ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

35 / 137
続きです。

仮面の男の部下、イツキとカリン戦です。

では、どうぞ。


VS イツキ、カリン戦

タマムシシティのジムリーダーエリカのジムに向かう途中、サトシはタマムシシティのゲームコーナーで巨石のエネルギーを感知する。グリーンの提案でジムリーダーの所へ向かい、この件を話す事にしたその瞬間、ゲームコーナーからブルーが現れる。 7番道路にてブルーを捕まえたレッドたちはブルーからポケモン図鑑を奪った理由を聞いていたその時にポケモンが現れ、サトシとピカチュウはそのポケモンと共にテレポートで消えてしまう。そのポケモンは仮面の男の部下のイツキのポケモンだったのだ。ブルーを連れ去ろうとしたのだが、それはサトシによって失敗した2人は力付くでブルーを連れ去ろうとし、レッドたちはそれを阻止する為、戦闘する。

 

 

ーーー 7番道路 ーーー

 

「駄目だ。あのブラッキーというポケモン、ポケモン図鑑では反応しない。新種のポケモンか!」

 

グリーンは戦闘前にブラッキーをポケモン図鑑で見たが、ポケモン図鑑がまったく反応しない事に驚く。

 

「…思い出した! グリーン。あれは多分、イーブイっていうポケモンから進化した悪タイプ(・・・・)のポケモンだ。」

 

レッドはそうブラッキーについて話す。

 

「! なんだと!? イーブイはたしか、ブースター、サンダース、シャワーズの3種類にしか進化しないはず!それに悪タイプだと!?」

 

グリーンがその言葉を聞き、未知のタイプ、進化があった事に驚く。

 

「! へえ、よく気づいたわね。そう、アタイのイーブイから進化した新種のポケモンよ。それにしても悪タイプね、ずいぶんとポケモンに詳しいね。」

「まあ、ね。」

 

レッドは11番道路での事を思い出す。

 

 

ーーー 11番道路 ーーー

 

『はがねタイプ? 聞いた事ないな。』

 

レッドはサトシに頼み込み、アイアンテールを教えて欲しいと言い、了承したサトシはアイアンテールについて説明した際の言葉に疑問を抱く。

 

『そっか。 そう言えばオーキド博士たちもはがね、あく、フェアリータイプ(・・・・・・・・・・・・・)についてはまったく知らなかったって言ってたな。』

 

サトシはオーキド博士たちに話した際には根掘り葉掘り聞かれた事を思い出しながらそう語る。

 

『レッド。 おつきみやまの時、ピカチュウがキョウさんの攻撃を弾いたのは覚えてるか?』

『うん』

 

レッドはキョウのアーボックのようかいえきを弾いた事を思い出す。

 

『あれはアイアンテールのおかげなんだ。』

『…どういうこと?』

 

レッドの疑問にサトシは答える。

 

『キョウさんが放ったあの技はどくタイプの攻撃なんだけど、はがねタイプにはどくは効かないんだ(・・・・・・・・)。』

『! そっか! アイアンテールははがねタイプの技、だから触れても問題なかったんだ!!』

 

サトシのピカチュウがようかいえきを弾いても無傷だったのはアイアンテールのおかげだと知り、納得した。

 

『ああ、ちなみにルカリオもはがねタイプのポケモン。 だから攻撃は通用しなかったんだ。』

『ルカリオははがねタイプだったんだ。』

 

レッドはその言葉に納得する。

 

『はがねタイプはいわ、こおり、フェアリータイプに強くて、ほのお、かくとう、じめんに弱いんだ。ちなみにドラゴンタイプの攻撃も効果はいまひとつなんだ。』

『へえ〜。 なあ、あくやフェアリータイプにはどんなポケモンがいるんだ?』

 

レッドの質問にサトシは考える。

 

『うーん、カントーならフェアリータイプはプリンやピッピがいるけど、あくはそうだな、イーブイが分かりやすいな。』

『イーブイ?』

 

レッドは初めて聞くポケモンの名前に疑問を持つ。

 

『えーと、イーブイは色んな種類に進化するんだ。ほのお、みず、でんき、くさ、エスパー、フェアリー、こおり、そしてあく。進化先が8つもあるんだよ。』

『! そんなにあるのか!? すごいな。』

 

イーブイというポケモンの進化先の多さに驚きながらも話を聞いているレッド。サトシは話を続ける。

 

