ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

38 / 138
お世話になります。

今回はこの世界の状況説明会となります。

では。


戦い後〜サトシと世界について

仮面の男との戦闘をどうにか切り抜けたレッド達はオーキド博士と合流。オーキド博士がブルーに話しかけようとしたその時、タマムシシティのゲームコーナーが謎の爆発で壊滅したとの報告があった。

 

 

ーーー タマムシジム ーーー

 

「現在、ゲームコーナーにありましたロケット団アジトの調査をしておりますが、おそらくアジト内部からの爆発と推測しております。」

 

エリカはジムトレーナーからの報告を聞き、頷く。

 

「…分かりました。 引き続き調査をお願いします。 まさか、ゲームコーナーがロケット団のアジトだとは。」

 

エリカは自身が守っている町にロケット団のアジトがあって事に驚きながらも皆がいる場所へ向かう。

 

「皆さん、お待たせ致しました。」

「いいわよエリカ、まさかこの町にロケット団の研究施設があったなんてね。」

「ああ、オレの町やお嬢の町にもあったとは、これからは充分警戒しなくては。」

「…噂には聞いていたが、カントーはロケット団のアジトが多いな。オレたちジョウト地方からも応援が来る様に声をかけてみましょうか?」

 

マツバはカントーのジムリーダーのほとんどがロケット団として活動している事などからジョウト地方から応援が来るように手筈をしようかと問いかける。

 

「いえ、ジョウト地方のジムリーダーの皆様にはあの仮面の男について調査をお願いします。私たちはその調査をする時間がありません。」

「…その件ですが、サトシ君の説明の時に話そうとしたんですが、今あなたたちには話しましょう。実は、」

 

ジムリーダー達はその内容に驚愕する。

 

 

 

 

 

 

一方、その頃。

 

「仮面の男が狙ったのはホウオウとルギアの羽か。どうして狙っているんだ?」

 

サトシは仮面の男がブルーの持っている虹色の羽と銀色の羽を狙っている理由を聞く。

(ちなみに虹色の羽と銀色の羽を見たサトシから既にどんなポケモンか説明して、ブルーを誘拐したポケモンはホウオウである事を知った。)

 

「…あくまでも推測だけど、時を捕える事が目的よ。」

 

ブルーは推測だが、仮面の男の目的を告げる。

 

「! 時を捕える!? どうやって?」

 

仮面の男がブルーの持っている虹色の羽や銀色の羽を求める理由が時を捕える事ではないかという事で驚き、その方法を聞く。

 

「…それもサトシ。私があなたに接触しようとした理由よ。アイツは時渡りができるポケモン(・・・・・・・・・・)を狙っているのよ。」

 

そのポケモンのことを聞き、皆驚くがサトシはそのポケモンに心当たりがあった。

 

「時渡り!? もしかしてセレビィの事か!?」

「セレビィ?」

 

レッドがそのポケモンの名前に疑問を持つとオーキド博士からある機械を見せられる。

 

「このポケモンじゃな?」

 

その画面にはセレビィの姿があった。

 

「そう! このポケモン。確かに時渡りポケモンのセレビィなら過去や未来に行くことが出来る!!」

 

その言葉を聞き、レッドたちは驚愕する。

 

「なるほど、それが時を捕えるって事か。」

 

グリーンは仮面の男の目的を察する。

 

「オーキド博士、これってポケモン図鑑ですか?」

 

イエローはオーキド博士が取り出した機械について質問する。

 

「ああ、これはサトシのポケモン図鑑じゃ(・・・・・・・・・・・・)。すまんがこれについては後で説明しよう。で、このセレビィを捕える事が仮面の男の目的なんじゃな?」

 

ブルーはオーキド博士の質問に頷く。

 

「…虹色の羽と銀色の羽があればそのセレビィがいる時の狭間(・・・・)っていう場所に入ることが出来るんだけど、それが無い状態で入って時間が経てば、存在そのものが消滅してしまう。仮面の男は以前、スイクンたちを時の狭間に閉じ込めた。でも、あなたは羽が無くても消滅せず存在できた(・・・・・・・・)。その理由を知りたいの。」

 

ブルーはその理由を聞くが、当の人物のサトシは

 

「うーん。スイクンたちがいたあそこの事だよな? ごめん。俺も理由は分からないや。あの時は必死だったから。」

「…そう。 とにかくあなたは時の狭間でも存在出来る事は確か。アイツが虹色の羽と銀色の羽を手に入れて時の狭間に入ってしまえば、止める事が出来るのは同じ羽を持っている人とサトシ、あなただけよ。だからアイツはあなたを最も警戒しているの。実力も含めてね。」

 

ブルーは仮面の男がサトシを最も警戒している理由を話す。

 

「…そうか、さてとブルー、図鑑を盗んだ理由は四天王と仮面の男と戦うという事だったが、何故ゼニガメも盗んだ?」

 

オーキド博士はゼニガメを盗んだ理由を聞く。

 

「…私もマサラタウンのトレーナーとして同じ事をしたかったの。」

 

ブルーはゼニガメを盗んだ理由を話す。

 

「ポケモン図鑑の事を調べていく内に私と同じ年の2人、レッドとグリーンがポケモン図鑑とポケモンを貰って旅に出たのを知ったわ。」

 

レッド達はただその言葉を聞いていた。

 

「私は六年前、ポケモンに連れ去られてパパやママと離ればなれになって、ポケモンバトルやポケモンの進化について無理矢理勉強させられたり、鍛えられた。ポケモンのおかげで少しはマシだったけど、いつも辛かった。」

 

ブルーは自身がいつも抱いていた感情を話す。

 

「アイツから逃げ出しても、いつ捕まってしまうのか常にそんな恐怖の中で過ごして来た。そんな時、エンジュシティでアイツが負けた事を聞いて、アイツとの因縁を終わらせて、家族と会って私はマサラタウンのトレーナーとして旅がしたいと思ったわ。だからポケモン図鑑を盗んだ時、ポケモンも一緒に盗んで気分だけでもって。 …ごめんなさい。」

「……。」

 

オーキド博士はその言葉を聞き、話しかける。

 

「ブルー、どんな理由があっても人を騙したり、物を盗んだりしたら駄目だ。それを約束してくれるかい?」

 

ブルーはオーキド博士の質問にただ頷いた。

 

「…そうか、ならば。」

 

オーキド博士はブルーにポケモン図鑑を渡す。

 

「あ。」

「このポケモン図鑑は君のポケモン図鑑じゃ(・・・・・・・・・・)。受け取りなさい。君が無事で何よりじゃ。」

 

