ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。

ではどうぞ。


いてだきの洞窟 〜 一斉攻撃開始

 

オーキド博士がロケット団に捕らわれてしまい、救うためにナナシマ行きの船、『シーギャロップ号』に乗ったレッド達。

 

キワメとの出会いでレッド達図鑑所有者達は『究極技』を習得後、4の島にいたマサキに合流。

 

マサキからデオキシスがもう一体いる可能性と4の島にロケット団がいる可能性がある事を聞き、遂にいてだきの洞窟でロケット団の幹部達7人と激突。

 

 

戦闘でデオキシスがもう一体いる事が判明し、これ以上の戦闘は不利と判断してレッド達はいてだきの洞窟から撤退するのだった。

 

 

─── いてだきの洞窟 ───

 

ロケット団達は“えんまく”が晴れた後に現れた大きな穴を見て、サトシ達に逃げられた事を悟る。

 

 

「……逃げられてしまいましたね。」

 

 

アポロはそう現状の状況を言いながらチャクラ達に視線を向ける。

 

 

「チャクラ、少し遊び過ぎましたね。 あなたの油断がこの状況にしたのだと分かっていますか?」

 

「……ふん。」

 

 

レッド達の『究極技』が外れたのを見て嘲笑った事でイエローの手に気付く事が出来ず、レッド達を拘束していた機械が破壊されてしまった。

 

その結果、戦う相手がサトシ1人から5人となった事で、その結果この状況になったのだ。

 

 

「サトシは当然ですが、レッド達図鑑所有者達もカントー三幹部のナツメ、マチス、キョウの3人、そして四天王に勝利した実力者。そんな相手と知りながら煽って隙を作るとは、サカキ様の親衛隊が聞いて呆れます。貴方達は少し気が緩んでいる様だ。」

 

「申し訳ありません、アポロさん。 確かにこれは私たち三獣士の油断でありました。」

 

 

アポロの威圧にサキはそう返す。

 

 

「……確かに逃げられたけど、このナナシマにいる事は間違いない。 なら、無理矢理出て来る様にすれば良いだけじゃん。」

 

「ほう? なんかあるんのか?」

 

 

チャクラの言葉にラムダはそう質問する。

 

 

「もちろんじゃん。」

 

 

そしてチャクラはこれから行う作戦を話す。

 

 

「───。」

 

 

その内容を聞いたアポロ達は、

 

 

「……なるほど、確かにそれならば問題はないでしょう。」

 

 

チャクラの作戦を評価するのだった。

 

 

「では、その作戦で行きましょう。 サトシ達がもう一体のデオキシスの事を知っている以上、逃してしまうというのは悪手ですからね。」

 

 

 

 

 

─── シーギャップ号 ───

 

 

いてだきの洞窟から逃げたレッド達はそのまま近くのポケモンセンターではなく、シーギャロップ号に再び避難していた。

 

 

「ジョウトのロケット団の幹部達、以前戦った時よりも遥かに強くなってる。」

 

 

サトシはそうアポロ達の実力を評価する。 以前ジョウトで戦った時よりも格段に強くなっており、サトシは驚きを隠せなかった。

 

 

「ああ、それに三獣士だっけ? アイツらも3人とはいえ、サトシを抑えられる実力があった。」

 

「やはり、今のロケット団はヤマブキシティの時とは実力も規模も桁違いだ。」

 

 

かつてのヤマブキシティでの戦いよりもレッド達は強くなっている。 にもかかわらずサカキが現れていない状態で苦戦。

 

幾らジムリーダー達の助力がないとはいえ異常だ。 ロケット団がここまで強くなった理由を考えていると、

 

 

「……もしかして、サトシの『スマホロトム』から得た情報で?」

 

 

自分達がサトシの『スマホロトム』を参考につくられた『ポケモン図鑑』で修行などを効率的に行なっている様に、ロケット団もその情報を元に強化されているのではないだろうかとブルーは考える。

 

事実、ヤマブキシティでの戦いでマチスはエレキブルを繰り出していた。

 

自分達が来るまで、所持していた『スマホロトム』のポケモン図鑑を使って強くなっていても不思議ではない。

 

 

「それを踏まえてもあの幹部達は強かったです。 確かにキワメさんの言う通り、これから来るという『味方』が来るまで待っている必要がありますね。」

 

「…『味方』? 一体誰や?」

 

 

イエローの言葉にレッド達は頷くが、初耳だったマサキは疑問に思い質問する。

 

 

