ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
サトシは国際警察のハンサムさんとカントー・ジョウトのチャンピオンワタルと合流し、コガネシティのロケット団アジトにある巨石のカケラを破壊するため突入の準備をする。一方、サトシの話で巨石のカケラを集めていたことを知ったロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースはその計画の全容と手柄を立てるため、そのアジトに侵入。そこでロケット団の乗っ取りを企てていることを知る。
ーーー コガネシティ ゲームセンター前 ーーー
22時、皆が寝始める時間帯。サトシはポケモンをかつてのポケモンワールドチャンピオンシップ時のメンバーに変え、ハンサムと共に突然の準備をしていた。
「サトシ君、準備は良いかい?」
「はい、いつでも」
「ピカ」
「バウ。」
ハンサムからの問いにサトシ、ピカチュウ、ルカリオは答える。
「よし、では諸君。作戦を開始する。まずは先行チームがゲームセンター地下にある基地に突入。 その後、ワタルさんと共に敵を拘束しつつ、進行。 私たちは一定時間後遅れて突入。一気に巨石のカケラまで向かう。開始!!」
『了解!!』
ーーー ロケット団アジト ーーー
ウー ウー と非常事態サイレンが鳴る。驚いたロケット団は監視カメラを見る。
「クラウン様。敵襲です!!」
「何!?」
ロケット団幹部クラウンは侵入者の存在に驚く。
「侵入者の数と状況は?」
「数は5名程、ッ!? 侵入者の中にチャンピオンワタルを確認!!」
「なんだと!?」
クラウンはワタルがいることに驚く。
「直ちにあの2名を向かわせろ!! 絶対に近付けるな!! 私は例の物を持ち出す。 それまで持ち堪えろ!!」
「「「は。」」」
クラウンは巨石の所へ向かう。自身がリベリオン様の所へ巨石を届けるために。
「カイリュー “たつまき“!!」
ワタルの指示でたつまきを繰り出し、ロケット団員とポケモンたちを蹴散らす。そのまま進んでいくと、
「ッ! カイリュー、止まれ!!」
ある2名の人物が現れる。
「お前たち、資料にあった幹部達か。」
「まさか、ワタルが来るなんて」
「だが、我らはただ、倒すのみ。」
幹部の2名はそれぞれ、アーボック、ハッサムを繰り出す。
そしてバトルが始まる。
ーーー コガネシティ ゲームセンター前 ーーー
『資料にありました、ロケット団幹部2名とワタルさんが戦闘を開始。現在戦況はワタルさんがやや押しております。』
ハンサムとサトシは通信から、ワタルがロケット団幹部を引き付けていることがわかり、行動を開始する。
「わかった。サトシ君本当にその方向に巨石があるんだね。」
「はい。俺とルカリオで感じました。間違いありません。」
ハンサムはその方向にある部屋を図面から判断する。
「運搬用倉庫。奴らめ、巨石をどこかへ持っていくつもりか!?」
「急ぎましょう、ハンサムさん。」
「ああ。」
ーーー ロケット団アジト ーーー
『ッ! 隠し通路から侵入者確認。 数は2名!!』
「ッ!」
クラウンは隠し通路から侵入者が現れたことを基地内の放送から聞き、驚くがその人物にさらに驚く。
『侵入者の中に“世界チャンピオン“『サトシ』を確認しました!!』
「ば、バカな!?」
クラウンは侵入した人物に驚く。
同じく、ワタルと戦っていた幹部も驚き、相手の作戦にハマったと考える。
「サトシだと!? そうか、貴様は囮か、ワタル!?」
「フッ。サザンドラ、だいもんじ!! カイリュー、はかいこうせん!!」
「く、メガハッサム、てっていこうせん!」
「アーボック、ヘドロばくだん!!」
幹部の2名は囮と知りつつも、ワタル相手に2名の連携無しでは止められないため、戦うしかない。
「ピカチュウ、10万ボルト!!」
「グレッグル、どくづき!」
サトシとハンサムは道中、ロケット団員を倒しながら進む。
そして巨石があるであろう、運搬用倉庫に突入する。
「ここにあるはず…ッ!」
「彼らは。」
サトシたちは目の前に複数の団員と中心にいる幹部らしき人物がいた。
「ようこそ、サトシ君、そして国際警察。ここまで直接来るとは、情報が漏れていたのですかな?」
「おまえは? ッ!ハンサムさん!巨石が上に移動しています!」
「何!」
「なんだと?」
ハンサムは巨石が上、つまり地上に移動していること、クラウンは見抜かれたことに驚いた。
「テレポートか!?」