ブルーはポケモン図鑑を貰う事になったと自覚した後、思いっ切り泣いた。

 

 

 

 

 

 

「(そう、どんな理由があっても駄目なんじゃ。)」

 

オーキド博士は先ほどのブルーの情報とグリーンたちから聞いた仮面の男の体に関する情報、そして事前に焼けた塔での戦闘で得られた情報から常に不安な気持ちになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「(まさか、おまえじゃ無いよな?)」

 

 

オーキド博士はある人物を思い浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(ヤナギ。)」

 

 

 

 

 

 

 

仮面の男の正体が自身の友人であるかも知れないと不安を胸に抱きながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルーが泣き止み、レッド達図鑑所有者とジムリーダーそしてその協力者は一同に集まっていた。

 

「皆さん。集まってくれて感謝する。今回、集まってもらったのはサトシに関する事とこの世界で今何が起こっているのかを説明する為に来てもらった。」

 

オーキド博士の話を一同全員聞いていた。

 

「先ずはサトシの正体について説明しようと思う。」

 

その言葉と同時にサトシは自分の事を話す。

 

「改めて自己紹介します。オレはマサラタウン(・・・・・・)のサトシです。でも、平行世界(・・・・)のマサラタウンですけど。」

 

その言葉にレッドやオーキド博士などの事情を知っている人以外の人物は皆驚いていた。

 

「平行世界!? そんなファンタジーみたいなもんが実在したんか!?」

 

特に科学者であるマサキは空想上の産物とも言っていい概念が存在していた事に驚いていた。

 

「…そんなもの、信じられませんが。」

「ワシも最初はそう思った。じゃが、これを見せられては納得せざるを得なかった。」

 

オーキド博士は何か小さな四角い機械を取り出す。

 

「!? それはさっきのポケモン図鑑ですね?」

 

イエローがその機械について質問する。

 

「ああ。これはスマホロトムと呼ばれる機械らしい。サトシの世界はこの機械で様々な事に利用しているらしい。通信電話、メール、写真、身分証、そしてポケモン図鑑としての機能もあるんじゃ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)。」

「…なるほど、つまりサトシはその世界の図鑑所有者なのか。」

 

グリーンの質問にオーキド博士は首を振る。

 

「いや、図鑑所有者という概念はサトシの世界には無い。なぜならこのスマホロトムにあるポケモン図鑑はトレーナーの必需品として

全員が持っているらしい(・・・・・・・・・・・)。」

 

「「「な!?」」」

 

事前に知っていたレッド以外の図鑑所有者はその言葉に驚く。この世界ではポケモン図鑑は完成していない。故にポケモン図鑑完成の為に旅をしているのだ。だがサトシの世界ではすべてのトレーナーが持っている。つまりそれほどポケモン図鑑が普及している世界という事だ。

 

「だけど、それはサトシが言った事。いくらオーキド博士が保証したとしても戯言と言われれば相手にされないんじゃないの?」

 

平行世界が存在することを証明するのはそれだけでは不十分では無いかとカスミの質問に

 

「そのポケモン図鑑に

1000種類以上のポケモンが登録されていてもか?

 

オーキド博士は答える。その内容に全員が驚愕する。

 

「1000種類!? そんなにポケモンがいたのか!?」

 

サトシの世界のポケモン図鑑は1000種類以上のポケモンのデータはある。常に情報はアップグレードしているのだ。捕獲したポケモンだけが表示される機能など様々なものがある。ちなみにサトシはまだパルデア地方には行った事はない。

 

「ワシも驚いた。例えば、タケシ君が持っているイワークの進化した姿、ハガネールというポケモンやオコリザルが進化したコノヨザル。ストライクの進化したハッサム等、ワシが知らないポケモンのデータもあった。更にまだ未確認のポケモンのタイプについても情報があったんじゃ。」

「未確認、ですか?」

 

未知の進化があった事に驚きながらもエリカはポケモンのタイプにまだ未確認のタイプが存在する事があると言われ混乱する。それが事実ならば常識がひっくり返るからだ。

 

「ああ、例えばノーマルタイプと認識していたプリンやピッピはフェアリータイプ。でんきタイプのみと思っていたコイルはでんき、はがねタイプというポケモン。そして、先程の戦闘でエリカ君が戦闘したデルビルというポケモンはほのお、あくタイプという、未知のタイプが三種類存在することがこのスマホロトムからわかったんじゃ。」

「三種類も!?」

 

その言葉に事前に聞いていたレッドやマツバ、ミナキ以外の全員は驚愕する。自分たちは如何にポケモンを理解していなかったのかと自覚したのだ。

 

「他にもリージョンフォルムなど様々な物があり、これらはサトシの言葉が本当である事の証明となっておるんじゃ。まずはそこを認識してようやく本題に入れる。 サトシが探している巨石(・・)についてのう。」

 

サトシが何者なのか。先ずはそこから認識しなければ巨石について説明は出来ない。これから何故、このジムに集まる事になったのか、その理由が明かさせる。

 

 

 

ーーー ロケット団アジト ーーー

 

「そうか、カツラがロケット団から抜けたか。」

 

目的を達成して(・・・・・・・)帰還したマチスはタマムシシティで起こった爆発に関しての報告書を見て呟く。

 

「は、ミュウツーは行方不明にカツラは状況からロケット団を抜けたと見られます。」

「…わかった。とにかく逃げたカツラの調査と確保を優先しろ。」

「は!」

 

マチスの部下のケンにそう告げたその時、

 

「話は聞いた。カツラが担当していたミュウツー計画が潰れたようだな。」

「! キョウか。」

 

任務から一時帰還したキョウが現れたのだ。

 

「おまえが帰ってきたって事は。」

「ああ、既にファイヤーは捕獲済みだ(・・・・・・・・・・)。それにフリーザーの居場所も既に特定している。それで?カツラの基地にいた例のイーブイも行方不明となったのか?」

「ああ、イーブイがいなければ例の計画の精度の確認が出来ない。今、ほかの者に依頼しようとした所だ。」

「なら、その確保は私がしよう。」

 

するともう1人が現れて2人に話しかける。

 

「! ナツメ! もう大丈夫なのか?」

「ああ、シロガネ山の頂上にあった治癒力の高い温泉で治療した。問題ない。それよりもイーブイの捕獲だな。それは私がなんとかしよう。」

 

そう言いナツメは再び姿を消す。

 

「相変わらず仕事が早い奴だ。」

 

ーーー タマムシジム ーーー

 

