ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
長い間お待ちさせてしまい申し訳ありませんでした。
遅れた理由ですが、スランプ気味だった事と、6月の頭の週にてある資格の試験があり、その勉強に追われていました。
これまでも隙あれば行っていましたが、試験がある状態では限界を感じました。
故にお手数ですが次回の更新は6/12、もしくは6/19のどちらかにさせて頂きます。
今後ともよろしくお願いします。
─── トキワシティ ───
ミュウとミュウツーのサイコパワーがぶつかり合い、再びミュウとミュウツーは距離を取る。
「ネギガナイト、“ぶんまわし”! ピカチュウ、“10万ボルト”!」
「キングドラ、“ハイドロポンプ”!」
そのままサトシはピカチュウの電撃をミュウツーへ、ネギガナイトはワタルのキングドラと共にサカキのニドキングへ攻撃する。
「ブイ、“スピードスター”!」
「ラッちゃん、“でんこうせっか”!」
同じく、レッドは“スピードスター”、イエローは“でんこうせっか”でデオキシスを狙う。
「ニドキング、“まもる”。」
対してサカキはニドキングに“まもる”を指示、ミュウツーはサイコパワーで作ったスプーンを器用に盾の様に防ぎ、デオキシスは“スピードフォルム”にフォルムチェンジすることでレッドとイエローの攻撃を回避する。
「スピードフォルム……やっぱフォルムチェンジは完全に出来るか!!」
以前戦った時と比べてデオキシスはアタックフォルムとディフェンスフォルムだけでなく、ノーマルフォルム、スピードフォルムにも変更ができると推測していたが、正にその推測通りだったと戦慄する。
そのままデオキシスはレッド達の裏へ周り込み、アタックフォルムへ変化し、“あくのはどう”を、ミュウツーはスプーンをミュウに飛ばす。
「ブイ、“ひかりのかべ”!!」
謎の現象とエーフィへと進化したブイの予知でそうにかデオキシスの動きを予測し、放たれた攻撃を“ひかりのかべ”で防ごうとする。
デオキシスの攻撃はブイの“ひかりのかべ”を威力が減少しつつ通過し、そのままブイに命中する。
「ネギガナイト、“ぶんまわし”で飛ばせ!!」
一方、ミュウへ放たれたミュウツーのスプーンをネギガナイトの“ぶんまわし”が弾き、攻撃が逸れる。
「ミュウ、“バークアウト”!!」
そのままサトシはミュウに指示する。 ミュウは“バークアウト”を放ち、攻撃したばかりのデオキシスとミュウツー、そしてニドキングにダメージを与える。
「“バークアウト”、こちらを攻撃しつつミュウツーとデオキシスの攻撃力を下げるつもりか!!」
“バークアウト”には追加効果がある。 それはダメージを与えた相手の特攻を
「ニドキング、“いわなだれ”!」
これ以上ミュウにこの技を使わせない様にニドキングは“いわなだれ”でサトシ、ワタル、レッド、イエロー全員を攻撃する。
レッドのブイは先程のデオキシスの攻撃で体勢を崩しており、回避する事は不可能。 故に
「! ピカチュウ、“でんこうせっか”! ネギガナイト、“スターアサルト”で護れ!!」
「キングドラ、“はかいこうせん”!」
ニドキングの攻撃にサトシとワタルは動き、ネギガナイトの“スターアサルト”とキングドラの変幻自在の“はかいこうせん”を盾の様に使い、どうにか直撃を避ける。
そして攻撃を回避しながらニドキングに“でんこうせっか”で近付いたピカチュウは、
「“アイアンテール”!!」
そのままの勢いで“アイアンテール”を繰り出し、ニドキングの顔面へ直撃する。
その威力にニドキングは悶絶する。
「ピカチュウ、“10万ボルト”! ネギガナイト、“れんぞくぎり”! ミュウ、“サイコキネシス”!」
そのまま追撃しようとサトシ指示したその時!