「…驚きました。 サトシ、あなたはあの巨石のエネルギーを感じ取ることができるのですね?なるほど、巨石の場所はそれで特定したのですね。」
ハンサムはテレポートで地上に移動したと気付き、クラウンはサトシが巨石の位置が分かることに驚く。
「ハンサムさんここは俺が抑えます。ルカリオと一緒に行ってください。ルカリオなら居場所まで案内できます。」
「わかった。 行くぞルカリオ。」
「バウ。」
ハンサムはサトシのルカリオと行こうとする。
「許すと思いますか? 皆さん攻撃です。 アリアドス、サイコキネシス。」
クラウンの周りの人物がサトシに、アリアドスはサイコキネシスでハンサムとルカリオを攻撃しようとするが、
「ピカチュウ、エレキネットでハンサムさんを守れ、ネギガナイト、ぶんまわし!」
ピカチュウは入り口にエレキネットを張ることでサイコキネシスのサイコパワーが届かず、ボールから出したネギガナイトのぶんまわしで部下は皆戦闘不能となった。
「く、アリアドス“どくどく“!!」
「ネギガナイト、ぶんまわすで吹き飛ばせ!!」
アリアドスの“どくどく“をネギガナイトのぶんまわしで発生した風で吹き飛ばす。
「アリアドス、サイコキネシス!!」
「キャモ、」
ネギガナイトはサイコキネシスを受け、後ろに飛ばされる。
「アリアドス、もう一度サイコキネシス!!」
クラウンは再度サイコキネシスを繰り出すが、
「ネギガナイト、みきり!!」
ネギガナイトの“みきり“でサイコキネシスを回避する。
「ネギガナイト、盾をふん回せ!!」
「キャモ!!」
ネギガナイトは盾をブーメランのようにアリアドスに向けて投げる。
「アリアドス!! かわしなさい。」
アリアドスはギリギリかわす。だが、既にネギガナイトはネギを構えてこちらを狙っている。
「ネギガナイト、スターアサルト!!」
ネギガナイトの“スターアサルト“がアリアドスに命中し、アリアドスは戦闘不能になる。
「く、まだだ! ジュペッタ!」
クラウンはジュペッタを繰り出し、腕輪にある宝石を掲げる。
「ッ! キーストーンか!?」
「ジュペッタ、メガシンカ!!」
クラウンはジュペッタをメガシンカさせたのだ。
「ジュペッタ、おにび!」
「キャモ!!」
「は、早い、大丈夫かネギガナイト?」
メガジュペッタの特性イタズラごころによって先制を撃たれ、やけど状態になるネギガナイト。サトシの問いかけに大丈夫と頷く。
「よし、ネギガナイト、盾を拾って、れんぞくぎり!」
「キャモ!!」
ネギガナイトは近くにある盾を拾って、メガジュペッタに攻撃するが
「ジュペッタ、ゴーストダイブ!!」
メガジュペッタはゴーストダイブを行うことで、姿を消し回避する。
「ネギガナイト、気をつけろ!」
「キャモ。 キャッ!!」
サトシが注意する事を伝えた時、やけどのダメージを受けてしまう。
「今だ、攻撃しなさい!!」
その隙を突こうと攻撃をするメガジュペッタだが、
「ネギガナイト! 盾で防げ!!」
「キャモ!!」
ネギガナイトは間一髪盾で防御する。
「まだ、ジュペッタ“たたりめ“!!」
しかしメガジュペッタはその盾ごと力尽くで吹き飛ばした。たたりめは相手が状態異常の場合に威力が上がる技。そのため、やけど状態のネギガナイトには大きな威力を発揮したのだ。
「ジュペッタ、かげうち!!」
クラウンは先程の攻撃でできた距離から、かげうちを繰り出す。その攻撃は確実にネギガナイトに命中する。
「キャモ!!」
「ネギガナイト!」
「ジュペッタ、もう一度かげうちです。」
メガジュペッタはもう一度かげうちを繰り出す。するとサトシは、
「ネギガナイト、飛んで盾を下にして乗れ!!」
なんと、かげうちが来る直前、ネギガナイトはジャンプを行い、空中で盾の上に乗る。その瞬間、地面からかげうちが繰り出されるが盾で防ぐ。しかも、
「なんだと!!」
空中でかげうちの攻撃を受けたことでメガジュペッタの方に
「ネギガナイト、ぶんまわす!!」
「キャモ!」
ネギガナイトの攻撃がメガジュペッタに命中する。
相当のダメージだ。
「く、やけど状態で無ければやられていたか!」
「ネギガナイト、れんぞくぎり!!」
サトシは追撃として“れんぞくぎり“を繰り出すが、
「ゴーストダイブ!!」
メガジュペッタはゴーストダイブで間一髪回避する。再び、ネギガナイトがやけどのダメージを受けた瞬間。
「今です!」
今度は上から攻撃する、だが
「みきり!!」
「キャモ」
ネギガナイトは間一髪みきりで回避し、
「ぶんまわす!!」
