ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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お世話になります。

今回の話はこの世界来たサトシの最初のバトルの出来事です。

さて、この山場を越えられるかどうか。


活動
内容の修正が思いの外早く終わりました。 誠に申し訳ありませんでした。


幕間エピローグ VS 仮面の男

リベリオンとの戦いでポケスペ の世界へ来てしまったサトシはウルトラホールを通った先で謎の仮面の男が赤毛の少年を捕らえている光景を見る。サトシは赤毛の少年を救うため、仮面の男に挑む。

 

ーーー 焼けた塔 ーーー

 

仮面の男は目の前にいる、裂け目から現れた少年の実力に警戒をしていた。

 

「(先程のでんこうせっか、予想以上に早かった。だが、あの速さなら距離さえあれば防御は出来る。厄介だが、時間を掛ければ倒せる。)」

 

仮面の男はサトシという少年に問いかける。

 

「小僧、何者なのかは問わん。この私の邪魔をするというのであれば始末するまで。デリバード、ふぶき!!」

「! ピカチュウ、10万ボルト!!」

 

仮面の男のデリバードのふぶきに対してサトシはピカチュウに10万ボルトを放つ。2つの技がぶつかり合う。徐々に10万ボルトがふぶきに押されていく。

 

「! ゲンガー、シャドーボール!!」

 

サトシはピカチュウだけでは押し切られると判断してゲンガーのシャドーボールを撃つ。そこまでしてようやく、ふぶきと相殺し、辺りは煙に包まれる。するとピカチュウが煙から音を聞いた。

 

「ピッ! ピカピ!!」

「! ネギガナイト!!」

 

サトシはピカチュウの言葉でデリバードが自分を狙っている事に気付き、ネギガナイトを繰り出すことでデリバードの手にあった尖った氷の攻撃を防御する。

 

「ほう? 良く分かったな。ふぶき!!」

 

するとデリバードはゼロ距離でふぶきを放つ。その勢いでネギガナイトは飛ばされる。

 

「! ネギガナイト!」

「隙だらけだ。」

 

サトシがネギガナイトの方へ向いたため、デリバードの尖った氷をサトシに当てる、その直前にピカチュウがアイアンテールでその攻撃を防ぐ。

 

「! サンキュー、ピカチュウ! エレキネット!!」

 

そのままピカチュウの尻尾からエレキネットを放ち、仮面の男とデリバードを一時的に拘束する。

 

「!? これは、電気の網!?小癪な!」

 

仮面の男はエレキネットを凍らせ、破壊する。外す際の隙を使い、サトシはピカチュウとゲンガーで攻撃をしながら、カイリューを繰り出す。

 

「カイリュー! あの子(・・・)を逃がしてくれ!!」

 

サトシは相手が相当な実力者であり、守りながらでは勝つことも逃げることもできないと考え、赤毛の子『シルバー』を逃すことをカイリューに頼む。

 

「!、逃すか、ゴース!」

 

仮面の男はピカチュウとゲンガーの攻撃をデリバードで防ぎながら、ゴースを繰り出しカイリューを攻撃する。

 

「! ぼうふう!!」

 

ゴースは霧状のポケモンだ。風の攻撃に吹き飛ばされやすい。そのため、ぼうふうの力に近づくことができずにカイリューとシルバーを逃してしまう。

 

「逃したか、おのれ。」

「ネギガナイト! ぶんまわす!!」

 

その時、ネギガナイトが投げた盾がゴースへ向かうが、ゴースは間一髪回避する。

 

「!? 盾を投げて攻撃を!? ゴース、ヘドロばくだん! デリバード、こおりのつぶて!!」

 

ゴースのヘドロばくだんがネギガナイトへ、こおりのつぶてがゲンガーへと向かう。

 

「ネギガナイト、ぶんまわす! ゲンガー、マジカルシャイン!!」

 

ネギガナイトはぶんまわしをすることで発生した風で吹き飛ばしたが、ゲンガーはマジカルシャインでも防ぎ切れず、ダメージを負ってしまう。

 

「ピカチュウ、10万ボルト!!」

「ちっ! しつこい!!」

 

仮面の男はピカチュウのスピードと攻撃の威力と精度に苛立ちながら回避する。

 

「こおりのつぶて。」

 

