ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
ではどうぞ。
オーキド博士がロケット団に捕らわれてしまい、救うためにナナシマ行きの船、『シーギャロップ号』に乗ったレッド達。
キワメとの出会いでレッド達図鑑所有者達は『究極技』を習得後、4の島にいたマサキに合流。
マサキからデオキシスがもう一体いる可能性と4の島にロケット団がいる可能性がある事を聞き、遂にいてだきの洞窟でロケット団の幹部達7人と激突。
戦闘でデオキシスがもう一体いる事が判明し、これ以上の戦闘は不利と判断してレッド達はいてだきの洞窟から撤退するのだが、ロケット団達はナナシマの総攻撃を宣言。
5人はそれぞれ別れ、その攻撃を食い止めに行くのだった。
─── 1の島 ───
《ナナシマの皆さん、攻撃をやめて欲しかったらどこかに隠れているこのサトシ、レッド、グリーン、ブルー、イエローの5人を差し出すじゃ〜ん!!》
1の島にあるネットワークセンター。
その施設の中でニシキは今のナナシマの状況を整理していた。
「ナナシマ全島に流れているこのわりこみ映像!! 強力な電磁波でナナシマのテレビ放送網に強引に入り込んだのか!!」
ニシキはロケット団が強引にテレビ放送が出来る原理を理解する。
それと同時にあることに気付く。
「おかげでようやく分かったぞ! ポケモン転送システムが不調だった原因も、『同じわりこみのメカニズム』だったんだ!!」
ニシキは今回のわりこみの放送の原理を理解した事で、転送システムの不調の原因も理解したのだ。
つまり、今回のポケモン転送システムの不調は………。
「
ロケット団によって引き起こされた現象だったのだ。
「原因は分かった。 けど今はそれどころじゃない!! まずいぞ。」
ニシキは原因がわかった転送システムの修理より、優先的にしなければならないことがあると慌てる。
それと同時だった。
「ニシキ!!」
同じ仕事仲間が慌てて入ってきたのだ。
「皆さん! どうかしましたか?」
ニシキは嫌な予感がしながらも質問するがその慌てようを見て、その予感が的中した事を悟る。
「わりこみ放送が言っているサトシ、レッド、グリーン、ブルー、イエローという5人はおまえが先日俺たちに説明してくれた少年たちだな!?」
「は、はい!」
ニシキはマサキから聞いたレッド達の状況を仕事仲間に伝えており、その力になると説明したのだ。
「放送を見た島中の人たちが押しかけている! 彼らを……、差し出せと!!」
ニシキが窓から外を見ると多くの人々がネットワークセンターの正門に押し寄せているのが見え、警備員が必死に抑えているのが見える。
「見ろ! 5の島も、6の島も、7の島も!!」
「襲撃を受けてひどい状態だ!!」
「平和だったナナシマが!!」
人々は自分たちの生活が突如として脅かされようとしているこの状況に憤りを見せているが、その矛先はその原因であるロケット団ではなく、レッド達に向けていたのだ。
「この5人がセンターに来ていた事はわかってんだ!!」
「そいつらを差し出せば襲撃はやむんじゃろ?」
「さっさと出して!!」
ロケット団はナナシマ全島を攻撃すると宣言しているのだ。
今は5の島、6の島、7の島でも何時この1の島に来るのか分からない。そのような恐怖を解決する為に、彼らは『このナナシマを救う』という名目の元、レッド達を捕らえてロケット団に渡そうとしているのだ。
「……こちらが混乱を懸念して公表しなかったのが仇になったか!」
ニシキはこの世界の状況をマサキから聞き、その事実確認の為にポケモン協会に連絡をした。
その結果、ポケモン協会での事件で巨石によって暴れていたレックウザなどを聞かせてくれたのだ。
あの事件でレッド達が奮闘しなければ、ジョウト、カントーは壊滅的な被害が出ていただけではなく、このナナシマにも影響が出ていてもおかしくない。
そんな原因の巨石を探知し、破壊できるのは現在はサトシのみ。
その巨石をロケット団が所持している事はニシキも知っており、彼らの援助などをしていたのだ。
当然このような情報は世間に公表するのは混乱を招くと考え、しないと判断してポケモン協会に同意していたのだが、ロケット団はそこを突いた。
ニシキのように状況を理解していれば今ナナシマの人々がやろうとしている事は悪手の悪手である事は分かるのだ。
「……皆さん。 多くの電気ポケモンやバッテリー、そしてポケモン回復マシンを持ってシーギャロップ号に行ってください。 この状況ではどのポケモンセンターにもレッド君達は行く事が出来ない!! レッド君達が戦いから戻った後、ポケモンを回復させる手段が必要です。」
「ニシキ……。」
ニシキは現在の状況を話す。
「レッド君達がロケット団に捕まってしまえばロケット団が持つ巨石に対抗する事が出来なくなります。 仮に暴走でもして仕舞えば
その言葉にニシキとその仲間は頷き、早速と準備を始めるのだった。
