ポケットモンスターSpecial 蒼き少年と冒険記   作:KAZ1421

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本編続きです。

書きましたが、もしかしたら時系列に矛盾が生じる可能性がありますが、了承ください。


ディグダの穴〜タマムシシティ

クチバシティにてダイゴさんが不在ということが分かり、レッドは折角だからとポケモンたちに海を見せたいと港近くに来るとポケモン大好きクラブの会長と出会う。その際、クチバの伝説にある消えない進化の石を探してみようとサトシの提案にレッドとイエローは同意する。途中、岩に挟まったメノクラゲを救出した後、伝説の進化の石を発見する。その後、会長やオーキド博士と会話した後、ディグダの穴に入ろうとすると目の前には化石を見つけるためにいると言う人物、サカキがいた。

 

 

 

 

ーーー ロケット団 アジト ーーー

 

「サカキ様が不在だと?」

 

マチスはサイクリングロードでの出来事について報告する為、アジトに戻っていたのだが、サカキがいない事に驚く。

 

「はい。サカキ様は用事があると何処かへ向かいました。」

「おい! 何処か分からないってどういう事だ!?」

 

マチスはその秘書に質問すると

 

「申し訳ありません。行き先を聞いても教えてくれませんでした。」

「…そうか、分かった。とりあえずこの書類は此処に置いて行く。」

 

その言葉を聞いてマチスは書類を置いて去って行く。

 

「(こんな事は一度も無かった。一体なにが?)」

 

サカキの行動に疑問を持ちながら。

 

 

 

ーーー ニビシティ 周辺 ーーー

 

「報告は以上です。」

「…そうか。」

 

現在、ジムリーダーのタケシはニビシティの近くで発見された破壊後を調査していた。

 

サイクリングロードと同じ破壊後か(・・・・・・・・・・・・・・・)一体どんなポケモンなんだ?」

 

これほどの破壊力を持つポケモンは少ない。それこそ伝説のポケモンなどしかいないだろう。

 

「…とりあえず、ここに残っている証拠をニビシティの博物館に頼む。」

 

ニビシティの博物館は、化石ポケモンの再生が可能な程の研究機関であるのは有名だ。故にこの証拠を集め、博物館に送る。

 

「オレはもう少し、調査をする。」

「分かりました。我々も付き合います。」

 

そう言い、タケシとジムトレーナーは調査をする。

そして、証拠を持った人物は破壊後から離れて行く。

 

「…ゴガアァァ。」

 

故にそのポケモン達は離れていったその人が犯人だと思ってしまう。

 

 

ーーー ディグダの穴 ニビシティ方面 ーーー

 

レッドとイエローは今、この状況に困惑していた。

 

「な、長いトンネルだったな。驚いたよ。」

「…ああ。」

 

そんな風に返事をするサトシにイエローも話す。

 

「えーと、見つけた石の中にポケモンの化石があると良いですよね?」

「…そうだな。」

「…ピカ。」

 

そんな反応に

 

「「(気まずい。)」」

 

2人はサトシが出している警戒の迫力に気まずい空気になっていた。

時はサカキと会った時に遡る。

 

 

 

ーーー ディグダの穴 クチバ方面 ーーー

 

『研究者?』

『ああ、そうだ。私はこのディグダの穴にポケモンの化石を見つけに来たんだ。』

 

レッドはサカキがポケモンの化石を見つけていると聞き、興味を抱く。

 

『ポケモンの化石!? スゲー!!』

『どんなのですか?』

 

レッドが驚き、イエローがその化石について質問する。

 

『写真だから分かりにくいと思うが、例えば“かいのかせき”という化石があるんだ。』

 

サカキは手元から写真を取り出し見せる。

 

『へぇ、これがポケモンの化石なのか?』

『これをニビシティの博物館に持って行くと化石の情報からポケモンを復元出来るんだ。“かいのかせき”は『オムナイト』というポケモンになるんだよ。』

 

それを聞きイエローは驚く。

 

『オムナイトって事はオムすけは元々化石だったのか!?』

『ほう、オムナイトを持っているのか。それは良い、大切にな。』

 

そこでレッドは質問する。

 