デリバードがこおりのつぶてでピカチュウを攻撃しようとしたが、こおりのつぶては出なかった。

 

「なに? そうか! ゲンガーののろわれボディか!!」

 

そう、ゲンガーの特性、のろわれボディでこおりのつぶてが封じられたのだ。

 

「ゲンガー、ヘドロばくだん! ピカチュウ、10万ボルト! ネギガナイト、ぶんまわす!!」

 

ゲンガーとピカチュウの攻撃がデリバードへ向かい、ピカチュウの攻撃は回避したが、ゲンガーの攻撃は当たり、ネギガナイトは剣を投げてゴースへと当て、ゴースは倒れる。

 

「おのれ、デルビル!!」

 

仮面の男はゴースをボールへ戻し、デルビルを繰り出す。

 

「来るぞ! ネ…! これってまさか、のろい!?」

 

サトシがネギガナイトを見ると、苦しんでいるのが分かり、その理由が分かった。

ゴースののろいでダメージを喰らい続けているのだ。ぶんまわすが回避出来ないと判断した仮面の男はのろいを使い、ネギガナイトの体力を減らしたのだ。

 

「デルビル、かえんほうしゃ!!」

 

デルビルのかえんほうしゃを喰らい、ネギガナイトは倒れる。

 

「ネギガナイト! 戻れ!!」

 

サトシはネギガナイトをボールへ戻し、目の前の男の実力を実感する。

 

「(コイツ、

ダンデさんより強いかもしれない(・・・・・・・・・・・・・・)!!)」

 

サトシは目の前の敵の強さを実感して、覚悟を決める。

 

「行け、ウオノラゴン!!」

 

ーーー エンジュシティ前 ーーー

 

ブルーが、シルバーからの連絡で仮面の男と遭遇してしまった事を聞き、駆けつけていると上からカイリューが現れ、ブルーへと近づいて来る。

 

「! カイリュー!? こんな時に!」

 

ブルーは野生のカイリューと思われるそのポケモンと戦う覚悟を決めたその時、カイリューが抱えている人物を見て驚愕する。

 

「! シルバー!? どうしてカイリューなんかに?」

「…やっぱり姉さんか。来てくれたのか?」

「当たり前でしょう!? このカイリューは?」

 

ブルーがカイリューについて質問するとシルバーは焼けた塔で発生した謎の裂け目から現れたトレーナーに救われ、ここまで運んでくれた事を話す。

 

「じゃあ、あいつは今。」

「ああ、そのトレーナー、サトシと戦ってると思う。早く彼の…所…へ。」

 

シルバーは巻き込んだサトシの所へ行く様に伝えた後、傷や疲労から気絶してしまう。

 

「! シルバー!? …気絶してるだけね。ごめんなさい。今はあなたを助けるのが最優先よ。」

 

ブルーはカイリューからシルバーを受け取る。するとカイリューは自身のトレーナーの元へ帰って行く。

ブルーはシルバーを助けたそのトレーナーに感謝と仮面の男と戦っているにも関わらず、助けに行かない事に謝罪しながらもエンジュシティから離れていく。

その判断は正しかっただろう。

 

「見つけた。」

 

その光景を見ていた仮面の男の部下がいたからだ。

 

ーーー 焼けた塔 ーーー

 

サトシのゲンガーの特性を警戒してゲンガーとピカチュウの攻撃を躱しながら、仮面の男は指示をする。

 

「デルビル! かえんほうしゃ!」

「ウオノラゴン! そのままドラゴンダイブ!」

 

かえんほうしゃを受けながらも、ドラゴンダイブでデルビルに近づくウオノラゴンに対してデルビルは回避する。

 

「みずでっぽう!!」

 

ドラゴンダイブ後、すぐにみずでっぽうを放ち、ダメージを与える。

 

「ちっ! かみくだく!」

「エラがみ!」

 

ウオノラゴンとデルビルが互いに噛みつき合う。

そして互いに技を出す。

 

「かえんほうしゃ!」

「みずでっぽう!」

 

互いにゼロ距離での攻撃でダメージを与え、タイプの相性でデルビルが倒れるが、ウオノラゴンもダメージを受ける。

 

「デルビルも倒れたか。 アリアドス、クモの巣! 」

 