─── 5の島 ───
「さあて、攻撃はじめちゃおっかな〰︎。」
チャクラはそう、上空から5の島を見て呟く。
チャクラは現在ハガネールに乗って上空におり、正に攻撃を行うとしているのだ。
「ぼくの攻撃ホンットすっごいですから〰︎!!」
その言葉と共にハガネールは“シュオオオオ”と空気を吸い込み始める。
「島ごと消し飛んじゃうじゃ〰︎〰︎〰︎ん!!」
その瞬間、ハガネールは吸い込むのをやめ、チャクラはハガネールに技を指示する。
「“りゅうのいぶき”!!」
ハガネールは“りゅうのいぶき”を繰り出し、町の家や施設などを破壊する。
「あははははははは。」
“ドコォン”と破壊される光景を見てチャクラは笑う。
「高級リゾートもポケモンを祀った「思い出の塔」も、みんなみんなぶっ壊れろ!!」
その言葉の通りにハガネールは暴れる。
下は多くの人々の悲鳴が溢れていた。
「う〰︎〰︎ん、上空からちまちま攻めるのも飽きて来たな。 ダイレクトに行っちゃう? フォレトス!」
フォレトスはチャクラの言葉に頷く。
「よ〰︎〰︎し、ポケモンセンターにつっこんで……、“だいばくはつ”!! ドッカーンッ!!」
チャクラの指示通り、フォレトスは窓ガラスを割って、ポケモンセンターにつっこんで、“だいばくはつ”を繰り出す。
フォレトスが割ったガラスから煙が上がる。
「あれ?」
しかし、それだけ。
爆発はせず、煙だけが出ていたのだ。
「爆発しないでケムリが燻るだけ? どうなってるじゃん? フォレトス。」
疑問に思い、チャクラはポケモンセンターの中を見る。するとチャクラは驚愕する事になる。
「やっぱり、“だいばくはつ”か。 いてだきの洞窟でフォレトスの技をポケモン図鑑で見た事とお前の性格なら必ずやるって思ってたぜ!」
そこには倒れて戦闘不能になっているフォレトスとそれを倒したレッドがいた。
「おまえ、追ってきたじゃん!! どうやってフォレトスの“だいばくはつ”を防いだか知らないですけど、ぼくの邪魔をするその態度が、気に食わないですからァァ!!」
そうチャクラは怒りながらハガネールに指示をする。
「小細工出来ないよーにバックリいかせてもらうじゃぁん!!」
ハガネールはその指示の通り、“バクン”とレッドを口の中に入れる。
「ギャハハハ、ざまーみろじゃん!!」
そうチャクラが笑っていると、ハガネールの口がブルブルと震える。
「!!」
その理由は、レッドがニョロを繰り出してそのニョロがハガネールの噛む力以上のパワーで口を無理矢理開いたからだ。
「“だいばくはつ”を無効にしたのはこのニョロ!! 爆発系の技を封じ込める特性「しめりけ」を持つ、勇敢なオレの仲間だ!!」
“ググググ”と力で開けたハガネールの口から出てレッドはニョロに指示をする。
「そして…、頼れる格闘戦士でもある!! くらえ!! “きあいパンチ”!!」
その攻撃を受けてハガネールはポケモンセンターの外へ吹き飛ばされる。
「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、許さないじゃ〰︎〰︎ん!!」
チャクラは怒りのままハガネールに指示をする。
「口がダメならシッポで串刺しにするまでですからァァー!! “アイアンテール”!!」
ハガネールがシッポでニョロを攻撃する。
対してニョロは目を光らせて、ハガネールの“アイアンテール”を受け止める。
「受け止めたァ!?」
「“ともえなげ”!!」
そのままハガネールのシッポを掴み、“ともえなげ”をする。 ニョロのパワーにやられてハガネールの全身がニョロに投げられて地面に叩きつけられる。
「いててて、 …な、なんで?」
その言葉と同時に、ピカのシッポがチャクラの顔へ向けられる。
「何故競り負けたのか分からないか?」
レッドはチャクラのハガネールが競り負けた理由を話す。
「あの時、ハガネールの口から力で脱出したのはニョロの“ビルドアップ”でパワーと防御を上げたからだ。 そして、おまえが“アイアンテール”を放つ前に、ニョロは“こころのめ”を使っていたんだ。 確実に次の攻撃を繋げる為、おまえの動きを見切っていた。」
レッドはそう、この結果になった要因を話す。
「それもそうだけど、どうして周りにまだ人がいるのに全力でハガネールを投げる事が出来たじゃん!! おまえらの性格上、周りに被害にでないように力をセーブすると思ったのに!!」
「
その言葉と同時にある人物が現れる。
「レッドさん!! この周辺の人達の避難、終わりました。」
「………誰じゃん?」
現れたのは
「サンキュー、イエロー。 おかげで全力でコイツと戦えた。」
「イエローだって!?」
チャクラはその人物がイエローである事に驚いたのだ。
─── 過去 ───
時は遡り、まだレッド達がナナシマに到着する前。
『イエロー、これを渡すわ。』
ブルーから渡されたのはスカート型のワンピースだった。