『もしかして、此処で見つけた化石は博物館に行って復元するのか?』

『ああ。もしも化石を見つけられたらニビシティの博物館に持って行くつもりさ。』

 

サカキの答えに2人は興味が増し、言う。

 

『なら、オレもその化石を見つけたい。』

『僕もポケモンの化石に興味があります。』

 

そう話すレッドとイエローにサカキは

 

『そうか、なら一緒に探すかい?』

『!?』

 

そう答えるサカキに話を聞いていたサトシは警戒を強める。

 

『本当か!? もちろん…『断ります。』え?』

 

レッドが参加しよう答えようとするとサトシがそれを拒否する。

 

『サトシ? どうして?』

『…。』

 

レッドの質問にサトシは言う。

 

 

 

『…俺はあなたを“信用出来ない”。』

 

 

その言葉にレッドとイエローは驚愕する。今までこんな事を言うサトシは見た事が無いからだ。それでも興味があったので説得するとサトシは渋々了承して現在に至る。

 

 

 

「ははは。私を警戒しているんだろう? 確かに研究者が一人でいるのは怪しいからな。」

「…。」

 

 

サトシとピカチュウは歩いていても常にサカキを警戒しているのだ。そのせいでピリピリとした空気となっている。

 

「(なあ、イエロー。サトシの様子がおかしいよな?)」

「(はい。いつもなら参加するって言うのに拒否したり、変です。)」

 

2人はサトシらしくない今のサトシに困惑するしかない。

 

「おじさん、昨日掘り出した石の中に化石があると良いね。」

「僕も見たいです!!」

 

楽しそうに2人は聞くがサカキは言う。

 

「どうかな? 全部ただの石ころって事もあるからな。」

「「ええ〜。」」

「…本当に化石を見つけるだけなのか?」

 

しかし、サトシの質問にそんな空気もすぐに悪い空気になる。

 

「…ああ、本当さ。」

「…やっぱり信用出来ない。」

「ピカ!」

 

何度も行うそんなやり取りに流石にレッドも呆れる。

 

「なあ、サトシ。信用できない理由は分からないけど、おじさんはただの研究者…。」

俺たちに隠している事がある(・・・・・・・・・・・)から信用出来ないんだ。」

「え?」

 

その言葉にサカキもレッド、イエローは立ち止まる。

 

「…どういう意味かな?サトシ。」

「あなたはトキワジムの関係者(・・・・・・・・・)じゃないか?」

「「え!?」」

 

その言葉にレッドとイエローは驚く。

 

「…なぜそう思ったんだい?」

「トキワジムでお前の銅像(・・)があったんだ。なのに研究者と言うだけでそれを話さないなんて信用出来る訳ない!!」

「ピカ!」

 

そう言うサトシとピカチュウにレッドとイエローは思い出す。

 

「銅像? あ! 思い出した!!何処かで見たと思ったら…。」

「僕の町のジムにあった銅像と同じ顔だ!」

 

レッドとイエローの反応を見てサカキは言う。

 

「…ふふふ。なるほど、確かに言ってない事はあるし、そもそもオレは研究者じゃない(・・・・・・・)。」

「「「!?」」」

 

その言葉に3人は身構える。

 

「オレはサカキ。トキワジムのジムリーダー(・・・・・・)だ。訳あって身分を隠していたんだ。」

 

その言葉を聞き、レッドとイエローは驚く。

 

「トキワジムのジムリーダー!?」

「僕の町の!? あの無敵のジムリーダーって有名な。」

 

2人はこのおじさんがジムリーダーである事に驚く。

 

「…どうして嘘を?それにトキワジムってジムリーダーが姿を消してずっと閉鎖しているって、」

「…それは。」

 

イエローの質問にサカキが説明しようとすると、向かっていたニビシティの博物館から炎が見えた。

 

『!?』

 

4人はそれを見て驚く。

 

「あれは?火事!?」

 

レッドがその光景を見て叫ぶ。

 

「この暑さ、おそらく野生のブーバーが1匹…いや2匹か。」

「! 暑さだけで分かるんですか!?」

 

その言葉を聞き、イエローはサカキの洞察力に驚く。その時、博物館から2匹のブーバーが現れる。

 

「…確かにブーバーだ。でも何で?」

 