ウオノラゴンの脚力に警戒してクモの巣を張り巡らせる事でウオノラゴンの行動を制限し、さらにいとをはくで拘束する。

 

「ウオノラゴン!! みずでっぽう!」

 

ウオノラゴンのみずでっぽうが放たれるがただ、クモの糸が濡れただけだった。

 

「ミサイルばり!」

 

ウオノラゴンへミサイルばりが複数攻撃が命中する。

 

「ウオノラゴン!」

「どくづき。」

 

アリアドスはクモの糸の上を通って、ウオノラゴンへ近づく、その瞬間サトシは笑う(・・・・・・)

 

「! しま!?」

「こおりのキバ!!」

 

クモの糸は先程のみずでっぽうで濡れていた為、こおりのキバを当てるだけで凍っていき、アリアドスの足も凍ってしまう。

 

「ピカチュウ、アイアンテール!!」

 

デリバードからアリアドスへ標的を変更したピカチュウはアリアドスにアイアンテールを繰り出し、アリアドスは倒れる。

 

「これほどとはな、だが時間をかけ過ぎたな。 こおりのつぶて(・・・・・)!!」

 

のろわれボディはかなしばりと同じ効果ではあるが、かなしばりは時間が経てば解除される。デリバードに掛かったのろわれボディの効果が切れ、こおりのつぶてをゲンガーに放つ。

デリバードのこおりのつぶてを喰らい、ゲンガーは倒れる。

 

「! ゲンガー、戻れ!!」

 

サトシはゲンガーをボールへ戻す。

 

「ウオノラゴン、ドラゴンダイブ!! 」

 

ウオノラゴンがデリバード目掛けて進む。

 

「ふぶきだ!」

「そのまま進んで捕まえろ!!」

 

ウオノラゴンがふぶきの攻撃になんとか耐えながらもデリバードへ近づき、胸のキバのような物を操り、デリバードを捕らえる。

 

「な! あの部分は拘束に使えるのか!?」

 

仮面の男は初めて見たポケモンのその生態に驚く。

 

「こおりのキバ!!」

 

ウオノラゴンのこおりのキバが拘束しているデリバードに命中する。

 

「ちっ、デリバード! ふぶきだ!!」

 

デリバードはゼロ距離で全力のふぶきを行い、それを受けてウオノラゴンは倒れる。その時、ウオノラゴンの後ろに居たピカチュウが姿を見せる。

 

「! 後ろに!?」

「ピカチュウ、10万ボルト!!」

 

ピカチュウの10万ボルトをデリバードが喰らう。しかし、それでもデリバードは倒れない。

 

「あれを耐えるのか!? やっぱり強い!!」

「この私に歯向かうだけはあるな。デリバードにここまでダメージを与えるとは。」

 

 

現在、サトシの手持ちはリベリオンとの戦いでダメージを受けたことで弱っていたためにバトルの場に出せないルカリオとピカチュウのみだ。

デリバードには、ウオノラゴンのこおりのキバや、ゲンガーのヘドロばくだん、ピカチュウの10万ボルトと攻撃を当てて来たことで疲労が見えるが、まだ倒れる気配は無い。

対して仮面の男からすればここまでデリバードを追い詰めたトレーナーはいなかった事とゴース、デルビルやアリアドスも倒されているため、油断無くサトシを警戒している。

 

「(このままではあの2人に逃げられるか、幸い、シャムからブルーとシルバーを発見したと報告があったが、ブルーのことだ、追手を巻くなど容易いだろう。すぐにでも向かいたいが、この小僧は強い。倒したとしてもその時にはブルーとシルバーには逃げられるだろう。)」

 

そこまで考え、仮面の男はある決断をする。

 

「(ここにはアレ(・・)がある。小僧のもう一匹が不明な状態だ。厄介な事になる前にそこに小僧を落として終わらせるか。)」

 

仮面の男はもう一匹の、ウリムーの力を使うことを決める。

 

「フ、サトシと言ったか、見事だ。その強さに敬意を評してここからは本気で行こう!!」

 

するとみるみると周りに氷の人形が現れる。

 

「! 氷の人形!?」

 

サトシはその光景に驚くが、瞬時にそれを破壊するため指示をする。

 

「ピカチュウ、でんこうせっかからアイアンテール!!」

「ピカ!」

 

