ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
ポケモンセンターでの攻防を乗り越えた、サトシ、レッド、イエロー
そのバトルでピカチュウたちと仲良くなり、レッドはオスのピカチュウの“ピカ“、イエローはメスのピカチュウの“チュチュ“をゲットする。
レッドはジム戦、イエローはロケット団に囚われていたポケモンの中に友達のコラッタがいるか確認するため、明日のニビジムに備えている時、バトルの最中、イエローの力について聞くため、サトシたちはイエローの叔父『ヒデノリ』に相談する。
ーーー ポケモンセンター ーーー
『それは本当かい? イエロー。』
「うん、多分。」
イエローは自身の叔父である。“ヒデノリ“に電話で昨日ポケモンセンターでのバトルでイエローが不思議な力でピカチュウの“ピカ“の傷を治したことを伝えると、とても驚いた表情を見せた。
『…たしか、レッドとサトシだったか。 君たちもすでに知っちまったか。』
「はい」
「知っちゃマズイことだったの?」
サトシとレッドは知っていることを伝えるとヒデノリはレッドたちに頼む。
『2人共、この事はあまり人に話さないでほしいんだ。』
「その言い方、叔父さんは何か知ってるの?」
イエローは叔父のヒデノリの話し方で何か知ってることを悟る。
『ああ、名称は忘れたが、トキワシティで十数年に一度、その力を持って生まれると言われているんだ。
その力はポケモンの傷を癒し、そのポケモンの記憶を見ることが出来ると伝わっている。ただの伝承と思っていたが。』
「すげー!」
「…僕にそんな力が」
「ポケモンを癒すと記憶を見るか、凄いな。」
「ピカ。」
ヒデノリの言葉にレッドたちは驚く、するとヒデノリは続けて言う。
『もし、イエローがそんな力を持っていることが知られてしまえば、今回おまえさんらを襲った奴らみたいな悪人に狙われるかもしれん。これは俺たちだけの秘密にしたいがいいかい?』
「はい」
「もちろんです。」
「ピカチュウ。」
「分かった。」
レッドたちはヒデノリの言葉に同意する。それを見たヒデノリは感謝を伝える。
『あんがとよ、それとしてイエロー、おめぇポケモントレーナーとして旅をするのは本当かい?』
「うん、“チュチュ“の治療が終わったら、わ…僕はポケモントレーナーとして旅をしたい。」
ヒデノリはイエローの決意を見て、頷く。
『分かった。旅に出るなら一度、俺の所に来い。』
「? 分かったよ。また。」
『おう、またな。』
電話を終え、自分たちの部屋に戻ろうとすると、“ゴトー“が来る。
「君たちに複数の客だよ。ロビーにいるからね。」
「客ですか? 分かりました。レッド、イエロー行こうぜ。」
「おう。」
「はい。」
サトシたちは客がいるというロビーに向かうとそこには昨日、カイトと共に自分たちを責めた人々がいたのだ。
「あいつら、昨日俺たちを責めた連中だ。気をつけろよイエロー。」
「はい。でも“ピカ“が盗んだのが原因ですし、謝ってもう二度とさせないと伝えましょう。」
「ああ。“ピカ“のトレーナーとして謝るよ。」
レッドはイエローに注意をしながら、改めて“ピカ“のトレーナーとして謝罪しようとすると、その内の1人がサトシたちの前で土下座をする。
「君たち、あの時は本当にすまなかった。」
「「「え」」」
サトシたちは急に土下座をしたことに驚くが、彼は言葉を続ける。
「今回の件、警察とゴトー先生からすべて聞いた。ピカチュウが盗んでいた理由、カイトが犯罪を犯したこと、すべてはあの日に私たちがカイトを助けなかったことが原因だ。」
彼らはピカチュウが盗んだ食料をカイトの土地にあるロケット団の施設で実験され、逃げ出していたピカチュウのためにしていたこと、そしてカイトがロケット団に協力していたのが土地の守るお金の為だと知ったことで元々持っていた“罪悪感“が増し、自分たちが原因にも拘わらずピカチュウやそれを守るサトシたちを責め、挙げ句には村八分のような扱いをしたことを謝罪しに来たのだ。
「君たちはたとえ、ピカチュウが犯罪を犯していたとしても、助けることを選んだ。だが私たちは目先のことで夢中になりポケモンと向き合っていなかったのだ。本当に申し訳ない。」
サトシ、レッド、イエローは自分たちに謝罪する人々にすぐに言葉を返す。
