ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
ポケモンZA、楽しいです。
ランクマが少し苦戦しましたが、どうにかなりました。
さて、今回少しこの作品のナナシマ編において、ちょっとした『追加要素』が複数あります。
ご理解の程よろしくお願いします。
オーキド博士がロケット団に捕らわれてしまい、救うためにナナシマ行きの船、『シーギャロップ号』に乗ったレッド達。
ロケット団はナナシマの総攻撃を開始。
レッドとイエローは5の島。 グリーンとブルーは6の島。
そしてサトシとマサキは7の島へ向かいそれぞれ戦闘する。
しかし、7の島にてサトシを狙ってアポロ達4人が襲い、様々な方法で追い詰める。
5の島ではデオキシスがレッドとイエローの前に姿を現し、その力で2人を翻弄する。
そして6の島では暴徒と化した住民達に追い詰められるもブルーの両親やシーギャロップ号に乗っていたキワメの助力もあり、ナナシマの住人達からどうにか逃げる事が出来たのだった。
─── シーギャロップ号 ───
6の島の住民から逃げる為に走ったことで疲労し、2人はシーギャロップ号で息切れをしつつ、その場に座り込んでいた。
そして息を整えたブルーが質問する。
「はあ、はあ、グリーン、大丈夫?」
6の島の住民に強引に掴まれていたので怪我等ないかと心配にグリーンは頷きながら質問する。
「オレは大丈夫だが、ブルーの方こそ大丈夫なのか? 6の島に───。」
グリーンがそう話そうとするが、ブルーの指がグリーンの口を塞ぐ様に置く。
「……まだ、私にはやらなきゃいけないことがある。 パパとママと一緒に過ごすのはそれを済ませてからよ。」
「……分かった。 色々と考えなければならない状況だが、まずはデオキシスと戦っているレッド達と合流しなければ。」
そう言い2人は立ち上がって自分達を助けてくれたキワメの方を向く。
「ありがとうございます。 キワメさん。」
ブルーは自分達を助けてくれたキワメに感謝を伝える。
「放送を聞いてこれはまずいと思ってのう。 今すぐにも行くべきと判断してこのシーギャロップ号へカイリューでやって来たんじゃ。 それに
「伝えるべきこと?」
思わず言葉を返したグリーンに頷き、キワメは語る。
「明日に来る仲間達からの伝言じゃ。 “ロケット団とは別に不穏な影がこのナナシマにある”とな。」
「……どういう事ですか?」
キワメの言葉に2人は驚き、ブルーが質問する。
「詳細は分からんがロケット団について調べていた時に気付いたと。 とにかく気を付けて欲しいとの事じゃ。 『それ』について充分に調べてから此方に来るという事で少し遅れると。」
「……そうですか。」
キワメから伝わった悪い知らせにそう言葉を返す事しか出来なかった。
「キワメさん、それに2人とも。 5の島が見えてきましたぜ。」
シーギャロップ号の船員がそう3人に言い、5の島の港を見る。
「! あれは──。」
そしてその光景に驚く事になる。
「あのドードリオの上に乗っているのは、イエローとレッドか!!」
港にいたのは気絶しているのか、ぐったりとドドすけに身体を預けているレッドとボロボロではあるが、意識を持っているイエローの姿があったのだ。
同時にそれが5の島での戦いの結果を示していたのだ。
─── 6の島 ───
グリーンとブルーがシーギャロップ号に乗って数分後にある船が到着する。
「よ、ようやく6の島についたで。」
その船にはサトシと共に7の島に向かったマサキの姿があった。
「7の島から逃げる途中でポケギアは壊れてしもたせいで直接向かうしかあらへんかったからな。 グリーンとブルーはいるか?」
サトシのおかげで無事に7の島から脱出できたが、まだサトシは7の島にいるはずだ。
急いで増援を呼ばなければいけない。
そう考えて6の島の砂浜を見てみると、ある集団が目に映る。
「なんや?」
その集団をよく見ると、どうやら複数の人達が中心にいる誰かに罵倒等を行なっている様子の様だ。
「(まさか、グリーンとブルー!?)」
マサキはその可能性を考え、その場所に向かうと確かに2人ではあったがブルーとグリーンでは無かった。
「(誰や?)」
その人物は周りの人に暴力を振るわれたのかボロボロな男女と屈強な人物達が複数言い争っていたのだ。
─── 5の島 ───
時は5の島でデオキシスと戦っていた時に遡る。
デオキシスの“サイコブースト”とピカ、チュチュ、フッシーの3つの『究極技』がぶつかり合って強い衝撃が周囲を襲う。
『うっ!』
『うわぁ!?』
レッドとイエローは体勢を崩しそうになるもどうにか耐え、
『うお!?』
チャクラは完全に体勢が崩れてそのまま地面に伏す。
