ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
結構長くなりそうなので、一旦キリが良い所で投稿させて頂きます。
─── ロケット団飛空艇 ───
ミュウツーの攻撃が飛空艇に命中し、飛空艇は大きなダメージを負う。
その結果、スタジアムの周囲にあったバリアーは無くなり、自然の風とミュウツーでの攻撃での揺れでスタジアム上にいるサトシ達は全員飛空艇から落ちそうになり、どうにか近くにしがみつく事で耐えていた。
「ぬぅ!」
サカキはすぐに飛空艇のリモコンを操作し、スタジアムモードを解除するがその最中もミュウツーは再び飛空艇を攻撃しようとする。
「まずい、ミュウだけじゃ抑えれない!!」
閉じる前、サトシはミュウとミュウツーの状況を見てこのままではミュウツーの攻撃を防ぎ切るのは不可能だと判断するも、カイリューは戦闘不能で繰り出せない状況。 現在はピカチュウとルカリオのみだ。
「! サトシ、プテラに乗れ!! オレと一緒にミュウツーを止めるぞ!!」
「はい、ワタルさん!!」
その状況に気づいているのはサトシだけでなくワタルもだった。 故にワタルはプテラに乗る様サトシに言い、ワタルはギャラドスで共に外へ出てミュウと共にミュウツーと戦う事を決める。
2人が飛空艇から出たと同時にスタジアムモードは完全に解除された。
「あ、危なかった。 大丈夫か、イエロー?」
「はい。どうにか、」
レッドとイエローはどうにか耐えたが、外ではサトシとワタルがミュウと共にミュウツーと戦闘を繰り広げている。 そんな中、レッドがこの飛空艇に残った理由は。
「イエロー! デオキシスは大丈夫か!?」
倒れていたデオキシスの為だ。 今のデオキシスは戦いの影響で大きく弱っている状態。
そうレッドがイエローに質問する。
「…デオキシスは今は弱っています。 …治しますか?」
「ああ! 頼んだ!!」
戦いで弱っているデオキシスを見捨てる事は出来ない。 故にイエローに治療を頼んだ。
そんな中、レッドは気付く。
「……サカキは?」
先程まで此処にいたサカキがいないのだ。
─── クチバシティ ───
シーギャロップ号でナナシマからカントーのクチバシティに辿り着いたグリーン達。
「クチバ港到着!! 接岸しました!!」
シーギャロップ号の船員がそう言うと同時、グリーンとブルーはすぐに船を降りる。
「ブルー! すぐにトキワシティに行くぞ!!」
「ええ! ラジオの放送での話にあったトキワシティ上空に現れた大型飛行艇は間違いなくロケット団の飛行艇。 早く合流しないと!!」
シーギャロップ号にあったポケモン回復マシンでリザードンを回復させていたグリーンはブルーと共にリザードンに乗り、そのままトキワシティへ向かう。
「…頼むぞ、グリーン、ブルー。」
オーキドはそれをただ見る事しか出来ず、無事を祈って見送るのだった。
─── ナナシマ ───
所変わってナナシマ。 トレーナータワー周辺の戦いは終盤を迎えていた。
「クロバット、“クロスポイズン”!!」
キョウのクロバットの攻撃でアポロのヘルガーはついに戦闘不能となったのだ。
「ッ! 戻りなさい!!」
アポロはヘルガーをボールへ戻し、強い憎しみを抱きながらキョウを睨む。
「おのれ! お前たちが邪魔をしなければ、忌々しい奴らを殲滅出来たというのに!!」
「…相変わらずの忠誠心、いや狂気か。 凄まじいものだ。
キョウはかつての仲間であるアポロに親切に話す。
「再度忠告するぞ。 サカキ様を狂気的に妄信するお前のその在り方はいつか、サカキ様に牙を剥くぞ。」
「黙りなさい!!」
その怒りと共にアポロはドガースを繰り出し、“えんまく”を繰り出す。
「クロバット!!」
すぐにキョウがクロバットで“えんまく”を晴らすが、既にアポロはいなかった。 同時に周囲の戦いもどうやら収まりつつある事に気付く。
「…ロケット団4将軍は撤退したか。」
つまり、アポロ達は戦いの中、四天王との戦いを離脱したということだろう。 直に残ったアンノーン達も制圧されるだろう。
トレーナータワーでの戦闘は四天王達の勝利となり、同時にこのナナシマをロケット団から取り戻した事を意味していた。 それを確認したキョウはその場を後にしようとする。
「どこに行くんだい? キョウ。」
キクコの質問にキョウは答える。
「オレだからできる事を行おうとしただけだ。」
キョウはその言葉の意味を話す。
「このナナシマではカントーと近い故にカントーのジムリーダーの事も多少は認知している。 そしてオレは元とはいえカントーのジムリーダー。 グリーン達と共に協力し、ロケット団を排除したと伝えればこのナナシマでの印象も大きく変わるはずだ。」
「なるほど。」
ジムリーダーは警察と同等の権限を持っている信頼ある存在。 今のナナシマはロケット団が襲ったのはレッド達がこのナナシマに来たからと認識している。
しかし、元とはいえジムリーダーのキョウが“このナナシマを攻撃しようとしていたロケット団と戦うための協力者だった”と発言すればどうだろうか?