「巨石についてじゃが、実はサトシの世界でもまだすべて判明している訳じゃない。じゃが、一点だけわかっていることがある。今の巨石を放置していれば間違いなくこの世界にとって災厄(・・)となるという事じゃ。」

「災厄、ですか?」

 

その言葉にイエローは疑問を抱く。クチバシティやポケモンタワー等見た為、その不吉な言葉に不安になったのだ。

 

「ああ、先ずはその原因とも言うべきサトシの世界で起こった事件について説明しよう。」

「あれは、俺がカロス地方で旅をしていた時の話です。カロス地方では『フレア団』っていう組織が動いていたんです。」

「『フレア団』?何その組織は?」

 

ブルーがその組織について質問する。

 

「えーと、ロケット団みたいな組織って認識で大丈夫です。フレア団はある目的の為、巨石を使ったんです。」

「目的?」

 

グリーンがフレア団の目的について質問する。

 

「フレア団の目的は『争いの無い美しい世界』を作る事です。」

「?なんや、いい事をしようとしているやないか?」

 

マサキはサトシが言ったフレア団の目的と先程の災厄という言葉に結び付きが無く、疑問を抱く。しかし、サトシの話に驚愕する。

 

「…問題は手段です。フレア団は巨石のエネルギーでジカルデっていうポケモンをコントロールして、フレア団以外のポケモンと人間全てを

抹殺しようとしたんです(・・・・・・・・・・・・)。この世界の四天王のように。」

『!?』

 

その言葉に事情を聞いていた人以外の全員が驚愕した。

 

「…ジガルデって?」

 

カスミの質問にオーキド博士が答える。

 

「ジガルデとは、サトシのポケモン図鑑には“秩序ポケモン″とよばれるポケモンで、生態系を脅かす存在を監視、そして排除を行うポケモンでジカルデは世界中を監視しているそうじゃ。この世界にも存在するならば、今もこのカントーを見ておるじゃろうな。」

「フレア団はそんなジガルデの力を使って目的を達成しようとしたんです。」

「ポケモンを操って…、確かに四天王みたいな事をしています。」

 

イエローはサトシの言う通り、フレア団の目的と四天王の目的に共通するのがある事に驚いていた。

 

「当時、一緒に旅をした仲間や友達と一緒に戦って、ジガルデを解放する事は出来ました。でも、

巨石が暴走をしたんです(・・・・・・・・)。」

「暴走?」

 

マサキがその意味を聞く。

 

「当時のフレア団のリーダー、フラダリさんって言うんですが、その人は世界に絶望していました。その感情が巨石へと伝わって操っていた際のジガルデの力を取り込んで、ある場所へと向かったんです。そこにはヒャッコクシティの日時計って言う物があったんですが、そのエネルギーを取り込もうとしたんです。」

「…何故取り込もうとしたんだ?」

 

グリーンの質問にサトシは答える。

 

「…そのエネルギーを取り込んでフレア団の目的を達成する為にです。」

「! まさか。」

 

ブルーはサトシが言おうとしている事を察する。

 

「巨石が日時計に到達してしまうと、世界中のポケモンと人間が滅びてしまう。そんな事態になったんです。」

 

 

ーーー スオウ島 ーーー

 

「これでルギアが来る正確な時間が分かったよ。」

 

キクコは自身の研究でルギアがこのスオウ島へ来る時間が判明する。

 

「…それまでにジムバッジを4つ、集めればいいのね?」

「ああ、ワタルはどうしたんだい?」

 

キクコはカンナに質問すると

 

「…今は1人で佇んているわ。こちらが話しても反応なし。」

「…やはり、シバが言った事が衝撃だった様だね。」

 

ワタルはあの日、シバからサトシの事を聞いてから常に何かを考えるようになっていた。つまり、少しとはいえど、自身が進むこの道に

疑問を持ってしまったのだ(・・・・・・・・)。一時的とはいえ、サトシを仲間にしようと勧誘した。だがそのトレーナーが別の世界の自分たちによって成長したトレーナーだったのだ。人間がポケモンの敵だと、正しいと疑う事がなかったワタルにとってそれは衝撃的な事実だった。

 

「でも、この計画はやめる訳には行かないさ。」

「ええ。ポケモンたちの為にもね。」

 

 

ーーー タマムシジム ーーー

 

世界の滅び。

 

創作物などではよく出てくる言葉ではあるが、それが別の世界で、しかもその原因とも言うべき物体がこの世界に散らばっている事実に驚くしかなかった。

 

「あの鉱石がそんな危険な物だったなんて。」

 

特にイエローはキクコやダイゴが持っていた鉱石がそれほど危険な物だとは思わず、驚愕する。サトシはそのまま話を続ける。

 

「俺は仲間やカロス地方のジムリーダーたちとカロス地方のチャンピオンのカルネさんやカロス地方にいたホウエン地方のチャンピオンのダイゴさん、ポケモン博士のプラターヌ博士と一緒にそれを阻止する為に戦いました。最終的にはジガルデの力も借りて巨石を破壊したんです。」

「(! ダイゴさんと一緒に!?)」

 

イエローはその事件にサトシの世界のダイゴが関わっている事に驚く。

何せこの世界のダイゴも巨石に関しての出来事に関わっているのだ。因縁を感じてしまう。

 

「巨石は破壊出来たんですが、そのエネルギーはカロス地方で残っていて、時々、カロスを襲うようになったんです。そこでジガルデと探知ができる俺のゲッコウガっていうポケモンが残ってカロスを守っているんです。」

 

一方でグリーンは疑問をサトシにする。

 

「だが、今はこの世界にあるか。 何故だ?」

 

グリーンの質問にサトシは答える。

 

「巨石は時間が経てば再生するらしいんです。」

 

サトシは当時、自身の世界でのハンサムさんとの会話を思い出す。

 

 

ーーー アニポケ世界 ワカバタウン ーーー

 

『ジガルデが破壊したのにどうして残っていたんだ? それにゲッゴウガやジガルデが見逃すとは思えないんだけど。』

 

サトシはそう疑問を持っているとハンサムがその理由を説明する。

 

『実はホウエン地方のダイゴさんが巨石について調べていく内に巨石が再生する可能性があると報告があったんだ。それに君のゲッゴウガは見逃したのではなく、手が回らなかった(・・・・・・・・)と思う。』

『…どういう事ですか?』

 

サトシの疑問にハンサムは答える。

 