『──! レッドさん、どうにかデオキシスのあの技を相殺しました。』
『ああ。 サトシとポケモン図鑑の情報のおかげもあるけど、2人で戦っているからだな。 オレ1人じゃ今ので負けてた。』
以前からサトシから聞いたデオキシスとの戦闘経験、ポケモン図鑑にあったデオキシスについての図鑑説明。
そして、レッド1人ではなくイエローと共に戦闘している事とレッド自身にも分からない『現象』が起きているというこの状況。
これらの要因によって本来なら手も足も出ない程のデオキシスとの戦闘でどうにか食いついているのだ。
キワメでの訓練で鍛えた事も力になっているだろう。
『“胸の 水晶体から レーザーを 出す”って情報を知ってたからさっきの攻撃はすぐに対応できた。 けどやっぱり強い!』
『どうにか攻撃を防ぐので精一杯です。』
2人がそう言うと同時、デオキシスが再び『アタックフォルム』となり、触手を鋭利な形状にして動けないフッシー達に攻撃する。
『ゴロすけ、“てっぺき”!!』
『ブイ、“リフレクター”!!』
ゴロすけの“てっぺき”で防御力を上げ、更にブイの“リフレクター”でそのゴロすけを更に守る事でデオキシスの攻撃を防ぐ事に成功した。
デオキシスの攻撃は“リフレクター”をどうにか貫き攻撃するも、ゴロすけには大したダメージをにはならなかった。
『(デオキシスは“エスパータイプ”だ。 だったら!)ギャラ、“あくのはどう”!!』
すぐにボールから繰り出して、デオキシスに対して“あくのはどう”を放つ。
それを見たデオキシスは攻撃を回避するのだった。
『やっぱ、さっきのニョロの“かわらわり”を見て、安易に防御するのはまずいって思ったのか?』
『レッドさん。 ならまた全方位から攻撃をしましょう! このままバトルを続けていれば、グリーンさん達が来るかもしれません!』
『ああ! サトシ達と一緒にな!!』
そう互いに言い、2人がデオキシスとの長時間のバトルを覚悟したその時!
『?』
レッドは周囲の異常な風に気付く。
『これは……、後ろか!』
レッドはデオキシスが目の前にいて、目を逸らしていけないと分かっていたが、確認しなければ
『な、なんだあ!?』
レッドとイエローの後ろから巨大な竜巻がやってきたのだ。
『『うわあああ!?』』
2人とポケモン達はその竜巻に巻き込まれてしまったのだ。
『うっ、……イエロー!! ポケモン達をボールに! みんな飛ばされるぞ!!』
『は、はい!!』
竜巻に巻き込まれながら、レッドはイエローと分断されない様に抱え、自身のポケモン達をボールに戻しつつイエローに言う。
その言葉に従ってイエローはポケモン達をボールに戻す。
『この竜巻、何か変だ! プテ!!』
竜巻で上空に投げ出され、竜巻の影響が少ない場所でプテを再度繰り出して2人は事なきを得る。
『……レッドさん。 この竜巻は……』
『ああ。 これはオレ達を狙った攻撃じゃない。
自分達がこうして竜巻によって弾き飛ばされてしまったのだが、同じく受けたデオキシスが未だに脱出が出来ていないこの状況を見て、この竜巻がデオキシスに対して繰り出された攻撃である事を理解させられた。
『ほう? デオキシスを攻撃すると同時におまえ達を始末するつもりだったのだが、この程度では既に倒せないか。
その声を聞いて2人は声の主を見る。
『! あなたは──。』
『サカキ!!』
そこにいたのはロケット団のボス、サカキと竜巻を発生させている謎のポケモンだった。
『ミュウツーの“サイコウェーブ”に巻き込まれながらもポケモン達をボールへ戻したその技量。 やはりおまえ達『図鑑所有者』は侮れないな。』
サカキはレッドとイエローに言う。
『そのポケモンがミュウツー。』
イエローは
その見た目はポケモンと分かるが、全身が機械の鎧を纏っているからだ。
『サカキ!! デオキシスを捕まえる。 その為だけにナナシマの人達を襲い、オーキド博士を誘拐した事! 絶対に許さない!! プテ、“はかいこうせん”!!』
『オムすけ、“ふぶき”!』
レッドとイエローはポケモンを繰り出し、サカキを攻撃する。
『ニドキング、ニドクイン、“いわなだれ”。』
サカキはすぐにニドキングとニドクインの“いわなだれ”で防御しつつレッド達を攻撃する。
『プテ!!』
その攻撃を一部受けてしまい、体勢が崩れて落ちるも
『ゴン!』
地面に落ちる直前にゴンを繰り出し、その身体に落ちて衝撃を和らげる。
『ミュウツー、おまえはデオキシスを抑えろ。 チャクラ、送られてきた情報のおかげでようやくデオキシスの捕獲に移れる。 此処は引け。』
『は!』
サカキの言葉にミュウツーは一つのスプーンを念力で生み出し、デオキシスに襲い掛かり、チャクラもこの場から去る。