『イーブイはあくタイプの″ブラッキー“ってポケモンに進化するんだ。』

『ブラッキー、聞いた事ないな。』

 

サトシはそんなレッドの為に自身でブラッキーの絵を描く。

 

『確か、こんな感じ。』

『どれどれ。…何これ? 全身真っ黒で形がわからないけど。』

 

その絵はブラッキーを知っている人でもブラッキーとは一目ではわからない姿をしていた。

 

『やっぱポケモン図鑑が無いと駄目か。 まあ、そのうち見るから大丈夫だよ。』

『そっか。 なあ、あくタイプの相性は?』

『それは…』

 

 

 

ーーー 7番道路 ーーー

 

「みんな!! あくタイプのブラッキーはかくとう、むし、そしてブルーが持ってるプリンのフェアリータイプ(・・・・・・・・)が有効だ。サトシから聞いた!」

「!? いや、今はそんな事は後回しか! ストライク!!」

 

グリーンはまた未知のタイプに驚くが切り替え、ストライクをブラッキーへ向かわせる。

 

「リザード、かえんほうしゃ! ストライク、れんぞくぎり!!」

 

グリーンはリザードのかえんほうしゃをナッシー、れんぞくぎりをブラッキーに繰り出す。

 

「! ヘルガー!!」

 

れんぞくぎりはブラッキーに回避され、かえんほうしゃはカリンが繰り出したヘルガーが受け止め、炎を吸収する(・・・・・・)

 

「!? かえんほうしゃを取り込んだ!?」

「フフフ、ヘルガーの特性、″もらいび“。ヘルガーにとっては、炎はご馳走さ! ブラッキー、しっぺがえし!!」

 

ブラッキーのしっぺ返しがストライクに当たり、吹き飛ばされる。

 

「! ストライク!!」

「しっぺがえしは相手が先に行動した場合、威力が上がる技。だから、これ程の威力になったのさ!! かえんほうしゃ!!」

 

ヘルガーのかえんほうしゃが4人を襲う。

 

「ッ! カメちゃん、ハイドロポンプ!!」

「オムすけ、みずでっぽう!!」

 

ブルーとイエローが自身のポケモンの水タイプの技で放つが、徐々に押されていく。

 

「なんて威力!」

「ブルーさんのゼニガメも進化して威力が上がっているのに、押されてる!?」

「もらいびでヘルガーの炎の威力は上がっているのさ!!相性じゃそっちが有利だけど、威力はこっちが上さ!!」

 

ヘルガーのもらいびで技の威力が上がっていた為、徐々に押されていく。

 

「チュチュ! でんきショック!!」

 

電撃が放たれ、ヘルガーのかえんほうしゃとようやく相殺される。

 

 

 

「フッシー! つるのムチ! ニョロ、れいとうビーム!!」

「ピジョン! かぜおこし!!」

 

フッシーのつるのムチでブラッキーを、ニョロのれいとうビームとピジョンのかぜおこしがナッシーへと向かう。

 

「ナッシー ひかりのかべ!!」

「ブラッキー、かげぶんしん!!」

 

ナッシーはひかりのかべで防御、ブラッキーはかげぶんしんでつるのムチを翻弄して回避する。

 

「ヒュー、やるね。 ナッシー! サイコキネシス!!」

「ニョロ! かげぶんしん!!」

 

サイコキネシスをニョロはかげぶんしんで回避して行く。

 

「みずでっぽう!!」

 

ニョロはかげぶんしんで翻弄しつつ、ヘルガーへの攻撃を仕掛け、みずでっぽうが命中する。

 

「! 当ててきたか、ブラッキー! あやしいひかり!!」

「ナッシー、サイコキネシス!」

 

ブラッキーはあやしいひかりでニョロをこんらんさせ、ナッシーのサイコキネシスでリザードを攻撃する。

 

「しまった!? ニョロ! 戻れ!」

「ク! (ヘルガーがいる以上、リザードでは不利か!)」

 

レッドは混乱した事でニョロを、グリーンは先程のダメージとヘルガーを警戒してリザードをボールへ戻す。

 

「ブラッキー、だましうち!」

 

ブラッキーがフッシーに向かって行く。その瞬間を狙い

 

「(今!!) オムすけ! れいとうビーム!!」

 

イエローはオムすけにれいとうビームを指示すると、ニョロのみずでっぽうやカメちゃんのハイドロポンプで濡れていた地面が凍りつき、ブラッキーとナッシーは動けなくなる。

 