この発表によってレッド達がこのナナシマに来たのは【ロケット団からナナシマを守るジムリーダー達と協力する為だった。】という認識になる。
ロケット団のハッキングを受けたことでこの事実を公表できず、ロケット団の策略によってまるでレッド達が悪いとなってしまったとなる。
「これからナナシマ全土に伝えるために行く。 ではな。」
「ああ。 既にこの戦いはカントーにいるワタルとサトシ達に委ねられた。 アタシ達はアンノーンをどうにかした後でナナシマから離れるつもりさ。」
そう2人が話し、その後2人は別れるのだった。
─── ロケット団飛空艇 ───
ミュウツーの攻撃は執拗に飛空艇を狙う。
「ミュウ、“サイコキネシス”!! ピカチュウ、“10万ボルト”!!」
「ギャラドス、ハクリュー、“はかいこうせん”!!」
サトシ、ワタルはミュウツーの攻撃をどうにか捌いていくが、
「ピカ。」
「みゅ…。」
「ピカチュウ、ミュウ、大丈夫か?」
サカキやデオキシス、ミュウツーとの戦いでサトシのポケモンは皆、疲労している状態。 そして、
「…グッ。」
サカキとの戦いでカイリューにトキワの力を多く消費し、疲労しているワタル。
対して戦いの疲労を抱えてはいるが、“じこさいせい”である程度再生しているミュウツー。 ミュウツーは怒りのままに飛空艇へ攻撃を仕掛けている。
対して2人は先程の理由から飛空艇を守るので精一杯だ。
「ここまで飛空艇を狙うなんて、そこまでサカキに怒っているのか?」
サトシは飛空艇を狙う理由をミュウツーの表情ですぐに察していた。 故に理解できるが、今の飛空艇にはレッド達がいるし、ここはトキワシティの上空。 此処での戦闘でトキワシティやトキワの森などの多くのポケモンや人に被害が出る可能性が高い。
それらも含めて守る必要があった為、ミュウツーを攻める事が殆ど出来なくなっていた。
ミュウツーが複数のスプーンを作り出し、それら全てが飛空艇に向かって放たれ、サトシ達が守る。 その繰り返しだ。
「! しまった!!」
だが、そんな戦いは続かない。 ミュウツーの攻撃が一部、飛空艇に当たってしまう。
飛空艇の別の部屋。 先程までロケット団のサキ、オウカ、チャクラの3人と共にいたゴールド達は、どうにかチャクラのフォレトスの“だいばくはつ”で空いた穴から離れる事が出来、現在飛空艇の前方方向へ向かっていた。
シルバーが先行してその後ろにクリスとゴールドという順番だ。
「くそ〰︎。 あの野郎。 好き勝手にやって逃げやがって。」
ゴールドはこんな状況にしたチャクラに文句を口にする。
「あの爆発で敵が飛空艇から落ちたけど、大丈夫かしら?」
いくら敵とはいえ、この高さから落ちたのだ。 故にクリスは落ちたサキとオウカを心配する。
「仮にもロケット団幹部。 そしてあの実力だ。 落ちても無事だろう。 それよりも……。」
シルバーは外で行われている戦闘を見る。
「あのミュウツーというポケモンとワタル、サトシが戦闘をしているが、2人はこの飛空艇と地上を守る事に専念している。 この飛空艇は自動で行なっているのかこの高さで一切動いていないが、常に狙われている。 飛空艇を安全な場所に着陸させなければ。」
シルバーはそう飛空艇にあるであろうコックピットへ向かおうとしていた。 その時、
サトシとワタルが見逃してしまったミュウツーの攻撃が3人の近くに命中し、3人の前方に穴が空く。
「まず──。」
後ろにいたゴールドは咄嗟に壁に掴まり、前にいてよろけていたクリスを掴むが、ゴールドが出来たのはこれだけだった。
「シルバー!!」
「クッ。」
クリスより前にいたシルバーはその攻撃の影響をもろに受けてしまい、そのまま攻撃で空いた穴に吸い込まれるように落ちる───その寸前、
ある人物が落ちそうになっているシルバーの腕を伸ばして掴む。その人物が何者なのかシルバーは確認し、驚愕する。
「…サカキ。」
「…シルバー…。」
その人物はロケット団のボス、サカキだった。
「この飛空艇の操縦席は、此処か!!」
