くにあった奇妙な形の木の後ろに隠れる事で水の攻撃を凌ぐ。
「ふう、どうにかやり過ごせた………ん?」
安堵していたのだが、その時に気づく。 自身の壁になっている木に違和感を感じたのだ。
「……この木、もしかして。 トゲたろう、少し“ずつき”してくれねえか?」
ゴールドはこの木の事が気になり、トゲたろうの“ずつき”を当てる。
すると、トゲたろうの威力に我慢出来なかったのか、木がまるで生き物の様に倒れるのだった。
「こ、これは……おまえ、ポケモンだったのか!?」
ゴールドの言葉に木に化けていたポケモンは“コク”と頷く。
「しかし、なんでまたこんな事をして──! そっか、おまえはサイドンの命令に従ってオレ達を傷付けるのが嫌だったのか?」
ゴールドの言葉にそのポケモンは“コク”っと頷く。
どうやらこのポケモンは例え恐怖そのものであるサイドンからの指示でも誰かを傷付けるという行動をしたくなかったのだ。
故に木の振りをしてこの場にいないようにしていたのだ。
「…ここは何本かの木や水があるから全く気が付かなかったぜ。でもよ此処にいる限りまた同じ事をさせられるぜ? 一発ガツンとかましてやれよ! もうこんな事しなくて済むぜ。」
ゴールドはそのポケモンに話すが、ポケモンは“ぷるぷる”と震えながら首を横に振る。
「なんだ、ビビってるのか? おまえはあのサイドンの“じしん”で多くのポケモンが倒れている中生き残ったんだぞ。あの空を飛び回ってるポケモンの攻撃を受けてもピンピンしているんだ、おまえ強いんだぞ。」
ゴールドがそう怖がっているポケモンに言う。
「…よし、おまえオレと一緒に来いよ。 おまえがいりゃあの2体のポケモンも倒せるぜ!」
「!!」
そのポケモン、『ウソッキー』はゴールドの言葉に驚くと同時に悩む。
「攻撃のタイミングはオレに任せろ! ぜってえ勝つからよ。」
ゴールドはそう自信満々に言い切る。 そんなゴールドを見てウソッキーは怖がりつつも“コク”と頷く。
サイドンからの指示であの少年を倒さなければならない。
そう自身の憂鬱な気持ちを自覚しつつもマンタインはまた上空へ向かう。
どうやらあの少年は空へ対しての攻撃手段が無いようで再びマンタインは上空から攻撃を放つ、その瞬間。
「今だ!!」
少年の言葉と共にある小さなポケモンが迫って来る。
「“ずつき”!」
突然の事で対処に遅れたマンタインはそのままそのポケモン、トゲたろうの“ずつき”を受け、その場に倒れる。
「よし、やったぜ!!」
ゴールドは自身の作戦が上手くいって喜ぶ。
上空にいるマンタインに接近するために、ウソッキーのパワーでトゲたろうをマンタイン目掛けて投げたのだ。
その結果マンタインを捉えて攻撃を当てる事に成功。
見事にマンタインを無力化出来た。
「あとはあのサイドンか、おめえ一度ボールの中に入ってくれ。」
そう言いゴールドはウソッキーを自身のモンスターボールに入れ、キューを取り出す。
「あのサイドンがニョたろうに集中している今、奇襲のチャンス!」
そう言いながらキューでサイドンをよく狙う。
「いいか、おまえにはタフネスさと木に化ける能力がある。 自信持てよ。」
そう言いながらキューでボールを打つタイミングを狙う。
チャンスは一度きりの奇襲。 サイドンの隙をニョたろうが作るのをずっと待っていた。
「! (今だ!!)」
そしてその時が来た。 ゴールドはキューでウソッキーが入っているボールを打つ。
ニョたろうがサイドンの気を引いているお陰でそのボールに気づく事なく、サイドンの後ろに現れる。
現れた瞬間、ウソッキーはサイドンへ攻撃を放つ!!