「な!? 水を凍らせて!?」

「ゴーリキー! からてチョップ!! ピジョン! つばさでうつ!!」

 

その隙を逃さないとグリーンはゴーリキーを繰り出しブラッキーへ、ピジョンはナッシーへ攻撃する。それぞれ命中し、大きなダメージを受ける。

 

「ピカ、10万ボルト!!」

 

レッドのピカの10万ボルトを受けてブラッキーは倒れる。

 

「! やってくれたね!!」

「ちっ! 面倒だな。大した連携じゃん。」

 

イツキ、カリンは4人の強さと連携に驚く。

 

「おまえら! サトシをどこへやったんだ!!」

 

レッドはサトシを何処へテレポートさせたのか聞く。

 

「あいつは今頃、カーツとシャムと戦闘中じゃん! あの2人ならサトシ相手でも時間は稼げる!」

 

その瞬間、4人の前にあるポケモンが現れる。

 

「ひ! と、鳥!?」

「ブルーさん!?」

 

そのポケモンを見たブルーは動揺してその場で頭を抱えてしゃがんでしまい、イエローはそんなブルーに近づく。

 

「ネイティオ、ナッシー! サイコキネシス!」

「ヘルガー! かえんほうしゃ!!」

 

ネイティオとナッシーのサイコキネシスがフッシーとゴーリキーヘ、ヘルガーのかえんほうしゃはイエロー達へと向かう。

 

「! ゴーリキー!」

 

ゴーリキーはフッシーを抱えて回避して、

 

「ゴン! 2人を守るんだ!!」

 

ヘルガーのかえんほうしゃはゴンによって2人を守られた。

 

「! カビゴン、″あついしぼう“か!?」

 

カビゴンのあついしぼうで炎の攻撃を半減して、さらにカビゴンは耐久力が高いポケモン。その結果、大したダメージにはならなかった。

 

「ブルーさん! 大丈夫ですか!!」

「はあ、はあ、イヤ。」

 

イエローはあの鳥ポケモンを見てその場で蹲っているブルーにそう声をかける。

 

「アハハハ、僕のネイティオのエスパーの力で忌まわしい記憶を見せてあげたんだ!! 面白いだろ!」

「ゴルダック! ねんりき!!」

 

その瞬間、ネイティオにゴルダックのねんりきのダメージを与える。

 

「ちっ、邪魔しないでくれないかな? 今面白い所なのに。」

「…悪趣味だな。 反吐が出るぜ。 それにそのポケモン、現れた時から弱っているな(・・・・・・)。 テレポート先でサトシに色々やられたみたいだな。」

 

そう、ネイティオと呼ばれたポケモンは現れたその時からボロボロになっており、今のねんりきでひんし寸前だ。

 

「グリーン、あいつが来たってことはサトシは…」

「いや、もし倒しているなら奴らの仲間もここに来たはず。来ないということは来れない状態、相打ちまたは現在も戦闘中だろう。サトシの実力とあのポケモンの状態を考えれば、おそらく後者だ。」

 

グリーンの予想を聞き、レッドは察する。

 

「つまり、あのポケモンはサトシから逃げてきたのか(・・・・・・・)。」

「ああ、そしてトレーナーもネイティオだったか、そのポケモンの状態を見て察したんだ。だから腹いせにやったんだろう。」

 

ブルーに忌まわしい見せた理由はブルーを無力化する目的もあったが、それも理由の一つだ。だからこそグリーンは『悪趣味』と言ったのだ。

 

「…腹立つなおまえ。」

 

イツキは自身の考えを見透かされ、不快な気持ちをグリーンに向ける。

 

「それはこっちのセリフです! こんなひどいことをするなんて!」

「ああ、トラウマを思い出させて、その理由が腹いせなんて、頭にきたぜ!」

 

イエローとレッドは2人に対して怒りを向け、バトルは続く。

 

 

 

ーーー タマムシシティ ーーー

 

ジムリーダーの皆様(・・・・・・・・・)、何かお飲み物をご用意致しましょうか?」

「ありがとう。机の上に置いて。」

 

タマムシシティの使用人は目の前にいるタケシ、カスミ、エリカ、そして。

 

「わざわざお越し頂きありがとうございます。 マツバ(・・・)さん。」

「いえ、お気遣い感謝します。 エリカさん。」

 