『調べて分かったんだが、巨石のカケラはカロス地方全土に同時に現れたと調査で分かったんだ。それでも時間があれば対処は出来ただろう。だが、』

『…ロケット団がそれを見つけてしまった。』

『その通りだ。とはいえ、再生された巨石にはジガルデの力はないが、負の感情のエネルギーは残っている事が分かったんだ。巨石がポケモンを完全に取り込んでしまえば、そのポケモンを核として、周りの人間やポケモンたちを襲うし、そのポケモンに憎しみなどの負の感情があれば強大な力になってしまう事も分かっている。一刻も早く破壊しなくては。』

 

 

ーーー タマムシジム ーーー

 

「再生したその巨石を俺の世界のロケット団が回収しているのが分かって、それを捜索、破壊するために国際警察のハンサムさんとカントーとジョウトのチャンピオンでポケモンGメンでもあるワタルさん(・・・・・)と一緒にロケット団基地に突入したんです。」

 

「(ワタル!? あのワタルと一緒に!?)」

 

ブルーはサトシが違う世界のワタルと共に戦った事に驚き、レッドは初めて聞く単語に質問する。

 

「なあ、サトシ。 “ポケモンGメン“ってなんだ?」

「ポケモンGメンはポケモンの保護やポケモンを使って、犯罪行為をする人や組織を調査と確保をする人たちの事だよ。ワタルさんはそのトップなんだ。…俺も何度も助けられたよ。」

「…そっか。」

 

レッドはそう何処か悲しそうに話すサトシに何も言えなくなった。

サトシにとってはワタルは命の恩人と言ってもいい。そんなワタルが世界が違うとはいえ悪行を行っているのだから。

 

「そのロケット団基地のリーダーは巨石の力でウルトラホール(・・・・・・・)を開いて、違う世界からポケモンを集めて戦力にしようとしていたんです。」

「ウルトラホール?」

 

カスミがウルトラホールとは何か疑問を抱く。

 

「2か月、いやもう少しで3か月前か、このカントーとジョウト地方全土で確認されたあの裂け目の事じゃ。」

「!? あの裂け目が。」

 

以前出現した裂け目の正体を知り、それが人工的に開いた物だと驚く。

 

「俺はワタルさんとハンサムさんと一緒にその計画を阻止する為に戦ったんですが、その戦いでウルトラホールを開く機械が暴走して、俺はこの世界に来たんです。その時、巨石のカケラもウルトラホールに吸い込まれていたから、この世界にあるのはその時の物だと思います。」

 

サトシの話を聞き、彼がこの世界に来た経緯を理解した。だが、

 

「何故その戦いにサトシがいたんだ? 警察やワタルに任せればいいじゃないか?」

 

タケシはサトシがそのロケット団との戦闘にいた理由を聞く。

 

「おそらく理由は2つ。ひとつは巨石の持つ、負のエネルギーはサトシにしか探知、破壊が出来ないからじゃ。」

 

オーキド博士は一つ目の理由を言う。

 

「サトシには他のトレーナーには無いある力があった。確か…、」

「『絆現象』です。」

「そうじゃ。 サトシは『絆現象』と呼ばれる力を発揮する事が出来るんじゃ。」

「絆現象?」

 

イエローはその力に疑問を持つ。

 

「たしか、絆現象はポケモンと心をシンクロ、つまり一つになる事でポケモンの能力を最大限に引き出す事が出来る現象のことじゃ。」

「仮面の男との戦いで放った超巨大はどうだんは絆現象ではどうを強めたんだ。」

 

その言葉を聞き、全員があの時の攻撃を思い出す。

 

「絆現象はメガシンカと同じく、ポケモンとの絆と信頼があって出来る事なんだ。ただ、このキーストーンとポケモンそれぞれに反応するメガストーンが必要なメガシンカに対して、絆現象は必要無いけどね。」

「そう言えばあのメガシンカってなんだ?」

 

レッドはメガシンカについて質問する。

 

「メガシンカとは進化を超えた進化(・・・・・・・・・)。通常の進化とは違い、戦闘中に一時的に発生する現象じゃ。メガシンカをすると能力が上がり、特性や中にはタイプが変わるポケモンもいる。メガシンカをするには先ほどサトシが言った2つの石とポケモンとの信頼と絆が必要なんじゃ。」

「例えば、レッドならフッシーの最終進化系のフシギバナ、グリーンはリザードの最終進化系のリザードン、ブルーならカメちゃんの最終進化系のカメックスはメガシンカが可能なポケモンだよ。」

 

その言葉を聞き、レッドは目を輝かす。

 

「って事はオレも出来るのか!? メガシンカ!!」

「いや、必要な石が無いから無理じゃ。」

 

その言葉を聞き、レッドはガックリとする。

 

「とにかく、俺はその絆現象の影響で近くにあるなら、巨石の場所が分かります。今はタマムシシティにはありませんが、あのゲームコーナーやヤマブキシティからも巨石のエネルギーを感じたんです。」

 

「!? (ヤマブキシティってまさかロケット団のアジトにあるって事!?)」

 

ジムリーダーたちは事前の調査でヤマブキシティにロケット団の本拠地がある可能性が高いという読んでいたが、サトシの話でその話は正確な物だと認識する。

 

「…一つ目はわかりました、もう一つは?」

 

エリカの質問にオーキド博士は答える。

 

「もう一つはサトシの実力じゃろう。まあ当然じゃな。」

「…確かに強いけど、それが理由ってのはちょっと。」

 

カスミがそう答えるとオーキド博士は更に言う。

 

「サトシはチャンピオン(・・・・・・)なんじゃ。」

「え!? それは聞いてない! 本当なのか、サトシ?」

 

サトシがチャンピオンである事にレッドも含め驚きとサトシの実力ならばと納得もした。

 

 

「そう言えば、レッドには話して無かったっけ? あまりそんな自覚ないから言うの忘れてた。」

「なんだよ。それで?サトシはどんなチャンピオンなんだ?」

 

レッドの質問にサトシは答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界チャンピオンだけど。

「「「「……え?」」」」

 

ーーー ???? ーーー

 

「マスク・オブ・アイス様。爆発したタマムシシティのロケット団の基地から例の鉱石を手に入れました。」

 

撤退した際、カリンとイツキはタマムシシティのゲームコーナーが爆破されているのを目撃。そのアジトへ入り、巨石を入手していたのだ。

 

「…そうか、本来の目的は果たせたか。」

 

仮面の男はその鉱石を見る。

 

「……これではダメか。」

 

仮面の男はそれを見てこの鉱石の力では時の狭間では役に立たないと見抜く。

 

「(あの小僧、サトシが特別なだけか。だがこの鉱石には何か力を感じる。何かの役には立つかもしれん。)」

 

仮面の男はそう考え、今後の方針を言う。

 