そしてサカキはレッドとイエローの方へ向く。
『丁度いい。 『これ』を使う良い機会だ。』
そう言いサカキはスピアーを繰り出した後、懐からある石を取り出した。
それを見た2人は驚きを隠せなかった。
『! それは……まさか!!』
『
それは『キーストーン』だったのだ。
『スピアー、メガシンカ。』
その言葉と共にサカキはスピアーをメガシンカさせる。
メガシンカしたスピアーは元々4つの腕に針が2本のみだったが、全ての腕に針が形成され、メガシンカ前と比べて針の数は3本から5本となっており、元々両腕にあった針と尻の針は更に鋭くなっていた。
『メガシンカ! そのキーストーンは何処で手に入れたんだ!!』
『ホウエン地方でだ。 メガシンカを継承する里がホウエン地方にあり、そのうちの1人が所持していた物をアポロ達が入手した。』
『流星の民の里か!?』
ヒガナを筆頭に流星の民達はメガシンカをしていたを見た事がある2人はすぐにその里の事を悟る。
『スピアー、“ドリルライナー”。』
そうサカキが指示した瞬間だった。
スピアーは目にも止まらない速さでゴンに攻撃。
“ドリルライナー”を受けたゴンは吹き飛ばされてそのまま戦闘不能となったのだ。
『ゴン!?』
『早い! デオキシスにも負けない速さだ!』
そのスピアーの速さに2人は驚きを隠せなかった。
『(……“こうそくいどう”ですばやさを最大にしているとはいえ、デオキシスと同程度のスピードの筈だがレッドはついて来れていない? ───なるほど、デオキシスが7の島に来なかったこの状況といい、
サカキは状況を判断すると同時にすぐに気持ちを切り替える。
『さて、スピアーの力も試した。 お前たちには此処で退場してもらおう。』
その言葉と共に後ろの地面からドサイドンが現れ、
『“がんせきほう”。』
そうドサイドンはレッドとイエローに対して攻撃をするのだった。
─── シーギャロップ号 ───
「地面から出てきたドサイドンの“がんせきほう”からレッドさんが咄嗟にニョロとフッシーで僕を守ってくれたんですけど、その攻撃でレッドさんは気絶。 その時ミュウツーがデオキシスに押されていたのか、デオキシスの攻撃がこっちにきて、その隙にレッドさんのポケモン達をボールに戻した後、ドドすけで逃げてきたんです。」
イエローは5の島で起こった事をグリーン達に説明する。
その言葉を聞いたグリーンは驚きながら問いかける。
「……スピアーのメガシンカか、まさかロケット団がホウエン地方にも手を伸ばしていたとはな。 デオキシスはやはりロケット団が?」
「……最後まで見てはいませんが、あのミュウツーとサカキのポケモンの実力、そしてチャクラが持っていた機械でデオキシスの情報を得ていたみたいですからおそらく。」
デオキシスがロケット団に捕獲されていないと考えるのは難しいとイエローは言う。
シーギャロップ号に重々しい空気が漂っている中、
「……うっ。」
「! レッドさん!! 大丈夫ですか!?」
気絶していたレッドが目を覚ましたのだ。
「イエロー? それにグリーンとブルーまで……! デオキシスは、サカキは、サトシとマサキはどうなったんだ!? 」
レッドは目を覚ました後、状況を理解して身体を起こしながらそう問いかける。
「……レッドからの連絡の後、オレ達は7の島ではなくデオキシスがいる5の島に向かったんだ。」
「! どうして……。」
グリーンの言葉にレッドは驚きと少し責める様に問いかける。
「ロケット団の目的がデオキシスである以上、まだ姿を見せていないサカキが現れるかもしれなかったし、仮に7の島にロケット団の幹部達が全員いるとしたら逆にサトシが彼らを抑える事になると思ったの。 それに、サトシがいたら絶対に『ここは俺に任せてレッド達を!!』って言いそうだしね。」
「───確かにサトシなら言いそうだな。 でもこの状況を見て何となく察したよ。 デオキシスはロケット団が捕獲したんだろう?」
レッドの言葉にイエローは答える。
「……直接見た訳じゃないですけど、恐らく。」
「……そっか。」
イエローの言葉にレッドは小さく呟き、拳を握り締める。
「…力が足りなかった。」
レッドは悔しい思いを口にし、サトシは未だにどのようになっているのか不明、デオキシスはおそらくロケット団が手に入れた。
現状の自分たちを整理し、言う。
「負けたんだ。 オレたちは。」
自分達がロケット団に敗北した事を。
以上、いかがでしたでしょうか?
サカキのメガシンカ。 謎の鎧を身に纏ったミュウツー。
そしてナナシマにいるロケット団とは別の不穏な影。
そしてサトシはどうなってしまったのでしょうか?
次回を楽しみに。