「それが、僕たちも分からないんです。 キワメさんとサトシさんが言うには僕たちの『味方』と言う事なんですけど。」

 

「おばあさんとサトシは一切教えてくれないんだよ。」

 

 

イエローとレッドは不満を口にしながら『味方』の事を語る。

 

キワメとサトシだけがその正体を知っており、2人の話から頼りになる人物達である事は察する事はできるが……、

 

サトシは一切教えてくれない。

 

 

「…ごめんな。 キワメさんから教えちゃいけないって言われているんだ。」

 

 

そうサトシは言わない理由を語る。

 

 

「明日になれば分かるし、実力は問題ない。 『あの人達』が来れば今のロケット団にも問題ないぜ。」

 

「ピカチュウ。」

 

 

そうサトシとピカチュウは誇る様に語る。

 

 

「……なるほどな。 とにかくサトシの言葉を信じればええんやろ?」

 

「ああ。」

 

 

マサキはそう判断してサトシの言葉を信じる。

 

 

「……となると、明日までは何もしないでこのシーギャロップ号に留まる必要があるな。 ナナシマの他の島で待機するより、海で待機した方が足も付かない。」

 

「それに、デオキシスの情報が来たらすぐに動けるからね。」

 

 

グリーンとブルーはこのままシーギャロップ号に待機した状態が好ましいと判断する。

 

 

「マサキ、何か情報はあるか?」

 

「いや、ニシキにも協力してもらってるけど、特にないで。」

 

 

マサキはシーギャロップ号についた後、ニシキと連絡してもう一体のデオキシスがいる事を話し、目撃情報などを得て欲しいと頼んだのだ。

 

(本来の仕事をニシキに任せて更に頼むのは心が苦しかったが、事情を聞いていたニシキは快く受けてくれた。)

 

 

「そっか、今はこのシーギャロップ号で待つしかないな。 他の島に行けば無関係な人やポケモンを巻き込む可能性があるしな。」

 

 

そうサトシが言うと同時に近くに現れた人物を見て6人はその人物にお礼を言う。

 

 

「船長さん。 オレ達に協力してくれてありがとうございます。」

 

 

自分達に協力してくれるシーギャロップ号の船長にそうお礼を言いながら頭を下げる。

 

 

「問題ないさ。 ここまで来たなら最後まで付き合うよ。 ……状況はキワメさんからもらった手紙で把握した。 君たちほどの実力はないが、協力させてもらう。」

 

 

以前、キワメと共にシーギャロップ号に乗った際、キワメは手紙を船長に渡しており、そこにはロケット団や巨石などの情報が書かれていた。

 

故にシーギャロップ号の船員達がレッド達の状況とロケット団の危険性を理解しており、協力してくれたのだ。

 

 

「とはいえ、このままロケット団が何もしないって事はない。 次に何をするか──。」

 

 

そうマサキが話しているその時!

 

 

“ドタドタ”と船を走る音が聞こえた。

 

 

 

 

「船長! それに皆さん。 大変です!!  ロケット団がテレビをジャックして来ました!!」

 

『!?』

 

そう報告して来たのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その放送は突然流れた。

 

 

テレビの電源が点いている状態ならば番組が強制的に映像が、テレビが消えている状況にも関わらず、テレビが点いて映像が流れる。

 

その映像には3人の人物が映っていた。

 

1人は巨体でツボツボと共にいる男性。 1人はペルシアンを側に置いている女性。

 

そしてもう1人は2人よりも背が小さく、帽子を被っている男子だ。

 

この3人をレッド達は知っている。 

何故なら、

 

 

《こちら、ロケット団三獣士じゃ〜ん!!》

 

 

直前まで戦闘していたロケット団の幹部達だったからだ。

 

 

《この放送はナナシマ全島にお送りしてますから〜〜〜!!》

 

 

ロケット団三獣士チャクラはそうこの放送がナナシマ全島に流れている事を話す。

 

そしてチャクラは全員が驚く事を話す。

 

 

《これから()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!》

 

 

そうチャクラがこのナナシマ全島に一斉攻撃を行うと宣言したのだ。

 

その後チャクラはチラシの様な紙を取り出してテレビを見ている人達に見える様にする。

 

そのチラシには5人の写真があった。

 

 

《ナナシマの皆さん、攻撃をやめて欲しかったらどこかに隠れているこのサトシ、レッド、グリーン、ブルー、イエローの5人を差し出すじゃ〜ん!!》

 

 

そうチャクラはチラシに写っている5人を差し出す様に言うのだった。

 