「エンジュシティの件、そして今回の件で目立ち過ぎた。私は目の前にあった好機に慌てていたようだ。時が来るまで潜伏する。それまでは各々自身の力量を上げるがいい。」

「「「「は。」」」」

 

仮面の男は巨石を持ち、自身の部屋へと戻る。シャムとカーツも鍛える為、それぞれ動く。その時、

 

「…カリン、僕の修行に付き合ってくれないか?」

「…珍しいね? 真剣にそんなこと言うなんて。」

 

イツキの雰囲気と言葉にカリンは驚く。

 

「僕は天才。あの人の所に来たのも暇つぶしだった。けど、」

 

イツキは回復したネイティオとルージュラの入ったボールを見る。

 

「あいつ、サトシがあの人に勝ったのはスイクンたちの力を借りたからだと思ってた。けど違った。スイクンたちがいたから勝ったんじゃない。サトシがいたからスイクンたちは勝ったんだ(・・・・・・・・・・・・・)。」

 

ネイティオはサトシとの戦いで撤退せざるを得ないと判断して7番道路に逃げた。そしてルージュラはあのメガシンカという謎の変化と戦闘能力で一撃で戦闘不能となった。さらに仮面の男に2度も勝利したトレーナーだ。認めたくは無かったが、一目で歳下とわかるサトシが自分よりも強いと認めざる得なかった。

 

「舐められっぱなしは面白くないじゃん。徹底的に鍛え直す。」

「分かったよ。 アタイも悔しくてね、付き合うさ。」

 

こうして2人は修行を行う為、場所を移動する。

 

 

サトシと図鑑所有者、そして仮面の男との因縁は将来、決着するだろう。

 

 

 

 

 

 

そう、数年後(・・・)に。

 

 

ーーー タマムシジム ーーー

 

「世界、チャンピオン? サトシが!?」

 

レッドがポケモン図鑑完成の旅に出たのは最高で最強のポケモントレーナーになる為だ。サトシは世界が違うとはいえど世界最強のポケモントレーナー(・・・・・・・・・・・・)、つまりレッドが目指している夢そのものだという事に驚いたのだ。

 

「ああ。 でもチャンピオンっていう気持ちは無いけどね。」

 

あはは。と笑うサトシだが、事前に知っていたオーキド博士、マツバ、ミナキ以外は当然驚愕していた。

 

「まあ、そうだよね。 サトシ君は見た目通り、10歳の少年(・・・・・・)なのにチャンピオンなんだから。」

「トレーナーとして旅に出て、僅か一年以内に世界チャンピオンだからな。本当、驚いたよ。」

 

マツバとミナキは以前、スマホロトムの情報からサトシの戦績を見た時驚愕したものだ。

 

 

「10歳って、オレより一歳下!?」

「え? レッドは俺より歳上だったのか!?」

 

レッドは共に旅をしたサトシが自身より歳下である事に、サトシはレッドが歳上であったことに驚く。

 

「お互い知らなかったんですか!?」

「…呆れた。」

 

イエローとブルーはレッドとサトシがお互いに歳を知らなかった事に呆れていた。

 

「なるほど、世界チャンピオンか。 ならばその強さは当然か。」

 

グリーンはサトシの異常な強さに納得が行く。同時に、

 

「そんなサトシでもタイマンでは勝つのが難しいなんて。」

「ああ、あの仮面の男の実力は相当なものだな。」

 

戦った仮面の男の実力と自身との差にジムリーダーたちは悩む。

 

「さて、話は戻すが巨石はポケモンを操ったり、強化も可能じゃが、制御できなくなった場合、巨石にポケモンは取り込まれてしまい、人間とポケモンを襲う事となる。わしらは巨石の危険性を知り、ウツギ君はワカバタウンで巨石の被害にあったゴールド(・・・・)という少年と一緒にポケモン協会で巨石の危険性を訴えてくれたおかげで巨石はすべてサトシに渡してもらって、ポケモン協会は巨石を利用せず、見つけ次第サトシ君に連絡して破壊してもらう事になったんじゃ。」

 

 

 

巨石に取り込まれたエーたろうに関する事件でゴールドはポケモンたちが巨石で傷付く事は見過ごせないとウツギ博士と共に証人として、ポケモン協会へ向かったのだ。

(その際、多少の演技で無垢な子供の様に話すゴールドにウツギ博士は少し引いていたが。)

 

 

 

 

「ポケモン協会から最後に連絡が来たのは3週間前かのう(・・・・・・・)?」

「…え!? 3週間前だって!?」

 

その言葉にイエローは驚く。クチバシティにいたダイゴから聞いた時、言っていたからだ。『3日前に石を渡した』と。

 

しかし、

 

「? どうしたんだ? イエロー。」

「何か気になる事があったのか?」

 

その事を知らないレッドやサトシはイエローに質問する。

 

「あ、えーと、」

 

イエローは以前、ダイゴさんから話さない様にと言われていた事を漏らしてしまった事に慌てるが、そんな状況ならば話すべきと判断して話す。

 

「(ごめんなさい。ダイゴさん。)実は。」

 

イエローは話す。 ダイゴがこのカントーに来た理由を。

 

 

「なんじゃと!? それは本当なのか!? ポケモン協会が秘密裏に巨石を集めているというのは!!」

「…はい。 ダイゴさんは巨石をポケモン協会に渡したって言っていました。ダイゴさんはポケモン協会に依頼されてカントーにいるんです。」

 

イエローからの情報に皆驚愕していたが、特にオーキド博士、マツバ、ミナキ、そしてサトシが特に驚いていた。

 

「ポケモン協会は何を考えているんじゃ!? 最悪の場合、多くのポケモンや人が死ぬことになるぞ!!」

 

オーキド博士はポケモン協会がしている事に怒りを露わにする。

 

「でもダイゴさんは今持っている巨石を渡していないんだよな?」

「はい。ダイゴさんはどうして巨石をポケモン協会が求めているのか、それを知るまでは渡すつもりはないって言っていました。」

 

イエローがそう話している時、ブルーは気付く。

サトシが言ったジガルデというポケモンを

コントロールする(・・・・・・・・)という事に。

 

「…もしかして、あの時ワタルが言った事と関係が?ねえ、サトシ、

レックウザ(・・・・・)って知ってる?」

 

サトシはブルーの質問に驚きながらも答える。

 

「? ああ、知ってるぜ。とても強い

伝説のポケモン(・・・・・・・)なんだ。例えば、大地を広げた伝説のポケモンのグラードンと海を広げた伝説のポケモンのカイオーガの争いを治めたポケモンでカロス地方で旅をしている時、ホウエン地方でグラードンとカイオーガが戦って、

