ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
では、どうぞ。
オーキド博士がロケット団に捕らわれてしまい、救うためにナナシマ行きの船、『シーギャロップ号』に乗ったレッド達。
キワメとの出会いでレッド達図鑑所有者達は自身の実力不足を痛感してキワメの『究極技』を習得するため修行をし、遂に『究極技』を習得する。
その後、4の島にいたマサキに合流。
マサキからデオキシスがもう一体いる可能性と4の島にロケット団がいる可能性がある事を聞くのだった
─── いてだきの洞窟 ───
いてだきの洞窟内をバトルサーチャーで示された方向に周辺を警戒しつつ向かうレッド達6人。
バトルサーチャーは戦意を向けているトレーナーが半径100m以内にいるならば見つける事ができ、その見つけたトレーナーがいる方向に光は示すのだ。
それはつまり、半径100m以内に
故にレッド達6人は警戒しつつ洞窟内を進む。
ある程度進むと、
「ピッ? ピカピ!!」
「! みんな、来るぞ!!」
『!』
こちらに敵意を持ったポケモン達がこっちを攻めて来たのだ。
「オレたちを洞窟の奥に行かせない気か!!」
「このポケモン達が明らかにトレーナーの指示を受けた動き!!」
レッドとグリーンはポケモン達の動きから襲って来たポケモン達がトレーナーの指示で動いていると確信する。
「マサキさんの情報は正しかったようですね。」
「やっぱりロケット団がいるみたいね!!」
イエローとブルーはマサキが手に入れた情報が正しかったと確信する。
襲って来たポケモン達に対してサトシはピカチュウで対応する。
「ピカチュウ、“エレキネット”!!」
「ピカ! ピカピカ、ピッカ!!」
レッド達がボールを繰り出そうとするが、既に外にいるサトシのピカチュウが“エレキネット”を広い範囲に放ち、襲って来たポケモン達を拘束する。
「レッド!」
「あ、ああ! フッシー、“ねむりごな”!!」
サトシが自分の名前を読んだ事でその意図を読み、フッシーの“ねむりごな”で拘束されたポケモン達を全員眠らせた。
「……(“エレキネット”で襲って来たポケモン達を一箇所に集めて拘束した事で“ねむりごな”での無力化を簡単にしたのか。)」
グリーンは先程のサトシの戦闘に舌を巻く。
一般のトレーナー達にとってポケモン達の無力化は相手のポケモンが戦闘不能となる程のダメージを与えると考えるのが自然だ。
事実グリーンもリザードンで攻撃して無力化しようと考えていたが、当然その技を放つエネルギーにも限界がある。(PPとも言う。)
襲って来たポケモン達が自分達と比べて強いポケモンではない事は分かっていたが、それでも襲ったのはこちらの体力やエネルギーを削るためだろう。
それを考えてなのか、本能なのか、はたまたポケモンを傷付けたく無かっただけなのか不明だが、一度の攻撃で一つの場所に拘束をして、“ねむりごな”で眠らせて無力化した事で強力な攻撃のエネルギーを消費せずに済んだのだ。
「襲って来た事とバトルサーチャーの情報からこの近くにいる筈、どこだ?」
「ルカリオ! ロケット団の居場所を教えてくれ!!」
すぐにサトシはルカリオを繰り出し、この洞窟内にいるロケット団達の居場所を探ってもらう。
「……お願いがあるんだイエロー、ルカリオの感じているロケット団の波動の位置を『トキワの力』で見てくれないか?」
サトシの頼みにイエローは頷き、ルカリオの記憶を見る。
「……皆さん、あの曲がった先に2人います。」
「あの先か。」
イエローは小さくレッド達にロケット団の居場所を話し、レッドはボールを取り出す。
「みんな、耳を塞いで! プテ、“ちょうおんぱ”!!」
レッドと言葉と同時にプテが“ちょうおんぱ”を繰り出す。
洞窟内で発した“ちょうおんぱ”は反響し、隠れているロケット団達に届く。
「───!!?」
プテの“ちょうおんぱ”が止まった瞬間。
「ピカチュウ、“でんこうせっか”で近づいて“エレキネット”!!」
ピカチュウが“でんこうせっか”で耳を抑えているロケット団員達に近付き、“エレキネット”で拘束する。
「ぐわぁ!?」
その声を聞き、ロケット団の拘束が成功したことを察して6人はロケット団員達がいる場所へと向かう。
「…確かにロケット団の下っ端が2人いたか。」
「うぐ、クソ!!」
既に“エレキネット”で拘束されているロケット団達をみて、グリーンは質問する。
「質問するぞ。 なぜこの『いてだきの洞窟』にいる?」
質問するも、ロケット団達は答えない。
「どうして、オーキド博士を誘拐した? どうして俺達を捕えようとしているんだ!!」
サトシはロケット団達に怒りながらロケット団に問いかけるもロケット団達は何も答えない。
その時、ゴゴゴゴゴ! と音がする。
「? この音の感じ……、まさか。」
全員が何だと疑問を持っている中、サトシはその音に
「みんな、離れろ!!
