ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。

ではどうぞ。


VS ロケット団③

 

 

─── 7の島 ───

 

 

トレーナータワー、その周辺での戦況も大きく変化していた。

 

 

突然現れた四天王と共に着いてきた()()()()()がトレーナータワー周辺にいたアンノーン達と戦闘し始める。

 

 

このポケモン達はドラゴンタイプのポケモン、ゴーストタイプのポケモンが主であり、少しだがかくとうタイプやこおりタイプのポケモン達もいた。

 

このポケモン達はかつて四天王が従えていたポケモン達の軍団だ。

 

あのスオウ島での決戦後、操っていたポケモン達を解放したので四天王だけになる筈だった。

 

 

しかし、一部のポケモン達は自由になったにも関わらず着いて来たのだ。

 

このポケモン達はポケモンを救うという四天王に結果的に救われたポケモン達であり、スオウ島での戦いの後も着いて来たのだ。

 

 

現在このポケモン達はキクコの指示に従って行動している。 もちろんポケモン達自身がそれを承諾した状態だ。

 

 

周りにいるアンノーン達はついて来てくれたポケモン達に任せ、キクコ、シバ、そしてキョウ

 

 

「マタドガス、“ジャイロボール”!!」

 

 

ラムダの指示でマタドガスは“ジャイロボール”で攻撃する。

 

 

「ガラガラ、“フレアドライブ”。」

 

 

対してキクコは『アローラガラガラ』の“フレアドライブ”で対抗。2つの技が正面から衝突し、

 

 

「──チッ!」

 

 

ラムダのマタドガスがキクコのアローラガラガラの攻撃に押し負ける。

 

 

「まさか、四天王のキクコが相手とは……、こいつはまずいか。」

 

「フェフェ、流石はロケット団4将軍。 前に戦った三獣士に引けを取らない実力だね。」

 

 

“でも”とキクコはラムダに言う。

 

 

「正面から戦うならアタシ等四天王の方が上さ。」

 

 

三獣士の時も苦戦こそしたものの、カンナとキクコの2人で勝利した。

 

その三獣士より強いとはいえ、ロケット団4将軍と一対一の勝負。

 

アポロ達が如何に優秀でも四天王程の実力者相手には不利だ。

 

あえて言うなら優秀なアポロと戦闘担当のアテナの2人ならば互角かもしれないが、2人に比べてランスとラムダは実力が低い。 故に真正面からでは不利だ。

 

 

「(どうするか……、アンノーン達は戦闘中で使えない。 ここは一旦逃げるのも考慮するか?)」

 

 

3人に比べてサカキ様への忠誠心は強くないラムダはどうにか逃げられないかと考え始める。

 

 

 

 

 

そして戦いは別の場所でも

 

 

「ゴローニャ、“かみなりパンチ”!!」

 

 

シバが繰り出した『アローラゴローニャ』の“かみなりパンチ”がアテナのヤミカラスに迫る。

 

 

「ヤミカラス、“ナイトヘッド”!」

 

 

対してアテナのヤミカラスはその攻撃を回避し、“ナイトヘッド”で攻撃。 アローラゴローニャはダメージを受ける。

 

 

「“いわなだれ”!」

 

 

シバはヤミカラスが“ナイトヘッド”で攻撃した瞬間を狙っていた。

 

事前にカンナからの連絡で7の島であったサトシとの戦闘状況を報告していたからだ。

 

故に、シバは目の前にいるアテナのヤミカラスに“ナイトヘッド”がある事が分かっていた。

 

ヤミカラスが“ナイトヘッド”の為に上空から下にいるアローラゴローニャを見ていた為、更に上空からの“いわなだれ”を回避する事ができず大ダメージを受けてしまう。

 

 

「〰︎〰︎〰︎! ほんと、忌々しい。」

 

「……どんな手段でもかかって来い、その全てをオレたちのスーパーパワーで砕く! ウー、ハーッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今まで良くもやってくれたわね、お返しよ。 ラプラス、“れいとうビーム”!」