エンジュシティのジムリーダーマツバも来ていたのだ。今回、サトシに関して説明するという事で事情を知っており、ある調査をしていた(・・・・・・・・・・)彼にオーキド博士から呼び出しがあったのだ。ちなみにオーキド博士はマサキとハナダシティにいたミナキと共にタマムシシティへと向かっている途中だ。

 

「それにしてもレッドたちは遅いな。 もう到着してもおかしくないだろうに。」

 

そうシオンタウンから直接来ていれば、既に到着してもおかしくない時間だ。

 

「レッドたちが無事だったのは良かったし、オーキド博士の話からレッドも強くなっていたみたいだから大丈夫とは思うけど確かに遅いわね。」

 

その話を聞き、マツバは考える。

 

「(サトシ君はポケモン関連で寄り道などはする事はあるが、このような大事な時には必ず伝えてからポケモンの所へ向かう。こんなに遅れると言う事は何かあったのか?)」

 

マツバは一時的とはいえ、一緒に旅をした経験から(・・・・・・・・・)そう推測する。だがサトシの実力は強く、例えロケット団が相手だったとしてもこんなに遅れることはないだろう。

だが、この時間まで掛かる相手だとしたら。

 

 

「…まさか、奴か(・・)? 皆さん、レッド君たちの所持していた物や関連がある物はありませんか?」

「え? 一応、おつきみやまでの調査の時に見つけたレッドの手袋はあったけど?」

 

カスミはおつきみやまでの調査の時に拾ったレッドの破れた手袋を取り出す。

 

「すみません。一度渡してくれませんか? オレの力なら何処にいるか分かると思いますので。」

「わかったわ。」

 

カスミに渡された手袋と焼けた塔での戦いで使えなくなってしまったが修理したばかりのサトシの私物を使ってレッドとサトシの居場所を探る。

 

「見えた!! レッドが7番道路にいるがサトシは離れている! この場所は18番道路か!? 今、彼らは戦闘をしている!!」

 

その言葉を聞いたエリカは驚く。

 

「! 戦闘!? それも離れて? まさか、」

「ああ、おそらくサトシ君は分断されて、彼らは奴の部下と戦っているようだ!!」

「奴?」

 

マツバは仮面の男について説明する。

 

「! サトシと互角以上!? それほどの相手の部下と戦っているのか!?」

「ああ、だがサトシ君の方は問題無さそうだ。7番道路に向かおう!!」

 

 

ーーー 18番道路 ーーー

 

マツバが千里眼で見た時は確かにサトシは優勢だった。いや、今も勝利は確実だろう。しかし、

 

 

「う、動けない!」

「ピカ!」

「キャモ、」

 

現在、サトシはピカチュウと繰り出したネギガナイトで、仮面の男の部下のカーツとシャムをあと一歩で倒し、レッドたちの所へ向かうという直前に隠れていた6体のポケモンたちのほえるでサトシとピカチュウたちの動きを封じる。

 

「ハア、ハア、流石はあの方が最も警戒しているトレーナー。マグカルゴ、ヤドキングが倒された今、勝つのは不可能か。 だが勝つことは出来なくとも、サトシ! 貴様をブルーの元へは行かせない!」

「それにブルーと貴様と共にいた奴らの所へあの方も向かっている(・・・・・・・)。用事が済むまで貴様は此処で拘束させてもらうぞ!!」

 

その言葉を聞き、サトシは驚く。

 

「!? あの方ってことはあの仮面の男が来ているのか!?」

 

 

ーーー 7番道路 ーーー

 

「フッシー、ソーラービーム!!」

「キリンリキ、サイケこうせん。」

 

フッシーのソーラービームとキリンリキのサイケこうせんがぶつかり合い、相殺する。

 

「ラッちゃん、ひっさつまえば!!」

 

釣り竿で気付かれないように伸ばしたボールから出てきたラッちゃんがキリンリキの後ろから攻撃する。だが、キリンリキのしっぽのような頭がかみつき、それを防ぐ。

 

「残念だったね。 キリンリキの後ろの部分は言わば、第二の顔!近付いた奴を噛みついて攻撃するんだ!!」

 

そのまま噛まれたラッちゃんは倒れるが、直ぐに立ち上がる。

 

「強い。」

「ネイティオ、サイコキ…」

 

ネイティオにサイコキネシスを指示しようとした瞬間、レッドは動いていた。

 

「ニョロ、れいとうビーム!!」

 

ニョロのれいとうビームが命中する。

 

「!? しまった!」

「ピカ! アイアンテール!!

