ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。


デオキシスのフォルムチェンジの件ですが、本作オリジナルの方法で四つのフォルムにチェンジします。


ご理解の程よろしくお願いします。


決意と助っ人

 

ロケット団との戦いに敗北したレッド達。

 

グリーン、ブルー、イエロー達が次の戦いについて対策している中、デオキシス、サカキと敗北し、落ち込んでしまっているレッドは、逃げる様に離れてしまう。

 

 

レッドが自分の無力さに打ち拉がれる中、7の島で行方不明になっていたサトシが姿を現す。

 

そして、レッドとサトシ、そしてデオキシスとの間に起こる『謎の感覚』が『絆現象』に近い事だと知る。

 

そんな中レッドが常に思っていた。 

 

『サトシの足手纏いになっていないか』という質問にサトシは

 

『いつもレッドに助けられている』と答えるのだった。

 

 

 

 

─── 2の島 ───

 

「オレが、サトシを助けてる? そんな……事は──」

 

 

レッドはサトシの言葉を聞いて、一瞬頭が真っ白になる。

 

予想外な言葉を聞いてレッドは続く言葉が出てこない。

 

 

「……レッド、どうして足手まといだって思ったんだ?」

 

 

サトシの質問にレッドは弱々しく語る。

 

 

「……思うよ。 だって、何も出来なかったから。」

 

「………。」

 

 

サトシとピカチュウはレッドの言葉をただ聞く。 彼が心の奥底に持っていた思いの言葉を。

 

 

「──おつきみやまでの四天王との戦いは一緒に氷漬けになって助ける事が出来なくて、オレが何もしなくてもきっとエンテイが助けていただろうし、仮面の男の時は何も出来なかった。 グレンタウンの時も、ヤマブキシティでのロケット団との戦いもスオウ島の時もオレはサトシに何度も救われて、だからキワメさんの所で修行した時、強くなった気がした。 やっとサトシを助けられるくらいになったって、」

 

 

だが、

 

 

「でも、それは勘違いだった。」

 

 

レッドは今抱えている思いをサトシにぶつける。

 

 

「5の島での戦いでサカキには何も出来なかった! それだけじゃない! オレが弱かったせいでポケモンやイエローまで傷付けたんだ!!」

 

 

レッドはそう自分を強く責める。

 

 

「しかも、デオキシスの事で怖くなって逃げて、心配してくれたイエローをオレは突き放した! 1人になりたいって事しか考えられなくて……、オレは自分が情けないよ。 サトシのようにはなれない。」

 

 

何も出来ずにサカキに負けてデオキシスを奪われ、しかもそんな自分を心配してくれたイエローを傷付けた自分が情けなく、そして許せなかった。

 

 

「……そっか、でもさレッド。 それは俺も同じだよ。俺は1人じゃ何も出来ない弱い人間なんだぜ。」

 

「……そんな事はないよ。」

 

 

レッドはそう否定するが、サトシは首を横に振って話す。

 

 

「最初にエンジュシティで仮面の男と戦った時はスイクン達に、スリバチ山はマツバさんやミナキさんとクリスに、ワカバタウンではゴールドの助けもあって研究所のポケモンは無事だった。」

 

 

サトシは今までの旅を思い出しながら語る。

 

 

「そして、オーキド研究所であの日、()()()()()()レッドに助けられなかった事はなかったんだ。」

 

「……()()()()()()?」

 

 

サトシの言葉をレッドは理解出来なかった。

 

最初に会った時はよりも圧倒的に弱かったにも拘わらず自分がサトシを助けたとはどういう事だろうかと。

 

 

「なあ、レッド。 俺とピカチュウはさ、オーキド研究所でレッドに会うまでの旅は──

 

あんまり楽しくなかったんだ。」

 

「……え?」

 

 

その言葉にレッドは信じられないという表情でサトシを見る。

 

レッドが知っているサトシはいつも楽しそうで、前向きだ。それにいつも旅をするのを楽しんでいたのだ。

 

そんなサトシが楽しくない冒険をするというイメージがしないからだ。

 

 

「……そういえばレッドには話してなかったよな? 『俺の夢』について。」

 