 

 

今までアポロ達4人に対してカンナとキワメの2人のみで戦っていたが、シバ達が増援として来てくれたので、カンナはランスのみ相手をすれば良いのでこれまでの鬱憤を晴らす様にランスのポケモンに攻撃する。

 

 

「クッ! だが、此処で負ける訳には!!」

 

 

ランスはゴルバットでカンナと戦闘を行う。

 

 

 

 

 

 

 

四天王達が戦っている中、ある2人が相対していた。

 

 

「……驚きました。 ロケット団を抜けた事は知っていましたが、我々ロケット団に牙を向けるとは。」

 

「フ、オレもまさかかつての同胞と戦うことになるとはな。」

 

 

ロケット団4将軍のアポロと元ロケット団3幹部の1人、キョウが向き合う。

 

 

「本来あなたはサカキ様のロケット団、その悪の牙の筈。 それがロケット団を抜け、その牙をサカキ様へ向けるとは。 裏切り者め。」

 

「裏切りか──、確かにそうだろうな。」

 

 

そうキョウは認め、そして言う。

 

 

「四天王キクコとの戦い、そしてヤマブキシティでのグリーンとの戦いで得た充足感。 自分自身を研ぎ澄ます事で得られる感覚だ。」

 

 

かつての自分を思い出しながら語る。

 

 

「主君の為に生きて来たオレはもういない。 故に言っておくぞアポロ。 オレはもう誰かの配下になるつもりは一切ない。 今回の件は個人的な理由で参加しているに過ぎない。」

 

「理由?」

 

 

アポロの疑問に答えるようにキョウは言う。

 

 

「当然、再戦だ。 グリーンに負けたままではいられないのさ。」

 

「だから、彼らを始末しようとしている我々を止めるですか──、やはり抜けた時点で始末するべきでした。」

 

 

アポロはサカキからキョウがロケット団を抜けた事を聞き、始末するべきと進言するが、サカキはそれを拒否。 

 

故に何もしなかったが、それは間違いだったと認識する。

 

 

 

「……相変わらずの忠誠心だな、アポロ。」

 

 

アポロの態度にキョウはため息を吐く。

 

 

「その忠誠心はお前の良い所だが、前にも言っただろう? 忠誠も行き過ぎれば逆にサカキ様に牙を向く事になるぞ。」

 

「既にサカキ様に牙を向けているあなたに言われたくありませんね。」

 

 

アポロが話し終えたその時、キョウはアーボック、アポロはヘルガーを繰り出してバトルが始まった。

 

 

 

 

 

─── トレーナータワー ───

 

 

「ワ、ワタルさん!!」

 

「ピカチュウ!!」

 

 

サトシは来てくれた人物に驚くと同時に喜ぶ。

 

トレーナータワーに突入したワタルは現在の状況を見て、悟る。

 

 

「……なるほど、この場所そのものが罠か。 サカキは既に何処かへ行ったか? キングドラ、“ワイドブレイカー”!!」

 

 

キングドラの“ワイドブレイカー”が繰り出され、多くのデオキシスディバイドがキングドラの尻尾に吹き飛ばされる。

 

 

「カイリュー、キングドラ、“たつまき”!!」

 

 

そのままカイリューとキングドラの“たつまき”でレッド達を中心とし、激しい風が吹き荒れる。 丁度壁になる様に。

 

 

「サトシを捕らえている機械はデオキシスの分身達の攻撃は通用しない。故にデオキシスの分身に攻撃される事も無い。レッド達はこの竜巻でしばらくは問題ないだろう。 大丈夫か?」

 

「……はい。 ワタル、ありがとうございます。」

 

 

 

イエローはそうワタルに感謝を言う。

 

 

「ワタル、確かお前はギンガ団と戦っていた筈じゃあ?」

 

 

グリーンは四天王のワタルがナナシマに来ているギンガ団と戦っていると考えていたので、此処に来れた理由を問う。

 