ネギガナイトのぶんまわすが再び命中し、メガジュペッタは倒れ、メガシンカは解除された。
「なんだと、まさかこれほどとは。 さすがは世界チャンピオンということか。だが捕まる訳にはいかない。」
そういうとクラウンは壁に向かうと、壁を手で押す。するとガゴンと音がし、事前の情報にない隠し脱出通路が現れた。
「隠し通路!」
「ピカ!」
「マルマイン、だいばくはつ!」
クラウンは通路に入ると同時にマルマインを繰り出し、サトシたちにだいばくはつを行う。
「ピカチュウ、エレキネットで覆え!!」
「ピカ! ピカピカピカ、ピッカ!!」
マルマインのだいばくはつはエレキネットよって抑えられ、ばくはつしても範囲が狭くなり、サトシたちにダメージを与えなかった。だが、
「ははは、ではさらばです!」
「待て!」
クラウンはそう言い、後ろの隠し通過から逃げようとするが、
「おっと、そうはさせないわよ。ハブネーク、まきつく!」
なんと既に隠し通過に潜り込んでいた
「な、キサマらは!!」
「ロケット団!?」
「ピピッカチュウ!?」
クラウンは自分達以外のメンバーがいることに、サトシとピカチュウはロケット団が幹部を確保したことに驚く。
「こんばんわ、ジャリボーイ。 でもごめんね、今はあなたに関わっている時じゃないの。」
「その通りだ。」
「どういう意味だ。」
「ピカチュウ。」
サトシは自分達ではなく、先程戦っていたロケット団幹部に用があることに疑問を投げるが無視してクラウンに質問する。
「ねえ、クラウンだっけ? あなたたち、あの巨石のエネルギーを利用して、
ーーー コガネシティ ーーー
「ルカリオ、彼が巨石を持っているのか!?」
「バウ!」
ハンサムはルカリオの案内で巨石を持って逃げている人物を見つけた。
「グレッグル、どくづき!!」
「ぐわ!?」
グレッグルは持って逃げている人物にどくづきを喰らわせ、手錠で確保する。
「観念しろ。」
ハンサムは彼が持っていたアタッシュケースを開くと、巨石のカケラを確認した。
「目的のものは確保したか、よし。 あとはサトシくんを待って、こっちに来た次第これを破壊して欲しい。頼めるかい、ルカリオ。」
「バウ」
すると先行突入組から通信が入る。
『幹部2名はワタルさんの活躍で拘束完了しました。我々は残存戦力を拘束します。』
「わかった、気をつけてくれ。」
『了解…!! ハンサムさん、サトシ君がすぐに言いたい事があると。』
「何?」
ーーー 連絡前 ーーー
『ウルトラホールだって!?』
サトシは巨石のエネルギーを利用し、ウルトラホールを開こうとしていることに驚く。
『ええ、こいつらのリーダー“リベリオン“は私たちロケット団の乗っ取りを計画していたのよ。』
『ロケット団の?』
『ピカ?』
サトシは今回のロケット団員が全てあのボス、サカキに反逆している者達と知り、驚く。
『ああ、リベリオンは昔、我々ロケット団の最高幹部にまで昇り詰めたが、それは他人の手柄を横取りしていたことが理由だった。』
『サカキ様はそんなリベリオンの本性を見抜き、最高幹部から幹部へ降格になったんだニャ。』
サトシはクラウンのリーダーである、リベリオンのことを聞き、ある疑問を持つ。
『そんなことして幹部のままだったのか?』
『リベリオンはカリスマ性などサカキ様はより圧倒的に劣るけどある一点だけ認めていた部分があったの。それは人を見る能力よ。』
『リベリオンはその人物が何に優れているかを見抜く才能があった。故にサカキ様は降格はしたが幹部のままにしたのさ。』
そう、リベリオンは人を見る力だけはあった。故に手柄を横取りなどができたのだ。クラウンもリベリオンによって成長した人物だ。
『だけど、あいつはそれでサカキ様に恨みを持ったみたい。』
『リベリオンにとっては屈辱だったみたいで、サカキ様に反抗したって訳。』
第三者から聞けば、能力に見合った地位にしただけなのに、逆恨みでしているように見えた。
『ロケット団を乗っ取るってどうやって?』
『簡単よ、“力“での乗っ取りよ。』
『サカキ様を慕う者は多く、リベリオンもそこはわかっている。だから奴は戦力を集めて無理矢理支配しようとしてるんだ。』
『だが、それでポケモン等を捕獲、あるいは盗めば、その分サカキ様に気付かれる可能性が高くなるニャ。そこで奴は考えたのニャ。』
サトシはロケット団の次のセリフに驚く。
『
『な!? それでウルトラホールか!』
サトシはウルトラホールを使う理由に納得する。
『ロケット団はウルトラホールを利用できるか研究していたし、その研究の責任者はクラウン、あなただったわね?』