「サトシの……夢……?」

 

 

レッドはサトシの夢、つまり目標がどんなものなのか一切知らない。サトシの言葉にレッドは頷く。

 

 

 

「俺の夢は『ポケモンマスターになる事』だよ。」

 

「ピカチュウ。」

 

「ポケモンマスター? 1番強いポケモントレーナーの事……じゃあないよな?」

 

 

レッドはサトシが目指している『ポケモンマスター』とは何かを聞く。

 

 

「ポケモンマスターは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だよ。世界チャンピオンになったのはその夢の()()()()()()。」

 

「──世界チャンピオンが第一歩。 サトシの夢への………。」

 

 

レッドはサトシにとって世界チャンピオンですら目指している目標の始まりに過ぎないと言う。

 

 

「……でも、この世界に来てからその為の旅が出来ていなかったんだ。」

 

「……別世界だから?」

 

 

レッドの質問にサトシは首を横に振って答える。

 

 

「違うさ。スリバチ山で巨石がこの世界にもやって来たことを知って、俺とピカチュウはいつも()()()()()()()って焦ってたんだ。

 巨石の力を感知する事も破壊するのも俺だけだって、『ポケモンマスター』の事は考えることが出来なかったんだ。 

 だって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

「!!」

 

 

その言葉を聞いてレッドは気付く。 今までサトシは自分が失敗したせいで巨石がこの世界に現れてしまったと自分を責めていたのだ。

 

今までの事件でもロケット団や四天王、ポケモン協会と様々な組織が利用して来た状況。

 

 

 

もしかしたらサトシは

 

 

自分のせいで『()()()()()()()()()()()』と考えていても不思議じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

「──でもさ、それは俺の考え過ぎだって分かったんだ。()()()()()()()()()。」

 

「……俺の、おかげ?」

 

 

サトシは頷き、自分の思いを話す。

 

 

「あの日、レッドと初めて会って、ゴーリキー達を助けるために一緒に頑張っただろう?」

 

「ああ。それで一緒にオーキド博士がいる所まで競走してオレが負けたんだよな。」

 

 

2人は一緒に旅をする切っ掛けとなった出来事を思い出しながら語る。

 

 

「あの時、楽しかったんだ。 ()()()()()()()()()()()()()。この世界に来る前と夢を目指して旅をしていた時と同じぐらい楽しかったんだ。」

 

「………。」

 

 

レッドはその時のサトシの気持ちを聞いて驚きつつ、サトシの話を聞く。

 

 

「だから、オーキド博士からの提案とレッドから一緒に旅をしたいって言われた時、俺は本当に嬉しかった。 だから、おつきみやまでの件でレッドを巻き込んじゃった時は結構落ち込んだよ。」

 

「巻き込んだって、アレはオレが勝手に──。」

 

「いや、巻き込んだんだよ。 ワタルさん達は巨石があったから動いたんだ。 そしてその問題にレッドを巻き込んだ。 だから11番道路の密林ですべて話した時、責められても仕方ないって思ってたんだ。」

 

「……だからあの時、オレを巻き込めないって言ったんだな?」

 

 

レッドの言葉にサトシは頷く。

 

 

「でも、レッドは俺を責めるどころか、“手伝っていいか?”って言ってくれた。 その時、ようやく分かったんだ。 『俺がなんとかしなきゃ』って思い込んでいた事にさ。」

 

「───。」

 

 

レッドは今までのサトシの言葉を聞いて悟った。

 

今はどうか分からないが、今の自分と同じで自分の無力さに悩んでいた事を。

 

 

「それからレッドやオーキド博士達だけじゃない。 イエロー、グリーン、ブルーにジョウト地方で会ったゴールドとクリスとシルバー、それにダイゴさんやジムリーダーのみんなが協力してくれた。 あの日、レッドと会ったから俺は改めてみんなに助けられてここまでいるんだって思い出したんだ。」

 

「……助けられて、ここに。」

 

 

サトシはレッドに語る。

 

 

「レッド。 目標や夢は努力も大事だけどさ、一番大切なのは『それ』じゃないよ。」

 

 

夢や目標はどうやって叶える事が出来るのかを

 