「“じしん”!」
ニドキングが“じしん”を繰り出した。
だが、これは可笑しい。
“じしん”とは地面を揺らしてその衝撃で攻撃する技。 今戦っている場所は飛空艇、【地面】がないのだ。
無論、全くダメージがないわけではないだろう。 だが効果は薄い。
つまり、サカキが繰り出す様に指示したこの“じしん”は、
ニドキングの“じしん”で5人が戦っている
「うっ───ッ! ネギガナイト!!」
ミュウツーに攻撃しているミュウには影響はないが、その“じしん”で体勢を崩したピカチュウの攻撃はミュウツーに命中する事なくズレてしまい、同じく体勢を崩したネギガナイトは傾いた方向へ転がる。
「“つのドリル”。」
直後だった。 サカキのニドキングの“つのドリル”が無防備なネギガナイトに命中する。
「キングドラ、“はかいこうせん”!!」
その攻撃のすぐ後にワタルのキングドラが“はかいこうせん”を放ち、ニドキングに命中。 ネギガナイトと同じく戦闘不能となった。
だが、その時。 後ろから【ミュウツーの念で作られたスプーン】が飛んできて、キングドラを貫いた。
同じく、レッド達もその“じしん”の影響を受けていた。
今正にイエローがラッちゃんに攻撃の指示をして、移動したその瞬間に飛空艇がずれる。
「うわぁ!?」
「飛空艇が揺れて……! イエロー!!」
揺れて体勢が崩れたイエローを咄嗟にレッドが抱える。 同じくブイやラッちゃんも体勢が崩れ、攻撃が出来なくなった。
しかし、相手のデオキシスは違う。 空中にいた為影響を受けず、そのままデオキシスはラッちゃんとブイをアタックフォルムに変化して触手で攻撃。 そのままラッちゃんはその場に倒れる。
「ブイ!!」
「ラッちゃん!!」
ブイはその予知の能力で致命傷にはならなかったが大きなダメージを受けた。
そのまま追撃でデオキシスは“あくのはどう”で追撃しようと動く。
「(今だ!!)」
その瞬間をイエローは見逃さなかった。
「ラッちゃん、“ふいうち”!!」
デオキシスが攻撃するより早く、“
その攻撃で隙が生まれたデオキシス。 その隙を逃さまいとレッドはブイに指示する。
「ブイ! 胸の水晶体に“シャドーボール”!!」
レッドはブイの“シャドーボール”で正確にデオキシスの水晶体へ攻撃が放たれたのだった。
一方、サトシ達が戦闘している飛行艇の下での戦いの流れも動く。
サキとオウカの2人───、否シルバーやクリスも含め、ゴールドのピチュの電撃の威力に驚愕していた。
「……何度見てもあのピチューのレベルは20、しかも繰り出された技は威力は40程度の“でんきショック”、なのにどうしてあれほどの威力を引き出す事が出来るんだな!?」
オウカは目の前で起こった現象をブラックポケデックスで何度も確認しても、やはり表示されている情報は変わらない。
その事実にオウカはブラックポケデックスに不備があるのかと疑いもしたが、クリスやシルバー、そしてサキと自分のポケモン達のデータ等は変化はない。
これは、あのピチューが出るまでブラックポケデックスの情報は正確だという事。
ならば、このブラックポケデックスで表示されている情報とは別の【何か】があるという事なのか?
そしてあのピチューにはその【何か】を持っている。
この【何か】という
とはいえ似た様な例がなかった訳ではない。 例えばイエロー。 ポケモンとイエローの【気】(トキワの力)の上昇に同調して普段は表に出さない力を解放していた。
これは以前、クチバシティでワタルがダイゴ相手に行っていた事なので、イエローもできると推測していた故に驚きはしたが、想定内だった。
だが、目の前の少年、ゴールドに関してはイエローの様な能力はないはずだ。
ゴールドがレッド達とジョウトで旅をしていた事をロケット団も把握しており、それ故に調査をした結果なのでそれは間違いない。
では、何だ?