『……はい?』
サトシのその言葉に理解が追いつかない5人はこの様な襲撃に慣れているサトシと比べ、反応が遅れてしまう。
“ドゴ”っと洞窟の壁が壊れ、何かが入って来る。
『!?』
咄嗟に察してその場から離れたサトシと違い、レッド達4人は回避は難しいと判断して、レッドとグリーンは元々ボールから出していたフッシーとリザードンをブルーとイエローはカメちゃんとチュチュを繰り出して対応しようとするが
「遅いじゃん。」
入って来たその『マシン』の輪っか状のアームが4人に襲い掛かり、
“ガキン”とレッド達を拘束する。
「ぐ……、」
「うあ……。」
ギリギリと強い力でポケモンごと拘束されて同じアームに拘束されているレッドとイエローは苦しそうに声を出す。
「く! 本当にロボットとはな……。」
「うっ…、でもどうやって此処に。」
同じくグリーンとブルーの2人も別の腕で拘束されつつもサトシの言う通り、ロボットが襲いかかってきたのもそうだが、サトシのルカリオの“波動”を持ってしても此処まで近付かれるまで気づかなかった事が衝撃だった。
「サトシとわい以外皆捕まってしもうた!?」
「……そのロボット、波動が感じ取れないようにしているのか? 全く波動を感じる事が出来ない。」
サトシがルカリオの様子を見てもあのロボットから波動は一切感じる事が出来ないという表情だ。 おそらくルカリオ対策で作られたロボットだろう。
「その通りじゃん! ロケット団の技術を使ってお前のルカリオでも感じることが出来ない様にした!!」
そう言いながらロボットの中から1人の人物が姿を現す。
その姿を見てサトシとピカチュウ、ルカリオは驚愕する。
「
この世界に来る前に戦ったロケット団に瓜二つの人物が現れたのだ。
「あーあ、こいつら弱いねえ、やっぱり。 急場で捕まえたポケモンはダ〜〜メじゃん……。 使えないな〰︎〰︎。」
その人物、『チャクラ』はそう言いながら“エレキネット”で拘束され、眠っているポケモン達を見てそう言う。
「使えないヤツは、こうだ!!」
そう言い、チャクラはロボットのアームで眠っているポケモン達を攻撃するその直前。
「ピカチュウ! ネギガナイト!」
ピカチュウの“アイアンテール”とネギガナイトの“ぶんまわす”でそのアームでの攻撃を受け止める。
「お? 何だ。 まだ使い道がありそうじゃん。」
チャクラは捕まえたポケモン達を狙えばサトシ達がそれを防ごうと動くのを見て、人質ならぬポケ質に使えると判断する。
「──どうしてポケモン達を攻撃した。 お前たちロケット団のポケモンなんだろう。」
サトシは拳を強く握りしめながらチャクラに聞く。
「一切使えないポケモンなんていらないし、目障りなだけじゃん。
そう言った瞬間、ルカリオの“はどうだん”が迫ってきたので機械で受け止める。
「! 一撃でここまで凹むなんてやっぱり厄介な奴じゃん。」
受け止めた機械の腕はルカリオの攻撃で大きく凹み、形が曲がっていた。
「……ポケモン達を勝手に捕まえて俺たちを襲わせて、失敗してムカついたから攻撃した? ふざけるな!!」
サトシはそうチャクラに怒りを露わにする。
「おーおー、怒ってるね。 まあ、サトシを捕らえる事が出来なかったのは残念だけど、他は作戦通りで良かったじゃん。」
「作戦……! あのロケット団達は囮か!!」
グリーンは先程捕まえたロケット団達が自分達を誘き出す為にあえて捕まるように配置したと理解する。
ルカリオの波動で敵がいる事を知り、敵がいる事でその波動を遮断する機械の内部にいる自身の存在がいないと認識させて奇襲する作戦だったのだ。
もっともロケット団3人組(?)との戦いで目の前以上の技術を持った秘密メカと何度も戦ったサトシからすれば、お粗末な奇襲であった為に見抜く事が出来たが。
「とりあえずレッド、グリーン、ブルーそしてイエローの4人を捕まえましたから。 後はサトシ、お前だけじゃん!」
その言葉と共にその機械から2人の人物が現れた。
「波動を読まれないようにした奇襲作戦だったが、かわされたか。 流石はサカキ様に勝ったトレーナーだ。」
「相手にとって不足はないんだな。 ゲヘゲヘッ。」
「まだ仲間がいたのか!!」