 

 

 

 

 

「ナナシマに一斉攻撃だって!?」

 

 

その放送の内容を聞いてレッドは驚愕する。

 

何の無関係なナナシマの人々を攻撃するという宣言に5人は怒りを露わにする。

 

 

《繰り返すじゃん!! これからナナシマ全島をぼくたちロケット団が一斉攻撃しますから!!》

 

 

その瞬間、4の島に大きな音が聞こえる。

 

 

「む!! 4の島から聞こえるこれは、何だ?」

 

「……何か地面から出て来る!」

 

 

グリーンとブルーのその言葉に合わせる様に“ズゴゴゴゴ”と地面から聞こえ、地中から何かが出てくる。

 

 

出て来たのは巨大な長いポケモン、『ハガネール』とチャクラ。 そしてそれに続く様に、複数のハネッコを気球の様にして乗っているオウカ。スターミーにペルシアンと共に乗っているサキの3人だった。

 

 

《手始めにぼく、チャクラが5の島を!! 6の島をオウカが!! 7の島をサキがどどーんと壊滅させに行きますから、覚悟するじゃん!!》

 

 

そして最後にチャクラは語る。

 

 

《サトシ、レッド、グリーン、ブルー、イエローの5人を匿っている奴!! 攻撃をやめて欲しかったら、さっさと差し出すじゃ〜〜ん!!》

 

 

そう言いながらロケット団三獣士は先程チャクラが言った場所へそれぞれ向かうのだった。

 

 

 

 

「あいつら! 宣言通りの島を攻撃しに向かうつもりか!!」

 

 

サトシはそう向かっているロケット団三獣士達を見て言う。

 

 

「とにかく攻撃を止めないと! 行くぞプテ──。」

 

「待ってレッド! それに皆も! ロケット団三獣士は確かに止める必要があるけど、あの4人の幹部がいないのは気になるわ。」

 

 

ブルーはあの放送にいなかったロケット団4将軍が気になった。

 

 

「これは間違いなく私たちを分断させて誘き出す為の作戦。 何も考えずに行くのは──。」

 

 

そう言っている最中にサトシとレッドの表情を見て、ブルーは察する。

 

 

 

「…まあ、そうよね。 レッドとサトシはそんな()()()()は気にしないよね。」

 

 

そうブルーは少し笑いながら言う。

 

 

「……なら、せめて二人組で3つに別れましょう。 罠がある以上、1人で行くのは危険過ぎるから。」

 

「2人組ですか?」

 

 

イエローがブルーの提案にそう疑問を返す。

 

 

「ええ。 ただし、レッド、グリーン、サトシの3人は互いに組んではいけないわ。」

 

「? どうしてや。」

 

 

マサキがそう質問するとブルーはその理由を答える。

 

 

「これは間違いなくロケット団の罠。 冷静に判断して引き際を探る必要もあるかもしれない。 でもレッドとサトシはさっきの様になりふり構わず突っ込もうとするし、グリーンはオーキド博士を誘拐された事で冷静さに不安が残る。 だから3人には冷静なストッパーの役目を持つ人と組む必要があると思うの。」

 

「……なるほど、少し癪だが納得がいく。」

 

 

グリーンはブルーの考えに同意する。

 

 

「後は私たち3人が誰と組むか何だけど。」

 

 

ブルーは“チラ”っとマサキを見て言う。

 

 

「マサキはサトシと組んで欲しいの。」

 

「わいが? どうしてや?」

 

 

マサキは自分がサトシと組む理由を聞く。

 

 

「純粋に実力を考えて判断したわ。 サトシは私たちの中で最も強い戦力。 戦った幹部達とタイマンなら間違いなくサトシが勝つ。だから絶対に複数でサトシを襲ってくる筈よ。でも私たちは一対一での戦いでも勝てるかは不安。 あえて心を鬼にして言うけど、複数人で襲って来たら間違いなく私たちの中で最も実力が低いマサキが狙われてそこから私たちもやられる。 でもサトシが相手ならマサキを狙う()()()()()()()()()。だからサトシとはマサキと組んで欲しいって事。 いてだきの洞窟でのことでマサキが冷静に判断出来る事は知ってるから。」

 

 

そうブルーはマサキがサトシとペアになる理由を話す。

 

 

「分かった。」

 

 

マサキもその理由に納得してサトシとペアを組む。

 

 

「次にイエローが誰と組むのかだけど、これは連携を考えた方がいいかもね。」

 

「…連携ってどういう事ですか?」

 