 

「ギンガ団の所にサトシの世界のロケット団とカントー、ジョウトのジムリーダー達が来てギンガ団と戦いを始めた。 だからオレ達はこの場所に来ることが出来た。」

 

「! カスミ達が……、」

 

 

レッドはその事実に驚く。

 

カスミ達ジムリーダーがギンガ団と戦っているという事実に驚きつつ、一緒に戦ってくれていると嬉しくなる。 

 

その間にワタルはフッシーに手を置く。

 

 

「……なるほど、状況は理解した。 まずはオーキド博士。 外にキワメさんが待機してくれている。彼女のカイリューで此処から脱出を──」

 

「いや、その前にやらなければならない事がある。」

 

 

ワタルがオーキド博士を安全な場所へ移動させようとするも、オーキド博士はそれを拒否する。

 

 

「この地下にサトシ君のスマホロトムがある。 そしてそこは厳重な場所で保管されているが、わしならその扉を開く事ができる。 これ以上あのポケモン図鑑を利用させるわけにはいかん!」

 

「……分かった。 ならば、キワメさんと共にその場所へ行き、サトシのポケモン図鑑を回収してくれ。 レッド、グリーン、ブルー、お前たちはサトシの救出を任せる。」

 

「救出って、どうやって──「“究極技”だ。」!!」

 

 

ワタルの言葉にレッド達は驚く。

 

 

「“究極技”ならばサトシを拘束しているあの機械を破壊する事が出来る。 そもそもポケモン技では破る事ができないとあのコンピューターが言ったのは、破壊出来る技があっても拘束されているサトシ達が無事ではいられないという意味でもある。」

 

 

ワタルはそうレッド達に語る。

 

 

「だが、“究極技”ならば、あのコンピューター自慢の拘束を解く事が出来る筈だ。」

 

 

“究極技”ならばサトシを拘束している機械を破壊できる事は分かった。 しかし、

 

 

「そんな! 例えそうだったとしても、究極技を繰り出せばサトシは無事じゃない!! 死ぬぞ!!」

 

 

そう、拘束されているサトシ達の命が失われる事になるからだ。 フッシーの“つるのムチ”で拘束を剥がそうとしたのもそれが理由だ。

 

そうレッドはワタルに抗議する。

 

 

「よく聞け!」

 

 

対してワタルはそう言い返す。

 

 

「サトシにはダメージを与えず拘束具()()を究極技で破壊する方法があると言っているんだ。」

 

「「「「な!」」」」

 

 

ワタルの言葉にレッド達は驚く。 そんな時間すら惜しいと言わんばかりにワタルは話を続ける。

 

 

「レッドの草。 グリーンの炎。 ブルーの水。 この3つのタイプは『三すくみ』、互いを打ち消し合う存在だ。」

 

「……あ!」

 

 

ワタルのその言葉に4人も理解する。

 

 

「そうか、3つの技を同時に3方向から撃ち込む! 強大なパワーが拘束している機械を破壊するが、」

 

「その瞬間、衝突した3つの技は互いの威力を打ち消し合う!! 結果的にサトシは無傷って訳ね!!」

 

 

ワタルが考えている作戦を4人は理解する。 だが……、

 

 

「でもそれは──、」

 

「もちろん危険だろう。 タイミング、角度がわずかにもズレれば究極技はサトシ達を貫く。 危険な賭けだ。 だが、サトシはデオキシス、ミュウツーとの戦いで絶対に必要だ。 協力が無ければサカキには勝てない!!」

 

 

その言葉にレッドは頷き、

 

「……よし、やろう。」

 

 

サトシを助ける為に覚悟を決めるのだった。

 

 

「……サトシは頼んだぞ。 イエロー、オレたちはそれまでデオキシスの分身達をレッド達に近づけない様に戦う。 異論は無いな?」

 

「……はい。」

 

 

イエローはワタルの言葉に頷き。共に戦う事を決める。

 

 