デオキシスの治療をイエローに任せてレッドは飛空艇のコックピットの前に来た。 サカキが何処にいるか不明という不安があるが、このまま飛空艇でこの場所に留まってしまえばトキワシティなどが危険だ。
故にレッドはどうにか操縦出来ないかとやって来たのだ。
「扉は…開いている? まさか──」
レッドは警戒して恐る恐る扉を開き、周囲を警戒する。 辺りを見渡して危険がない事が分かり、警戒を解く。
「サカキがいると思ったけど、此処にはいないか……気になるけど今は!!」
そうレッドは操縦席に乗り、操縦桿を握る。
「乗り物の操縦なんて自転車しかしたことないけど…。 見よう見まねでがんばってみようか!!」
そうレッドは飛空艇を操縦し始めるのだった。
「あいつが、ロケット団のボス、サカキ。」
「そしてシルバーのお父さん。」
モニター越しのみで見ていたサカキの登場にゴールドとクリスは驚きを隠せなかった。
「間に合った様だな。」
「…オレはお前を父とは認めない。」
サカキに掴まれつつも、シルバーは自身の想いをサカキにぶつける。
「ポケモンを使い、悪事を働く秘密結社ロケット団。 そんな巨悪を組織した男だ。 父として受け入れられる筈がない!! あの仮面の男と同じ、決着を着けなければいけない相手だ!!」
「……。」
シルバーの言葉を聞きつつ、サカキは懐かしむようにシルバーを見る。
「…エンジュシティで仮面の男と戦うまで、ハンカチを持っていたのだろう。」
「一体なにを言って──」
突然サカキはそうシルバーに話す。
「おまえはよくものを無くす子だった、全部の持ち物に名前を入れて、それでもすぐになくしてしまって、同じものをいくつも用意して…。それを持っていた故に周囲の人間はちゃんと呼んでくれただろう。 おまえの名を…。」
「
「────。」
突然のサカキの話にシルバーはついて行けず、唖然としている中、驚愕の事実を知る。
「数週間前からこの体は、病に蝕まれ…、何となく自分でわかっていた。
「──な、に?」
衝撃の事実にシルバーは逸らしていたサカキの方向へ向く。 そこにいたのは、
「間に合って良かった。 …フフフ。 」
「大きくなったなぁ、シルバー……。」
自分を思う父親の顔だった。 その瞬間、ミュウツーの強大な攻撃が再び向かって来る。
「!!」
それを確認したサカキはすぐにシルバーを持ち上げて投げる。 それと同時に先程まで2人がいた場所へ当たり、
「! サ──、」
次にシルバーが見たのは、ミュウツーの攻撃で地上へと落ちて行こうとしているサカキの姿だった。
「くそ! 俺とワタルさん、そしてミュウの力もあるのに守るので精一杯だ。」
サトシはまた飛空艇を攻撃されてしまった事に慌てるも、すぐに立て直す。 此処をどうにか凌がなければ飛空艇にいるレッド達とデオキシスが危険且つ、トキワシティなど町が危ない。
そう再びミュウツーに向くと同時だった。
「! 飛空艇が。」
ワタルは後ろにある飛空艇がトキワシティから離れつつある事に気付く。 これは誰かがこの飛空艇を操作している事を示していた。
「誰かは知らないが、安全な場所へ移動して着陸しようと言うのか?」
ワタルがそう操縦している人物の目的を察する。 確かにこのまま飛空艇が空にあれば近くのトキワシティやトキワの森などに不時着する事はない。 そしてミュウツーは飛空艇を狙っている。 つまり、
「ッ!」
その飛空艇を追いかけるようにミュウツーも飛空艇を追う。 そしてサトシは飛空艇の向かう先を見て操縦している人物とその目的地を察する。
「! そうか、レッド! あの場所か!!」
レッドが向かっていたのは周囲にポケモンや建物がない場所でかつてミュウツーが破壊し、ブビィやブーバーの住処だったニビシティ付近のあの場所だ。
あの場所は(レッド達は全く知らないが)ミュウツーによって環境等を破壊された事で、ポケモンも殆どいない地域となっていたのだ。 確かにそこならば仮に不時着しても被害は少ないし、ミュウツーと戦う場所としては適切だろう。