「ピッ!」

 

アイアンテールを喰らって、ネイティオは倒れる。

 

「クソ、キリンリ…!? これはつるのムチ!? いつの間に!!」

 

イツキがキリンリキに指示をしようとしたその瞬間、キリンリキがつるのムチで拘束されていることに気付く。

 

「今だ! イエロー!!」

「! ゴロすけ、いわおとし。 チュチュ、でんきショック! ラッちゃん、かみつく!!」

 

イエローのポケモンたちの攻撃に耐えられず、キリンリキも倒れる。

 

 

 

一方でレッドのゴンとグリーン、そしてイエローのオムすけはブルーを守りながら戦闘をしていた。

 

「ヘルガー、かえんほうしゃ!!」

「ゴルダック、ハイドロポンプ!!」

 

グリーンのハイドロポンプに合わせてイエローのオムすけもみずでっぽうを放ち、相殺する。

 

「ヤミカラス、でんこうせっか!!」

 

ヤミカラスのでんこうせっかがブルーへ襲い掛かるが、ゴンが体を張って守る。

 

「ちっ、あのカビゴンは邪魔だね。」

 

その時、落ち着いたブルーがグリーンへと話しかける。

 

「あ、ありがとう。 確かグリーンだったかしら? もう大丈夫。」

「…あまり無理はするな、あの時よりはマシなようだが、今のヤミカラスというポケモンを見て少し震えているぞ。」

 

ヤミカラスも鳥の姿をしたポケモンだ。故に少し震えてるのだが、

 

「助けられてばかりだもの。それにサトシのお陰で勝てる事は出来るって知って少しは大丈夫だから。 グリーン、ゴーリキーと私のポケモンを一度交換して!」

「? なぜ今…! そうか!!」

 

グリーンはブルーが伝えたいことを理解して交換する。

 

「借りるわよ。 行け!」

 

ブルーがゴーリキーを繰り出すと同時に進化してカイリキーとなる。

 

「ブルー、カイリキーが…」

「大丈夫、ただ蹲っていた訳じゃないわよ。」

 

ブルーはポケモン図鑑を見せながらそう言う。その画面にはカイリキーが覚えている技が映っていた。

 

「カイリキー、きあいだめ!! タッちゃん、えんまく!!」

 

カイリキーがきあいだめをすると同時にえんまくで姿を消す。

 

「! えんまくで姿を隠して近づくつもりか! ヤミカラス、ふきとばし!!」

 

ヤミカラスのふきとばしでえんまくを払うと近づいて来ていたカイリキーが現れる。

 

「姿が見えれば簡単さ! ヘルガー、かえんほうしゃ!!」

 

カイリキーはかえんほうしゃの直撃を受け、その場に倒れる。

 

「フ、進化してもアタイには叶わな…、」

カイリキー(・・・・・)、からてチョップ!!」

 

なんと、ブルーが新たに繰り出したボールからカイリキーが現れ、ヘルガーにダメージを与える。

 

「!? ば、馬鹿な!?」

「そのまま、ヤミカラスにたたきつけなさい!!」

 

カイリキーはそのままヘルガーを飛んでいるヤミカラスに向けてたたきつける。

 

「カメちゃん!」

「ゴルダック!」

「「ハイドロポンプ!!」」

 

ブルーのカメールのカメちゃんとグリーンのゴルダックのハイドロポンプがヘルガーとヤミカラスに命中し、倒れる。

 

「なぜカイリキーが…」

 

ふと、カリンは先程倒したカイリキーがいた場所を見るとそのカラクリを理解する。

 

「! メタモン(・・・・)!! そうかアンタ、きあいだめはその為に!?」

 

きあいだめをすると攻撃が急所に当たりやすくなる。しかし、その後ボールへ戻してしまうとそのきあいだめの効果が無くなってしまう。つまり、ボールに戻せばきあいだめをした意味が無くなるのだ。故にそんな事はしないとカリンは思い込んでしまった(・・・・・・・・・・)

ブルーはそんな心理を逆手に取り、きあいだめをした後にボールへ戻し、メタモンのメタちゃんを繰り出してカイリキーに変身。そのままメタちゃんはヘルガーの所へと向かったのだ。えんまくはその動作を隠す為のものだった。カリンはブルーの罠にまんまと嵌ってしまったのだ。

 

「クソ、面倒くさいな! お前ら!」

「く、まさかここまで押されるなんて。」

 

