ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記 作:KAZ1421
これからは週に2〜3を目安に投稿します。
ではどうぞ。
タマムシシティ〜クチバシティ
タマムシシティのタマムシジムにてサトシとこの世界の状況を聞いたジムリーダー達や図鑑所有者達。その後、グリーンはシオンタウンや仮面の男との戦いで力不足を感じ、修行の旅へ。ブルーは四天王の本拠地と自身のポケモンの進化の為の道具を見つける為旅立つ。レッドはサトシとイエローと共にカントー中にある巨石を見つけるため、ポケモン図鑑を埋めながらも旅をしようとすると、イエローがクチバシティでダイゴさんに合う事を提案。3人は早速とクチバシティへと向かうのだった。
ーーー 7番道路 ーーー
「え? クチバシティで俺を知っていた3人がいた?」
「はい。その人達のお陰で助かったんです。」
サトシとレッドはイエローからクチバシティでの出来事を聞きながら、その内容に驚く。
「どんな人達なんだ?」
「えーと、店員の格好をしていたんで分からないんですけど、女の人と男の人、それと背が小さい子供みたいな3人でポケモンはこの子たちがいました。」
イエローはポケモン図鑑を見せて説明する。
「ソーナンス、マネネ、パンプジン、ハブネークか見た事ないポケモンばかりだ。サトシ、心当たりは…?」
レッドはその3人が持っていたというポケモンを見てサトシに聞くが、サトシとピカチュウは驚いた表情を見せる。
「…なあ、イエロー。他に無いか?」
「はい。 ええと、どうしてなのかは分かりませんが、あの人達はサトシさんの事を
「!?」
その言葉を聞き、サトシは確信する。
「なあ、ピカチュウもそう思うよな?」
「ピカチュウ!」
「誰なんだ?」
レッドとイエローは誰なのか質問する。
「間違いない、
「「…え? ロケット団?」」
その言葉を聞き2人は驚く。 イエローの話から悪人のイメージは無かったからだ。
「その人達はロケット団なのか?」
「ああ。でも
「え!? サトシさんの世界の?」
イエローは助けてもらった3人がサトシの世界のロケット団だと知り、サトシ以外にもこの世界に来た事に驚く。
「それってウルトラホールを開いた奴らの?」
「いや、アイツらとは敵対関係だったんだ。そういえば話には関係無かったから話して無かったな。実は、」
そこでサトシは巨石を集めていた幹部の目的がロケット団の掌握、つまり反乱だった事を話す。
「反乱、 イエローを助けたロケット団はそれを阻止しようとしてたのか?」
「ああ。 ウルトラホールを開くことが目的だって教えてくれたのもアイツらなんだ。あの時俺とワタルさん、ハンサムさん以外はいないと思ったけどいたんだ。」
サトシはアルフ遺跡での戦いにロケット団がいた可能性を知り、驚く。
「…イエロー、ロケット団は何処に行ったか知らないのか?」
「はい、力を使いすぎて眠ってしまって。起きた時にはブルーさんも店員さん達もいなかったんです。」
「…そっか。」
レッドはどこか残念そうに言うサトシに質問する。
「…サトシ、そのロケット団と何かあったのか? 残念そうにしてる様に見えるけど。」
レッドの言葉を聞き、サトシは驚きながら言う。
「え? そうか? いや、そうかもな。アイツらとは長い付き合いだし、俺以外にもこの世界に来ていたって聞いてさ。」
「「……」」
少し悲しそうに言うサトシに何も言えなかった。その光景を見て、やはりサトシはこの世界に来て不安であった事に気付く。当然だろう、平行世界という事は自身の世界に帰れるのか
「なんか、ごめん。」
「? 何が?」
レッドが思わず謝罪をするが、サトシは何も気にしてない様子だった。
「…なんでもない!行こうぜ、2人共。」
レッドはそう言い進み、サトシとイエローもその後ろをついて行く。
ーーー ???? ーーー
「何処だ!」
「ええい、逃げ足が早い!!」
逃げる。とにかく逃げる。
「スリーパー、サイケこうせん!!」
攻撃されても反撃して逃げる。
自分を捕まえようとしている人間達から逃げる。