 

イエローはブルーに質問する。

 

 

「イエローはこの2ヶ月、レッドと一緒に旅をして来たし、共に命を賭けて戦った。 相手の出方が分からない以上、一番戦いやすいペアで戦う方がいいと思うの。」

 

「…つまり僕はレッドさんとペアを組むってことですね。」

 

 

イエローの言葉にブルーは頷く。

 

 

「ええ、結果的に私がグリーンと組む事になるわね。」

 

 

そうブルーはグリーンとペアで行動する事を話す。

 

 

「これでペアは決まった。 後はどこへ向かうかだけど──。」

 

「あのサキって奴は俺に任せてくれないか?」

 

 

その時、サトシがそう言う。

 

 

「前に戦った時、なんか『違和感』があったんだ。 確かにジョウトにいたあの幹部より実力も下とは思う。 でも戦った時に感じた“波動”であのサキって奴が『一番危険』だって何となく感じたんだ。」

 

「……分かった。」

 

 

サトシの言葉に全員が同意の意味で頷くのだった。

 

 

「だとしたらオレはチャクラって奴かな? あいつの性格を考えたら、“だいばくはつ”とかしそうだし、ニョロの“しめりけ”なら防げるぜ。」

 

「となると、オウカがオレとブルーって事か。」

 

 

6人は向かう場所を決めて目的地へと別れていく。

 

 

「一応言っておくけど、仮にサカキが現れたら即座に逃げて。 この戦いは攻撃をやめさせる事と、ロケット団のデオキシス捕獲を阻止する事だけど、やられたら元も子もないし、明日になればサトシとキワメさんが言った『仲間』が来る。 ここで無理に戦う必要はない。 だから、」

 

 

ブルーが言わんとする事を理解して全員が言う。

 

 

『また無事に会おう。』

 

 

そう言うと同時に6人はそれぞれ島にむかう。

 

ロケット団の攻撃を阻止するために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある島である夫婦が休息をとっていた。

 

この夫婦はある目的で世界中を旅する事となったのだ。

 

 

「……このナナシマにも手がかりが無かったわね。」

 

「ああ。 自然豊かな場所だから『あの鳥ポケモン』について分かると思ったが、全く無かったな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この夫婦は6()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「この6年間、全く手がかりすら掴めない。 だが、諦めないぞ。」

 

「──ええ。」

 

 

そう夫婦は言い、今日はもう休もうとしていたのだが。

 

 

その時、ロケット団の放送が流れる。

 

 

 

《こちら、ロケット団三獣士じゃ〜ん!!》

 

 

放送の内容からロケット団がこのナナシマに総攻撃を仕掛けると言う。

 

 

その内容に驚いたが、次のロケット団の言葉に夫婦は衝撃を受ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ナナシマの皆さん、攻撃をやめて欲しかったらどこかに隠れているこのサトシ、レッド、グリーン、ブルー、イエローの5人を差し出すじゃ〜ん!!》

 

 

「「─────。」」

 

 

ロケット団が差し出せと言っている5人の中に行方不明になっていた娘、『ブルー』の成長した姿があったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── ポケモン協会 ───

 

 

 

「すまない、遅れてしまったね。」

 

 

そう言いながらジムリーダーのマツバはポケモン協会会長の部屋へと入る。

 

 

「いえ、まだ彼らも来ていないので大丈夫ですよ。」

 

 

そう先にいたジムリーダーのエリカがそう言う。

 

 

他にもカスミ、タケシ、カツラ、ハヤテ、ツクシ、そしてジムリーダー代理のアンズがいたのだ。

 

 

「この面子が揃うのはポケモン協会の事件以来か。」

 

「あの時は色々と後処理が大変だったからな。」

 

 

そう話していると、扉が開いて4人の人物───。

 

 

否、3()()()1()()が入って来たのだ。

 

 

「忙しい中よく来てくれた、ジムリーダーの皆。 集まってもらった理由は『彼ら』から聞いてもらいたい。」

 

 

そう会長の紹介で『彼ら』──ロケット団3人組(?)は理由を話す。

 

 

「今回集まってもらったのは他でもないわ。 力を借りたいから呼んだのよ。」

 

「力? 一体どうして。」

 

 

カツラはそう疑問をムサシ達に聞く。

 

 

「ああ。 それについて話そう。 まずは『ナナシマの状況について』話そうか。」

 

 

 

 

 




以上如何でしたでしょうか?


次回はナナシマでそれぞれの戦いです。


ではまたの機会に。
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