ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。


少し仕事が忙しく、文字数が少ないですがご理解頂きたく。


ではどうぞ。


4の島〜いてだきの洞窟

 

オーキド博士がロケット団に捕らわれてしまい、救うためにナナシマ行きの船、『シーギャロップ号』に乗ったレッド達。

 

キワメとの出会いでレッド達図鑑所有者達は自身の実力不足を痛感してキワメの『究極技』を習得するため修行を行う。

 

 

様々な試練を乗り越えてレッド達は『究極技』の伝授に成功し、キワメと別れたその時、マサキから4の島に来るようにと連絡が来るのだった。

 

 

─── 3の島 ───

 

 

時期はレッド達がキワメの所で修行をしていた頃に遡る。

 

 

「や、やめて。 助けて……。」

 

「───何、『アレ』。」

 

 

その女性は突然現れて暴れたその『生き物』に恐怖し、咄嗟にまだ幼い女の子を抱えて草むらに隠れていた。

 

 

先程まで、3才の娘と共に3の島を歩いていたのだが、少し目を離した時にその子が何処かへと行ってしまい、なんとその子がバイクを走っている暴走族の前に飛び出してしまったのだ。

 

その暴走族達は当然だが子供と後から来た親に怒鳴り散らしていたその時、後ろから『謎の生き物』が現れて暴走族達を蹴散らしたのだ。

 

 

そして今、その暴走族の1人の首を腕の触手の様な腕で締め付けて持ち上げていた。

 

 

「ひっく! うえええ。」

 

 

首を締め付けられたその男性はあまりの恐怖に泣き始める。

 

それを見てなのか、『謎の生き物』は男性を投げて、そのまま空へと飛び去っていった。

 

 

男性がその場に尻もちをつき、泣いていると後ろから黒スーツの男性が歩いてくる。

 

それに気付いた暴走族の男は助けを求めるのだった。

 

 

「よ、よかったァ!! あんた、たた……助けてくれ!!」

 

 

暴走族の男はそう言いながらその男性の服を掴む。

 

 

「バ、バケモノ!! 『宇宙人』みてえな恐ろしいヤツが……いきなり襲って来て、 オレの仲間たちがやられちまったんだよ!!」

 

「………。」

 

 

助けを求めるその暴走族の男に対して男性は力ずくで振り払う。

 

 

「ぶ!!! な、何すんだちくしょう!! さ、さてはてめえもあのバケモンの仲間かあ!?」

 

 

そう言いながら暴走族の男はブーバーを繰り出して襲い掛かるも、男性はニドキングとニドクインを繰り出し、

 

 

「“がんせきふうじ”!!!」

 

 

“がんせきふうじ”で暴走族の男とブーバーは吹き飛ばされる。

 

その暴走族の男に対して嫌悪感を出しながら語る。

 

 

暴走族(チンピラ)が……! 悪をうたうなら徹底して極めるところまでやったらどうだ。 中途半端ほど見苦しいものはない!」

 

 

さらに男性──『サカキ』はその『バケモノ』について語る。

 

 

「それに、あいつはバケモノなどではない。 れっきとしたポケモンだ! 宇宙から飛来したもの! 地上の何者をもしのぐ最強の存在!!」

 

 

サカキは先程のポケモンの名を語る。

 

 

「その名は……デオキシス!!」

 

 

その名を語った瞬間サカキに連絡がくる。

 

 

「……アポロか?」

 

《はい。 サカキ様にご報告があります。 例の『個体・壱』の件ですが───。》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── 4の島 いてだきの洞窟 ───

 

 

レッド達5人はマサキから合流地点として教えてもらった4の島のいてだきの洞窟に到着する。

 

 

「うう、さむっ!」

 

 

その洞窟はとても寒く、レッドはその寒さにそう呟く。

 

 

「ここだよな? マサキが言ってた洞窟って。」

 

「それにしたって寒いな。 1の島や2の島じゃ、こんな寒くなかったのに。」

 

「ピカチュウ。」

 

 