全く検討がつかない。
完全なる【未知】。
この言いようが無い
「……フフフフ。 3人の中で最も倒しやすいと思っていましたが、こんな切り札があろうとは。 やはり
サキはゴールドに対しての評価を大幅に上げる。 簡単に倒せる敵からシルバー、クリス以上の【脅威】として。
故にサキはこの手を選ぶ。
「確かにこの現象は興味深いが…、今はもっと重要な事がある。 オウカ、上を見ろ。」
「!!」
サキの言葉にオウカは上を見ると、ロケット団の戦闘飛空艇が
「もうサトシ達が来たんだな。」
「ええ、まさかこんなに早く来るとはさすがというべきでですね。」
2人の言葉に3人は驚く。
「サトシさんが、あの飛空艇に!?」
ゴールドの驚愕の言葉を確認する様にシルバーはブルーが作った機械で飛空艇の状況を見る。
「! あれは、サトシさんだけじゃない。 レッド先輩やイエロー先輩、それにワタルさんまで共に戦っている!?」
「え!?」
シルバーの言葉にクリスとゴールドは驚愕する。 サトシ、レッド、イエローの3人はわかる。 しかし、以前は敵だった四天王のワタルまで上にいてその4人が共に戦っているのは異常だ。
更に、サトシ達3人の実力は高く、ワタルはサトシに引けを取らない実力者。 そんな4人が協力して戦って戦闘している。
「ええ、宇宙の力を持つポケモン、デオキシス。そして我がロケット団が生み出した最強のポケモン、ミュウツー。この2体と自身のポケモンを指示し、4人と戦っているのは我らが
サキは不気味な笑みを浮かべながら、放つ。
その口から、驚愕の事実を。
「
「!!!」
「え!?」
サキの言葉にゴールド、クリスは驚きを隠せなかった。 そして、
「……バ、…バカな…。」
その事実に最も衝撃を受けたのは言われたシルバー本人だった。
「サカキが…父親?」
ずっと、自身の家族について知りたいと願っていた。 記憶も曖昧な自分の家族を。 その家族の事を知った。 だが、
「
ようやく得たその事実は今のシルバーには到底受け入れられる物ではなかった。
自身が嫌悪していると言っていい仮面の男。 それと同等な悪であるロケット団、その首領。
サカキが自身の父親という衝撃の事実はシルバーから冷静さを失わせるだけでなく、その残酷な情報にものすごいショックに襲われてめまいがした。
「ウソだ!!」
シルバーはそうサキの言葉を否定する。 ───正確には
「激しく、激しく、激しく、激しく動揺していますね。」
そう、目の前でサキのジュペッタがシルバーに近付いているにも関わらず、それが見えない程に。
「その動揺が、いつもはスキがない貴方の心に隙間を作る。」
「! ボサッとすんな!! 来るぞ!!」
近付いて来るジュペッタに気付いていない事を察したゴールドはシルバーが正気に戻る事を期待して叫ぶが、効果はなかった。
“ドーン”とジュペッタの攻撃がシルバーに当たる。
「…う…あ…。」
シルバーはそのまま意識を失い、崩れる様に倒れる。
「「シルバー!!」」
ゴールドとクリスが助けようと手を伸ばすが、その前にサキのジュペッタがシルバーを抱えてサキとオウカが乗ってきた小型飛空艇に運ぶ。
「ンフフフフ。 ではまいりましょう。」
「OKなんだな。」
そのままシルバーを抱えてサキとオウカは小型飛空艇を動かし、上空の飛空艇へと向かう。
「逃すかよ! 行くぞクリス!」
「ええ!」
ゴールドとクリスはそれぞれマンたろうとネイぴょんを繰り出し、その後を追う。
「どうして急に方針を変更したんだな?」
小型飛空艇の中でオウカがサキに質問する。 ポケモン勝負に勝利した後ではなく、方針を変更して急遽シルバーを連れ出したその理由を聞いたのだ。
「……。」
サキはしばらく黙り、口を開く。
「
「え!?」
「あのゴーグルをしている少年、ゴールドだよ。」
サキのその言葉にオウカは驚く。 オウカはサキの実力を知っている故に、“ヤバい”と言う言葉を言った事に驚いたのだ。
そしてサキはその理由を話す。
「ブラックポケデックスでは知る事が出来ない謎の強さ、イエローやワタルのような特別な力でもなく、サトシやレッドの様に純粋にバトルが強いという訳ではない。 にも関わらずそんな力を発揮しているのだ。
ゴールドにはサトシやレッドのような戦いの才能はなく、イエローやワタルの様な特別な力がないのに
「ただの凡人とも言うべき彼が、あれほどの力を発揮できる。 そんなヤツなんて初めて見た。」
サキはそう言いながら追って来るゴールドを見る。
「ああやって追ってくるからには必ずもう一度対面する事になる。 その前に…、 確実にご子息をボスのもとへお連れしたかったのだ。」
ゴールドを警戒して、確実にシルバーを連れていく事を優先したという。
そしてサキは語る。
「
「───。」
サキの言葉にオウカは沈黙する。 あんな10歳にもなっていない少年に負ける訳がないと断言出来なかったからだ。
同時にある不安がオウカを襲う。
《このままゴールドをサカキ様がいる飛空艇に来て良いのか》という疑問が。
あの少年の実力は完全にロケット団から見ても計算外。 そんな要素をあの飛空艇に向かわせて、こちらに不利になるのではないかと。
以上、いかがでしたでしょうか?
デオキシス、ミュウツー、そしてサカキの戦いに違和感はありませんでしょうか?
意見があれば遠慮なくよろしくお願いします。
ではまた次回。