世界中が天変地異に襲われた時(・・・・・・・・・・・・・・・)もレックウザがそれを止めたんだ。」

 

その言葉を聞き、ブルーとイエローは驚愕する。そしてブルーはポケモン協会が巨石を極秘に入手した理由を察する。

 

「…多分、ポケモン協会はそのレックウザを巨石でコントロールしようとしているんだわ。」

「え!?」

 

ブルーのその考えにサトシは驚愕する。

 

「イエロー。あなたもダイゴさんから口止めされていると思うけど、これほどの事態、話すしかないわ。

ワタルが言った事(・・・・・・・)。」

「…はい。」

「ワタルさんが?何を話したんだ?」

 

サトシがワタルが話した事を2人に聞く。

 

ーーー ワカバタウン ーーー

 

「あんた、誰だ?」

 

ゴールドはエーたろうや巨石関連の事件で守ったポケモンのタマゴから生まれたトゲたろう(・・・・・)と共に外でトレーナーとして鍛えていた。彼は巨石に取り込まれて暴れていたエーたろうを救ったサトシの姿とその強さに憧れを抱き、鍛えていたのだ。その時、突然話しかけて来た男性に何者なのか問いかける。

 

「君がゴールド君だね? 少し良いかな?」

 

男性は手元からある石を取り出す。

 

「! それは、あの時の(・・・・)!?」

 

ゴールドは男性が取り出した石が以前、エーたろうが暴れてしまった原因の石である事に驚きながら、その男性に敵対心を見せる。

 

「お前、その石をどうするつもりだ!」

 

その姿を見て、彼はこの石が調べた通り、危険な物だと確信する。

 

「すまない、警戒させてしまったね。 悪意は無いんだ。ただ、この石について聞きたい事があったんだ。」

 

男性は自身の名前を言う。

 

「僕はダイゴ。今、この石について調べていてね。この石に関して被害に遭った君に話を聞きに来たんだ。」

 

彼、ダイゴは流星の民について調べているのと同時に石について調べていたがその中でワカバタウンのゴールドという少年がその被害に遭ったと知り、話を聞きに来たのだ。

 

 

ーーー タマムシジム ーーー

 

「…そんな。」

 

カスミはイエローとブルーから聞いた流星の民についての情報にそう呟く。他の人たちもその情報に驚愕していた。

 

「なんて酷いことを、無理矢理奪うなんてロケット団と何も変わらないじゃないか!!」

 

レッドはポケモン協会がやった事に怒りを露わにする。

 

「しかも、人を死なせたとは、なんてことを。」

 

マツバはレックウザを捕獲する際にそのパートナーとも言うべき人を死なせた行動に怒る。

 

「今すぐポケモン協会の所へ…。」

「待て!! サトシ。 今行っても証拠がない以上戯言と処理される。それにポケモン協会はサトシに気付かない様に注意をしている様じゃ。

だからこそ、わしらに連絡が無かったのじゃろう。それに、カントーの巨石の事もある。何処にあるかわからない状況で行くのは得策じゃない。」

「でも!」

 

サトシがポケモン協会へ向かおうとするのをオーキド博士は止める。

カントーにある巨石も対応しなければならない中で教えてはくれないであろうポケモン協会の所へ行くのは危険だ。ましてや何処にあるか分からないのだから。

 

「わしらが必ず、レックウザについて調査をする。その時には力を貸して貰いたい。だからわしらを信じてほしい。」

「…分かりました。」

 

サトシはオーキド博士の説得に頷く。

 

「…すまんがポケモン協会の件はウツギ君と共に調べておく。君たちジムリーダーはロケット団や四天王、そして仮面の男に対処して欲しい。ただ、最悪の場合にはポケモン協会とも争う可能性があるかもしれん。」

「…ええ。オーキド博士もお気をつけて。」

「ああ。」

 

ジムリーダーのエリカはその言葉に同意を示し、オーキド博士を心配する。

 

「さて、ポケモン協会の件など驚いた事は多かったが、サトシと巨石については以上じゃ。ここからはこれからの事を話そう。まずはロケット団についてじゃ。」

 

オーキド博士はロケット団について語る。

 

「現在分かっているのは奴らは巨石を複数所持している事、メンバーにはカントーのジムリーダーも所属している事じゃな。それと先程のサトシの情報とジムリーダーたちが入手した情報から奴らの本拠地は

ヤマブキシティ(・・・・・・・)にある可能性が高い。」

「!? ヤマブキシティがロケット団の本拠地だって!?」

 

レッドはロケット団の本拠地が判明している事に驚くと同時に質問する。

 

「どうして攻めないんだ?」

「…今回はロケット団だけじゃない、四天王や仮面の男という勢力もあるからだ。」

 

タケシは質問に答える。ロケット団を攻めた時にその他の勢力に後ろから攻撃されかねない。

 

「それに、ロケット団の技術と戦力が把握出来ていない状況ではこちらが不利ですし、サトシの協力があっても攻めるのならば、万全の状況にしなくては。」

 

エリカも理由を話す。

 

「レッドやサトシもお願い。準備が済んだら連絡するわ。その時には力を貸して?」

「…うん。」

「分かりました。」

 

レッドとサトシはその言葉に納得する。

 

 

「次に四天王についてじゃが、奴らの本拠地は何も分かっていないんじゃ。」

「…私も色々と調べたけどジョウト地方にはない事は分かっているわ。でも、四天王が操ろうとしている大きな鳥はサトシが教えてくれたホウオウかルギアの可能性が高いわ。」

 

ブルーは現在分かっている四天王に関する情報を言う。

 

「…そして仮面の男についてなんじゃが、サトシと仮面の男が戦った焼けた塔を調査した結果、ある金属粉が発見されたんじゃ。」

「金属?」

 

ブルーは初めて聞くその情報に質問をする。

 

ジムバッジ(・・・・・)じゃ。しかも、ジムリーダーそれぞれが所持しているジムバッジ。つまりあの仮面の男はジムリーダーの可能性が高い事が分かったんじゃ。

「!? そこまで分かっていたの!?」

 

ブルーは仮面の男の正体がジムリーダーでは無いかと言う情報を得ていた事に驚いていた。

 

「オレもその調査結果を知って驚いたよ。それが分かったからオレはジョウト地方やカントー地方のジムリーダーについて調査していたんだ。」

「私達もマツバさんから先程聞いた時は驚きました。」

 