サトシはそれに疑問を持つが、すぐにハッとする。

 

「早く火事とブーバーを止めないと!!」

「なら、ギャラ“ハイドロポンプ”!!、ニョロ、“みずでっぽう”!!」

「オムすけ、“みずでっぽう”!!」

「ウオノラゴン!“みずでっぽう”!!」

 

レッドのギャラとオムすけは建物に、ニョロとウオノラゴンはブーバーに技を放つ。ブーバーは命中して倒れ、

 

「パルシェン、“れいとうビーム”。」

 

サカキのパルシェンのれいとうビームでブーバーたちは氷漬けになる。

 

「なんて威力。」

「ああ、それにボールさばきもすごい。(サトシと同じ、もしかしたらそれ以上かも。)」

 

レッドとイエローはサカキの実力に驚く。その後、火事は無事に消えて事件は終わる。

 

「ふい〜。火事が収まってよかった。」

 

事件が解決した事を喜ぶ。

 

「なあ、イエロー。お願いがあるんだけど。」

「はい。ブーバーたちの記憶を見ます。」

 

サトシの頼みにイエローは凍っているブーバーに触れ、力を使う。

 

「(…なるほど、これがワタルと同じ力か。確かにすごいな。)」

 

サカキはその光景を見て報告通りの力だと再認識する。

 

「(それにレッド。厄介なのはサトシだけと思ったが、まだ成長途中の様だ。サトシと共に旅をすれば力量が増すだろう。今の内に始末したいが…)」

 

サカキはそれをやめる。

 

「(今はまだ始末する訳にはいかない(・・・・・・・・・・)。)」

 

3人に会った目的は達成していないのだから。

 

 

 

 

イエローはブーバーの記憶を見て襲った理由を知る。

 

「…どうやらブーバーたちの棲家が壊された事で博物館の人をその犯人だと考えていた見たいです。」

「…その人が壊したのか?」

「いえ、実際には見ていないんですが、棲家から来たからそう判断した見たいです。」

 

その言葉を聞き、サトシは言う。

 

「博物館の中には誰もいなかったから大丈夫だよ。でもそれならブーバーたちはどうするか。」

「説得するにも時間がかかりそうだな。」

「はい。でもサカキさんが凍らせてくれたから棲家まで運んで行きましょう。良いですか?」

「ああ。構わないさ。」

 

サカキはそれを承諾する。そこでサトシは警察を呼ぶ事を提案してサカキに確認するが、サカキもそれに同意する。それを見てサトシは困惑した。

 

「(この世界のサカキはロケット団のボスじゃないのか?)」

 

警察に火事の事とその原因を説明する。その際、ブーバーに関してはサカキが自身がジムリーダーである事、そして保証する事でブーバーを棲家に返す事を了承させた。(当然、行方不明のジムリーダーがいる事で警察も驚いていたが。)

 

「……ピカチュウ。頼む。」

「ピカ。」

 

監視をピカチュウに任せて、サカキの行動に警戒しながらもサトシはレッドとイエローと共にポケモンたちの力を借りてブーバーを棲家へ運んで行く。

 

 

 

 

4人は凍ったブーバーを棲家に運んでいると、

 

「これは…。」

「すごいな。」

 

イエローとレッドは破壊されたその光景を見て驚く。

 

「一体何があったんだ?」

 

サトシもその光景に驚いている時。

 

「(これは、まさか『ミュウツー』か? 近くにいるのか。)」

 

サカキはこの光景がミュウツーの仕業だと察する。棲家の方へ向かうと、

 

「あれは、ブビィか!?」

 

そこには傷ついたブビィの姿があった。

 

「ブビィ?」

 

レッドはポケモン図鑑でそのポケモンを見ると。

 

「ブーバーの進化前のポケモンって事はブーバーの子供かな?」

「ひどい傷だ。」

「僕が治します。」

 

そう言うイエローにレッドは

 

「大丈夫か?さっきのもあるし、無理は…」

「大丈夫です。」

 

そんな2人にサカキは質問する。

 

「その機械は一体? それにイエローのその力は?」

「これはポケモン図鑑って言うんだ。イエローの力は…」

「…トキワジムのジムリーダーなのにイエローの力も知らないのか?」

「何? ! まさかトキワに伝わるあの力か!?」

 