ピカチュウがでんこうせっかで早さを上げ、その勢いのままアイアンテールで攻撃すると氷の人形の一体、また一体と破壊する。

 

「ほう? やはり強いな。だが、」

 

すると破壊したはずの人形がみるみると再生していく。

 

「な!? 再生した!!」

 

サトシはその光景に驚く。

 

「その攻撃では壊せても、再生は防げない。行け!!」

 

氷の人形達はサトシとピカチュウに向かって進行していく。

 

「ピカ!」

「壊せないなら、エレキネット!!」

 

サトシはピカチュウに指示をしてエレキネットで氷の人形を拘束するが、エレキネットが凍り始める。サトシとピカチュウがそれを警戒しているとデリバードが尖った氷をサトシの方へ向け、攻撃をする。

 

「ピカ!」

「!? まずい!!」

 

サトシは間一髪でその攻撃を回避するがデリバードはそのまま技を繰り出す。

 

「ふぶき!」

「ピカピ!!」

 

ふぶきをサトシに当てる直前、デリバードとサトシの間にピカチュウが入り、サトシへのふぶきの直撃を回避するが、サトシとピカチュウはそのふぶきで飛ばされてしまう。

 

「うわあ!?」

「ピカ!!」

 

仮面の男はピカチュウの速さならば、デリバードとサトシの間に入ると予測した。

故にふぶきであの場所(・・・・)へと飛ばせる方向から攻撃したのだ。

 

「ピカチュウ、だい!? なんだ?」

「ピカ!?」

 

サトシとピカチュウは

何かに吸い込まれるように姿が消えていく(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「なかなかの強敵だったぞ。本気を出したのは伝説のポケモンたち以来だ。だが、これで終わりだ!」

 

その言葉が終わると同時にサトシとピカチュウは姿を消した。

ここには時の狭間と呼ばれる場所があり、そこでは虹色の羽と銀色の羽を所持していない状態で入れば、存在そのものが消滅する場所だ。

無論、消滅するまでには時間が掛かる。故に仮面の男は消滅したと同時にふぶきを繰り出すことでサトシをこの場所から離し、帰って来られないようにしたのだ。

 

「足止めを喰らってしまった。奴らを追わなければ。」

 

仮面の男がデリバードでブルーとシルバーを追いかけようとしたその瞬間、後ろから水、電気、炎が襲い掛かる。

 

「! 何!?」

 

仮面の男はその攻撃を回避する。そして攻撃が来た方向には時の狭間があった。

 

「時の狭間からだと? !? まさか。」

 

仮面の男、ヤナギに心当たりがあった。かつて、この時の狭間で閉じ込めたあの3体のポケモン(・・・・・・・)

その想像通り、時の狭間からスイクン、ライコウ、エンテイ。そしてスイクンの上に乗った

サトシとピカチュウ(・・・・・・・・・)の姿があった。

 

「バカな!? なぜ、なぜ無事なのだ!?」

 

仮面の男は知る由も無いが、かつてサトシはシンオウ地方のミチーナという町に訪れた時、人間に復讐をするため攻撃を仕掛けたアルセウスとの事件でサトシと当時の仲間のヒカリ、タケシ、そして町であったシーナという女性と共にディアルガの力で過去へ行ったことがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、時を司ると言われる

ディアルガの力を体に受けて(・・・・・・・・・・・・・・)過去へ行ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ある未来ではヤナギは時の狭間に長時間いたため、ときのほうこうが効かなかった。今回はその逆でディアルガの力を体に受けたからこそ時の狭間でもなんの影響も無く、帰還したのだ。

 

 

つまり、サトシは現状、この世界で虹色の羽と銀色の羽を必要とせず。

時の狭間で存在することができる唯一の人間なのだ!!