 

「『1人の目標や夢』から『みんなの目標や夢』になった時に“目標や夢”は叶うんだ。」

 

「………。」

 

 

サトシが世界チャンピオンとなったバトルの時。 その目標を夢を叶える姿を繋がった仲間やポケモン達が願った。

 

だからこそピカチュウは最後の“10万ボルト”を放つ事ができ、サトシは世界チャンピオンになった。

 

 

それは目標も同じだ。

 

 

ヤマブキシティでの戦いや四天王との戦いでも1人じゃなく、共に助けたいと、止めたいと共に戦った結果、彼らを退けることができた。

 

 

だからこそ、

 

 

「俺は1人で戦っているんじゃないよ。人やポケモン達が『この世界のにある巨石の被害を止めたい』って俺の思いを手伝ってくれているんだ。俺の力はここにいるピカチュウ達やレッド達のおかげなんだよ。 なあ、ピカチュウ。」

 

「ピカピ、ピカチュウ。」

 

 

サトシはピカチュウとそう話し、レッドに問いかける。

 

 

「俺はロケット団を止めたい。 今のレッドは何をしたいんだ?」

 

「……オレは、」

 

 

レッドは考える。 デオキシスとサカキの件で心が折れた。 だが、このまま何もしないでにげるのも………、

 

 

 

 

 

………絶対に嫌だ。

 

 

デオキシスとのこの感覚も何となく理解した。それによく考えればレッドは後ろから咄嗟に現れたサカキのドサイドンの攻撃に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

つまり、全く戦えない相手ではない。

 

 

サトシと話し、冷静に考えてみると全く何もできなかった訳では無いのだ。

 

 

今、自分にないのは『戦うため』の動機だ。

 

 

いや、正確にはある。 ナナシマの人達やオーキド博士を助けたいし、自身の夢の最強のポケモントレーナーのためにサカキやデオキシスが強いから戦いたいという個人的な理由もある。

 

 

だけど、今自分の中にある思いは───。

 

 

「……知りたい。」

 

 

レッドは今に目標を口にする。

 

 

「どうしてこの感覚が起こる理由を、サトシとデオキシスだけに“この感覚が起こる理由”を突き止めたい! 知らなきゃオレは前に進めない!!」

 

 

デオキシスとサトシだけに起こるこの現象が怖くて逃げてしまった。

 

なぜこの現象が起こるのか、これを克服しなければ自分の夢の最強のポケモントレーナーになんかなる事は出来ないからだ。

 

 

「……そっか、なら戦わないとな。 レッドからの話じゃ、ロケット団はデオキシスが俺たちと引かれ合う事を知ってたんだ。 直接無理矢理にでも聞こうぜ。」

 

「ああ!」

 

 

2人は互いに拳を合わせる。

 

レッドの顔には戦う決意があった。

 

 

 

「……話は終わったみたいね、2人共。」

 

 

その瞬間、サトシの後ろから1人の女性が現れる。

 

その人物を見てレッドは驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

 

「お、おまえは……!」

 

 

 

なぜなら、その女性はレッド達にとって因縁の相手だったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カントー四天王の1人、()()()!?

 

 

 

スオウ島以降、行方が分からなかったカントー四天王の1人、カンナが現れたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ノーマルフォルム』と『スピードフォルム』の2つしか、フォルムチェンジが出来なかった?」

 

「それは本当なのか? マサキ。」

 

 

イエローとグリーンはそうマサキに聞く。

 

 

《ああ。これは一緒にいる()()()()()()()()()()()から聞いたことやから間違いないで。》

 

「ジムリーダー!?」

 

 

ブルーはマサキとブルーの両親を1の島まで運んでくれた人物がホウエン地方のジムリーダーであった事に驚く。

 

 

《どうやら、トクサネ宇宙センターでのロケット団によるデオキシス強奪はホウエン地方のポケモン協会にとって重要な問題らしくて調査しとるそうや。》

 

「その過程でこのナナシマに?」

 

 

グリーンがホウエン地方のジムリーダーがなぜこのナナシマに来たのかその理由を聞き、マサキは頷く。

 

 