サトシの言葉にサカキはイエローとワタルが使っているのがかつてトキワシティの言い伝えにあった力だと分かる。

 

「…実在していたとはな。」

 

そんな風に考えている間にブビィは回復する。

 

「良かった。元気になりました。」

「「良かった。」」

 

イエローの言葉にレッドとサトシは安堵する。その時、

 

「ゴガァァ!!」

「!? ブーバーが」

 

ブーバーの氷が溶け襲い掛かろうとするが、それはブビィが止める。

それを見てブーバーたちは攻撃をやめる。そしてブビィがどうやらレッドたちが助けてくれた事を話した見たく、ブーバーたちは謝罪してくる。

 

「大丈夫だよブーバー。」

「ああ、でももう建物を襲っちゃダメだぜ。」

 

そう言い、ブーバーと別れる。

 

「おじさん、協力してくれてありがとう。」

「ありがとうございます。」

「…ありがとうございます。」

 

3人はそうサカキに礼を言う。

 

「いや、ジムリーダーとして当然さ。」

 

そう言うサカキにレッドは質問する。

 

「そういえば、どうしてディグダの穴の時、ジムリーダーって言わなかったんですか?」

 

その言葉にサカキは答える。

 

「…フ、良いさ教えてあげよう。サトシは常にオレを警戒しているようだしね。」

「……。」

 

サトシを見た後、サカキは語る。

 

「オレがジムを離れたのは

誘拐された息子を探していたからなんだ。(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

「「「え?」」」

 

その言葉を聞き、3人は驚く。

 

「誘拐って?」

「…6年前に息子は大きな鳥のポケモン(・・・・・・・・・)によって誘拐されてしまったんだ。身分を隠していたのは何処にいるか分からない誘拐犯を警戒していたからなんだ。」

「「「!?」」」

 

 

イエローの質問にサカキは答える。だが3人にはそのポケモンに心当たりがあった。

 

「オレは調べていくうち、マサラタウンの女の子(・・・・・・・・・・・)も同じポケモンに誘拐された事を知ったんだ。息子を探す為ジムを離れたのさ。もう6年になるが、証拠は何も無かった。」

 

その言葉を聞いて3人は確信する。

 

「…なあ、もしかして。」

「はい間違いなくブルー(・・・)さんの事だと思います。」

「ああ。」

 

そんな3人の会話にサカキはナツメからの報告にはない情報が出て来て、3人に接触した目的を達成したと悟る。

 

「ブルー? その子ってもしかして、」

「はい。ブルーさんは6年前マサラタウンから誘拐されて、その犯人から逃げて来たんです(・・・・・・・・)。」

「!? 本当か! それは!!」

 

サカキは息子の『シルバー(・・・・)』と同じく誘拐された女の子と3人が会っている事に驚き、問い詰める。

 

「その子は今何処に!?」

「…サトシ、教えても良いか?」

「…。」

 

レッドの提案にサトシは悩み、

 

「…ああ。良いぜ。」

 

サトシは渋々了承する。

 

「おじさん、ブルーは今何処にいるのか分からないけど、四天王について調べているんだ。」

「ロケット団や四天王と戦う時には協力してくれるって言ってました。」

 

その言葉を聞きサカキは演技(・・)をしながら話す。

 

「…そうか、四天王についてはオレも仲間と共に調査していたが、君たちはロケット団との戦ったんだったな。ありがとう、初めて息子に近付けた気がするよ。ブルーからは誘拐した犯人について何か言っていなかったかい?」

 

そこでレッドとイエローは仮面の男について話す。内容はナツメからの報告と同じだった。

 

「ジムリーダーの誰かか…。本当にありがとう。そうだ、礼としてこれをあげよう。」

 

サカキはディグダの穴で見つけたキレイな石をレッドに渡す。

 

「これは、石?」

「研究者ではないから分からないが、良いものだと思ってな。演技のハズが化石らしき物だったから君にあげよう。」

「ありがとう、おじさん。」

 

 

レッドからの礼にサカキは頷き、

 

「ああ。私はこれから一緒にいる仲間との待ち合わせに行かなければならない。じゃあな。」

「あの、僕たちと一緒に戦いませんか?」

 