また痛い思いはしたくないから、苦しい思いはしたくないから。
ーーー 6番道路 ーーー
3人が進んでいると突然ピカチュウが反応する。
「ピッ!? ピカピ!!」
「! レッド、イエロー!!」
「「!」」
サトシの突然の警戒する声に2人も警戒をする。すると、あるポケモンが飛び出してくる。
「? あのポケモンは。」
レッドは咄嗟にポケモン図鑑で見ると。
「イーブイ!? サトシが言ってたポケモンか!」
そう、飛び出して来たポケモンはイーブイだったのだ。
「でも、あのイーブイ怪我をしています。 急いで治療しないと。」
イエローがそう言い、近づくとイーブイの姿が変化して10万ボルトを放つ。
「! イエロー!!」
「うわ!?」
咄嗟にレッドがイエローを引っ張り、何とか回避する。
「! あれってサンダース!? でも。」
サトシはそのイーブイを見て驚く、何故なら。
「あのイーブイ、
先程、サンダースの姿になったにも関わらず、今はイーブイの姿になったのだ。その時、先程イーブイが飛び出した方向から攻撃が来て、イーブイに命中する。
「ガ…ク…!」
「! イーブイ!?」
倒れたイーブイの様子がおかしい。尻尾からは電撃、体から炎、口から水が出て来たのだ。その時、攻撃が来た方向から複数の黒服が現れる。
「ちっ! 面倒な奴だった。だがこれで終わりだな。」
「ロケット団!?」
その黒服の人達を見たレッドはロケット団である事が分かる。
「なんだ? おまえ…!? お前らは、要注意人物リストにあったガキども!?」
一方でロケット団も近くにいたのがジョウト地方のロケット団を壊滅させたサトシと先日要注意と報告があったレッドとイエローの姿を見て驚く。
「まずい!!」
ロケット団は邪魔されない様に素早くイーブイを捕まえてようとするが、
「ピカチュウ、″エレキネット“!!」
「ピカピカピカ、ピッカ!!」
その瞬間、ピカチュウのエレキネットがイーブイを囲み、手が出せなくなる。
「! おのれ!! ズバット! “かぜおこし”!!」
「スリーパー、“サイコキネシス″!!」
「ルージュラ! れいとうビーム!!」
ロケット団は瞬時にサトシやレッド、イエローに攻撃する。
「ピカ、”10万ボルト“!!」
「ラッちゃん、”かみつく“!!」
「ゲンガー、”シャドーボール!!“」
しかし、3人は瞬時にポケモンを繰り出し、10万ボルトはズバット、かみつくはスリーパー、シャドーボールはルージュラへと命中する。
「く、くそ!!」
「やっぱり無理か!!」
「逃げるぜ!!」
それぞれ一撃で戦闘不能となったり、大きなダメージを喰らったりと戦闘に差があると判断してロケット団は撤退する。
「あいつらまさか、イーブイを追っていたのか?」
サトシはそう言い、ピカチュウのエレキネットを解除する。そして3人はイーブイの所へ行く。
「おい、大丈夫か?」
レッドが抱えようとした時、イーブイは残った力でレッドの腕をかみつく。しかし、
「…イエロー、頼めるか?」
「…はい。」
一目で全力で噛み付いていると分かるのに
「!? レッド、イエロー。 耳を見てくれ。」
サトシに言われ、イーブイをの耳を見ると驚く。
「これって、何かの機械?」
「って事はこの子はロケット団に生体実験されたのか!?」
イエローとレッドはイーブイの耳についている機械の様な物を見て、そう判断する。
「さっきのサンダースに進化してイーブイに戻ったのもその実験の結果って事か。クソ!!」
サトシは先程のイーブイの力を得た理由を悟り、怒りを露わにする。
その後、イエローがイーブイを回復させているのをサトシとレッドが見守っていると
「…ふう。これで大丈夫の筈…です。それに記憶を見ましたが、やっぱりロケット団の…実験で酷いこ…とをされて逃げていた…みたいです。」
イエローの治療が終わり、イーブイも苦しそうにしていたのが今はぐっすりと寝ていた。
「良かった。イエローは大丈夫か?」
「は、はい。 眠くなっていますが、まだ…歩けま…。」
レッドの質問にイエローが答えようとしてそのままレッドの方へ体を倒してしまう。タマムシシティからここまで歩いただけでなく、イーブイの傷を治す為に多くの力を使ったのだ。眠ってしまうのも無理はない。