 

 

サトシは時の狭間で氷に閉じ込められたスイクンたちを救出し、共に時の狭間から抜け出したのだ。

しかしそうとは知らない仮面の男はある予測をする。

 

「(まさか、裂け目から現れたからか?)」

 

真実を知っている人からすれば的ハズレなのだが、仮面の男はそう考える。一方サトシはスイクンたちの表情を見て質問する。

 

「スイクン、ライコウ、エンテイ。一緒に戦ってくれるのか?」

 

サトシの質問に3体は頷く。そのタイミングでカイリューがサトシの元へ戻る。スイクンたちを仲間にサトシと仮面の男の戦いは加速する。

 

 

ーーー エンジュシティ ーーー

 

「ふう、ひどい有様だな。」

 

エンジュシティで休憩していたウツギ博士はワカバタウンへ戻ろうとした際、発生した火事の現場を見てそう言う。

 

「火事は治ったようだね。犠牲者もいないようでよかった。さて、私は育て屋で発見されたこのタマゴを調査しなくては。本当にポケモンのタマゴなら大発見だ。」

 

ウツギ博士はオーキド博士から知り合いの育て屋でポケモンのタマゴらしき物を発見したと連絡があり、ウツギ博士自身が早く見たい為受け取りに行き、その帰り道でエンジュシティに立ち寄っていたのだ。

 

「ん? なんだアレは?」

 

ふと、ウツギ博士は焼けた塔から戦闘の音が聞こえ、見るとその光景に驚く。

 

「!? 戦闘をしているのか! それになんだ!? あの3体のポケモンは!!」

 

 

 

 

実はこの火事は仮面の男の部下のイツキとカリンが陽動とシルバーを炙り出すために行ったことだったのだ。

 

「カーツから報告でシルバーが逃げたそうよ。」

「へぇ〜? シル坊、あの人から逃げられたんだ。凄いね。」

 

カリンが話した内容に驚きながらそう返すとイツキは否定する。

 

「いえ、どうやら焼けた塔で発生した裂け目から人が現れてその人がシルバーを助けたみたい。」

「裂け目? なんだか面白そうなことになってるね。でも残念だなぁ。その人を見ることは無さそうだね。」

「ええ。」

 

仮面の男の実力を知っている2人からすればその謎の人物が負けて始末される未来を想像するのは容易い。

ふと、焼けた塔から戦闘の音が聞こえ、その場所を見ると2人は驚愕する。

 

「な!? マスク・オブ・アイス様!?」

 

そう、陽動などで自身が他の人から見られない様に注意していた仮面の男がエンジュシティの上空でカイリューに乗った少年とある3体のポケモン相手に戦っていたのだ。そう、多くの人々に見られるリスクを取ってでも戦闘をしているのだ。つまり、

 

「まさか、そこまで追い詰められているのか(・・・・・・・・・・・)!?」

 

ーーー エンジュジム ーーー

 

「報告します! エンジュシティで起きた火事は無事解決しました。」

「そうか、ありがとう。休んでくれ。」

 

マツバがその報告を聞き、安堵すると隣にいたミナキが話しかける。

 

「まさか、火事が起こるとはな。だが、マツバが向かう前に鎮火か。 優秀だなここのジムのトレーナーは。」

「ああ、おかげで出番はなかったよ。 だが一応見に行くとしよう。」

「オレも行こう。千里眼でスイクンを探してくれたんだ。このぐらいは手伝わせてくれ。」

 

スイクンを追い求めて旅をしているミナキはマツバの持つ千里眼の力でスイクンを見つけられるか依頼をしたのだが、スイクンを見つけることはできなかった。そして火事が起きた事を知ったのだ。火事の現場に向かおうとした時、突如ジムトレーナーの一人が慌てた様子で報告に来る。

 

「マツバさん!! 大変です! 焼けた塔の上空で戦闘が!!」

「何!? 一体どうしたんだ?」

 

マツバがジムトレーナーに問いかける。

 

「上空で仮面をつけた謎の人物とカイリューに乗った少年が戦闘中です! あと見たことのない3体のポケモンがその戦闘に加わっており、激しい戦闘をしています!!」

「どんなポケモンだ?」

 

そのポケモンの特徴などを聞き、2人は驚愕する。

 

「まさか、スイクン、エンテイ、ライコウか!?」

「! マツバ! 先に行くぞ!!」

 

スイクンが近くにいる可能性を聞き、ミナキとマツバは焼けた塔へ向かう。

そこで見たのは言い伝えられている通りの姿をしたスイクンたちとそのスイクンたちの力を借りて仮面の男と戦っている少年、サトシだった。

 

ーーー 焼けた塔 ーーー

 

「ふぶき!!」

 

デリバードとウリムーのふぶきがサトシたちを襲う。

 