「顔をあげてください。皆さんは大事な商品を盗まれていたんです。
どんな理由であれ、ピカチュウたちが悪いんです。」
「“ピカ“にはもう絶対そんなことさせないさ。」
「はい、ですから謝るのはやめてください。分かってくれただけでいいので。」
3人にそう言われ、謝罪していた人々は少し安心した気持ちで話す。
「そうか、…君たちにそう言われると心が少し楽になる。 ありがとう。そうだ君たちお昼のご飯はまだだろう? 君たち3人にご馳走でもしたいのだがどうだろう?」
なんと、ニビシティの人々はサトシたちにご飯を振る舞いたいと言い出したのだ。
「いいんですか!?」
「ああ、そのぐらいはさせて欲しい。構わないだろうか?」
「ありがとうございます。 レッドとイエローはどうだ?」
「ああ、お言葉に甘えて。」
「ありがとうございます。」
サトシ達はその申し出を受けるが、
「そうだ! ごめんおじさん、あと一人連れてきたいけどいいか?」
「え、ええ。構いませんとも」
許可をもらったレッドはさっそくとニビシティのホテルに向かう。
ーーー ニビシティのある民家 ーーー
「レッド遅いな」
「はい」
サトシとイエローは食事を頂ける民家前でホテルへ向かったレッドを待っていたすると、
「サトシ、イエロー お待たせ。」
「おう、レッドそれに“グリーン“も」
「グリーンさん こんにちは。」
レッドは『グリーン』と共に来たのだ。レッドは今回の事件でグリーンが助けてくれなければ、ピカチュウたちを守り切れなかったと言い、自分たちにご馳走してくれるならばグリーンも誘おうとホテルに向かったのだ。
「まったく、オレは明日のジム戦に備えて訓練していたんだが?」
「いいじゃん、訓練ばかりじゃポケモンもおまえも疲れるだろう。」
「フン、ジムに挑戦するつもりのようだが、そんなので明日“グレーバッチ“を取れるのか?」
「ああ、おまえには負けない。絶対に取るぜ。」
どうやらグリーンは明日のジム戦に向けて訓練をしていたようだがレッドが現れてここまで連れて来られたようだ。
しばらく話していると、家の中から招待してくれた男性が現れた。
「お待ちしていました、皆さん。 さあ、こちらへ。」
サトシ、レッド、イエロー、そしてグリーンは家に入ると、そこには豪勢な食事がズラッと並んでいた。
「おおお、凄いご馳走!」
「ピカ!」
「ああ、凄いな。」
「わぁ。」
サトシ、レッド、イエロー、声に出てないがグリーンもその光景に驚いていた。
「では皆さん、主役の方々が来て頂きたので、さっそくといいたいですが、皆様には改めて礼をさせてください。今回のポケモンセンターでの一件、そして私たちの無礼な行為を許して頂き誠にありがとうございます。」
改めて、感謝を言われ4人は照れていた。(約1名、表情には出てないがまんざらではない顔)
「では 乾杯!!」
「「「「乾杯!!」」」」
レッドたちは旅の目的やこれからジムに挑戦するなどを話し食事を楽しんだ。ニビシティの人々が用意してくれた食事は、サトシたちトレーナーだけではない。
「美味しいか、みんな?」
レッドは自身のポケモンたちにご飯の感想を聞くと喜んでいる。
もちろん、イエロー、グリーンのポケモンも食べている。だが、現在サトシのある3体のポケモンにイエロー、参加している人々、そしてグリーンまでもが注目していた。
「へぇー『ルカリオ』『ネギガナイト』『ウオノラゴン』っていうんですか?初めて聞きます。」
「…聞いたことがない。なんだこのポケモンたちは」
カントーに住む人々にとって、この3匹は全く聞いたことも見たこともないポケモンのため、皆、興味津々で近づいているのだ。
「まあ、カントー地方じゃ見られないポケモンだもんな、珍しいのは仕方ないな。」
「ピカチュウ。」
「他地方のポケモンは初めて見るが、ポケモン図鑑がまったく効かないとは。」
グリーンはポケモン図鑑で3匹を見てみるがデータなしと反応がないことに驚いていた。レッドはゴーリキーとの出来事で野宿した時に初めて見たことを思い出しながら話す。
「すごいだろ? 俺も見た時は興奮したよ。ポケモン図鑑もらった時にも見たけどまったく反応しなかったよ。」
「ポケモン図鑑か、それがあればたくさんのポケモンと友達になれそうですね。」
イエローはレッドとグリーンが持っているポケモン図鑑の機能を聞き、それがあれば多くのポケモンと友達になれると考えていた。