「イエロー、ありがとうな。おやすみ。」
レッドは抱えているイーブイを見ながら、自分の体へ倒れるイエローに感謝を言う。
「…レッド、クチバシティにはダイゴさんがいるかもしれないけど、近くのヤマブキシティはロケット団アジト、クチバシティはマチスさんがいる町だ。時間も暗くなって来たし、ここから少し離れてテントを張ろうぜ?」
「…ああ。」
2人はイーブイとイエローが起きない様に声を小さくしながらそう話し、イエローとイーブイを抱えてここから離れた所でテントを張る。
ーーー ???? ーーー
「……」
「申し訳ありません。 ナツメ様。イーブイの捕獲、例のガキ共に邪魔され、失敗しました。」
ナツメはその報告を聞いた後、質問する。
「今は?」
「は。 クチバシティ、ヤマブキシティにいる仲間からは情報は無く、空へ逃げたという報告はありません。間違いないなく、6番道路にいるかと。」
「…そうか、周辺の捜索と監視を続けろ。明日までにイーブイを捕獲する。」
それを聞き、ロケット団員は驚く。
「は!? …あのサトシというガキはジョウト地方のロケット団を壊滅させ、レッドとイエローも要注意人物です。どうやって?」
「確かに真正面からでは勝てないだろう。だが、」
ナツメはユンゲラーを繰り出し言う。
「我々はロケット団、どんな手段を使っても目的を達成するだけだ。」
ーーー 6番道路 ーーー
「う、うーん。ここは?」
イエローが目を覚ますとテントにいる事に気付く。周りを見ると、
「! イーブイ。」
近くには眠っているイーブイがいた。イエローの力で治りはしたが、精神は治せない。ロケット団に実験で体をいじられ、今は逃げている時もロケット団に攻撃された事はイーブイの心に傷を与えている。
「(今は寝てる。 良かった。)」
イエローはひとまず安心してレッドとサトシがいない事に気付き、テントを出ると、
「! イエロー。 おはよう。」
「レッドさん、おはようございます。サトシさんは?」
外にいたレッドがあいさつして返し、サトシがいない事に疑問を持つとレッドはある方向へ指を指す。
「まだ寝てるよ。サトシとピカチュウはいつも起きるの遅いんだ。」
「「Zzzzzzz。」」
「あはは、そうなんですか。」
サトシとピカチュウはまだ寝ていたのだ。するとレッドはイエローに謝罪する。
「イエロー、昨日はごめんな。」
「え?」
突然謝罪した事に疑問を持つが、
「昨日、あんなに歩いたのにさらに力を使わせちゃった。ごめん。」
レッドはタマムシシティからクチバシティまで歩いただけでなく、戦闘、そして重症だったイーブイの治療に記憶を読むことと無茶をさせた事に罪悪感を感じていたのだ。
「あ、 大丈夫ですよ。僕が助けたいと思ったんです。」
「…そっか、ありがとう。」
そう会話をしていると。
「ギャアアアアア!」
サトシの方から叫び声が聞こえた。
「サトシさん!?」
「あははは、大丈夫だよイエロー、たまにあるんだよ。ピカチュウが寝ぼけて10万ボルトを出したんだな。おはようサトシ。」
「お、おはよう。ふ、2人とも。」
サトシは寝ぼけたピカチュウの10万ボルトを喰らい、目が覚める。
目が覚めた後、食事を終えた3人はイーブイを見る。
「今はぐっすり寝てるな。」
「はい。でも、」
イエローはサトシの言葉に同意しつつ、懸念を呟く。
「ああ、ロケット団がイーブイを狙っていたんだ。きっと何か仕掛けてくると思う。」
レッドもロケット団がこのまま放置するとは思わないので、何かしらの手を打つだろう。
「…とりあえずイーブイが起きるまではここにいるか。クチバシティのジムリーダーのマチスって奴がロケット団ならポケモンセンターも危ないかも知れない。」
「…ああ。そうだな。」
「はい。」
レッドの提案に2人は同意してテントを離れる。
気付いたら暖かい物に包まれていた。
無理やり起こされたり、痛い事は一切無かった。その事に疑問を持つ。
どうして捕まったのに酷い事はされないのか?どうしてこの人間達は優しく触ってくれるのだろうか?どうして心配そうな声をしているのだろうか?