ロボットのアームに捕らわれているレッドはそう口にする。
「もう出てきたのか? サキ、オウカ。」
「当然。 平行世界とはいえ世界チャンピオンにして、サカキ様を倒したトレーナーを相手にするんだ。 いくら人質を取ろうともチャクラだけでは勝つのは難しい。」
「そうなんだなチャクラ、オデ達全員で戦わなければ負けるんだな。」
そう3人のロケット団幹部と思われる人物達が姿を見せる。
「一応自己紹介をしていくか。」
ペルシアンを連れた人物がそう言うと3人は自己紹介をする。
「我らは『ロケット団機密部隊』、そして
「三獣士チャクラ!」
「三獣士オウカだな。」
その自己紹介を聞き、5人はこの3人がキワメが言った四天王のカンナとキクコの2人と戦った『新しい幹部』である事を理解する。
「
サトシはそう怒りながら3人に疑問を問い詰める。
「おまえら……何を企んでいるんだ。 どうして俺達を捕まえようとしてるんだ? それに、既に捕まえているデオキシスと
サトシの怒りの言葉を聞き、3人は驚く。
「……驚きました。 デオキシスの事は知っているとは理解していましたが、もう一体いるという事まで把握しているとは。」
サキはサトシ達がその情報を手に入れている事に驚いている時、レッドは気付く。
「!(グリーン。)」
サトシが怒った事にレッドも同じ怒りをロケット団に持っていたのだが、サトシが先に言いたい事などを言ったため、少し心を落ち着かせる事が出来た。
故にグリーンがこっちを見ている事に気づいたのだ。
しばらく考えているとその意図に気付き、レッドは頷く。
「イエロー、頼みがある。」
「?」
そしてレッドは同じく囚われているイエローにある事を頼む。
「わかりました。 でも成功するかどうかは……。」
「ああ、でもやるしかない。サトシは今、ポケモン達やオレ達が理由で思うように動けない。 オレ達でどうにかするしかない。」
レッドの言葉にイエローは頷く。
レッド達がこの拘束から脱出する相談をしている中、戦闘が始まる。
「ピカチュウ、“アイアンテール”!」
「ツボツボ、“パワーシェア”!」
オウカがサトシのピカチュウを警戒し、その攻撃と特攻を下げる。
“パワーシェア”は自分と相手の『攻撃』と『特攻』を足して半分にする技。
更にツボツボは元々の攻撃と特攻が低いポケモンだ。
故に一番警戒するべきピカチュウにそれを行ったのだ。
これにより、ピカチュウの“アイアンテール”での攻撃を受けてもダメージは少ない。
「ペルシアン、“きりさく”。」
「エアームド、“はがねのつばさ”!」
攻撃した瞬間を狙い、サキとチャクラがポケモンでピカチュウを攻撃する。
「ルカリオ、“バレットパンチ”!」
ペルシアンとエアームドの攻撃を“バレットパンチ”で捌く。
この間にも、
「ほれ!」
チャクラの操作している機械の腕が拘束されているポケモンに攻撃している。
その攻撃をネギガナイトとマサキのナッシーが受け止める。
「サトシ! このポケモン達は任せてくれ!!」
「ありがとうマサキさん! ウオノラゴン、“ドラゴンダイブ”!」
サトシは“ドラゴンダイブ”で機械を攻撃しようとするが、
「ジュペッタ、“まもる”。」
サキのジュペッタの“まもる”でそれが阻止されてしまう。
その瞬間、アームに拘束されていたイエローが頷くと同時に、レッド達は攻撃する。
「フッシー、“ハードプラント”!!」
「リザードン、“ブラストバーン”!!」
「カメちゃん、“ハイドロカノン”!!」
「チュチュ、“10万ボルト”!!」
4人は同時に自分達を拘束している機械に攻撃したのだ。
「おっとっと!」
しかし4人の攻撃は機械を操作するチャクラによって腕を動かされた事で逸れてしまう。
「うひゃひゃ!! すごいすごい!! すっごい攻撃じゃん!! でもサトシの攻撃に合わせて攻撃して来るのは予想してたじゃん。」
チャクラは特にレッド、グリーン、ブルーの3人が放った攻撃を見てそう煽る。
「でも当たらなきゃ意味ナーシですから〰︎〰︎!!」
チャクラがそう4人を笑っていた。
もし此処で煽らなければ気付く事が出来ただろう。
イエローから細い糸が垂れており、その先にある機械の下へと動いていた『モンスターボール』を!!