「ピカチュウ、10万ボルト!! ライコウ、かみなり! エンテイ、せいなるほのお!!」

 

サトシの指示に従い、ピカチュウ、ライコウ、エンテイの攻撃がふぶきを相殺する。

 

「スイクン、バブルこうせん!!」

 

スイクンのバブルこうせんが仮面の男に向かって放たれるが後ろに下がって回避する。

 

「ぼうふう!!」

 

その瞬間カイリューのぼうふうが襲い、バブルこうせんと共にデリバードに命中する。

 

「おのれ!! サトシ!! こうも邪魔をするか!!」

 

仮面の男はスイクンたちとサトシの猛攻に押され始める。

 

「(まさか、スイクンたちが解放されるとは。あの小僧が指示をしただけでこうもやられるとは!!)」

 

仮面の男に敗北の文字が余儀る。

一方、サトシはスイクンたちのお陰でこれを行う隙ができた。

 

「行くぜ、ピカチュウ!!」

「ピカ!!」

 

サトシは帽子をピカチュウに被せ、Zリングを掲げる。

ピカチュウと拳と拳、手のひらと尻尾を合わせサトシとピカチュウは片手を前に突き出す。

 

「10万ボルトよりでっかい100万ボルト。いや、もっと、もっと、もーっと、でっかい。俺たちの超全力!!」

「ピカ、ピカ!!」

「!? (アレはマズい!)こおりのつぶて!!」

 

そのエネルギーを見て仮面の男 ヤナギはそれを食い止めようと攻撃をする。だが、

 

「! 水晶壁か!?」

 

その攻撃はスイクンの水晶壁で防御され、横からエンテイ、ライコウに攻撃される。

 

1000万ボルト!!

「ピカ、 ピカ、ピカ、ピカピカピカ、ピッカ!!」

 

皮肉にもホウオウを祀っているこの場所で虹の七色の電撃が仮面の男に向かっていく。

 

「ちっ!!」

 

仮面の男は目の前に氷の壁を作るが、電撃が曲がり、横、下、上、後ろと襲って来る。

 

「ッ! 電撃を自由自在に!?」

 

仮面の男は驚きながらも周囲に氷の壁を形成する。その瞬間、その内の一枚が炎で溶ける。

 

「エンテイ!! 貴様!!」

 

エンテイが氷の壁を炎で溶かしたのだ。その瞬間、一つの電撃がデリバードと仮面の男に命中する。

 

「グオオオオオオ!?」

 

本来、じめんタイプを所持しているウリムーはでんきは効かない。だが、この1000万ボルトはあまりにも強力な電撃であるためダメージが入る。その結果、周囲にある氷の壁が消え、全ての電撃が当たる。

1000万ボルトを喰らったデリバードは焼けた塔へと落ちていくが、仮面の男を安全に着地させるため残った力を振り絞る。

 

「ク、おのれ、!?」

「ピカチュウ、アイアンテール!!」

 

着地した後、仮面の男が上を見るとカイリューに乗ったサトシが近づき、ピカチュウのアイアンテールが迫って来たのだ。

仮面の男は氷の壁でそれを防ごうとする。だが、ピカチュウの尻尾が触れた瞬間にその部分が溶けて(・・・・・・・・)デリバードに命中する。

 

「! エンテイの炎を尻尾に纏って!?」

 

デリバードはその攻撃を喰らい、遂に倒れる。

 

「ク! デリバードが倒されるとは!」

「ハア、ハア。これで4体目。 本当に強い。」

 

サトシはスイクンたちの力を借りてもなお、互角に戦う仮面の男の強さに驚きながらもバトルを続けようとしたその瞬間。仮面の男の部下が来た。

 

「マスク・オブ・アイス様! ジムリーダーのマツバがここに向かって、これは!?」

「! まさか!? ここまで追い込まれていたなんて!?」

「なんて光景だ。」

 

ジムを監視していたカーツがマツバが来ているのを見て、焼けた塔に向かっていた途中、イツキとカリンと合流して焼けた塔に入ると、戦闘不能状態のデリバードと服がボロボロになっている仮面の男、同じく疲労が現れているが、カイリューに乗った少年とデリバードの前にいるピカチュウ。そして遅れてきたスイクン達がそこにいた。