サトシとピカチュウもあまりの寒さにそう呟く。

 

 

「そうね。 今は夜って事もあるでしょうけど、その2つの島に比べたら別世界ね。」

 

「僕たち、こんなに遅くまで訓練していたんですね。」

 

 

ブルーとイエローはキワメの試練で半日程の時間を訓練で費やしたのだと4の島に向かう船の中で気付いた時は驚いてしまったものだ。

 

 

「…ここまで気温が下がっているのはここに生息する氷ポケモンが放つ冷気の影響かもしれないな。」

 

 

グリーンは野生のウリムーやデリバードを見てそう呟く。

 

 

「でも本当なんでしょうか? 3()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

イエローはそう2の島でのマサキとの会話を思い出しながら語る。

 

 

 

 

 

 

 

─── 2の島 過去 ───

 

『4の島? なんで。』

 

 

レッドは電話先のマサキにそう質問する。

 

 

《大事な話や!! すぐにやで!!》

 

『ちょ、ちょっと待て、マサキ! 話ってなんだよ!!?』

 

 

レッドはそう話の内容について聞く。

 

 

《今、大事な話ゆうたら一つしかあらへんやろ!! ()()()()!!》

 

『出た?』

 

 

サトシは何が出たのか気になったのだが、その答えは5人を驚愕させる。

 

 

 

 

《 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、『()()()』が3の島に現れたんや !!》

 

 

『!?』

 

 

マサキの話した内容に5人は驚きを隠せなかった。

 

 

《『4の島』から先はトライパスではいかれへん。 レインボーパスゆうんが必要なんや。》  

 

 

今までレッド達が使っていたトライパスでは1〜3の島までのみに使用できるものだそうだ。

 

それ以降の島は『レインボーパス』という道具が必要だが、レッド達は持っていない。

 

 

だが、その心配は不要だった。

 

 

《『2の島(そっち)』のポケモンセンターに5人分のレインボーパスを送っといたさかいに、受け取ってすぐに来てくれ!!》

 

 

どうやらマサキが自分たちの分を用意しており、既にポケモンセンターに送付していたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

─── 4の島 いてだきの洞窟 ───

 

 

グリーンはマサキとの会話を思い出しながら疑問を言う。

 

 

「…3の島にデオキシスとサカキが現れたにも関わらず、なぜ4の島に集合なんだ?」

 

「分かんないけど、マサキには何か考えがあると思うぜ。」

 

「それもそうかも知れないけど、ロケット団の罠っていう可能性もあるわ。 充分に気をつけないと。」

 

 

マサキとはポケギアでの電話越しでの通話()()()()()()()()()

 

マサキがロケット団に捕まって自分たちを誘い出すのに利用されている。 もしくはあの変装の得意なロケット団『ラムダ』が連絡したのか。

 

色々と警戒する必要がある。

 

 

「仮にそうだとしても、行かないなんて選択はない。」

 

 

マサキが捕まって自分たちを誘い出すのに利用された場合、ラムダが自分たちに連絡した場合でも共通するのはマサキがロケット団に捕まったという事。

 

自分たちの目的はロケット団に捕まったオーキド博士を救う事だ。

 

情報を得る為にもこの誘いに乗らないという選択肢は存在しなかった。

 

 

「…ん?」

 

 

5人が話しながら歩いていると“キラン”と何か光る物が『5個』あった。

 

 

「なんだ、これは?」

 

「これは……何かの機械か?」

 

 

5人がそれぞれその機械を手に持ってどんな機械なのかと見ていると、その機械が動き出す。

 

 

『!?』

 

 

機械が“ギュイイイン”となった後、“カッ”と機械から光がレーザーポイントの様に何かに向かっていく。

 

その光を目線で辿ると、そこには『ナッシー』がいたのだ。

 

 

「あのナッシー、仕掛けてくるつもりか!?」

 

 

光が差し示したナッシーは自分達に敵意を向けているのが分かる。

 

 

「おもしろい!!」

 

 

そうグリーンが言うと同時にリザードンを繰り出す。

 

 

「訓練に丁度いい、リザードン!!」

 

 

グリーンは習得したばかりの『究極技』を試すのに丁度いいと考えていたのだ。

 

 

「“ブラストバーン”!!」

 

 

グリーンの指示の通りにリザードンは“ブラストバーン”をナッシーに放とうとしたその時!