カリンとイツキは手持ちのポケモンがやられて押されている状況に苛立ちを隠せない。しかし、

 

「でも、時間は稼いだ(・・・・・・)。」

「何?」

 

カリンのその言葉にグリーンは疑問を抱くと同時にブルーが気付く。

 

「! みんな! カビゴンの後ろに!!」

 

ブルーの慌てた言葉に3人は従い、カビゴンの後ろへ隠れた瞬間、とんでもない威力のふぶきが襲い掛かる。

 

「う!?」

「うわ!?」

「く!?」

「きゃあ!?」

 

ふぶきが治まった瞬間、ゴンは倒れる。

 

「!? ゴン! 大丈夫か?」

 

レッドは倒れたゴンを見ると既に戦闘不能状態である事がわかり、ボールに戻す。

 

「ほう? まとめて蹴散らすつもりだったが耐えたか。2人が苦戦する訳だ。」

「! やっぱりアンタね。」

 

ブルーが見ている箇所を3人が見ると袋を持ったポケモン『デリバード』に乗った仮面の人物がそこにいた。

 

 

 

 

3人はその人物を見て悟った。

 

この人物こそ、ブルーが言った誘拐犯だと。

 

 

「(あいつがブルーを誘拐した奴。)」

「(この威圧感、只者じゃない。 ブルーに言う通り、四天王以上だ。)」

「(怖い、ブルーさんはこの人を相手に戦っていたのか。)」

 

3人はそれぞれ考えていたが、すぐに気持ちを切り替えて攻撃を繰り出す。

 

「フッシー、 つるのムチ!」

「リザード、かえんほうしゃ!」

「チュチュ でんきショック!」

「カメちゃん、ハイドロポンプ!」

 

4人が攻撃を放つが、

 

「ふぶき。」

 

デリバードのふぶきで攻撃は弾かれ、ポケモンたちはその攻撃で吹き飛ばされる。

 

「あの数の攻撃を全て弾いた!?」

 

レッドは攻撃すべてを弾いた事に驚く。

 

「それだけじゃない、ポケモンたちまでが今の攻撃で弱っている!なんて威力だ!!」

 

グリーンもまた、その攻撃を受けたポケモンたちを見ると弱っている事に驚く。

 

「その程度か?」

「! ピカ、アイアンテール!!」

 

後ろから近づき、アイアンテールで攻撃をするが

 

「ずつき。」

 

すぐに反撃され倒れる。

 

「ピカ!!」

「…アイアンテールか。 サトシと同じ技だな。だが、サトシに比べれば威力もスピードも劣っている! こおりのつぶて!!」

 

そのこおりのつぶては周りにいたポケモンたちを攻撃して皆倒れてしまう。

 

「! 一瞬で!? (これじゃ回復が間に合わない!)」

 

イエローはあまりの実力に戦慄する。

 

「サトシはこんなやつを相手に勝ったのか!?」

 

レッドはサトシがこの人物と焼けた塔で戦い、撃退した事に驚く。

 

「あの小僧に比べれば貴様らなど簡単だ。スイクンたちの力を借りたとは言え私が撤退を余儀無くされ、あの時に喰らった電撃で数週間は体に痺れが残ったものだ。だが、あの小僧は今、シャムとカーツの術に嵌り、動けない状態。私を阻む者などいない!!」

 

グリーンはこの状況を見て考えていた。

 

「(あまりにも強すぎる。…ここは撤退するしかないが、それも厳しい。どうする?)」

 

そう考えている間に仮面の男は行動をする。

 

「デリバード!!」

 

デリバードが仮面の男を乗せながら4人に近づく、その瞬間!

 

イワーク(・・・・)! がんせきふうじ!!」

スタちゃん(・・・・)! サイコキネシス!!」

ラフレシア(・・・・・)! はなびらのまい!!」

ムウマ(・・・)! シャドーボール!!」

 

別の方向から攻撃がデリバードへと迫る。

 

「!? なんだと!」

 

デリバードはその攻撃をすべて回避して攻撃された方向を見ると仮面の男は驚愕する。

 

「バカな! ジムリーダー!? それも4人もか!?」

 

そう、仮面の男を攻撃したのはタマムシシティに集まっていた4人のジムリーダーたちだったのだ。

 

 

 




以上、いかがでしたでしょうか?

次回、ジムリーダーたちと仮面の男のバトルです。

ではまたの機会に。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。