 

「フ、フフフ。 まさかここまでやるとはな。ジムリーダーも来ている。ここは撤退させてもらおうか。」  

 

仮面の男は周囲に氷の人形を放つ。サトシ達がその対処をしている時にイツキのネイティオのテレポートで撤退した。

 

「! テレポート!? 逃げたのか。」

 

仮面の男は撤退を選択し、この戦いは幕を閉じた。

 

 

 

 

「おのれ、ブルーたちはどこに行った!?」

 

ブルーとシルバーを追跡していたシャムだったが、ブルーの巧みな動きで見失ってしまう。その時、通信が入る。

 

「! マスク・オブ•アイス様! 申し訳ありません。ブルーたちを逃して…? イツキか。どうし…ッ! なんだと!?」

 

イツキからの連絡にシャムは驚きを隠せなかった。

 

「マスク・オブ・アイス様が撤退した!?

つまり負けたのか!?(・・・・・・・・・・)

 

シャムは仮面の男の実力をよく知っている。故に撤退を余儀無くされたことに戦慄した。

 

「…そうか、スイクン達の力を借りて…わかった。すぐに撤退する。」

 

シャムはその報告を聞き、すぐに撤退した。

 

 

 

 

 

それを近くで聞いていた人物がいた

 

「…あいつが負けた?」

 

ブルーはその言葉を聞き、驚愕していた。実は近くでブルーは潜んでいたのだ。仮面の男に育てられたと言っていいブルーは彼からバトルの基本などを学ぶと同時にトラウマにもなっている存在だ。その実力を知っていたからこそそんな彼が負けたことに驚いたのだ。

 

「……サトシと言ったわね。 ありがとう。」

 

ブルーは会っていないが、自分と気絶しているシルバーを助けたその人物に礼を言い、シルバーを連れてここから離れる。

 

 

ーーー 焼けた塔 ーーー

 

「ハアー。 疲れた。まさかあんなに強いトレーナーがいるなんて。」

「ピカー。」

 

サトシとピカチュウはそう言いながらその場に座り込む。

 

「ありがとう。 スイクン、エンテイ、ライコウ。 みんなのお陰で助かったよ。」

「ピカピカ!」

 

サトシとピカチュウはスイクン達に感謝を伝えるが、スイクン達からすれば助けられたのは自分たちだ。時の狭間で閉じ込められていた為、スイクンたちは動けないでいたが、サトシによって抜け出せただけでなく、その力を借りた事であの仮面の男を初めて撃退できたのだ。ふと、スイクンたちは後ろから走って来る音が聞こえ、サトシに頷いた後焼けた塔から飛び出す。

 

「行っちゃった。 ん?」

 

サトシはそこで地面に落ちているハンカチを見つける。

 

「これは? 名前がある。”シルバー″? 誰のだろう?」

 

サトシはそのハンカチを手に取って考えていた。その時、

 

「! やはり、ここにいたか。 ムウマ!」

「あの子か!? ワタッコ!!」

 

マツバとミナキが焼けた塔にやって来て、ムウマとワタッコをサトシとピカチュウ、カイリューの前に繰り出す。

 

「さあ、大人しくしてもらおうか。 そしてここで何が起きたのか全て話してもらうぞ。」

 

サトシは咄嗟にハンカチをポケットにしまい、マツバとミナキを見る。

 

「! マツバさん!? それにミナキさんまで!?」

「!? (なんだ? この反応は?)」

「え? 何処かで会ったかね?」

 

マツバとミナキはまるで知り合いの様に話すサトシに戸惑ってしまう。

 

その後、説明しながらも彼らに入り口まで連れられ、今回の騒動の重要参考人として逮捕されかけた際にポケモン図鑑について話した瞬間、現場の周囲の人々と共にいたウツギ博士によって逮捕されずに済んだのだった。




以上、いかがでしょうか?

皆さんが納得して頂ければ幸いです。

この当時の実力では仮面の男が全力を出せばサトシに勝つ。
例え、メガシンカしたルカリオがいても結果は同じです。
サトシはスイクンたちの力を借りれば互角という戦力差です。
とはいえ、それでもすごいですが。



ちなみにサトシはバトルするほど強くなり、ましてや強い相手ならばもっと強くなります。

ではまたの機会に
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