「!?」
突然現れた敵に驚く隙も無くただ攻撃を受ける以外に選択肢はなかった。
「ニョたろう、“ばくれつパンチ”!!」
更にダメ押しでニョたろうの“ばくれつパンチ”が炸裂。サイドンはついにその場に倒れる。
「よっしゃあ!!」
サイドンを倒した事でこのバトルフィールドでの戦闘はゴールドの勝利で幕を下ろすのだった。
ナイヤの指示でゴローニャはブルーとシルバーの近くで“だいばくはつ”を繰り出した。
その攻撃を受けてブルーとシルバーはポケモン諸共大きなダメージを受けてナイアの勝利に───。
「……?」
「──なぜ、ばくはつしねぇ!?」
「カメちゃん、“ハイドロポンプ”!」
ナイアとゴローニャが混乱している隙を狙い、ブルーはカメちゃんに指示して攻撃。
カメちゃんが放った2本の水の攻撃の内、片方の攻撃を受けたゴローニャは倒れ、戦闘不能となった。
「姉さん、作戦が上手くいったな。」
「ええ、シルバーからの情報のお陰ね。」
─── 過去 ───
時はポケモン協会に突入する前に遡る。
『オレのニョロの特性を借りたい?』
『ええ。 お願いできる?』
ブルーはレッドにニョロの特性を借りたいと相談していたのだ。
そのやり取りを聞いていたグリーンは理解する。
『……ヒワダタウンであったオニゴーリを使うトレーナー対策か。』
グリーンの言葉にブルーは頷く。
ヒワダタウンで暴れていたナイアは“だいばくはつ”を使っていた。 その対策としてニョロの特性『しめりけ』を使わせて欲しいと提案していたのだ。
『…理由はわかったけど、ブルーとシルバーがヒワダタウンのトレーナーと戦うって決まった訳じゃ──』
『シルバーの話じゃ、オニゴーリのトレーナーはシルバーに相当頭きてたみたいだし、サトシの世界のロケット団からの情報でヒルデって女はシモンの護衛でシモン、もしくはレッド達が一度捕まえたブレインのどちらかがレックウザを操る可能性が高いって話じゃない?』
サトシの世界のロケット団が集めた情報と予測を話し、そして言う。
『だから私達は監視カメラが多いルートを
レッドとイエローの2人より早く突入と監視カメラが多いルートを辿る事でナイアとの接触の確率を高めようとしているのだ。
更に監視カメラの映像が見れる場所の管理室もある。
(監視カメラの映像はノートパソコンでも見る事ができ、ナイア達はそれを見た。)
『…仮にブルー達の所に3人が来てもグリーンが待機しているから問題ないし、相手の性格を考えれば確かにブルーとシルバーがナイアと戦う可能性が高いか。』
『ええ、その対策の為にレッドが持ってるニョロの特性を借りたいの。 良いかしら?』
ブルーの言葉にレッドは頷く。
『ああ、ニョロを渡せば良いのか?』
『いえ、それじゃ相手の意表を突く事は出来ないわ。 だから──』
そう言い、ブルーはぷりりを繰り出す。
『ぷりりのこの技を使わせてもらう。』
ブルーがポケモン図鑑で技を見せるとレッドとグリーン、そしてイエローは納得する
『なるほど、“スキルスワップ”を使うんですね。』
“スキルスワップ”
相手と自分の特性を入れ替える事ができる技。
今回の場合、ぷりりの『メロメロボディ』とニョロの『しめりけ』の2つを交換する事になる。
そして『しめりけ』は“じばく”や“だいばくはつ”等の技を無料化する特性。
ナイアが“だいばくはつ”等を使う事を考えてこの特性は是非とも欲しい物だ。
『─分かった。 って事は、オレたちが戦う可能性があるのはヒルデって女とシモン、もしくは一回戦ったブレインって事か。』
『…何か対策を考えないといけませんね。』
レッドとイエローは自身が戦うであろう敵の対策を考える事にする。
─── 現在 ───
ブルーは事前に考えていた作戦が上手くいった事に安堵しつつ、混乱しているナイアに対して追撃を行う。
「カメちゃん、“ハイドロポンプ”! ぷりり “トライアタック”!」
「キングドラ、“りゅうのいかり” ヤミカラス、“アクロバット”!」
ブルーとシルバーのポケモン達が残ったオニゴーリを攻撃する。
「! “まもる”!」
その攻撃に対してオニゴーリの“まもる”で攻撃を防ぐ。