《その情報を聞いて、わいとニシキ、そしてホウエン地方にいる転送システム開発メンバーの2人と考えた予測やけど、デオキシスは『風土』によって姿を変えたんとちゃうかって思うんや。》

 

 

マサキはホウエン地方から来たジムリーダーからの情報を聞き、ニシキと共にホウエン地方にいる、同じ転送システム開発者のマユミとアズサと相談したのだ。

 

 

 

─── 過去 ───

 

 

『風土で姿を変える。 確かにそれが有力や! さっすが天才姉妹!! 連絡して良かったわ!!』

 

《褒めすぎよマサキくん、それに喜ぶのはまだ早いよね。》

 

 

その言葉にマサキとニシキは頷く。

 

 

『このナナシマでホウエン地方の風土を()()()()()()()という事ですね?』

 

 

ニシキの言葉に3人は頷く。

 

 

《ええ、マサキくんの予想だと、その方法をロケット団が持っている可能性があるのよね?》

 

『可能性としてはあるんやろけど、全く分かれへんねん。 わいの考え過ぎならええんやけど。』

 

 

これまでのロケット団との戦闘経験から、その方法を持っている可能性があるとマサキは考えているが、その方法が全く分からない。

 

故にホウエン地方の2人の意見も聞きたいと連絡したのだ。

 

 

《……ならまずはロケット団についての情報を整理しましょう。 どんな道具を持っているのか? ポケモンを所持しているのか? 一つずつね。》

 

『……そうですね。 どうですか?マサキさん。』

 

 

そう4人はロケット団が所持しているであろう道具などを考えてどのような方法があるのかを探る。

 

 

ミュウツー、デオキシス、バッチエネルギーの増幅機、イーブイを複数の進化先に自由に進化できる技術力、そして『巨石』。

 

 

『……『巨石』?』

 

 

そこでマサキは現在わかっている『巨石』についての情報をまとめてみる。

 

 

ポケモンを暴走させる事。 

 

野生のポケモンをメガシンカさせることができる事。 

 

ポケモンを操ることができる事。

 

そう整理していくと、ある事に気付く。

 

 

『……巨石のエネルギーがカロス地方に“残っている”ってサトシが前に言うてたけど、それって土地と“一体化した”って事か?』

 

 

以前、タマムシシティでサトシが話した内容にマサキは疑問に思った事がある。

 

巨石の力がカロス地方の土地、謂わば『風土』と一体化したと仮定したならどうだろうか?

 

 

そして。更に推測ではあるが、 その巨石に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

巨石でホウエン地方の風土を再現出来るのではないだろうか?

 

 

自然エネルギーを取り込む方法は一つ心当たりがある。

 

 

サトシの『Zワザ』がその例だ。

 

 

以前サトシがレッドとイエローに言ったセリフ、*1“この自然が力を貸してくれる” という言葉。

 

もし、ホウエン地方の自然エネルギーを巨石が取り込んで、そのエネルギーでこのナナシマにホウエン地方の風土も再現しているのなら──

 

 

『……巨石でホウエン地方の風土を再現しとるってことか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── 2の島 ───

 

 

「……巨石でホウエン地方の風土を再現している? その可能性があるという事か?」

 

 

グリーンの質問にマサキは答える。

 

 

《せや。 ほんまはサトシにもっと詳細を聞きたい所やけど、今はおらへんからあくまで予測やけどな。》

 

 

そうマサキは予測ではあるが、巨石を使えばデオキシスがすべてのフォルムを使う事が出来る可能性がある事をグリーン達に話す。

 

 

「──ナナシマに来てからサトシは巨石の反応がないって言っていたけど、やっぱりあるって考えた方がいいわね。」

 

「……マサキさん、確か、2人って言ってましたよね? 別のもう1人の仲間って?」

 

 

イエローの言葉にマサキは少し言いずらそうに言う。

 

 

《最初あった時驚いたで、サトシやキワメがわいらに正直に話さんかった理由が分かったわ。 その人はな───》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レッドは突然現れた四天王のカンナに驚き、警戒する。

 

 

「カンナ。 スオウ島以降行方が分からなかったおまえがなぜここに!?」

 