「ならオーキド博士に会いに行けばいいんじゃないか?もしかしたら認められて図鑑をもらうかもしれないぜ。」
「ポケモン図鑑はおじいちゃんの夢だ。そう簡単に渡さないだろう。」
レッドはオーキドに認められれば、もらえるかもしれないとイエローに言うが、グリーンはその可能性は低いと返す。
「行ってみないとわからないだろグリーン。」
「フン、なら行ってみるんだな。」
「はい!」
そして時間は過ぎ、お食事会はお開きとなった。
「「「「ありがとうございました。」」」」
4人はご馳走になったことへのお礼の言葉を口にする。
「いえ、世話になったのはこちらの方です。皆さんのおかげでポケモンとの向き合い方を学びました。レッドくん、グリーンくん、明日のジム戦頑張ってください。」
「はい!」
「もちろんだ。」
その後、グリーンと別れ、サトシたちはポケモンセンターに戻る。
ーーー ポケモンセンター ーーー
ポケモンセンターに戻ると『ラッタ』を連れた、1人のトレーナーが待っていた。
彼はサトシたちを見るとこちらに近づく。
「はじめまして、僕はニビジムに所属しているジムトレーナーです。
レッド君、サトシ君、イエローさんで間違いないでしょうか?」
「「「はい」」」
ジムトレーナーは確認すると要件を伝える前に質問する。
「明日のジム戦に挑戦するのはレッド君とサトシ君でいいでしょうか?」
「あ、いえ、
「サトシ、昨日も聞いたけど、やっぱり挑戦しないのか?すればいいのに。」
レッドは昨日サトシにジム戦に挑戦するかと聞いたのだが、しないと言う。
「ごめんな。レッド。」
サトシはその理由を思い出しながら謝罪する。
ーーー 過去のオーキド研究所 ーーー
『うむ、サトシくん。 君の状況は理解した。しかし、並行世界とはのう。話は聞いていたが、この
『ありがとうございます。オーキド博士。俺を信じてくれて』
『ピカチュウ。』
サトシはオーキド博士が自身が並行世界から来たことを信じてくれたことに感謝する。
『サトシ君すまんがスマホロトムを預からせて貰えないじゃろうか?わしが知らんポケモンのデータが多くあるので後で確認したいんじゃが。』
『もちろんです。』
『ありがとう。』
オーキド博士はサトシの持っているスマホロトムを預かる。
『それと、これからここに住むに当たって後に頼みたいことがあるんじゃ。』
『何でしょうか?』
『何、ワシの助手の様なことをして欲しんじゃよ。ワシの夢を完成させる為にな。』
『? 分かりました。』
サトシはオーキド博士の頼みを了承する。
『さて、あと一つ聞きたいんじゃが、きみはジムに挑むつもりはあるかのう?』
『はい! この世界のジムリーダーとバトルしたいです!』
『ピカ!』
サトシは肯定するとオーキド博士は“やはりか“と言い
『すまんが、ジムの挑戦は控えて欲しいんじゃ。』
『え、どうしてですか?』
オーキド博士はサトシにジム戦は控えて欲しいと言う。その理由を聞く。
『君の実力ならば、バッチの獲得は簡単じゃろう。しかし、この世界のバッチはそれぞれポケモンの能力を上げたり、操ることもできる物じゃ。
ジムリーダーに認められてもらうにしても戸籍の確認等を行う必要があるんじゃ。渡す相手が問題ないかの。』
もしかしたら、自身の判断だけで渡す人もいるかも知れないが、手順はあるのだ。ジムバッチを渡すとはこの世界では責任があるのだから。
『その際、君はこの世界の住人ではない以上、戸籍はない。それがなぜか警察等が調べるじゃろう。その際には
『はい、分かりました。』
オーキド博士の言葉に残念がりながら、答える。
ーーー 現在 ニビシティのポケモンセンター ーーー
「ごめんなレッド。」
「そっか、オレは挑戦するよ。」
「僕は参加しません。」
サトシとイエローはジム戦を断り、レッドはジムをするという。
「分かりました。明日タケシさんと対決するのは、レッドさんですね。実は明日のジム戦の形式についてお話があるのです。」
ジムトレーナーは明日のジム戦の形式を説明する。
「タケシさんには本来ならニビジムのジムトレーナーに5回勝利後、挑戦権が与えられます。しかし今回、僕たちジムトレーナーは昨日保護したポケモンたちの世話等でこの数週間身動きが取れません。」
ジムトレーナーたちは昨日のロケット団基地の制圧で確保したポケモンたちに対応し、手が離せないそうなのだ。