エリカ達カントーのジムリーダー達は事前に聞いていたのだ。先程仮面の男と戦闘した事で無関係だとマツバが判断したのだ。

 

「ああ、それを知ったからこそサトシに関する情報をジムリーダーや警察に知られない様に情報を隠していたんじゃ。サトシにもジムリーダーに挑戦しない様に言ったのもそれが理由じゃ。」

 

その言葉にサトシは疑問に思う。

 

「あれ? 俺が聞いた理由とは違う様な?」

「すまんな、サトシ。お主は隠し事は苦手だと思って嘘を言った。」

 

オーキド博士がサトシにも話さなかったのはそれが理由だった。

 

「「「「確かに。」」」」

 

それを聞きレッド、グリーン、ブルー、イエローはオーキド博士が話さなかった理由に納得する。

 

「なんだよ。みんなして。」

「さて、次にポケモン協会の件じゃが、これはわしとウツギ君で調査していく。詳細が分かり次第連絡する。以上かのう。」

 

オーキド博士はここで話すべき内容全てを話し、一息を付く。

 

「まったく、カントーはいつの間にこんな混沌とした状況となったのじゃろうか? ポケモン図鑑どころではないのう。おっとそうじゃ。忘れる所じゃった。 マサキ君、例の機械を頼む。」

「もちろんや。」

 

マサキはある機械を取り出す。

 

「おじいちゃん、これは?」

「これはポケモン図鑑のアップデートをする為の機械じゃ。ここにポケモン図鑑を入れて見るといい。」

 

それを聞いた4人は驚き、ポケモン図鑑を入れる。すると、

 

「! ポケモン図鑑の形が変わった!?」

 

新しいポケモン図鑑が出て来たのだ。(FRLGの全国図鑑の形)

 

「そのポケモン図鑑は今まで持っていたお主たちのポケモン図鑑のデータを元にサトシのポケモン図鑑の情報を反映できる様にアップデートをした。今までお主たちがポケモン図鑑を持って会ってきた未知のポケモンのデータも記録されているはずじゃ。」

 

4人はさっそく見てみる。

 

「! あのカリンってやつが持ってたブラッキーやヘルガーに関する情報がある!?」

「しかも、あくタイプと表記されている。」

「私のプリンのタイプにフェアリータイプが追加されてる。」

「ダイゴさんのメタグロスははがねとエスパータイプだったんだ。」

 

4人はアップデートしたポケモン図鑑の内容に驚いていた。

 

「1000種類以上のポケモンのデータがある。そのポケモンと出会えば、ポケモンの情報が表示され、埋まって行くはずじゃ。もはやカントーだけではすべて埋まる事はできなくなってしまったがな。それにサトシの世界とわしらの世界でポケモンの生態が違うかもしれん。ポケモンの捕獲も出来れば頼む。」

「「「「はい。」」」」

 

4人はオーキド博士の言葉に頷く。すると4つのポケモン図鑑は点滅と音を発する。

 

「何? これ?」

「共鳴反応じゃ。4つのポケモン図鑑は正統な所持者が持っている状況で近くにあると共鳴するんじゃ。」

「へえ。 なんかオレたちだけの絆みたいで良いな。」

 

レッドは自身が思ったことを口にする。

 

「絆か。おまえにしては良い例えだな。」

「絆。(シルバー以外で私がそんなものを手に入れるなんて。)」

「なんか、嬉しいですね。」

 

図鑑所有者たちがそんな会話をしているのをオーキド博士は笑顔で見ていた。そしてサトシの方へ向かって行く。

 

「サトシ、お主のこのスマホロトムじゃが、まだ預かっても良いかの?図鑑の中にポケモンという発想は初めてでまだ調べたいんじゃ。」

「はい。 大丈夫です。」

 

オーキド博士はサトシにまだスマホロトム預かっても良いか聞き、サトシは了承する。

 

「さてと、レッドはこれからサトシの力になりたいという事でカントーにいるポケモンのデータを埋めながら巨石を探すとの事じゃが、3人はどうする?」

 

オーキド博士はグリーン、ブルー、イエローの3人に質問する。するとグリーンは話す。

 

「…オレはポケモンタワーの件や先程の仮面の男との戦いでもっと強くなる必要があると感じた。しばらくは修行の旅に出る。もし、ロケット団や四天王との決着を着けるなら連絡してくれ。必ず駆けつける。」

「…グリーン、良いのか?結構危険だぜ?」

 

レッドはグリーンに質問する。

 

「ここまで関わったんだ。それにロケット団のキョウや四天王のキクコとの因縁もある。最後まで付き合うさ。」

 

次にブルーは

 

「私はもう少し四天王に関してもう少し調べてみるわ。ロケット団へ攻めるなら私も協力するわ。連絡して。 (それにアイツについてシルバーに相談しないと。)」

「ブルーさん、力を貸してくれるんですか?」

 

イエローはブルーに質問する。

 

「ええ。 サトシとオーキド博士の話からこのまま放置してしまえば大変な事になるわ。私も戦う。 イエロー、あなたは?」

 

イエローは質問され、答える。

 

「僕も、戦いは好きじゃありませんがロケット団や四天王、そして仮面の男とも戦います。これ以上ポケモン達が傷付くのは嫌ですから。それで…その、」

 

イエローはそう言い淀みながらもレッドを見つめ、言う。

 

「レッドさん。 僕も一緒に旅をしても良いですか?」

「え? いいけど、危険だぜ? 良いのか?」

 

レッドはサトシと共にポケモン図鑑を埋めながらも巨石を見つける旅に着いていくとイエローはいうので危険を覚悟しているのかを聞く。

 

「はい。 巨石に関して僕も力になりたいんです!!」

「…分かった。サトシは?」

「もちろん! 良いぜ。」

 

サトシの返事とイエローの希望でレッドはイエローとサトシの3人で冒険する事を決める。

 

「分かった。 改めてよろしくな。イエロー。」

「ああ。 よろしく。」

「ピカ!」

「皆さん、よろしくお願いします!!」

 

そんな会話をしたイエローを見て、

 

「(なるほど、そういう訳ね♪)」

 

ブルーはイエローの感情に察する。

 

「…。」

 

約一名、面白そうにしないで見ていた人物がいたが。

 

「分かった。皆気をつけるんじゃぞ。皆さん、今回集まってくれてありがとう。この話は他の者に漏らしてはいかんぞ。」

 

こうしてタマムシジムでの集会は幕を閉じる。

 

 

 

 

 

ーーー スオウ島周辺水上 ーーー

 

 

 

 

「さてと、ここがスオウ島ね。」

「ここに四天王がいるらしいけど、どうやら当たりの様だな。」

「不気味だにゃ。」

 