『……』
クラウンはロケット団の言葉に黙る。
『そこにリベリオンは目を付け、共に決起することを決めた。ってことね。』
『本部には研究は難航してるって報告したみたいだが、実際にはエネルギーの問題だけで、開くことは可能だった。そしてそのエネルギーとして選んだのが、』
『巨石のエネルギーか!』
リベリオン達はウルトラホールを開くため、エネルギー源として巨石を求めたのだ。そして、
『既に数十回程度、ウルトラホールを開ける量はリベリオンに送っている。違う?』
『な!?』
『ピカ!?』
サトシとピカチュウはその内容に驚く。
『ふん、ずいぶんと調べたようだが、場所は決して教え『アルフの遺跡』ッ!!』
クラウンは教えることはないというが、コジロウの言葉に動揺する。
『アルフの遺跡? 確か、オーキド博士の知り合いのサタケさんがいるあの?』
サトシは以前、ジョウト地方を旅した際にオーキド博士に誘われて来たことがあった。その際、絶滅したはずのオムナイトやオムスターと出会い。今目の前にいるロケット団とトラブルがあったのだが、それは別の話。
『ああ、実は数日前からそこがある会社が貸切しているんだが、その会社がリベリオンが所有しているダミー会社のひとつとロケット団では有名だ。』
『どうしてアルフの遺跡かは分からなかったけど、そこで計画を実行しようとしているのは明白。その反応だと当たりのようね。』
『……。』
ロケット団は話を聞いていたクラウンの反応に自分たちの考えは当たりだと確信する。
『よし、もう十分か。モロバレル、キノコのほうし!!』
『な! しま…ZZZzzzz。』
コジロウはモロバレルのキノコのほうしでクラウンを眠らせる。
『ジャリボーイ、こいつはあなたが警察に出しなさい。』
『お前たちはどうするんだ?』
サトシはロケット団にこれからどうするのか聞く。
『もちろん、リベリオンを倒しに行くのよ。』
『サカキ様への反逆は決して許すわけにはいかない。』
『計画は明日の正午実行されるという情報も掴んでるニャ』
『な!』
サトシは明日の正午に計画が実行されることを知り、驚く。
『『『じゃ、さらば。』』』
その後ロケット団は隠し通路から逃げ出した。
ーーー 現在 ーーー
「アルフの遺跡。 そこで巨石のエネルギーでウルトラホールを作り、ポケモンやUBという戦力を確保しようというのか!?」
『はい。明日の正午までにそれを止めないと、ポケモン達が大変なことになる。』
平行世界から連れて来られたポケモンたちは何も知らずに囚われ、利用されてしまうだろう。サトシはそれを絶対に許さない。
「わかった、ここは現地の警察とジムリーダーに任せて我々はアルフの遺跡に向かう。サトシ君、ワタルさんと共に急いでポケモンセンター前にきてくれ。」
『はい。』
ハンサムは通信を切り、思考を巡らせる。
「(巨石はポケモンや人の感情で反応する。もし平行世界からやってきたポケモンたちが怒りや憎しみを抱いていたら。)」
ハンサムはカロス地方での事件を思い出し、ゾッとした。
「カロス程ではないが、被害が出る可能性がある! 急いで対処しなくては。 ルカリオ、ついて来なさい!」
「バウ。」
ハンサムとルカリオはサトシたちと合流するためポケモンセンターに向かう。一方その頃、ロケット団は作戦を立てていた。
「これで、ジャリボーイはアルフの遺跡に行くわね。」
「ああ、こういうのは許せない奴だからな。」
「これでリベリオンはジャリボーイと戦うニャ。そして奴らが開発したウルトラホール発生装置の設計図または装置事態を盗んでサカキ様に献上すれば、」
「「「にっしししし。」」」
ロケット団はサトシとリベリオンがバトルしている間に装置を盗もうとしているようだ。
「行くわよ。コジロウ、ニャース。」
「「ラジャー。」」
ーーー アルフの遺跡 ーーー
「リベリオン様、装置の設置完了しました。」
「よし、ありがとうじゃん。」
リベリオンは部下からの報告に気分が良くなる。
「しかし、ここはウルトラホールを開くのに最適な場所ですね。」
「ああ、このアルフの遺跡のこの部屋は調査の結果、
「ええ、その結果少ないエネルギーでウルトラホールを開けます。」
リベリオンは計画の実行が近いことを部下たちに伝える。
「さあ、おまえら。 ロケット団をオレが手に入れる時が来た。明日の正午、計画を開始するじゃん。」
彼らはリベリオンの目的のため、準備を進める。
いかがでしょうか?
戦闘は納得していただけましたか?
ではまたの機会に