「故に今回はタケシさん直々にすぐにバトルすることになります。しかし何分挑戦したいという人数が数十人と多い為、こちらの整理券をお渡しします。」
ジムトレーナーはそう言い、レッドに14:00と書かれた整理権を渡す。
「レッドさんにはこの時間帯に来て貰いたく協力をお願いします。」
「はい。あの、他の人のバトルは観れるのでしょうか?例えばグリーンとか。」
レッドは他の人が戦う姿を見てみたいと思い質問するが、
「今、ジムには実験で人間によって苦しんだポケモンたちが多くいます。故に恐怖を与えないように応援は一人に付き、2名までとしており、先ほど話した“グリーン“さんはホテルにて応援したいという方が多く既に埋まっております。」
レッドとグリーンは先の事件でロケット団の確保の立役者として有名だ。その人物のバトルを一目見ようと、多くの人がグリーンに応援しに行っても良いか聞いたらしく。既に埋まっていた。
「そうか、分かった。応援は指定して大丈夫ですか?」
「はい問題ありません。」
レッドは応援する人を指定できるか聞き、可能だと分かる。
「レッド、俺は応援に行くぜ。」
「わた…僕も行きます!」
「2人ともありがとう。」
サトシとイエローが応援に行くと言い、感謝するレッド。するとジムトレーナーの近くにいた“ラッタ“がイエローの方を見て近づいてくる。
「どうしたの君、僕に近づ…いて?」
イエローがラッタに触れた瞬間、記憶が流れ込んできた。それは自分と遊ぶ記憶だった。
「なに、今の…。」
「イエロー?」
驚いているイエローにレッドは声をかけるが、イエローは何かを考えているようで聞いていない。イエローは朝に叔父と話したことを思い出す。『記憶を見る』と言うことを
「もしかして、コラッタ?」
「え!? イエローの友達のか!」
「ピカ!?」
そうイエローに近づいたこのラッタこそが探していたコラッタが進化した姿なのだ。
「イエローさん、以前おっしゃっていましたコラッタの件ですが、どうやら制圧した施設は強制的に進化が出来るか研究していた場所だったようで、ラッタが1匹のみいたのです。
明日来られた時に確認して頂こうと思いましたが、ちょうどいいので今連れて来ました。確認をお願いしま…どうしました?」
ジムトレーナーはそう言い、イエローが泣きそうな顔をしているのを見る
「うわーーーん」
「ど、どうしたんだ、イエロー?」
レッドがイエローに問いかけるが、イエローは泣いている。
「どうしたんだよ。何があったんだ?」
「コラッタが…グスッ、姿が変わって…何でですか?」
「もしかしてイエローは進化を知らないのか?」
「え!」
レッドはイエローが進化を知らないと聞き、驚くレッド。
今も泣いているイエローにレッドは頭に手を乗せて言う。
「そっか、そりゃ泣くよな。 自分の友達の姿が変わったんだ。」
「グスッ、うん。」
「でも、姿形が変わってもこいつはイエローの友達だろ?」
「! グスッ、 はい…。」
「なら泣くんじゃなくて“無事で良かった“って言わないとほら、ラッタだってどうして泣いているのか不安がっているじゃないか。」
イエローはラッタを見ると心配そうにしているのがわかる。
「うん、コラッタが無事でよかった。」
「ラッタ!」
イエローはコラッタ(ラッタ)の無事を喜んだ。どうやらイエローの中ではまだコラッタのようだ。
「ねえコラッタ、僕、新しい友達の“チュチュ“の治療が終わったら、ポケモントレーナーとして旅したいと思ってるんだ。コラッタは来るかい?」
「ラッタ。」
コラッタはイエローの言葉に来ると頷いた。
「ありがとう、これからよろしくね“ラッちゃん“!」
イエローはラッちゃんと友達となった。
「よかったです。では私はここで、」
「ありがとうございました。」
ジムトレーナーはポケモンセンターから帰って行った。
「レッド、ジム戦勝てよ。」
「応援してます。」
「ピカチュウ。」
「ああ、必ずグレーバッチを手に入れるよ。」
明日の14:00にてグレーバッチを賭けた、ジム戦が始まる。
次回ジム戦です。
しかしリアルの都合、次の幕間編から来週までは投稿できなくなるかも知れません。
皆様にはご理解を頂きたく。 ではまた
あ、ちなみにオーキド博士がサトシに頼みたいことはポケモン図鑑の完成ですよ。