『これってワンピースですか? でも僕はこの服を着るつもりは無いんですけど。』
『うん。 確かにイエローはこういう女の子って服装は着ないイメージね。
『どういう事ですか?』
イエローの質問にブルーは答える。
『ほら! 常に男の子の様な姿をしているから、一目見ただけじゃ男の子って思うじゃない? きっとロケット団もそうよ。 だからあえてこの服を着て髪も変えたらイエローだってすぐには気付く事が出来ないと思うの。 これからロケット団が待ち構えているナナシマに行くんだから、こういう手段もあった方がいいでしょう?』
『……確かにそうですけど。』
イエローは恥ずかしながらその服を受け取る。
『その格好でレッドを誘惑でもしなさいよ。』
『ブ、ブルーさん!!』
『『『?』』』
イエローの突然の大声にレッド、サトシ、グリーンは疑問に思うのだった。
─── 5の島 ───
「ブルーさんがこの服を用意してくれたお陰で僕だって気付かれずに5の島の人たちを誘導出来ました。」
「そういうことだ。」
レッドはチャクラに怒りを見せながら質問──否、尋問する。
「島を…、無関係な人々をこんな酷い目に…!! これ以上被害を広げる訳にはいかない!!」
「どうして僕たちを狙うんですか!? ロケット団にとって僕たちは邪魔だからですか!!」
レッドとイエローの疑問にチャクラは怯えながら話す。
「ち、違う…。 逆じゃん。」
「「!?」」
チャクラは驚く事を話す。
「お前たちが
チャクラはなぜロケット団が自分達を捕らえようとしているのかその理由を話す。
「サカキ様に命じられた作戦は……、
─── 6の島 ───
「は〰︎〰︎。まったく張り合いがないんだな〰︎〰︎。」
オウカはそうつまらなそうに言う。
「この6の島の人たち、弱すぎるんだな〰︎〰︎。」
「…う。」
「…うう。」
そのオウカの目の前には多くの倒れた人々がいた。
この人達は島を守ろうとしたのかポケモン島共に倒れていた。
多くの人々がいるのだが、オウカには傷ひとつ無い。 これはオウカの実力が高い事を証明していた。
「さ〰︎〰︎て、次は『しるしの林』から『へんげの洞窟』方面へ行くかな。 『遺跡の谷』の奥もいいな〰︎〰︎、 ゲヘゲヘ。」
そう言いながらオウカは言葉通りに進もうとする。
「待て!」
「!」
その時、“ザザザザ”と波の音と共に海の上を移動してこちらに向かってくる人影が見える。
“ザバァ”と“なみのり”をしているゴルダックに乗ってグリーンが現れたのだ。
「お〰︎〰︎。 自分から出向いて来たんだな! 感心なんだな!!」
オウカはそう言いながら手持ちのツボツボと共に迎え撃つ。
「リザードン!! “かえんほうしゃ”!!!」
リザードンの“かえんほうしゃ”がツボツボ達に繰り出され、炎に包まれる。
「簡単に焼きつくせると思わない方がいいんだな。」
「!?」
オウカの言葉の意味は“かえんほうしゃ”の炎が収まった後の光景を見て理解する事になる。
ツボツボ達は甲羅の中に隠れていて、ダメージが無かったのだ。
「甲羅の中に隠れてしまえば、ツボツボに炎攻撃は効かないんだな。」
ツボツボは“むし・いわ”タイプのポケモンで、防御と特防が高いポケモンだ。
防御に徹してしまえば崩すのは難しい。
「そして…、」
その言葉と共に“ボコボコ”と次々と砂浜に穴ができ、次々とツボツボが顔を出す。
そしてグリーンとゴルダック、リザードンに群がってくる。
「しまった!!」
しかもただ群がって来るのではない。
「“どくどく”か!!」
リザードンとゴルダックには“どくどく”を繰り出して徐々に体力が削られて行く。
「ぐ……ぅぅぇ!」
「おやおや、ずいぶんイヤそうな顔をするんだな〰︎〰︎。」
そう言いながらオウカはツボツボ達を指で撫でる。
「この子たちだって見なれてみればかわいく見えて来るんだな〰︎。」
そして両腕を上げて、語る。
「すべての生命は家族なんだな〰︎。 家族は大切にするんだな〰︎。」
一体どの口がとグリーンは思いながら、身動きが取れないこの状況をどうにかしようと抗うが、身動きはほとんど取れない。
「お〰︎〰︎、そうそう! グリーン、おまえにも大切な“家族”がいるって、サカキ様から聞いているんだな。」
「!!」
オウカの言葉にグリーンは驚く。
「今、元気にしているか確かめてみるんだな。」
そう言いながらオウカはモニターをグリーンに見せる。
そこには鎖で両腕を拘束されているオーキド博士の姿があった。
「き……きさまらあああ!!」
怒りでグリーンは身体を動かそうとするも、動く事が出来ない。
「ムダなんだな。」
そう言いながらオウカはグリーンが無力化するまで攻撃しようとしたのだが、
「……?」
気付く。
「
グリーンが来るまでに倒したトレーナーたちが居なくなっている事に気付いたと同時だった。
ある一体のツボツボがオウカに近づいたのだ。
「? どうし──」
その瞬間、そのツボツボは姿を変えてオウカの身体に巻きつく!!