機械の下へ入ったボールからあるポケモンが現れ、イエローは指示する。
「ピカ! “ボルテッカー”!!」
出てきたピカが『雷の究極技』とも言える“ボルテッカー”を機械に放つ!!
その攻撃を受けた機械は完全に壊れるのだった。
「な、何!?」
チャクラは見た事がないその技の威力とその攻撃によってロボットが破壊された事に驚く。
「よし! 脱出出来た!!」
その攻撃の影響でレッド達4人は拘束から逃れる事が出来たのだ。
「オレ達3人の『究極技』で攻撃して失敗してもイエローが『トキワの力』で動かしたピカでの“ボルテッカー”で破壊する。上手くいったな!」
「ああ。 あのチャクラという男の性格なら威力の高い『究極技』を外せば煽って来るとは思っていたからな。 下にいるピカには気づかなかったんだろう。」
「形勢逆転ね。 ありがとうイエロー。」
「いえ、“ボルテッカー”が上手くいって良かったです。」
4人はそう話しながら、レッドはゴン、グリーンはハッサム、ブルーはニドちゃん、イエローはゴロすけを繰り出して三獣士の後ろを取る。
「これで挟み撃ちや! 観念するのはお前らちゃうか?」
マサキがそう3人に言うも、サキは笑っている。
「ンフフフ。 なるほど、レッド達図鑑所有者達も強くなっているということですか。 しかし、忘れていないか? 此処はお前たち5人を誘き出して捕らえる為に用意した舞台だという事を!!」
その瞬間、オーキド研究所で見たワープホールのようなものが現れ、そこから4人の人物が姿を見せる。
「!? お前らは、『ジョウト地方にいたロケット団幹部』!!」
「お久しぶりですね、サトシ。」
その4人の人物はアポロ、ラムダ、アテナ、ランスの4人だったのだ。
─── エンジュシティ ───
所変わってエンジュシティにてある人物がジムに向かっていた。
「ふう、ようやく戻れたか。」
彼、『マツバ』は千里眼での依頼を終えて今エンジュシティに到着したのだった。
「さて、ジムリーダーとしての務めをしないと。」
そうマツバがエンジュジムに向かっているその時、
「マツバさん! お帰りなさいませ。」
自身のジムトレーナーの1人がこちらに来たのだ。
「? どうした。 わざわざジムから此処に来るとは、何かあったのか?」
「はい。 まずはこちらを。」
そう言うジムトレーナーの手には緊急時のポケモン協会からの手紙があったのだ。
「緊急の連絡か?」
マツバはその手紙を受け取り、その内容を読む。
「………! これは。」
その内容にマツバは驚くしか無かった。
しばらく手紙の内容を見ていたマツバだが、
「……ありがとう、帰ってきたばかりですまないがすぐにまた出かける。」
「何処へ?」
ジムトレーナーの質問にマツバは答える。
「ポケモン協会だ。」
そう言いマツバはポケモン協会へと向かうのだった。
以上如何でしたでしょうか?
次回はサトシ達6人とロケット団の7人の幹部との戦闘。
ではまた次回。