別れようとする時、イエローから質問をするとサカキは

 

「いや、君たちの話から仮面の男は相当の強さの様だ。息子を取り戻す為に仲間と共に鍛えようと思ってな。 …そうだひとつ教えよう。四天王(・・・)の居場所についてだ。」

「「「え!?」」」

 

その言葉を聞き3人は驚く。

 

「仲間と共に四天王の居場所についても調査していた。そこで分かったのは奴らはカントー地方にはいない(・・・・・・・・・・・・)、という事だ。」

『!』

 

その言葉を聞いて驚く。タマムシシティにてブルーはジョウト地方には四天王はいないという事を聞いたからだ。

 

「そんな!? ジョウトにもカントーにもいないって、一体どうやって?」

 

その言葉を聞き、サカキは自身の考えを話す。

 

「ジョウト地方にもいないか、ならば簡単さ。」

「え? どういう事ですか?」

 

そう問えばサカキは

 

「カントー、ジョウトにもいない。だが、カントーにはいつでも攻められる。となるとカントーとジョウトの地図にも載っていない場所、島(・・・・・・・・・・・・・・・)を拠点としているという事だ。」

『!?』

 

その言葉を聞き、3人は納得する。確かにそれなら辻褄が合う。拠点が不明な事にも説明が付く。

 

「これ以上はわからん。また会うことになるだろう。じゃあな、3人共。」

「はい。」

「おじさんも気をつけて。」

「…ああ。」

 

そう言い、サカキはおつきみやま方面へ向かい3人と別れる。

 

「あの人が僕の町のジムリーダー。良い人でしたね。」

「ああ、色々世話になったな。バトルしたかったけど、そう言う事情なら仕方ない。 そういえばサトシ。どうしてそんなにおじさんを警戒してたんだ?」

 

レッドとイエローが話しているとレッドはサトシのあまりにも警戒している理由を聞く。

 

「…それは。」

「レッド!イエロー!サトシ! 此処にいるとは。」

 

サトシが答えようとする直前、後ろから声を掛けられる。

 

「!? タケシさん!」

「タケシこそ、どうして此処に?」

 

レッドたちはタケシがここにいる理由を聞く。

 

「近辺で大きな音がして破壊されていると聞いて調査をしていたんだ。オーキド博士から話は聞いてる。君たちこそ無事で良かった。どうして此処に?」

「僕たちは…」

 

そこでイエローはこの場所にいる経緯を説明する。すると、

 

「…トキワジムのジムリーダーが此処に…本当か?」

「うん。おじさんのお陰で色々と世話になったし、四天王について分かった事もあったんだ。」

 

レッドは四天王が拠点としている場所は地図に載っていない地域や島にいる可能性を伝える。

 

「なるほど、確かにそれなら納得行く。しかし、話を聞く限りトキワジムのジムリーダーはロケット団と関係無かった様だな。」

「「え!?」」

「!」

 

その言葉を聞き、3人は驚く。

 

「ロケット団が活発に動き出した時期とトキワジムのジムリーダー、サカキが居なくなった時期が重なっていた。それでオレたちはサカキとロケット団には関係があると考えていたが、確かにトキワシティで起こった誘拐事件もその時期にあった。」

 

タケシは警察と共に調べた内容を思い出しながら言う。

 

「誘拐された少年の名は『シルバー』という名前だったんだが、まさかジムリーダーのサカキの息子だとは。」

 

その少年の名前を聞き、サトシは驚愕する。

 

「シルバー!? もしかしてあの子が!!」

「? 知ってるのか?」

 

レッドが質問するとサトシは焼けた塔での出来事とその少年の落とし物らしき物を見せる。

 

「…確かに『シルバー』と名前が書かれている。どうやらその子がサカキの息子の様だ。という事はロケット団とは無関係、偶然か。」

「…いや、そう判断するのは早いです。」

「サトシ?」

 

タケシにそう話すサトシにレッドは疑問を持つ。

 

「レッド。俺がサカキを警戒していたのは理由があるんだ。」

「…それってジムリーダーである事を黙っていたからじゃあ?」

 

イエローはそう問うがサトシは首を横に振る。

 