「では、“たつまき”を解く! その瞬間から行くぞ!」

 

 

ワタルの言葉に5人は頷き、それを見たワタルは“たつまき”を解除する。

 

それと同時にデオキシスディバイド達がレッド達に襲い掛かる。

 

 

「プテ、“ちょうおんぱ”!!」

 

「ハッサム、“シザークロス”!」

 

「ニドちゃん、“メガトンパンチ”!!」

 

「ゴロすけ、“いわおとし”!!」

 

「カイリュー、“はかいこうせん”!!」

 

 

5人はそのデオキシスディバイド達に攻撃する。 サトシを救出する作戦が行われる。

 

 

 

 

 

 

 

─── ロケット団 飛空艇 ───

 

 

サカキが飛空艇の中に入ると跪いている3人がいた。

 

 

「ンフフフフ、おかえりなさい首領。」

 

「ご苦労だった。 サキ、チャクラ、オウカ。」

 

 

サカキはそう三獣士に労いの言葉を送ると同時に

 

 

 

個体・弐(デオキシス)』の所へ向かう。

 

 

個体・弐(デオキシス)。 早速お前の能力を見せてくれないか?」

 

 

そうサカキは懐からある物を取りだす。 それはヤマブキシティでサトシから受け取ったシルバーのハンカチだった。

 

 

「例えばこのハンカチ。 この持ち主は何処にいるのか……教えてくれ。」

 

 

 

サカキのその言葉にデオキシスは応え、地図のある場所を指差す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()』っと。

 

 

 

 

 

 

「なんという事だ……! わが故郷トキワ……トキワシティにいるのだな。」

 

 

サカキはようやくシルバーの居場所が分かった事に歓喜する。

 

 

「フ……フフ、この念視能力こそ私が最も欲していたもの……!!」

 

 

サカキはすぐに指示をする。

 

 

「目標カントー地方!! トキワシティに進路を取れ!!」

 

 

目的地、トキワシティに向けて飛空艇は動く。

 

 

シルバーだけでなく、ゴールド、クリスもいるトキワシティへと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───????───

 

 

 

「ジムリーダー達が邪魔をして来たか。」

 

 

ギンガ団のボス、アカギは現状の状況を冷静に判断する。

 

 

「如何にサターン達が優秀でも、流石に2つの地方からのジムリーダーは厳しいか。」

 

 

そう言い、アカギは幹部達が戦っている場所へ向かうことを決める。

 

アカギの実力は幹部達とは一線を画す。 如何にカントーのジムリーダーでもアカギまで参戦すれば突破できると考え、動き出したのだ。

 

 

 

アカギ達ギンガ団の目的は新たな世界の創造。 

 

ディアルガ、パルキアの力でこの世界を破壊し、理想郷の世界を作る。

 

それが目的だ。

 

 

 

ディアルガが時、パルキアは空間を司る存在。

 

時と空間を操り、破壊する事でこの世界を破壊する。

 

 

 

そう、その過程で未来も過去も破壊されるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去の自身のポケモンの為に動いている()()()が許すか?

 

 

 

 

 

 

 

 

直後だった。

 

 

アカギの後ろの壁が破壊された。

 

 

 

 

 

「……何者だ?」

 

「ギンガ団ボス、アカギだな。」

 

 

 

アカギの名を呼ぶその人物は車椅子に乗っている。 だが、その迫力でわかる。 相当な実力を持っている人物だと!

 

 

「私はチョウジタウンジムリーダーヤナギ。 お前を此処で止める為に来た。」

 

「ほう。」

 

 

その言葉と同時だった。

 

 

アカギはドンカラス、ヤナギはジュゴンを繰り出し、戦いが始まった。




以上如何でしたでしょうか?


本編で出て来なかった新たな四天王のポケモンは歴代ゲームの手持ちを参考にしております。






最近この作品の更新ペースが落ちています。


月最低2、最高4を目標にしております。



お手数ですが今後ともよろしくお願いします。
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