 

レッドがそう問いかけると、カンナは少し笑って答える。

 

 

「簡単よ。このナナシマは()()()()なの。 だからこそ……いえ、今度こそナナシマにいるロケット団を追い出す為に、『()()()』は戻って来た!!」

 

「……『私たち』? って事は!」

 

 

カンナの『私たち』という言葉にレッドは気付き、サトシは答える。

 

 

「ああ。 このナナシマには今、カンナさんだけじゃない。 ()()()()()()このナナシマにいるんだ。」

 

「な、何だって!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、四天王のシバさんが!?」

 

 

イエローは──否、グリーンとブルーもブルーの両親を助け、マサキと共に7の島に行った人物がかつて戦った四天王のシバだという事を聞き、驚きを隠せなかった。

 

 

《ああ、ほんまに驚いたわ。 まさかかつて戦った四天王が味方として現れたからな。》

 

 

マサキの言葉に続いてキワメも言う。

 

 

「そうかい、『あやつら』が姿を見せたのかい。 それでも1人だけが来るって事は、よっぽどの事態が起こっているだね。」

 

「……もしかして、四天王全員がこのナナシマに?」

 

 

イエローの質問にキワメが答える。

 

 

「ああ。 ちなみに言うと、おまえさんらを鍛える様に助言をしてくれたのは四天王のワタルさ。」

 

「「「!?」」」

 

 

キワメの言葉に3人は驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──あのワタルが、そう言ったのか?」

 

「キワメさんからの話ではそうだってさ。」

 

 

サトシから伝えられた事実のレッドは驚きを隠せなかった。

 

 

「以前、私達はロケット団の三獣士、ミュウツーと戦ったから実力は良く分かっていた。 そして、必ずあなた達5人はこのナナシマロケット団と戦う事になる事も想定していた。 だから、スオウ島で負けた後、キワメさんに頼んだのよ。 『もし、この5人が来たら鍛えて欲しい』ってね。」

 

「……どうしてそう思ったんだ?」

 

 

レッドの質問にカンナは答える。

 

 

「簡単よ。 このナナシマにロケット団が()()()()()()()()()()。 なら、絶対にあなた達はこのナナシマのロケット団と戦うでしょう? 同時にこのロケット団の戦力。 私たちだけじゃ不安なのも事実。 だから協力するにしてもあなた達図鑑所有者には強くなって欲しかったのよ。 少なくとも伝説のトレーナー、キワメさんに認められる程にね。」

 

「……そうか。」

 

 

レッドはキワメが自分達の事を知っていたのは四天王が教えたからだと知り、納得する。 サトシとキワメが話さなかったのは四天王とかつて敵対していたからと理解する。

 

 

「この2の島まで送ってくれたのもカンナさんのおかげなんだぜ。」

 

「……って事は、7の島からサトシを助けたのはカンナなのか?」

 

 

レッドの質問にサトシは否定する。

 

 

「いや、カンナさんじゃないよ。 助けてくれたのは『コイツ』のおかげさ。」

 

 

その言葉と共にその『ポケモン』が姿を見せる。

 

 

「ミ、ミュウ!?」

 

 

そのポケモンは幻のポケモン、ミュウだったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
VS ワタル③ より






※ おまけ



「色々驚いたけど、一ついい? 何でサトシは濡れてるの?」


ずっと気になっていた事をレッドは聞く。


「あ〜。 その、ミュウが“テレポート”で助けてくれたんだけど、そのテレポートした先がカンナさんの家でさ。 驚いたカンナが咄嗟に攻撃してこのザマだよ。」

「……そうなんだ。」


カンナからすればぬいぐるみに囲まれた家に突然現れたので咄嗟に攻撃し、それがサトシだったのだ。

ちなみにそれでぬいぐるみも水浸しになってしまい、咄嗟に動いた事をカンナは後悔したのだが、それは別の話。











以上いかがでしたでしょうか?

次回はようやく合流と再戦、そしてカンナだけが援軍として来た理由の予定です。

ただ、もしかしたら番外編を書くかも。 その場合は本作品の投稿は再来週となります。

ご了承ください。


ではまたの機会に。
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