分からない。 人間は自分に酷い事をする物だと思っていたのに。
イーブイは寝た振りをしながらもレッドたちについて考えても分からなかったので勇気を出す事にした。
ーーー ???? ーーー
「これはえげつないな。」
ロケット団員はそう言いながらその光景に対して感想を言う。
「おまえ達も知っているだろうがマチスはカツラとミュウツーの捜索、キョウはフリーザーの追跡の任務をしている今、真正面からではあの3人が敵でイーブイを連れ去るのは至難だ。」
だが、
「奴等はポケモンが好きなんだろう?ならば
そう言い、ナツメは自身の作戦が順調である事を確認する。
ーーー 6番道路 ーーー
「よし、これでイーブイのご飯は完成かな。と言ってもきのみやポケモンフーズだけど。」
3人は近くにあるであろうきのみや所持していたポケモンフーズなどでイーブイのためのご飯を作っていた。
「あとはイーブイが目覚めるのを待つだけだな。」
「はい。」
3人がそう話しているとピカチュウが気付く。
「ピッ! ピカピ!!」
「! イーブイ!」
サトシの言葉にテント方へ向くとイーブイがテントからこちらを覗いていた。
「良かった。目が覚めたんだ。」
「お腹減ったのかな?」
レッドとイエローもその光景を見て安堵する。レッドはさっそくとイーブイのご飯を持って近づくとすぐにテントに入る。
「あ、ごめん。怖がらせちゃったな。大丈夫だよ。」
レッドがテントの前にご飯を置き、じっと待っているとまた顔を出し少しずつ近づく。そして
「(お!)」
イーブイは少しずつ食べ始める。
「良かった。」
「ああ。安心したぜ。」
「ピカ。」
その光景を離れた所で見ていたサトシとイエローは安心する。しばらく見ているとイーブイはお腹が空いていたのか、徐々に食べる速度が速くなり、あっという間に食べ終わる。しかしすぐにテントの中へ入り、顔だけ出してこちらを見ている。
「まだ怖いか、そうだよな。」
イーブイはロケット団に追われて傷付けられただけじゃなく、実験体として使われたのだ。人間には恐怖を持っていても仕方がない。
これからどうしようと考えていると。
「ピカ!」
「!? ピカチュウ!! エレキネット!!」
サトシはピカチュウの言葉で危険が迫っていると判断してエレキネットを指示すると、かぜおこしやはっぱカッター、みずでっぽうなどが襲い掛かってくるがエレキネットで防御する。
「な!?」
「これって!」
3人はその光景を見て驚く。
「
そこには3人に怒りを露わにした野生のポケモン達がいたのだ。
「ユンゲラーの”さいみんじゅつ“で野生のポケモン達に幻覚と実際に攻撃をする事であの子達が自分の住処を壊した様に見せて
ナツメは自身の作戦が上手くいっている状況を見ながら呟く。
「奴等はポケモンを傷付けない様に戦うだろう、その際体力を消耗する。隙を見てイーブイを捕獲する。」
「「「「は。」」」」
今、偽りに怒りに踊らされているポケモン達とロケット団との戦いが始まる。
いかがでしょうか?
次は戦闘回です。ではまた。