その間もミュウツーの攻撃が飛空艇に当たらないように守りながらミュウツーと戦う。
「よし。 この調子でいけば。」
操縦しながらレッドは目的地にたどり着く。 予想通り、ポケモンも殆どいなく、近辺とはいえ街とも多少離れている。 ミュウツーと戦うのに絶好の場所だ。
「…レッドさ…ん。 デオキシスの治療は完璧では無いですが、完了しました。」
そう操縦していると眠そうにしながらデオキシスと共にイエローが入って来た。
「ありがとうイエロー。 戦ってすぐに使わせてごめん。」
「良いんです…、それより伝え…たいことがあります。 デオキシスが僕たちと…戦った理由です。」
「理由。」
イエローはデオキシスがなぜ、レッドと会った瞬間戦いをしたのか、眠そうにしながらも必死に答える。
「デオキシスは…レッドさんとサトシさんと…コミュニケーションをしたかったんです。 でも、デオキシスが唯一出来たのは…戦うことだけだったんです。」
「………。」
レッドはデオキシスを見て、自分達と戦った理由を知る。 戦う事がデオキシスにとってコミュニケーションだったのだ。
「ふわ〰︎。 限界です。 すみませんレッドさん。 あとはまかせ…ます
。」
そうイエローは眠る。
「……どんな形でも、自分っていう存在を求められたら嬉しくなるな。」
レッドは照れながら操縦しながらデオキシスに語る。
「デオキシス。 おまえはサカキに捕獲された訳だからサカキの手持ちだ。 でも…今なら自由にできる。 野生に帰っても良いし、オレと一緒にいたければいたっていい。」
「お前に全力にぶつかり合った今、オレはおまえに友情を感じている
。 オレたちは『仲間』だ!」
デオキシスがその言葉を聞いたのと同時だった。
「アレは……グリーン達か!!」
クチバシティからグリーン達が飛空艇に迫って来ていたのだ。
「あれか!! 追い付いたぞ。」
グリーンがそう飛空艇を確認すると同時にその飛空艇に攻撃しているミュウツーと戦闘しているサトシ、ワタルを確認する。
「あの飛空艇、あの荒地に向かってる。 って事はあそこに降りようとしているみたいね。 確かにあそこならポケモンの人も殆どいないし、ミュウツーとの戦いの場所には最適かも。」
「だがあのダメージだ。飛空艇を安全に着陸できるようにポケモンでフォローしよう。 ミュウツーに関してはそれからだ!」
グリーンは飛空艇が着陸しようとしている場所に先回りし、ポケモンを繰り出す。
「サイドン、“メガホーン”!! ゴルダック、“ハイドロポンプ”!!」
「カメちゃん、“ハイドロポンプ”!!」
飛空艇を下から技で飛空艇が墜落しないように支えようとするが、パワーが足りない。
「クッ、サトシとワタルがミュウツーを抑えて、レッドが操縦しているならオレたちで支えるしかない。」
「ええ! どんなに無茶でも……図鑑所有者としてやり遂げなきゃ。」
2人がそう必死になっていると、飛空艇から3つの人影が降りて来た。
「ニョたろう、“ハイドロポンプ”!!」
「キングドラ、ギャラドス“ハイドロポンプ”!!」
「ネイぴょん、“サイコキネシス”!!」
降りて来たのはゴールド達3人だった。
「シルバー!? それにゴールドとクリスまでどうして!?」
「説明は後だ! さっさと飛空艇を無事に着陸させんだ!!」
ゴールドはそうブルー達に言った後、
(シルバーの為にも、さっさと済ませねえと。)
どう感情を表せばいいか分からないシルバーを見て、そう思うのだった。
「ゴールド達まで! でもこれで!!」
グリーン達の協力のお陰で徐々に飛空艇は安定していく。
「今だ!! 力を少しずつ弱めるんだ!!」
安定した姿勢のまま、ゆっくりと下がっていき、遂に地面に着陸を成功させたのだった。
以上如何でしょうか?
次回、ミュウツーとの戦い───もありますがメインではありませんのでダイジェスト予定。
後こちらの事情で申し訳ありませんが、新作ゲームにハマってしまい、中々描くのが難しいですが少しずつ描いていますので次回も気長にお待ちください。