ロケット団3人組(?)は四天王の本拠地であるスオウ島の居場所をついに突き止めた。

 

「さてと、ジャリボーイの所へ…!? まずい!!」

 

ムサシはスオウ島からやって来たポケモンと人物に驚き、コイキング型潜水艦を走らせる。

 

「逃すと思うか! はかいこうせん!!」

 

ワタルはカイリューのはかいこうせんで潜水艦を攻撃する。

 

「「「嫌な感じー!!」」」

「ソーナンス!!」

 

潜水艦はダメージを受け、制御不能のまま何処かへ流される。

 

「…仕留め切れなかったか。 だがアレでは水中で野垂れ死ぬか。」

 

ワタルはそのままスオウ島へ帰還する。

 

「(サトシ、例えおまえの言う通りだとしても多くのトレーナーがそれを知るまでのポケモンたちの犠牲を見過ごせない。)」

 

迷いを断ち切る様に自問自答しながら。

 

 

 

 

 

 

 

ーーー タマムシジム前 ーーー

 

 

 

 

集会が終わり、オーキド博士、マサキは自身の家へ、グリーンとブルーはそれぞれの目的の為、旅立ったその時、

 

「あ! そういえばこれに(・・・)関してブルーに聞くのを忘れていたな。」

 

マツバはサトシから受け取った『ハンカチ』を取り出す。

 

「そのハンカチ。 って事はまだあの子には会っていないんですね?」

「ああ。 オレの力で追っても警戒されているのかすぐに逃げられてしまうんだ。」

 

マツバは赤毛の少年、シルバーに会おうとするも、シルバーに常に逃げられてしまう。その為、一時的にサトシと共にシルバーがいるその場所へ向かおうとした時、サトシは巨石の力を感知する。マツバにその事を説明して巨石を破壊する。その後、マツバは巨石の対応が優先と考え、サトシは巨石をマツバはシルバーと仮面の男に関して調査する事になる。

 

ちなみに例えサトシと共に向かってもシルバーは逃げていただろう。名前しかわからなかったので。

 

 

「なるほど、あの仮面の男が捕らえていたならブルーと関係ある人かも知れないですからね。」

「ああ。 サトシ君、君が持っていてくれないか?」

「え? どうしてですか?」

 

サトシは理由を聞く。

 

「オレはこれからミナキと共に修行をするつもりだ。今のオレたちでは仮面の男やスイクン、ホウオウにも辿り着けない。よって彼女と今後も会う事になる君に持って欲しいんだ。頼めるかい?」

「分かりました。」

 

サトシはハンカチを受ける。

 

「ありがとう。 行こうかミナキ。」

「ああ、ではなサトシ君。力をつけたらスイクンを追いかけるつもりさ! ははは。」

「はい! 頑張ってください!!」

 

そしてマツバとミナキはジョウト地方へ戻っていく。

 

一方、

 

「レッド、イエロー。 この子を渡しておくわ。」

 

カスミはボールをレッドに渡す。

 

「?この子は、ギャラドス!? もしかして?」

「ええ、あなたが捕まえてくれた子よ。」

「どうして?」

 

カスミは理由を話す。

 

「サトシはカイリューがいるから問題ないけど、流石に3人がカイリューに乗るのは無理だと思う。その際、海を渡る手段として受け取って欲しいの。イエローのオムすけじゃ1人でもきついでしょう?」

「…ありがとう、カスミ。」

 

レッドはカスミに感謝を伝える。

 

「ええ。私はハナダシティに戻って鍛え直すわ。あと、イエロー。」

「? はい。」

 

イエローはカスミに呼ばれ、近くと耳元で告げる。

 

「あなた。レッドの事が好きなんでしょう?」

「え!? あ、あの。」

 

イエローはその言葉に慌てていると

 

「私もよ。」

「え。」

 

カスミの言葉に驚く。

 

「あなたに負けないからね。」

「! …ぼ、僕もです。」

「なあ、2人とも何の話をしてるんだ?」

 

話す2人にレッドは質問する。

 

「何でもないわ。 じゃあね2人とも。」

 

カスミはスターミーに乗り、ハナダシティへと帰る。

 

「オレもニビシティに帰る。じゃあな。」

「タケシさんも気をつけて。」

 

サトシはそう挨拶してタケシはニビシティへと向かう。

 

「さてとエリカ。ジム戦まではまだ時間があるんだよな?」

 

レッドはエリカに質問する。

 

「ええ、ゲームコーナーがロケット団の基地であったのでその調査などでこの数日はジムは臨時休暇する予定ですわ。申し訳ありません。」

「いえ、お仕事頑張ってください。」

「ありがとうイエロー。では。」

 

エリカはジムの中へ入って行く。

 

「さてと、どうするか?」

「レッドさん、サトシさん。 時間があるならクチバシティに行きませんか? ダイゴさんがいるかも知れません。」

 

サトシがこれからどうするか考えているとイエローは提案する。

 

「! そっか、ダイゴさんの力を借りれたら100人力だ!! 2人とも行こうぜ!!」

 

サトシはそのまま歩くが、

 

「サトシさん!! そっちじゃないです!」

「クチバシティは反対だよ!!」

「あっ! ごめん、ごめん。」

 

反対方向へ行こうとしたのですぐに止める。

 

 

 

 

 

 

『アイツがジムリーダーである可能性が高いか、本当なのか?姉さん。』

「ええ、ジムリーダーがいる町は十分注意してね。」

『ああ、だがサトシが平行世界の人間か。 チャンピオンといい、メガシンカといい、驚いたな。それにアイツにまた勝つとは。』

「ええ、アイツとの因縁を終わらせるにはサトシたちの力が必要。じゃあ、私は四天王について調べるわ。あの鳥のポケモン、ホウオウかルギアを狙って悪事をするなら止めないと。じゃあね。」

 

ブルーはシルバーとの会話を終えてまずは自身のポケモンを進化させるつきのいしを求めておつきみやまに向かう。

 

「行きましょう、ぷりり(・・・)!」

「ぷりー♪」

 

ブルーはプリンのぷりりに乗っておつきみやまへと向かう。その顔には笑顔があった。

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?

これで物語的には区切りとなります。
今後はサトシ、レッド、イエローの3人での旅となります。

今後の展開を整理する為、投稿が遅れる可能性があります。





ちなみに少しネタバレを2つほど、ポケモン協会は自身の科学力を過信しており、巨石のコントロールする力のみ注目しています。正に『想像力が足りません。』





サトシの年齢は変わりません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。