「!? こ、これは!!」
「遅いぞ! ブルー!!」
「ごめんなさい。
そう言いながら後ろからブルーが現れたのだ。
「避難させてただと? バカな。 あの放送でナナシマの人たちはお前たちに敵意を……。」
ナナシマの人々からすればレッド達がこのナナシマに来たからロケット団が襲っているという認識だ。
そんな原因の一人が避難の誘導などをすれば敵意を向けるのは当然。
しかし、ブルーにとっては問題はない。
「私はメタモンで変幻自在に変装する事ができるのよ? 姿させ変えれば問題ないの。」
ある世界でのブルーはロケット団の幹部ナツメの姿に変装した事があるし、クチバシティでイエローに変装した時もあった。
故に姿を変える事はブルーにとっては容易なのだ。
「そして、もう終わり。」
その言葉と共に地面から『あるもの』が飛び出して来た。
「これは、“ドリル”!?」
地面からドリルが飛び出し、そのままオウカの近くにいたツボツボ達を押し上げる。
「これだけ多数のポケモンに命令出来る筈がない!! とすれば、お前の手持ちのツボツボが全体の指揮をとり、後はすべて野生!!」
「その1匹さえ戦闘不能にすれば全体の統制は崩れるわ。」
地面から出て来たグリーンのサイドンがそのままオウカのツボツボを攻撃。 戦闘不能となった事で野生のツボツボ達は混乱。
その隙を突いてグリーン達はツボツボの拘束から脱出するのだった。
「オレが先に来たのはブルーから目を逸らして、倒れている人達を避難させる為だ。 それにオレの戦闘から得た情報からこいつは有効な手を打つしな。」
「お陰でツボツボの振りをしてあなたをメタちゃんで拘束できたわ。」
グリーンとブルーは作戦通りに事が運んだ現状を喜ぶ。
「さて、オウカと言ったかしら? オーキド博士は何処にいるの?」
「居場所を答えてもらおうか!!」
二人の質問を聞いて、オウカは答えないが。
「………。」
現在の状況を見て、オウカは笑うのだった。
─── 7の島 ───
「ピカチュウ、“10万ボルト”!!」
「ピカ、チュウ!!」
「クッ!」
ピカチュウの攻撃でペルシアンは大きなダメージを受け、その場に倒れる。
「ンフフフフ、流石は世界チャンピオン。 やはり1人では歯が立ちませんか。」
サキはサトシの実力の高さに感心する。
「……いつまで手加減しているんだ? お前。」
「……何?」
だがサトシの言葉にサキは驚く。
「いてだきの洞窟でお前はジョウトであった幹部達が自分たちより強いって言ってた。 でも、ルカリオの波動で感じた時、それでも一番の脅威だって思ったのは
「───。」
サトシの言葉にサキは何も喋らず聞く。
「どうしてか分からない。 けど感じるんだ。 お前は
そのサトシの言葉にサキは驚きと同時に笑う。
「ンフフフフ。 なるほど、サカキ様の言う通り、お前は一番危険な様だ。」
サキはそう言うと同時に通信が入る。
「……なるほど、5の島にはレッドとイエロー、6の島にはグリーンとブルーですか。 となればこの7の島で脅威はサトシのみ。
「何?」
サキの言葉にサトシは嫌な予感がする。
「サトシ、おまえは我々の作戦に嵌ったんですよ。 この作戦の目的は
その言葉と共にいてだきの洞窟と同様にワープホールの様な物が現れてアポロ達が現れる。
「サトシ、此処で貴方を倒す為にね。」
そうアポロ達五人がサトシ1人に襲い掛かるのだった。
以上、いかがでしたでしょうか?
ではまた次回。