「俺の世界のサカキを知っているから、信じられなかったんだ。」

「…どういう意味だ?」

 

タケシの質問にサトシは答える。 3人が驚愕する事を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の世界のサカキは、ロケット団のボスなんだ。」

 

 

ーーー おつきみやま ーーー

 

 

「…危険な賭けだったが、結果的には良かったか。」

 

サカキはサトシが平行世界の自分と会った可能性を考慮してでもレッド、イエロー、サトシの3人に接触した。そうすべては、

 

「ブルーか、彼女ならシルバーについて知っている事があるだろう。それにホウオウを使いこなす程の実力なら、やはりミュウツーは確保する必要がある。現在進行しているフリーザーの確保。それに…」

 

サカキは現在、ある地方に送ったかつてのジョウトの幹部達の報告を思い出す。

 

「アポロたちの情報どおり、アレら(・・・)がポケモンならば能力も含め、奪えば戦力になる。最もそんな隙は無いようだからあまり期待していないが。」

 

サカキはそう考えながら通信を繋ぐ。

 

「私だ。 ミュウツーの手がかりを見つけた。至急ミュウのサイコパワーを感知できる機械と優秀な団員を複数来させろ。場所はおつきみやまだ。」

 

 

ーーー ニビシティ 近辺 ーーー

 

「おじさんが…ロケット団のボス!?」

「ああ。」

 

その言葉にレッドとイエローはサトシの態度に納得する。

 

「サトシさんはサカキさんがロケット団のボスだと考えて僕たちを守る為にずっと警戒していたんですね…。ごめんなさい。」

「ごめんサトシ。そんなことも知らずに。」

「…俺こそ2人に伝えられなくてごめん。もし、その事を指摘すればあの時みたいに人質になっちゃうんじゃないかって、常に警戒していたんだ。サカキだけで来たとは思えなかったから。」

「…そっか。」

 

2人はサトシが常に自分たちを守る為にしていたことに気付かなかった事、サトシは2人に話さなかった事に謝罪をする。

 

「…なるほど、確かにそんな状況なら仕方ないか。それに君たちに接触したのは仮面の男について情報を聞き出す事が目的で嘘をついた可能性がある。一応この事もカスミやお嬢にも伝えよう。そうだ3人とも、お嬢のジムが明日から再開するとの事だ。」

「! 本当か!?」

 

タケシからの情報にレッドは喜びながら聞く。

 

「ああ、それとタマムシシティまでは遠い。オレのジムトレーナーに君たちを“そらをとぶ”で送るように手配しよう。」

「でも…。」

 

3人の言いたい事を察したタケシは答える。

 

「此処の調査はオレたちに任せろ。それに傷ついたポケモンたちもポケモンセンターのゴトー先生が治療している。オレたちだけで大丈夫さ。」

「…分かりました。頑張ってください。」

 

 

その後3人はジムトレーナーのポケモンの空を飛ぶでタマムシシティへと向かう。

 

 

 

ーーー アサギシティ ーーー

 

「よし、待ち合わせ場所に向わないと。」

 

彼女、ブルーはある目的の為にシルバーと合流しようとしていた。

 

「四天王との戦いじゃ、今所持しているポケモンたちだけじゃ心許ない。あの子、『ブルー』を手持ちにしないと。」

 

ブルーはシルバーに預けたポケモン、『ブルー』を受け取ろうとしているのだ。人を隠すなら人の中。港町は多くの人がいる為、仮にこの町のジムリーダーが仮面の男だとしても見つけるのは容易では無いだろう。そうして歩いているとある人達を見る。

 

「しかし、驚いた。あのコイキングは潜水艦だったとは。」

「いや〜ご飯を頂きありがとうございます。」

「生き返ったわ。」

「ありがとうニャ。」

「ソーナンス。」

 

それを見たブルーはすぐに駆け寄って行く。

 

「あ、貴方達はクチバシティの!?」

「「「お前は変装ガール!?」」」

「ん? 知り合いか?」

 

イエローの叔父、ヒデノリに助けられたロケット団とブルーが再び出会ったのだ。

 

 




以上、いかがでしょうか?

次回、エリカ戦です。

ではまた。
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