 

 

 

「うわったったったった!! 待て待て待てえ!!!」

 

 

がばっとナッシーの前にマサキが現れる。

 

 

「マサキ!!」

 

 

レッド達は咄嗟に現れたマサキに驚き、マサキを見たグリーンはリザードンに技の中止を指示する。

 

 

「……ど、どういうつもりですか?」

 

 

イエローは突然こちらに敵意を向けた事に対してその理由を聞く。

 

 

「すまんすまん、その機械の性能を試してみたんや!!」

 

「性能って?」

 

 

マサキの言葉にブルーは疑問に思い、質問する。

 

 

「そいつは『バトルサーチャー』いうてな、一言でいうと、『戦意を探り出して知らせる』機械なんや。」

 

 

マサキは『バトルサーチャー』について説明する。

 

 

「半径100m以内に戦う意志を持ったトレーナーがおるとそれをサーチして、相手のいる方向を光が指し示すちゅう、スグレモノや! 5人の役立つ思って調達して来たんやで。」

 

「戦意を読み取る……!!」

 

 

その言葉を聞いて5人はこの『バトルサーチャー』をマサキが持って来た理由を悟る。

 

 

「もしかして、これがあればロケット団のあの幹部が変装をしたとしても見抜く事ができるって事か!!」

 

 

レッドの言葉にマサキは頷く。

 

 

「せや、オーキド研究所で会ったロケット団はオーキド博士に変装しとったんやろ? この機械は戦意を読み取るんや、変装しとったとしても戦意は隠せへん。 ならこの『バトルサーチャー』が役立つ思おってな。」

 

「…なるほどね。 確かにあの変装術は見抜くのが難しいし、どうしようかと考えていたけど、これがあれば簡単に見抜く事が出来るわね。ありがとう、もらうわね。」

 

 

ブルーはこの『バトルサーチャー』の優位性を理解し、マサキに感謝を伝える。

 

 

「凄い便利だな。 科学の力ってスゲー!」

 

「ピカチュウ。」

 

「…確かにこれは便利だが、この4の島に集まる様に言ったのは何故だ? デオキシスとサカキは3の島に現れたんだろう?」

 

 

グリーンは疑問に思っていた事をマサキに質問する。

 

 

「ああ、ここからが本題や!! 大事な話のな!!!」

 

『………。』

 

 

レッドは“ゴクリ”と喉を鳴らしてこれからマサキが話すことを聞き逃さない様にと覚悟を決める。

 

 

「3の島にいるある親子が『デオキシス』と『サカキ』を見たとわいに連絡をくれたんや。 その時、島を荒らしに来た暴走族に絡まれてたんやが、その暴走族をけしらしてくれた言うとった。 …それが…『デオキシス』だったんやで!」

 

「なんだって!?」

 

「デオキシスが親子を助けたのか?」

 

「でもデオキシスはロケット団のポケモン。 その親子を助けるとは思えないんですけど……あ、店員さん達もロケット団でしたね。」

 

 

イエローはクチバシティで自分とブルーを助けてくれた店員さん達『ロケット団3人組(?)』を思い出してそう言う。

 

 

「助けるためにやったんか、ただ暴れるだけなんかはわからん。 問題はその後や!!」

 

 

マサキはデオキシスが現れた後に起こった出来事を語る。

 

 

「デオキシスが去った後に人間が現れたんや。 その人間の似顔絵を送ってもらったんや。」

 

 

マサキはfaxで送られたその似顔絵をレッド達に見せ、レッド達はその似顔絵を見て分かった。

 

 

『サカキ!!』

 

 

そう、ロケット団のボス『サカキ』の姿が描かれた似顔絵だったのだ。

 

 

「やっぱりデオキシスはロケット団のポケモンだったのか。」

 