「…ちっ! 仕方ねえ、これをやるしかねえな。」
そう言いナイアは機械と巨石を取り出し、巨石を機械に装填する。
「いくぜ、オニゴーリ! メガシンカ!!」
ナイアの言葉と同時にオニゴーリに変化が起こる。
オニゴーリの頭にあった2本の角に加えて額からもう一本の角が生え、メガシンカエネルギーが顎に集中したのか、オニゴーリの顎が砕けている。
「オニ!!」
オニゴーリのメガシンカが完了したのだ。
「メガシンカしたオニゴーリ!」
「まずはそのカメックスからだ! “フリーズドライ”!!」
オニゴーリはカメックスを急激に冷やし、攻撃する。
「! カメちゃん!?」
その攻撃を受けてカメちゃんは
「カメちゃんはみずタイプの筈、こおりタイプの技一撃で……。」
シルバーはメガシンカしたオニゴーリの攻撃で体力がほぼ満タンのカメちゃんが倒れたことに驚いていたが、
「……“フリーズドライ”はみずタイプのポケモンにこうかばつぐんになる効果があるのね。」
ポケモン図鑑で“フリーズドライ”の効果を見たブルーは納得する。
「そうさ、メガシンカした事で能力が向上したオニゴーリの威力でこうかばつぐん。 これで厄介なポケモンは消えた! “ふぶき”!」
メガシンカしたオニゴーリの“ふぶき”がポケモン達とブルー、シルバーの2人に襲いかかる。
「きゃあ!」
「グッ!?」
2人のポケモン達は戦闘不能、そしてブルーとシルバーも“ふぶき”で吹き飛ばされて壁に激突する。
「ハハハ! どうだ? これがメガシンカの力!! てめえらなんか簡単に捻り潰せて………? 」
そこで勝ち誇り余裕が出た事で気付く。
「──おい、女。 てめえがつけていた
ナイアは戦闘時にブルーが身につけていた白い手袋が無くなっていた事に気づき、質問する。
本来なら気にする必要すらないのだが、直感で見逃してはいけないと察したのだ。
そしてその予感は的中する!
突如、ナイアとオニゴーリの後ろに落ちていた
「!? これはメタモンだと!!」
「シルバー!!」
「ああ! リングマ、“ほのおのパンチ”!」
シルバーはリングマを繰り出して攻撃する。
「オニゴーリ、“ふぶ─! そうか、口が!!」
ナイアはそのまま攻撃を指示しようとするがすぐに気づく。口がメタちゃんによって強制的に閉じられている為、“ふぶき”を放つ事が出来ない。
メガシンカしたオニゴーリは常にふぶきを吐いているという図鑑説明にあった。
そう、常にふぶきを『口から吐いているのだ』。
その口が塞がれて仕舞えばオニゴーリはこおり技を使うことが出来ない。
故にそのままリングマの攻撃を受けてオニゴーリは大きなダメージを受ける。
「“ほのおのパンチ”!」
そのまま追撃でリングマは攻撃を放つ。
「オニゴーリ、“ずつき”!!」
ナイアはオニゴーリに“ずつき”を指示、リングマの“ほのおのパンチ”とオニゴーリの“ずつき”が互いに命中する。
しばらくの間、時が止まったように感じたが、“グラ”とリングマが膝をつく。
メガシンカしたオニゴーリの特性、『フリーズスキン』。 ノーマルタイプの技をこおりタイプにする特性。
タイプ一致によってダメージが多くなったのだ。
リングマはそのまま倒れずに、踏み止まりオニゴーリを睨む。
そしてオニゴーリは倒れると同時にメガシンカが解除される。
この光景はブルーとシルバーの勝利である事を示していた。
「ば、バカな。 オレ様が負けた──?」
ナイアは自身が負けたことを認めずにいられなかった。
「…勝ったか、驚いたよ姉さん。 あの手袋はメタちゃんだったのか。」
「ええ、私が身に着けていた手袋はメタちゃんが変身していた物よ。その手袋をゴローニャを倒す時に放った“ハイドロポンプ”で飛ばしたの、ナイアは“だいばくはつ”が不発だったのが衝撃的だったみたい。」
ナイアの動揺で見せた隙で既にブルーはオニゴーリへの罠を貼り巡らせていたのだ。
「さてと、ナイアだったかしら? 大人しくお縄になってくれる?」
「もう逃げ場はないぞ。」
ブルーとシルバーの言葉にナイアはただ両手を挙げる事しか出来なかった。
以上いかがでしょうか?
ではまた、次の機会に。