「……そのデオキシスについてレッド達に質問があるんや。」

 

「質問?」

 

 

マサキはそうレッド達に聞きたい事があると言い、どんな内容なのか聞く。

 

 

「その親子の証言ではサカキはそのまま連絡をとった後、デオキシスが去った方向に()()()()()()()()()()そうや。 デオキシスもサカキの所に戻ることはなかったし、サカキがボールに戻そうという動きもしなかったと聞いとる。 だから疑問に思おてな。」

 

「……でもオーキド研究所ではデオキシスはロケット団の幹部を助けていたわよね? その親子の気のせいじゃ───!!?」

 

 

マサキの言葉を聞いたブルーは『ある可能性』を思いつく。

 

 

「──サトシ、ホウエン地方で会ったデオキシスは『2体』いたのよね?」

 

「? ああ。 隕石にはデオキシスがいて、()()()()()()()()()()()2()()()()()……!!」

 

 

その言葉を聞いて5人はある可能性を思い付く。

 

 

「──もしかしてそのデオキシスはロケット団が持っているデオキシスとは()()()って可能性があるのか?」

 

 

レッドの言葉に全員があり得ると考え始める。

 

 

「だとしたら、そのデオキシスをロケット団が手に入れてしまったら……。」

 

「勝機は殆どなくなる可能性があるわね。」

 

 

そうイエローとブルーの言葉に全員が頷く。 現段階でロケット団の方が戦力が多いのだ。

 

もしこの推測が合っていてロケット団が手に入れてしまえば、大変な事態だ。

 

キワメと『あやつら』の助力を得たとしても勝つのはほぼ無理だろう。

 

 

「……ロケット団がそのデオキシスを入手するのを阻止する必要がある。 もっともこれはオレたちの推測が当たっていたらの話だな。」

 

「……実は、待ち合わせも場所を「いてだきの洞窟」にしたんもな、地元住民からロケット団らしき影が出入りしてるっちゅう目撃情報があったからや。」

 

 

その言葉を聞いてグリーンは察する。

 

 

「…おもしろい。 仮に推測通りだとデオキシスの捕獲を阻止する必要があるし、おじいちゃんの手掛かりも手に入れる必要がある。 故にこの『バトルサーチャー』でロケット団を追いかけて先手を打とうという事か。」

 

「明日まで何もしないのが逆に悪手になる可能性があるって事ね。なら一度こちらからロケット団を一度攻めるって事。 意図は理解したわ。」

 

 

そうブルーがこの先にいるロケット団と戦闘する必要性を理解する。

 

 

「これまで受け身一方だったオレたちが、はじめて追う立場を取れる! オレたちに戦意を向けている者を早速サーチしてみよう!!」

 

 

レッドはそう言いながら『バトルサーチャー』を起動する。

 

すると『バトルサーチャー』は光を放ち、洞窟の奥に向かっていく。

 

 

「あっちにいるってことか。」

 

「……よし、みんな。 行こう!」

 

 

サトシの言葉に全員が頷き、奥へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── クチバシティ ───

 

 

所変わってカントー地方のクチバシティ。

 

そのクチバジムにある訪問者達が現れていた。

 

 

「……てめえらは一体何者だ?」

 

 

そのジムリーダー『マチス』は突然現れた人物達に警戒をしながら問いかける。

 

 

「……本来なら口上を言うんだけど、以下省略ニャ。」

 

「我らはロケット団さ。」

 

()()()()()()から来たロケット団って言えば分かるかしら?」

 

 

その言葉にマチスは驚きを隠せなかった。

 

 

「……まさか、サトシの世界と同じ世界のロケット団か。 で、そんなお前らが何をしに此処に来たんだ?」

 

 

マチスは驚きつつもその理由を問い掛ける。

 

するとロケット団3人組(?)は此処に来た理由を話す。

 

 

 

 

 

「簡単さ、()()()()()()()()話したい事がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以上如何でしたでしょうか?



次回ついにロケット団と接触。



ではまたの機会に。




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